地産地消のクルーズ船「フッティルーテン・沿岸急行船」で美味しいノルウェーを食べ尽くす

10年来の夢を叶え乗ってきた、オーロラの見られるノルウェークルーズ「フッティルーテン・沿岸急行船」。
その魅力は絶景だけではありません。

ノルウェー沿岸の34もの港に寄港しながら、その地の風土や気候に根付いた採れたての食材を仕入れ、新鮮なうちにそのまま船のレストランのテーブルへ。
これほど地産地消の食に力を入れたクルーズは他にあるでしょうか?旅行の間、陸のレストランに行かず船の食事だけで満足してしまったほどの充実度!

こちらの記事では、船に乗りながらノルウェー各地の食を北から南まで楽しむことができる、魅惑のフッティルーテンの食についてご紹介します。

地産地消にこだわったフッティルーテンの食

フッティルーテンの食事

地産地消の食が大きな特徴の一つであるフッティルーテン、なんと船で提供される食材の80%以上がノルウェー産です。

これはフッティルーテンが他のクルーズ船とは異なり、貨物も運ぶ船であるからこそできること。
日に幾つものノルウェー各地の港に寄るため、毎日地元の漁師や農家から届けられる新鮮で旬な食材を仕入れられるのです。

フッティルーテン

契約する地域のパートナーは50以上。
南北に縦走するにつれてその土地土地で仕入れる食材も変わり、レストランで出されるメニューも次第に変わっていきます。

朝採れたばかりの鮮魚にフレッシュなベリー、そして家族経営の小さな農場で作られた野菜、少量しかできず有名レストランが手に入れられなかった貴重なチーズが出てくることも!
船に乗っているだけで、北から南まで、ノルウェー各地の旬の食や食文化を楽しむことができます。

フッティルーテン船内のレストラン

フッティルーテンの船内にあるのは、レストランが3つに、カフェとバーが1つずつ。

クルーズ代に3食込み!メインレストラン「Torget」

クルーズの間にメインで食べることになるのが、この「Torget」。
朝、昼、晩、3食分がクルーズ代金に含まれています。
ソフトドリンクは朝食時はジュースが含まれてたり、アルコール類は有料ですが、沢山飲む人向けにドリンクパッケージもありました。美味しいノルウェーの水もカラフェで用意されてます。

朝、昼はビュッフェスタイル

『Torget』では朝食と昼食はブッフェ・スタイルで提供されます。
座席は自由なので、朝日の見える窓側に座ったり…

船が描く航跡の見える一番後ろの席に座ったり、その日の気分でチョイス可能。

フッティルーテンのレストラン

カウンターに並ぶのは、ノルウェー産の新鮮な食材を使ったメニュー。
さまざまな種類のサラダから温かい肉、魚、卵料理、チーズにデザートにスムージー等々。

基本的に全て洋食で、和食や中華はありません。その日港で仕入れたものによって、毎日細かくメニューが変わっていくので、旅の間中飽きずに食べられます。

初回の朝食のパンケーキがとても美味しかったので、おかわりしようと思いつつまた明日でいいかなと見送ったところ、そこからずっと出てこず。結局旅の終わりにやっと再登場。
気になったものはその日のうちに、思う存分食べておくのをお勧めします。

朝・昼のビュッフェでぜひ食べて欲しいのは、スモークサーモンやベリーのスイーツはもちろんのこと、じゃがいも料理全般や、そしてなんといってもブラウンチーズです。

※写真奥の茶色いチーズがブラウンチーズ

ヤギのミルクで作ったハードタイプのチーズで、食べると塩気の中にほんのりとキャラメルのような風味がしてとても美味しいのです。
そのまま食べてもよし、パンにのせてスモーブロー風にして食べてもよし。
ノルウェーの朝食に必ずといっていいほど登場する国民食ですので、食べ逃しなく!

夜はコース料理

フッティルーテンの食事

基本的にコース料理で提供されるディナーは、座席指定制。食事時間やテーブルNo.は、船にチェックインするときに渡された書類に書いてありました。

前菜、メイン、デザートの3コースディナー。
英語とノルウェー語で書かれたメニューを見ながら、好きなメニューを1つずつ選びます。(お腹空いてたら2品オーダー可能かも⁇)

このメニューにはちょっとしたノルウェーの食のTipsも書かれているので、Google翻訳アプリを片手に解読して読むのも楽しい時間。

この日は、前菜にPlukkfiskという見慣れないメニューが。
説明を読むとどうやら魚、じゃがいも、タマネギをベシャメルソースで煮込んだ、ノルウェーのホルダラン地方の伝統的な料理のようです。

普通のレストランだとそこまで詳しく説明が書かれていないので、郷土料理と気づかず訳もわからず食べていたり、そもそも見慣れない単語の料理はパスしてしまいがち。
その土地に根ざしたレアなお料理を食べられるのも、フッティルーテンの食事の醍醐味ですね。

盛り付けもおしゃれで、お皿が運ばれてくる度に心躍ります。レストランの中央ではシェフが実際にお皿に盛り付けている様子を見られました。
これも他のクルーズ船ではなかなかない楽しみ。

フッティルーテンの食事

クルーズ期間中、一度だけディナーがビュッフェ形式になる夜がありました。
その日のメニューは、いつも以上に豪華!ムール貝に蟹に海老といったノルウェーのシーフード、しかも沿岸で採れたばかりの新鮮なものが、全て取り放題食べ放題なのです。

そしてなんといっても、口に入れた瞬間にとろけていくようなノルウェーサーモン。

フッティルーテンの食事

最初は遠慮して少しだけお皿に盛りましたが、次々と追加されるのを見て、思わず山盛りにおかわりしてしまいました。
口いっぱいに溶けて広がるノルウェーサーモン、至福の瞬間です…!

特別な夜に利用したいアラカルトレストラン「Kysten」

アラカルトレストランを利用するには追加料金(約28ユーロ程度)が必要ですが、タラバガニなど、メインレストランでは出てこない特別な料理がいただけます。

この日のメニューは、タラバガニとほたてのスープ、パンプキンとウニの前菜。
メイン料理は、メインレストランでサーブしてくださったクルーの方にも相談して、是非おすすめと言われた「北極イワナ」にしました。

メインレストランよりもさらに美しく盛られた、美味しいノルウェーの旬のメニュー。”世界で最も美しい船旅”の最後の夜に、楽しかった思い出に浸りながら味わいました。

なお、アラカルトレストランは、メインレストランよりもかっちりとした落ち着いた雰囲気。ドレスコードはないようですが、綺麗な格好をしていくのをお勧めします。

フッティルーテンの食事

食べすぎた日は軽食ビストロ「Brygga」へ

ビストロでは、ハンバーガーやステーキなどのメニューが食べられます。

クルーズ中メインレストランでの食事に飽きたら利用しようと思っていたのですが、メインレストランのメニューがあまりに充実していたので、結局食べる機会はありませんでした。
1週間近く3食飽きずに1つのレストランで食べ続けられる、改めて考えてみたらすごいことですね。
ビストロは、2週間ちかい往復乗船など長期間乗った時に重宝しそうです。

魚味のアイスが食べられるカフェも

船の最上階にはカフェもあります。
サンドイッチ、パン、スイーツなどの軽食やソフトドリンク、コーヒー、紅茶などの他に、ロフォーテン諸島で人気のアイスクリームフレーバーも販売。

アイスクリーム・パーラーを訪れたら、ぜひ食べてみてほしいのが魚味のアイスです。
スタッフの方に、どの味がおすすめかと聞いたら勧められてしまったのが、このフレーバー。

えっ…魚?と思ったものの、まぁ聞いてしまったしせっかくだから記念に…、とさほど期待せず食べてみたところ意外にもおいしい!

魚の種類は、確かタラだったと思います。
後味は確かに魚なのですが、生臭かったり油っぽかったりはせず、ふかふかしたフレークのような感じ。微かにクッキー&クリームに似てなくもない…?
説明するのが難しいノルウェーのご当地グルメ、ぜひご自身の舌で体験を!

また、カフェと同じ階にあるパノラマラウンジには、バーも併設。

フッティルーテンのラウンジ

こちらではノルウェーのビール、お酒、ソフトドリンクを楽しむことができます。

食べ逃し厳禁!クルーズライフで味わうノルウェーグルメ

フッティルーテンでのクルーズライフで、美味しいノルウェーの味覚が味わえるのは食事の時だけではありません。

船上で開催されるグルメイベント

クルーズ中、船の上では不定期でさまざまなイベントが開催されます。その中にはグルメなイベントも。

今回の旅では2日目の夜にラム肉をカービングするデモンストレーションが、そして3日目の午後にはムール貝の試食イベントが行われました。

ムール貝

トロンハイム に寄港した3日目、観光から帰ってきてジャグジーに入って足を休めていたところ、すぐそばのデッキで突然はじまった試食会。
このムール貝は、トロンハイムすぐ近くのヒートラ島で採れたものだそう。

まさに港から仕入れたばかりの新鮮なムール貝を、早速調理し大海原に沈む夕日を眺めながら船上で頂く、なんという贅沢!
しかもこんなジャグジーに浸かりながら!

ジャグジー

この非日常感たっぷりの体験については、こちらの記事にて詳しくレポートしています

レストランと違って、その日、その時でしか味わえないイベントグルメ。
必ず開催されるとは限りませんが、スケジュールは船内のモニターに映し出されるデイリープログラムや船内放送で知ることができるので、こまめにチェックしてみてください。

旅の最後を彩る豪快なエクスカーション「キングクラブサファリ」

南から北へ向かう航路の場合は旅の最後、下船地となるキルケネスに、絶対に外せないエクスカーション(船で申し込めるオプショナルツアー)があります。
水上ボートに乗ってクルーズしてタラバガニを狩りに行く漁に同行する「キングクラブサファリ」です。

といっても実は最初は参加を迷っていました。自分で捕るのではなくスタッフの方が引き上げるのを横で見るだけで面白いのだろうか…?カニなら日本でも食べられるし…。
でもこれが旅の最後を飾るにふさわしい、大迫力で大盛り上がりのエクスカーションだったのです。

まずは場所が有名なスノーホテルということ。泊まらずともここに入れて、しかもタラバガニを食べるのにここのレストランを使えるというのはとても魅力的。

そして景色が、物語の中に入り込んでしまったかのように幻想的なのです。

雪山に囲まれた、湖のように穏やかな海。
太陽がほとんど昇らない冬の北欧は、昼間でも空がピンク色で、濡らしたら怖いからとカメラを持っていかずスマホのみだったのを後悔する美しさ…

…と見惚れながらボートに乗りこむと、そんなうっとりした気分も振り落とすほどの全速力で水の上を滑走し始めました。

まるでアトラクションのように歓声が上がる中、罠を仕掛けたポイントまで行ったら、巨大なタラバガニがごっそり入ったカゴを引き上げ、岸へ。

大自然の中で捌いて、漁師小屋で茹でて、レストランで待つこと20分程。テーブルにタラバガニ様がデーンと登場しました。

カニは大きいと味はそこそこ、というイメージがありましたが、これは身がプリプリっとしてとても美味しいです。ほんのり塩味が効いていて、そのままでも食べられてしまいます。

味付けに用意されていたのはバターやレモン、そしてスイートソイソースなるものなど。
パンに挟んでバターとレモンが現地流の食べ方のようです。挟みきれずパンから溢れ出すタラバガニサンド、なんと贅沢な…。

カニが登場したあとは、もう黙々とひたすら食べ続けます。しかしバターでこってり目の味付けなので、足を3本食べる頃には早くもお腹が膨らんできてしまい。
我々の頭に浮かんでくるのは、醤油…ポン酢!
あのあっさりさっぱりとした日本の味があれば、あと2本はいけるのに…!

この豪快なエクスカーションを胃袋の限界まで堪能するために、参加する際は醤油を持ってくることを強く強くおすすめします。

フッティルーテンでノルウェーを味わい尽くそう!

とれたてのノルウェー各地の旬の味覚を、北から南まで堪能できるフッティルーテン・沿岸急行船。
クルーズでの食事は陸に比べるともう一歩…というイメージを持っている方も、この船に乗ればそのイメージがガラッと変わることでしょう。

フッティルーテンはまさにノルウェーの味覚の宝庫。
ぜひこの”世界で最も美しい船旅”と称される船に乗って、絶景と共に、地産地消の味と新鮮さにこだわった美味しいノルウェーをたっぷり味わってきてください。

なお別記事ではグルメ以外にも、フッティルーテンで過ごした夢のようなクルーズ旅全般についてレポートしています↓

記事: フッティルーテンのオーロラクルーズが北欧女性ひとり旅におすすめの理由

取材協力:フッティルーテン

メンバープロフィール

mugi
mugi
大人女子旅とウェルネスをテーマにしたフォトグラファー&トラベルライター。上質な時間を感じさせながらもSNSに親和性のあるフォトジェニックな写真が持ち味で、様々なホテルの公式SNS、HP用写真撮影を請け負っています。またライターとして旅雑誌やメディアに寄稿しつつ、女子旅メディアの編集部としても活動。自身のSNSやブログでは、自然の中でのリトリートやクラシックホテルでのおこもりステイなど、大人女性向けに国内外の上質な旅を発信しています。
初めてのクルーズは父娘旅。いつか南極クルーズに行くのが夢。
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