ダイヤモンド・プリンセスクルーズのフォーマルナイトで夢の一夜を 〜ドレスコード〜

シャンパン片手に色とりどりのドレスに包まれた乗客たちが、美しい船内を練り歩く。
クルーズ旅行と聞いて真っ先に頭に思い浮かぶ、船上での日々を代表するワンシーンでしょう。
旅行が決まったら、その日の準備でもうワクワク!

しかし人生においてこんなパーティーに参加する機会なんて、そうそうありません。
旅が近づくに連れて、どんな格好をすればいいの? 場違いじゃないの? 楽しめるの? と、気が重くなってしまったり…。
でも大丈夫です! 実際のフォーマルナイトには小難しいマナーはありません。
初めてのクルーズでも思いっきり楽しめます。

この記事では私、女子旅&ホテルフォトグラファーの mugiが、実際にダイヤモンド・プリンセスで経験した心躍るフォーマルナイトの様子を、ドレスコードと共にご紹介します!

全てのクルーズ船にあるわけではない?憧れのフォーマルナイトとは

クルーズでは小ぎれいな格好をしなければいけない、というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実はドレスコードがあるかどうかはクルーズ船によって異なります。

ダイヤモンド・プリンセスの場合、日中はカジュアルな格好で過ごせますが、夜になるとドレスコードが登場。
日が沈んだら身支度を整えおめかしし、その日のディナーに備えるのです。

通常の夜の場合は、ドレスコード「スマートカジュアル」。
女性だったらワンピース等のいわゆる”きれい目”系の服装ですね。

そして特別な夜は、そう「フォーマル」です。

色とりどりのドレスを着た人が船内を彩る、とびきり華やかな夜。
この夢のようなきらびやな世界「フォーマルナイト」があるかどうかも、実はクルーズ船によって異なるんです。

豪華で美しいダイヤモンド・プリンセスでは、旅の長さにより1~3回開催されます!
どの日がフォーマルナイトになるかは、毎日客室に配られる新聞「プリンセス・パター」をチェックしましょう。

ちなみに、ウェルカムグラスタワー・パーティーの様なイベントがあるのは1回目です。
2回目以降はそこまで大きなイベントはなく、ムードも衣装も全体的に1回目の方が華やか。
なので気合を入れるべきは1回目のフォーマルナイトです!

私の行った9日間の旅程では2回開催。乗船して2日目の夜に早速初回のフォーマルナイトがやってきました!

ドレスアップしてフォーマルナイトの準備をしよう

その日の午後、船中央部分にある美しい吹き抜けの「アトリウム」では、着々となにやら準備が。

うずたかく積まれたグラス達。
初回のフォーマルナイトでは、「ウェルカムグラスタワー・パーティー」が開催されるのです。

パーティー の始まりに間に合うように、この日はちょっと早めに夕方の遊びを切り上げて、部屋に戻り身支度をはじめます。

毎晩夕食のために服を着替える、というだけもなんだか昔の小説のようでワクワクする習慣ですね。
それがドレスとなるともう「これは映画か?!私はいったいどの世界にいるんだ?」と自分で自分で突っ込んでしまいそうになるくらい、心躍る体験で。

実際に参加する人たちの服装は、ちょっときれいで華やか目のワンピースから、地面に裾をひきずるようなドレス、そしてフォーマルな民族衣装まで様々。一般的に許容される服装であれば、まず浮くことはありません。

ダイヤモンド・プリンセスでのフォーマルナイトは、めくるめく夢の世界が堪能できつつ、そこまで緊張することはない雰囲気なので、まさに初めてのクルーズで体験するフォーマルナイトにうってつけ

私はせっかくなのでこの日のために、普段着る機会のなかなかないふわっふわのチュールドレスを新調しました。
スパンコールもギラギラついてなかなか派手です。

既に部屋の中から興奮気味。
余裕をもって準備していたはずが、服を着替えてアクセサリーを付けて、メイクもなおして、部屋で写真を撮って…。
気が付けばパーティー開始時間がもうすぐ!

急いでアトリウムへ向かいます。

ドレスの裾をひらひらさせながら美しい船内を小走りで向かうなんて、これまた映画みたいじゃない? などと、何をやっても心がときめいてしまう特別な夜。

フォーマルナイト開始!パーティー&ディナーへGo!

時間10分ほど前に会場につくと、すでに人が集まってきています。

シャンパンタワーが横からしっかり見える位置はもう満員だったので、吹き抜けの上の階から覗くことに。
いい席を取りたい人は、かなり早めにきて陣取っておくのをお勧めします。

さあ、シャンパンを持って準備はOK。カウントダウンと共にグラスタワーにシャンパンを注いで、パーティー開始!

高々と積まれたグラスタワーは、「これだけ重ねても倒れないぐらいダイヤモンド・プリンセスは揺れない」ということの証明。

ちなみに、このタワーの横に立って写真を撮るには、船内のフォトスタジオのカメラマンに撮影してもらう必要があります。
もちろん有料です。万単位です。そして行列です…! こんな写真を撮る機会、後にも先にもなかなかありません。

この場で撮影された写真はあとで船内のフォトスタジオ傍の通路に掲示され、それを見てから購入するかどうか選ぶことができます。

私たちはあまりの料金の高さに、自分達で離れたところから撮るからいいやと撮影すらしませんでしたが、後で掲示された写真を見たらやはり素敵だったので、「撮ればよかったかも…」と少し思いました。

なので買うかどうかはおいておいて、とりあえず並んで撮影してもらうのをおすすめします!

さて、バルコニーでは船長をはじめとするクルーの紹介が始まって大盛り上がり。

それを小耳に挟みつつ、ウェイターが配って歩くドリンクを手にとって、はしゃいだり写真を撮ったり。

この場を盛り上げるのはバンドの生演奏! もう本当に賑やか。

よくよく見ると階段上など、会場からちょっと離れたところにはショートパンツの普段着の人もいます。

フォーマルな格好をするのは面倒だからパーティーには参加しないけれど、ちょっと様子を見に来たよ、という人たち。

そのぐらい緩い雰囲気なので、全く緊張しなくて大丈夫です! そもそもこの盛り上がり、他の人の服装なんてそんな気にしていません。
リラックスして、思い切りこの場を楽しみましょう。

さて、ほろ酔いで華やかな空間を満喫した後は…

お待ちかねの夕食へ

この日はいつもより、テーブルのセッティングも給仕の方の恰好も、ちょっとだけ華やかに。

夕食の合間にも、スタジオカメラマンが各テーブルを廻って、記念フォトを撮っていきます。

デザートは、フォーマルナイトの時だけに出る船を模した「チョコレートジャーニー」。

ダイヤモンド・プリンセスでの食事においておすすめなのが、実はチョコレートなんです。
チョコレートジャーニーに限らず、デザートに何を選ぶか迷ったら、チョコレートが入っているものを選んでおけば間違いありません。

さて、美味しい食事と煌びやかな空間で心もお腹も満たされたら…

客室に戻って夢のような夜の余韻に浸りながらおやすみなさい…

…するわけは無く、せっかくなのでこの恰好のままカジノへGO!
船上での夢の一夜は、まだまだ続くのです。

船会社名プリンセス・クルーズ
船名ダイヤモンド・プリンセス
就航年2004年 改装2014年
総トン数115,875トン

メンバープロフィール

mugi
mugi
大人女子旅とウェルネスをテーマにしたフォトグラファー&トラベルライター。上質な時間を感じさせながらもSNSに親和性のあるフォトジェニックな写真が持ち味で、様々なホテルの公式SNS、HP用写真撮影を請け負っています。またライターとして旅雑誌やメディアに寄稿しつつ、女子旅メディアの編集部としても活動。自身のSNSやブログでは、自然の中でのリトリートやクラシックホテルでのおこもりステイなど、大人女性向けに国内外の上質な旅を発信しています。
初めてのクルーズは父娘旅。いつか南極クルーズに行くのが夢。
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