Contents
皆さま、こんにちは。
2010年代より海外クルーズ旅行を取材し、プライベートでも夫婦で船旅を楽しんでいるizuminです。
2024年2月末に処女航海を迎えた、プリンセス・クルーズの新造船サン・プリンセス。
どこよりもくわしい最新情報を、3記事で紹介しています。
(※前記事では、有料のダイニング・グルメをメインに特集しました)
■【サン・プリンセス 特集1】2024年デビューの新造船、日本メディア初取材!最新設備に密着
■【サン・プリンセス 特集2】洋上最大!比類なき非日常ダイニング・グルメを大公開
■【サン・プリンセス 特集3】スフィア・クラス新設客室「カバナ・ジュニア・スイート」を詳しくレポート
本記事では、アクセスの多い客室の様子、クルーズ代金に含まれるダイニングを特集しています。
新しく誕生したカバナ付き客室に関しては、クルーズ業界の方たちも注目しており、公開リクエストの声も多数届いていました。記事の最後までどうぞお付き合いくださいね。
新造船サン・プリンセスの客室「カバナ・ジュニア・スイート」
乗客定員4,300名のサン・プリンセスには、新しいスイートルームや、リラクゼーションスペースを備えたカバナ付きのスイートルームをはじめとする、バルコニー付き客室が1,500室以上あります。
バルコニーの数はプリンセス・クルーズの客船の中で最も多いことから、ゲストの好みに合わせた多彩な客室を選ぶことが出来ます。
私が宿泊したのは「カバナ・ジュニア・スイート」という、メインとなる部屋とバルコニーの間に「カバナ」が備わった客室。
スフィア・クラスのサン・プリンセスから新設された客室なので、日本の皆さまも注目されていると思い、収納部分も含め、細かなところまで撮影してきました。
先ずは、「カバナ・ジュニア・スイート」の客室がある位置に、驚いて貰えるかもしれません。
この斬新でユニークな客室は、デッキ10~デッキ12の船体中央にある突き出したガラス円球付近、及びデッキ10中央より少し船尾側にもあるのだとか。
(サン・プリンセスには68室しか存在しない、ちょっとレアな客室なのです! )
このガラス円球は、デッキ7~デッキ9部分が「ピアッツァ」のエリアということからも分かるように、サン・プリンセスを象徴する大切な場所でもあります。
「カバナ・ジュニア・スイート」のドア入口付近より撮影。ドアを開ければ、このような奥行き感です。
通路に大型ミラーを設置している工夫もあって、視覚的にも広さをより感じることが出来ます。
ヨーロッパ製の柔らかな布団とエジプト綿のベッドリネンで、ふかふか心地の良いプリンセス・ラグジュアリー・ベッド。
左右のベッドサイドには、客室の照明スイッチボタン、手元を照らすライト。
そして、スマートフォンの充電もしやすいよう、コンセント、USB充電ポートもあります。
客室とバルコニーの間にある「カバナ」の空間に関して、どのような活用方法があるかを記録しておきます。
カバナ内には、客室内と同サイズの大型液晶テレビが設置されていて、ゆったりと寛げるソファがあります。
日課としているヨガでも、このカバナのスペースが大活躍。前後左右上下、大きく動いても余裕のある広さが嬉しいです!
(これだけの空間を、他のクルーズ客船の客室で確保するのは難しいこともありますよね)
テレビでは、サン・プリンセスや寄港地の紹介、映画などがあり、今回はじめて気がついた点として、おそらく船上用にアレンジされた、フィットネス番組も含まれていました。
クルーズ客船の客室内のテレビ番組で、ヨガやストレッチの専用チャンネルが含まれていたのは、たぶん初めての経験?に近いはず。
穏やかな日当たりとともに潮風を感じながら、カバナで気軽に運動に取り組んでみても◎
海に面しているバルコニー側からも撮影。順光なので、こちらから撮影した写真の方が分かりやすいかもしれません。
カバナの位置づけが、バルコニー寄りに近い空間なのもあって、ちょっとした部屋干しの衣類でも、カバナを活用しました。
ルームサービスによる朝食時間も、カバナのソファで寛ぎながら、優雅にいただきました。
バルコニーだと潮風と紫外線が強すぎてちょっとね……なんてことも多いので、カバナを大いに活用しましょう。
▼今回は料金プラン「プリンセス・プレミア」だったこともあり、毎日のルームサービスも無料です。
はじめての新造船体験ということもあり、私は寝る間も惜しんで終日くまなく駆け巡っていたため、朝食のルームサービスを毎日早朝6時に指定していました。
注文は、前日の夜12時迄に、食べたいものにチェックを記入し、入口ドアの外ノブにかけておけばOK。
コーヒーやフルーツだけ、どころかミネラルウォーターだけでも(目覚まし替わりに)客室に届けてもらえるなんて!なにかと忙しい朝時間にとてもありがたかったです。
続いては、客室入口ドア寄りの空間を紹介していきます。
従来のバルコニー付き客室とは異なり、入口寄りに広々としたデスクが有り、その背面に大きなソファがあります。
横に広がるデスクは、PC作業や仕事をするのにも十分すぎる大きさ。
ミラーの左右には、縦長のライトが付いています。
デスク周りの導線は使い勝手がよく、引き出しもたっぷり収納可。
お馴染みの船内新聞はごくシンプルに。タイムスケジュールは毎日配布されますが、その他の配布物がぐっと減っていて、紙資源を無駄にしない心がけも。
机上の横サイドに、コンセント、USB充電ポート、電話があります。
ヘアドライヤーは、従来の客船でよく見かけた壁掛け式ではなく、一般的なタイプに替わりました。
アイスペール、グラス、ミニ冷蔵庫は備わっていますが、もしケトルなど他のアイテムが必要であれば、船内アプリ内の「オーシャン・ナウ」よりオーダー出来ます。
従来の客船とは異なる点は他にいくつもあり、クローゼットはガラス扉タイプに替わりました。
扉があることで、きちんと目隠しも出来るので、見た目にもスッキリとした印象に。
写真で撮影した箇所以外に、他にも収納スペースがいくつもあり、金庫も備わっています。
毎日のこととなると、やっぱり気になるのが水回りですよね。
洗面台はより快適でスタイリッシュな空間となり、洗面ボールも大きくて、従来よりも使い勝手が良くなっています。
水洗トイレのボタンは、指先ほどの丸サイズ。これまでのタイプよりもプッシュしやすいです。
シャワーブースはガラスドアに変更されたことで、カーテンタイプと比べて随分と使いやすいのも良い!
水温、水量の変更に関しても、ひと目で分かりやすいタイプ。小さな隅々まで、扱いやすくなっています。
必要最低限のシャンプー、コンディショナー、シャワージェルも、壁掛けタイプで備わっています。
クルーズカードと同様の機能を持ち合わせた、客室のスマートキーでもある「メダリオン」。
プリンセス・クルーズのファンであれば、もうお馴染みですよね?
装着した状態で自分の客室に近づくと、センサーが本人確認情報を読み取り、ドアを自動解錠してくれます。
クルーズ代金に含まれるダイニングやカフェ
サン・プリンセスには、30もの新しく特長的なダイニングとラウンジがあるのも魅力です。
前記事では、有料レストランだけを特集したので、本記事では、朝食から昼食、夕食、深夜の軽食まで、誰もがお楽しみいただけるダイニングをシェアします。
ザ・プロムナード(定員:570名) デッキ9中央~後方
デッキ9にある「プロムナード・ダイニング」は、船体の両端エリアに沿って、縦長にスペースが確保されている、これまでにないオープンエアタイプのダイニングです。
海に面しているエリアなので、ただそこにいて食事をするだけでも、まるでビーチのような雰囲気を体感出来て、とにかく最高!
ダイヤモンド・プリンセスに乗船したことのある方ならば、プールデッキでハンバーガーを一度は召し上がったことがある方も多いと思うので、ちょっとした私のおすすめ情報を!
サン・プリンセスで食べたプリンセスのオリジナルバーガーは、カレー風味のスパイシーなソースで味付けされていて、食欲をそそられる、リピートしたくなる美味しさでしたよ。
他にも、タコスや、ピッツァなどといった軽食をはじめ、アイスクリームやドリンク類があります。
(一部有料ドリンクを除き、クルーズ価格に含まれているものばかりなので、気軽に利用出来る点も◎)
有料扱いにはなりますが、プレミアムフレッシュジュースもあるので、私は「プリンセス・プレミア」の特権(20ドルまでのドリンクが規定内で利用可)を活用して、健康のために毎日必ず一杯は飲んでいました。美容意識が高い方にとっても、こういったサービスはすごく嬉しいですね!
ザ・リド(定員: 414名 – シェアシーティング) デッキ17前方
デッキ17にある、リド・デッキプールのエリアに隣接する「ザ・リド」には、注文を受けてから焼き上げるジューシーなハンバーガーや色鮮やかなサラダ、スパイシーなタコス、フレッシュでフルーティーな色とりどりのカクテルやモクテルがあります。
私が特に注目したのは、「リド・グリーンズ」というコーナーで、その名の通り、サラダとフルーツバーがあります。
▼世の中の健康志向にきちんと寄り添ったコーナーもあります。
今までのプリンセス・クルーズの客船では、プールデッキで野菜メインのメニューってほぼ無かったように思うので、これも新たな取り組みで素晴らしい!
色とりどりの新鮮な野菜を、オリジナルアレンジされたサラダでたっぷりと食べられるのは、ヘルシー志向の方々にとっても良いですね。
イータリー(定員:742名)デッキ9後方
今までのプリンセス・クルーズの客船と比べ、目覚しい変貌を遂げたダイニングの代表の一つ「イータリー」。
ピアッツァに隣接し、ザ・プロムナードを見渡せる広々とした窓と動線を考慮して設計されており、便利な場所にあります。
従来のビュッフェ・スタイルのレストラン(ホライゾンコート)との違いは
- キッチン担当のクルーが各料理をサーブしてくれるスタイル
- ガラスのビュッフェショーケース内に料理があり衛生面にも配慮
- それぞれの料理があらかじめ小分けに盛られていてスムーズかつキレイ
- ショーケース越しの目に見える場所で調理スタッフが料理を作っている
などといった、時代の流れにあわせた、細かな配慮も感じ取れます。
食品の安全をきちんと確保するという視点に限らず、食べ残しを防ぐといった効果もきっとあるのではないでしょうか。
(ブッフェ形式だと、誰しもが一度くらいは、ついつい料理を取り過ぎてしまったなんて経験もあるのでは?)
効率化や健康面だけでなく、食品ロス削減についても、きちんと取り組まれているという気づきがありました。
ホライゾンズ・ダイニングルーム (定員:3デッキ合計 1931名) デッキ6~8後方
メイン・ダイニングの「ホライゾンズ・ダイニングルーム」も、画期的でより便利に変化。
プリンセス・クルーズで初となる、6デッキから8デッキにかけた3フロア構造で、フロアごとに異なるダイニング・オプションが用意されています。
- ソレイユ・ダイニング デッキ6 – トラディショナル・ダイニング(定員:941名)
- エクリプス・ダイニング デッキ7 – エニタイム・ダイニング(定員:664名)
- オール・アメリカ・ダイニング デッキ8(定員:326名)
トラディショナル・ダイニング、予約制、ウォークイン・エニタイムの3つのダイニング・オプションの中から、ご自身の好みに合わせた食事スタイルを選べるので、よりフレキシブルで快適な食事時間を過ごせます。
船尾に位置していることもあり、大きな一面ガラスからの自然光を取り入れながら、航跡と広大な海の眺めを目の前で感じ取れるダイナミックなシチュエーションもたまりません!
夏のヨーロッパは、夜21時を過ぎても明るいことから、日本周遊クルーズとは違った、明るいディナータイムを楽しめます。
他には、カフェや12のバーなども
▼左:インターナショナル・カフェ(定員:20名)デッキ9中央 ▼右:コーヒー・カレンツ(定員:150名)デッキ7中央
バリスタの常駐しているカフェでコーヒーをオーダーするのも、船上での定番の過ごし方。
焼きたてのクロワッサン、デニッシュ、マフィンなどもあり、小腹がすいた時の利用にもぴったり。
ライフスタイルの延長線上のような、気楽な雰囲気で過ごせるカフェがあることも、当たり前のようでいてすごく助かります。
スケジュールに追われている時、寄港地ツアーの前にほんの少しだけ何かを食べておきたい時などにも重宝します。
最後に
以上、3記事にわたり紹介してきた、新造船サン・プリンセスの船内の様子はいかがでしたでしょうか。
私が体験した地中海クルーズは、スペイン(バルセロナ)→ジブラルタル→フランス(マルセイユ)→イタリア(ジェノバ/ラ・スペツィア/ローマ)という寄港地を巡りました。
どの寄港地も魅力が溢れ、一番のおすすめを選ぶのは難しいのですが、特にイタリア西海岸は私が好きなエリアでもあり、世界遺産のピサの塔、チンクエ・テッレ、フィレンツェあたりも寄港地観光(ショアエクスカーション)に含まれているので、皆さまにも一度は訪れて欲しいです。
個人的にもプライベートでリピートしたい新造船でもあるので、今度は夫と一緒にサン・プリンセスに乗船したいと、強く願っています。
サン・プリンセスの革新的な新施設やきめ細やかなサービスは、実際にご自身で体験してみてこそ、得る感動がより大きいはず。
もし私の記事が、今後の海外クルーズ旅行を検討する際の参考になれば、とても嬉しいです。
私のInstagramにも、サン・プリンセスに関して投稿してます▶▶▶こちら
※掲載写真や文書の無断転載・引用はお断りします
取材協力:プリンセス・クルーズ
メンバープロフィール
-
《 年に一度は、夫婦で海外クルーズ旅行 》 がモットー。バルト海クルーズ船上中、船内チャペルにて挙式。
夫婦で旅好き、夫は総合旅行業務取扱管理者、世界遺産検定1級保持者です。
海外クルーズ取材では、バルト海、地中海、エーゲ海、カリブ海を経験。
20年以上前より個人ウェブサイトやブログを手掛け、現在はライターとして媒体への寄稿掲載を担う傍ら、日本のメディアを代表するブロガー、SNSインフルエンサーとして活躍。
“ 色彩豊かな魅せるカラフル旅 ”が人生のテーマ。音大ピアノ科卒という経歴から、得意とするのはヨーロッパ圏。
10年以上前より各国政府観光局及び航空会社をはじめ様々な国内外大手企業とのタイアップ企画へ数多く参加、受賞経歴も多数有り。