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今回は、日本を訪れているクルーズ客船では1番大きい17万トンクラスのMSCベリッシマに乗船しました!
MSCベリッシマは2019年に就航した比較的新しい船で、船内アトリウムにある豪華なスワロフスキーのクリスタル階段や、そこから続くLEDスクリーンが天井に張り巡らされたガレリアがあることでも有名です。
MSCベリッシマはこれからも日本発着クルーズを続ける可能性が高いので、この記事では予約する上で知っておくと良いことなどをいくつかご紹介致します。
クルーズの運営は自主クルーズとチャータークルーズの2種類がある
自主クルーズはMSCが運航する標準タイプのもので、チャータークルーズは、旅行会社などが船を貸し切って運営するクルーズです。どちらがおススメですか?という質問が非常に多いので簡単に説明しますね。
まず、端的に言えば、クルーズ旅はもちろんのこと、旅行自体に慣れておらず、右も左も分からない!手厚い日本のサービスを受けたい!そのためには少々高い金額を払っても良い!という方はチャータークルーズがおススメです。
チャータークルーズにも、MSCのクルーは変わらず乗船していますが、それプラス、日本人のスタッフを追加で乗船させるので、船内で困ったことや分からないことがあっても安心です。
さらに、自主クルーズには付いていないサービスもあり、例えば客室にティッシュボックス、ソーイングキット、スリッパなどが置かれています。ショーはMSCクルーズのプロダクションチームがお届けする豪華なブロードウェイスタイルのショーもありますが、チャータークルーズでは有名な歌手などをお招きして、通常のMSCクルーズでは見られないショーも楽しめます。
船内のアクティビティも、日本人が大好きなラジオ体操を入れたり、船内には本棚を設置し、日本語の小説や雑誌を置いたりして日本人向けにカスタマイズしています。
※チャーターする旅行会社によって上記の内容は異なる場合があります。
では自主クルーズはなにが違うのか?1番大きな違いは外国籍のお客様も乗船されること。私が乗船したときは、日本人ゲスト約2200名に対して、外国人のお客様も1200名ほど乗船されていました。というわけで、インターナショナルな雰囲気が楽しめます。
とはいえ、英語を話さない日本人ゲストも多くいらっしゃいますので、MSCのクルーにも日本人を多く採用し、さらに各パブリックエリアに通訳の日本人を置いています。
チャータークルーズよりは日本人のスタッフが少なくなるものの、日本発着クルーズなので、日本語が話せないクルーばかりで意思疎通ができない!ということにはなりませんのでご安心ください。
そして実はクルーズ代金も違います。クルーズの日数や航路、その時に出ているプロモーションもあるので、いくら違うとは明記できませんが、基本的に自主クルーズの方がチャータークルーズよりもお手頃な価格で乗船できます。
これも自主クルーズとチャータークルーズを決める上で大きなポイントになると思います。
まとめると、少々高い金額を支払っても良いから、日本の手厚いサービスして、出来るだけ不自由なくクルーズしたい方はチャータークルーズ。
インターナショナルな雰囲気で外国客船を思う存分楽しみたい方、旅行の手配などそんなに不安がないし、出来るだけお手頃な価格で乗船したい!という方は自主クルーズをおススメします♪
ちなみに私が今回乗船したのは自主クルーズです。乗船が横浜港からだったのですが、MSCベリッシマは船が大きいため横浜ベイブリッジをくぐることが出来ないため、横浜大さん橋のターミナルではなく、大黒ふ頭ターミナルを使用します。
山下公園の近くに簡易テントが用意され、そこで荷物を預けてからMSCクルーズの用意したバスで大黒ふ頭ターミナルへ行きチェックインをするのですが、実際に大黒ふ頭ターミナルへ行った人は山下公園でバスに乗った人よりも待ったそう、、、。
ただこれは私が乗船したときのクルーズの場合ですし、改善されている可能性もあるので、どちらが良いとは言えませんが、動画ではこういった情報をたくさん入れていますので是非参考にしてみてください♪
ショーを見るためには予約が必要
MSCベリッシマ乗船の際に気を付けるべき点2つ目は、ショーを見るのに予約が必要であるということ。
ショーはアプリや船内のタッチスクリーンで簡単に予約出来ますが、特に初日はそのことを知らない人も多いので、ショーラウンジの入口が混雑することも。
ちなみにショーの予約をしていなくても、もしくはショーが満席で予約出来なかったとしても、実はショーラウンジの席は予約席よりも少し多めに確保しているので、ショーが始まる時間、もしくは5分前くらいに予約せずとも入ることも可能です。
ショーは基本的に1日2回、乗船客が多い場合は3回行われることもあり、席が足りなくてショーが見れない!ということにはならないです。ただ、航海日にはある午後に行われるショーや、クルーのタレントショー(クルーズによって開催され無い場合もある)など、1回のみ行われるショーもありますので、こういったショーを見逃したくない方は船内新聞を毎日読まれることをお勧めします。
とはいえ日本発着クルーズでは、長期休暇がもらえるゴールデンウィークや夏休み、ニューイヤークルーズなど混雑が予想される特別なクルーズでなければそれほど心配しなくても良いと思いますが、スムーズにショーを楽しむためにも覚えておくと良いと思います。
食事が美味しいのはもちろんのこと、日本食も日本人の満足度が高い
通常のMSCクルーズには日本食の用意はありませんが、MSCベリッシマでの日本発着クルーズでは日本食がちゃんと用意されています。
レストランでの朝食には和食のセットメニューがあり、ビュッフェには毎食日本食コーナーがあります。
正直外国客船の日本食なので、全く期待していなかったのですが、これが本当に美味しい!
というのも、実はMSCベリッシマのお食事は、世界的に有名な杉浦仁志シェフが一部監修しているのです。
中でも私のお気に入りだったのが、切り干し大根。それ以外にもディナータイムの日替わり餃子も美味しかったです。
クルーズ乗船中に乗船客にMSCベリッシマの感想を聞いたのですが、お食事に関しては皆さん非常に満足度が高いと仰っていましたので、外国のお食事が口に合わなくて困っている方にも安心です。
もちろん日本食以外のビュッフェのお料理はもちろんのこと、ダイニングルームのお食事も非常に美味しかったですよ!毎日本格的な美味しいコース料理が頂けるのもクルーズの醍醐味ですね♪
最後に、これはMSCベリッシマに限ったことではなく、日本発着の全てのクルーズに共通することだと感じたことをお伝えします。
日本発着クルーズはエレガントナイトのドレスアップ率が非常に高い
私は海外発着クルーズに乗船することが多く、今回初めて日本発着クルーズに乗船しました。違いはたくさんありましたが、その中でも大きかったのは日本人のお洒落度でした!
海外発着クルーズでのエレガントナイトは、もちろんドレスアップする方もいますが、特にドレスアップされない方も意外と多いのです。※カジュアル船の場合
それと比べて日本発着クルーズでの日本人のドレスアップ率は100%かと思うほどでした。
ただ、ドレスアップされていない方はビュッフェでお食事をされたり、あまりパブリックエリアで過ごされ無い方もいらっしゃるので、お見掛けしなかった可能性は大いにありますが、少なくともキャプテンの挨拶を見に来られた方々はドレスアップしていましたね。
各クルーズ船のドレスアップ率は、航路や乗客の国籍にもよるのですが、こんなにドレスアップ率の高いクルーズはないのでは?と正直思うほどでしたよ!そのお陰でエレガントナイトの夜は本当に非日常が楽しめて、クルーズ船の雰囲気もそれこそとてもエレガントで、皆さんのコーディネートを眺めるだけでとても楽しかったです。
クルーズ客船に乗船されたことが無い方の中には、一体どれくらいドレスアップすればよいの?と思う方は、結婚式に行く服装を想像してみてください。大体の方がそれくらいのお洒落をされます。中にはイブニングドレスを着用されたり、お着物をお召の方も日本発着クルーズには多いです。
念のため知っておいたいただきたいのは、MSCベリッシマのドレスコードはあくまでも“おすすめの服装”であって、決めるのは乗客なので、ドレスアップされていなくてもマナー違反ではありません。
海外発着クルーズだと飛行機に乗る際の荷物の制限があったりして、なかなかかさばるドレスなどは持ち運びにくいですが、是非日本発着クルーズではお洒落して非日常を味わってみてはいかがでしょうか?
今回のMSCベリッシマに乗船の際に、お洒落なゲストを撮った動画がありますので、是非参考にしてみてください。
また、コチラの動画では誰でもすぐできる、私が普段クルーズ船のエレガントナイトで実際に着用している服をご紹介しています。
“クルーズ旅”という選択肢を
クルーズは高価なもの、手が届かないものとお考えの方もまだまだいらっしゃいますが、海外では学生グループが友達同士で乗るくらい身近なものです。
日本のホテルの価格も高騰しているので、クルーズ船で、お食事、宿泊費、更にエンターテイメントやリゾート気分が楽しめるジャグジーやプールも楽しめたり、お子様を無料で預けられるキッズプログラムが充実していることなどを踏まえて考えると、クルーズ旅ほどコスパの良い休暇はないのでは?と思います。
是非みなさんも、今度の休暇に“クルーズ旅”という選択肢を入れて旅行の計画を立ててみてはいかがでしょうか?
取材協力:MSCクルーズジャパン
メンバープロフィール
- バンクーバーに語学留学中に、港に停泊していた大型クルーズ客船を見て、クルーになることを夢見る。その後客船クルーとして8年以上働き、訪れた国は90ヶ国以上。現在は、船で出会ったブラジル人の夫と共に世界中を転々とするノマド生活中。各地でクルーズ客船に乗船しながら、客船クルーの視点からクルーズの情報をYouTubeを中心にSNSで発信しています。
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