【アンセム・オブ・ザ・シーズ 前篇】ロイヤル・カリビアン 無料レストラン・食事に大密着レポート 2025年1月乗船記

皆さま、こんにちは。
2010年代より海外クルーズ旅行を取材し、プライベートでも夫婦で船旅を楽しんでいるizuminです。

ご縁をいただき、世界最大のクルーズカンパニー、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルのクルーズ客船「アンセム・オブ・ザ・シーズ」に乗船してきました。


今回は、シンガポール発着、マレーシア・ペナン島とタイ・プーケット島に寄港する、4泊5日のスケジュールに同行。
私が乗船した、2025年1月現在では、シンガポールを起点としたショートクルーズ航路がメイン。
今後は、2025年4月13日と4月25日には、日本・横浜をターニングポイントとする、2本の片道クルーズも運航される予定です。

▼左【デッキ15】アイフライ、右【デッキ16】フローライダー(船上サーフィン)

▼左【デッキ15】ノーススター(空中ゴンドラ)、右【デッキ5・6】トゥセブンティショー(スペクトラズキャバレー)

初乗船にあたり、事前に軽くWebリサーチをしたところ、ファミリー層に好まれそうな船内施設、代表的なアクティビティの情報やブログ、動画などは見かけたものの……意外と食事や客室、寄港(下船)に伴う手続きといった、事前に必ず知っておきたい詳しい口コミ情報が少ないことに気がつきました。


特に、SG Arrival Card (シンガポール・電子入国カード)に関しては、最終日のクルーズ下船までに、乗船者全員の再登録が必須!

他にも知っておくと便利なhow toなど、感想メインで〈 前篇/後篇 〉にわけて2記事で紹介します。

▸本記事 【アンセム・オブ・ザ・シーズ 前篇】ロイヤル・カリビアン 無料レストラン・食事に大密着レポート 2025年1月乗船記
▸【アンセム・オブ・ザ・シーズ 後篇】海側バルコニー客室を大解剖 シンガポール発着 知っておけば安心 まとめ情報!

※今回のクルーズ旅では追加の有償サービスは一切利用せず、全てインクルーシブ(無料)のみで楽しみました
※私のクルーズ旅の理想は、ゆっくり静か、人混みは避けて優雅に過ごしたいおとな旅派なので、私なりの目線で紹介します

【デッキ5・6】「トゥセブンティ」併設の「カフェ270」

ロイヤル・カリビアンの客船といえば、比較的カジュアルな価格帯でエンターテイメント、各種アクティビティ、食事などを楽しめることから、お子様連れのファミリーで利用されるイメージがあります。

「ともすれば、夫婦やカップル、おとなの寛ぎ旅、女子旅にはどうなのだろう?」と、かねてより抱いていた小さな疑問も。40代半ば、いわゆるアラフィーかじり世代の私としては、「アンセム・オブ・ザ・シーズ」で落ち着いたエリアやレストランなどを見つけることも、個人的なミッションとしていました。


例えば、朝のストレッチアクティビティ会場としても利用した、デッキ5・6の「トゥセブンティ」には、軽食レストラン「カフェ270」が併設してあり、程よく扱いやすい存在。使い勝手もよくリピート率が高めでした。


営業は朝と昼で、「トゥセブンティ」で催されるショーやアクティビティの時間帯には、ついでに飲食する方が多いものの、サッと利用しやすい気軽さが良いんです。


料理の取り分けはスタッフによるサーブ形式。数種のベーグル、クロワッサン、ラップサンド、ハム、チーズ、生サーモン、サラダやフルーツなどから好きなように選べます。


特にカップに入ったカットフルーツなどは、持ち運びしやすく、小腹用に最適。ドリンク類は、温かいコーヒーから冷たいアイスティーなど、自分で自由に注ぐことができます。


そこまでお腹は空いてないのだけれど、急ぎで少し食べたいなんて時にも重宝します。
もちろん「トゥセブンティ」エリアにある、ゆったりとしたソファやテーブルありの椅子でも食事できます。


時間帯によっては、おかゆも見かけました。傍らにあるトッピング類のなかに、小さな豆腐もあったのは謎ですが(笑)それでも私は手持ちのフリーズドライ味噌汁に加えてアレンジもしたので、覚えておくのも◎


有料にはなりますが、スターバックスコーヒーもあります。船内の支払いは全て米ドル(USD)扱いなので、日本の相場とは異なります。

【デッキ14】「プール・ソラリウム」手前の「ソラリウム・ビストロ」


デッキ14にある、16才以上の利用を対象とした「プール・ソラリウム」は、大人がのんびり過ごせるリラックスエリア。


終日航海の日中は、こちらでプールやジャグジーを利用。私は、このゆったりとしたエリアで、ヨガやストレッチなどもしていました。


直ぐ手前には「ソラリウム・ビストロ」があり、こちらも比較的穴場というか、昼と夕にアラカルト(一部メニュー有料)をいただけます。


一番大きなブッフェレストランと比べるとレパートリーは少ないものの、肉や魚などの温かい料理もあります。チーズやケーキ、フルーツ類もあるので、量や種類よりも静けさと気軽さ重視の私にはぴったり。


そんなに食べるつもりはなかったのに、結局いろんな種類を盛ってしまうのも食いしん坊ならでは!
クルーズ旅行中って、いつも以上にたくさん食べてしまうのは私だけかな?

【デッキ3・4・5】メインダイニング

デッキ3・4・5にあるメインダイニングは、毎晩フルコースのメニューを追加料金なしで利用出来る基本のレストラン。

▼左「アメリカン・アイコン」、右上「シック」、右下「シルク」

スタイリッシュな「シック」、華やかなヨーロッパ風の「グランデ」、アメリカ各地の写真を壁に掲げる「アメリカン・アイコン」、赤くエキゾチックなアジア風「シルク」といった、装いの異なるレストランに分かれています。(4種のメインダイニングのレストランは、船社によって振り分けられることから、希望や変更などはできません)

内装の雰囲気は違うものの、いずれとも同じメニューを提供されるのが、クルーズ客船のメインダイニングあるあるですね。


また、夕食は予約時に時間と席が指定されているトラディショナルダイニング、もしくは時間指定なしのマイタイムダイニングかをセレクト可能。詳しくは、一人一枚ずつ用意されている、クルーズカード(SeaPass®)にも明記されているので、確認しやすいです。

トラディショナルダイニングにした場合、夕食時間は、16:45/18:30/20:15の3回制。
一番早い16:45組でしたが、夜のショースケジュールに合わせやすく、都合が良いと感じました。


またディナータイムだけでなく、8:30~13:00のブランチタイムでは、「シルク」はブッフェスタイル、「アメリカン・アイコン」はアラカルトスタイルがあることにも気がつきました。


朝と昼の食事を時間帯ごとにくっきり分けることなく、幅広い食事の提供があることは、ゲストにとっては通しで利用時間枠とメニューの選択肢が増えて、なおかつ提供側の効率面も良いと思われるので、双方にとっても良いことですよね。


ちなみに、最終日夜のディナーでは、イタリア料理特集のメニューに!
日ごとに少しずつメニューが違うこともあり、気になる料理はオーダーしておけば◎(無料ですしね!)


イタリア料理特集では、現地イタリアのシチリアでも食べたことのある、シチリア・ナポリ地方の郷土料理アランチーニ(ライスコロッケ)をはじめ、ミネストローネ、ポレンタのフライ、ラザニアなどを食べることができました。
(ヨーロッパ好きとしては、東南アジアにいても、イタリアっぽさを感じられたのも良かった!)


最終日夜のディナーでは、各レストランのシェフが踊りながら練り歩く、賑やかなサプライズイベントも。日常ではなかなかない、食事中の楽しみ方が、クルーズ船上にはあります。

【デッキ14】ブッフェレストラン「ウィンジャマー」


デッキ14の大箱ブッフェレストラン「ウィンジャマー」は、朝・昼・夜とさまざまなメニューが揃います。
ブッフェスタイル形式かつ、料理の種類もとても豊富なことから、時間帯を問わずいつでも混んでいる印象。


とはいえ、いわゆるブッフェの醍醐味的なボリュームたっぷりの肉料理や麺類、中華料理やインド料理など、とにかく多国籍な展開に気持ちが高まります!
思う存分好きなだけ、いろんな種類の料理を食べ尽くしたいタイプには、「ウィンジャマー」推しかもしれません。


私も日中の寄港地巡りで腹ぺこだった時に、飛びつく勢いで料理を山盛りにしまして。見事な食べっぷりであったので写真撮影どころではなく、空腹を満たすことに集中(笑)とにかくお腹いっぱいになり大満足でした。


フルーツは、スイカ、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、パイナップルなど、南国らしい彩りがあってウキウキ!


ドリンクバーでは、コーヒー、紅茶、オレンジジュースなど、ひと通りの種類が揃っています。

他にも無料の軽食コーナーやドリンクバーがある


船内には他にもピザやサンドイッチなど、無料の軽食コーナーが複数あり、船内アプリで営業時間中かどうかを直ぐに確認できます。
特にデッキ4の「カフェプロムナード」に関しては、終日営業ということもあり、早朝4時過ぎでも利用ができて便利でした。最終下船日の朝もこちらを利用して、最後まで船上で朝ご飯を食べられたのも良かったです。


「カフェプロムナード」は先ほど紹介した大箱ブッフェレストランと同様に、ドリンクバーもあることから、他のレストランが営業していない時間帯に、駆け込みでいらっしゃるゲストも多く、実は夜遅い時間も意外と大行列だったりします。


無料の食事や飲み物とは異なり、船内ではアルコール飲料がすべて有料。雰囲気の異なるさまざまなバーは深夜までオープンしています。私は、生演奏があるバーを利用するのが好きで、夜は好きな音楽を聴きながら、しっとりと過ごしました。


クルーズ船内で演奏家として活動する同級生もいるので、「自分が演奏を仕事にした場合はどうなのかな」と妄想してみたり……。いろんな国や港を巡る海外クルーズ船内での演奏活動って、人生観も変わりそうですよね(今は楽譜の持ち運びもラクになりましたよね!)

▼左【デッキ14】ジョニーロケッツ、右【デッキ5】ジョニーロケッツのメニュー

▼左 有料スイーツ、右【デッキ5】イズミ(寿司などの日本料理・アジア料理)

数日間のショートクルーズだと、無料レストラン巡りだけで十分満足でしたが、長期クルーズの時には上記のような有料レストランにもトライしてみたいな。

続いての記事では、海側バルコニー客室と知っておくと安心で便利な情報などを特集するのでお楽しみに!

※アイキャッチ画像:16万トン・クァンタムクラスの「アンセム・オブ・ザ・シーズ」は、2015年4月に就航・処女航海の大型客船(寄港地:プーケット島寄港中、テンダーボートより撮影)

※掲載写真や文書の無断転載・引用はお断りします

取材協力:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル 日本総代理店 株式会社ミキ・ツーリスト

メンバープロフィール

izumin
izumin
《 年に一度は、夫婦で海外クルーズ旅行 》 がモットー。バルト海クルーズ船上中、船内チャペルにて挙式。
夫婦で旅好き、夫は総合旅行業務取扱管理者、世界遺産検定1級保持者です。
海外クルーズ取材では、バルト海、地中海、エーゲ海、カリブ海を経験。

20年以上前より個人ウェブサイトやブログを手掛け、現在はライターとして媒体への寄稿掲載を担う傍ら、日本のメディアを代表するブロガー、SNSインフルエンサーとして活躍。
“ 色彩豊かな魅せるカラフル旅 ”が人生のテーマ。音大ピアノ科卒という経歴から、得意とするのはヨーロッパ圏。

10年以上前より各国政府観光局及び航空会社をはじめ様々な国内外大手企業とのタイアップ企画へ数多く参加、受賞経歴も多数有り。

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