フッティルーテン・沿岸急行船でノルウェー大人女子旅【クルーズ基本情報編】

2022年11月6日から11月12日の6泊7日。ノルウェー南部の街ベルゲンから北極圏のキルケネスまでフッティルーテン(沿岸急行船)に乗船し、フィヨルド・オーロラクルーズに出かけました。

私にとってノルウェーは旅好きの母から、景色も食べ物も良いから絶対行きなさいと昔から言われていた国。
でも北欧は物価高いし、寒いのは苦手。地黒でこんがり肌の私のイメージではないよね…と思い、なかなか行けずにいました。

でも今回、真夏の私の誕生日の夜、クルーズ旅行のお誘いの連絡があったのです。ちょうどノルウェーという国に思いを馳せていたところだったので、これは行かねば!と渡航を決意。

一緒に旅したのは、SNSの講師として多数のメディアに出演されている峰川あゆみさん(右側)です。

モノトーンが大好きなあゆみさんと一緒に、街中でモノトーンの素敵な写真スポットを探しながら(たまにカラフルなスポットも)巡るノルウェー大人女子旅をテーマに、クルーズ旅行へいざ出発!

ベルゲンに前泊し世界遺産の街並みを巡る

クルーズ旅行は、船に乗り遅れないよう早めに乗船地に到着しておくのが鉄則。私たちは、乗船地のベルゲンに前泊しました。

滞在したのは、世界遺産ブリッゲン地区にあって、お部屋からもブリッゲンのカラフルな街並みが眺められる「スカンディック・トーゲット・ベルゲン」。

歴史ある建物をリノベーションしたホテルですが、全く古さを感じさせないモノトーンのモダンなインテリアが素敵です。
フッティルーテンのターミナルまで徒歩15分ぐらいで行けるので、前泊におすすめ。

ホテルの向いにはおしゃれな観光地「フィッシュマーケット」があり、フィッシュマーケットの2階は観光案内所になっているので、何か困ったときも便利なんです。

ブリッゲンといえば、映画『アナと雪の女王』の冒頭に登場する街としても知られていますね。
そして名曲『朝』の作曲家、グリーグが生まれ育ち、没した街でもあります。

ブリッゲン地区は、フィヨルドの山々に囲まれ、メルヘンチックでカラフルな木造倉庫が建ち並ぶエリア。
街並みがどことなくドイツと似ているのは、ドイツのハンザ商人が干しダラの輸出を独占したことで繁栄したドイツ人居住区だったから。

木造倉庫の内部は殆どがリノベーションされ、現在はお土産屋さんや北欧雑貨のお店、カフェ、レストランとして使われています。

ベルゲンの街並みを高台から一望するなら、フロイエン山は欠かせません。

山頂へは登山という選択肢もありますが、ケーブルカーで登るのがラクラク便利。
クルーズ船の乗り場も山頂から見えるので、街の立地確認としてもおすすめですよ。

ついに乗船の日!沿岸急行船フッティルーテンとは

翌日の夕方、いよいよフッティルーテンのクルーズがスタートです。
今回船の出航は20時。ですが、遅くても3時間前には乗船手続きをするようにしましょう。
船は乗り遅れてしまったら、元も子もありません。

今回、私たちが乗船したフッティルーテンの船の名前は「北ノルウェー」という意味のNord Norge (ノールノルゲ)。
フッティルーテンはフェリーとして物流の役割も持つクルーズ船なので、一般的なクルーズ船に比べたら堅苦しさがなく、カジュアルな雰囲気。

クルーズ船のディナータイムといえば、ドレスアップ(女性はワンピース、男性はスーツ又は近い服装) しないといけないというイメージがありますが、フッティルーテンは普段着で大丈夫なのです。
この話を最初に聞いたときは本当にびっくりしました。

そしてクルーズ旅行ではお馴染みの、船内シアターでのショーや絵画やワインのオークションもありません。
お誕生日乗船のお客様へのハッピーバースデーイベントもなし。

ですが、ノルウェー独特の地形、フィヨルドを眺めながらのクルーズは絶景の連続!
フッティルーテンで楽しむのは、エンターテイメントではなく本物の自然の織りなすこの景色なのです。

ジャグジーに浸かりながら目の前の絶景を眺めるのは、この船でしか味わえない至福の時間でした。

フッティルーテンは「世界一美しい船旅」と言われているのですが、まさしくそれを体感できると思います。

船内のラウンジやカフェのソファー席にはコンセントの差込口が多く、Wi-Fiは沿岸から拾った回線を使用しているためサクサク!なのでお仕事もスイスイ運びます。

ちなみに今回乗船したノールノルゲ号は、1997年に建造された11,384トンの中型シップ。2016年にリノベーションされ、モダンなスカンジナビア・インテリアに生まれ変わりました。

全長123.3m、全幅19.5m。乗客定員590名。デッキ数7(7階建て)。ベッド数は497あります。

船内にはショップもあり、ノルウェーブランドのセーター、ブランケット、ぬいぐるみ、本、フッティルーテン・オリジナルグッズ(Tシャツ、マグカップ、モデルシップ)など、様々な種類のお土産を販売中。

絵葉書やオリジナル切手もあり、船内のポストに投函すると寄港地の街のスタンプが押されて届けられるので、家族や友達に手紙を出してみるのも旅の思い出になりますよ。

キャビン(客室)の窓からは移りゆくフィヨルドの景色を眺めることができます。

次の寄港地について調べてみたり、ワクワクが止まりません。

デッキから見た雲1つないなんとも美しい空…

美味しすぎるフッティルーテンの食事

食事はノルウェーサーモンはもちろん、新鮮なサバや特産のブラウンチーズ等、ノルウェー産に拘った食材ばかり!
クルーズ料金には朝昼晩3食全てが含まれているので、美味しいノルウェーの味覚が食べ放題です。

今回のクルーズ中、私たちは寄港地のレストランに行くことなくずっと船のレストランで食事をしました。 
これ、食事の大好きな私にはなかなか珍しいことなんです。

ノルウェーの物価が高かったので、このボリュームを外で食べたらおいくら万円になってしまう!?という理由もありましたが(泣)、何より船の食事が美味しくて飽きることがありませんでした。

食事の美味しさは、今回一緒に乗船したフッティルーテンアジア太平洋地区カントリーマネージャー 日本・韓国代表の方も驚かれていました。
以前に比べ食事の質が格段に上がり、盛り付けの仕方もお皿も変わったとのこと。

通常のクルーズの食事には冷凍された食材が使われる場合が多いそうですが、フッティルーテンは沿岸で獲れたノルウェーの食材の地産地消にこだわり、その割合は何と脅威の80%以上!

新鮮で美味しいノルウェーサーモンやチーズはもちろん、パンやサラダに毎日舌鼓。
こちらの朝食のパンケーキは絶品でした!

左端のペラペラしたものがノルウェーの特産、ブラウンチーズ。
においに癖がなく、チーズが苦手な私でも食べやすいチーズでした。

クルーズ船といえば船で働くスタッフは様々な国から集まっていることが多いですが、フッティルーテンはノルウェー人が大半。
それも1人の人が複数の仕事を担当しているので、レストランでサーブしてもらった方が別の時間はバーにいた、なんてこともありました。

パンは毎日出来立てが提供されます。バターが大きい!

ディナーはコース形式。メニューには食事や食材について非常に詳しく書かれていました。
基本は、前菜、メイン、デザートそれぞれ数種ある中から1つを選択します。

ノルウェー語、ドイツ語、英語で書かれていますが、わからなければGoogle翻訳のカメラ入力を使えばラクラク翻訳が可能です。

さ・ら・に!
とある日のディナーはビュッフェ形式のシーフードスペシャルday!

新鮮なノルウェーサーモンはもちろん、ムール貝も海老もカニも好きなものを好きなだけ食べ放題。
こちらの肉厚なノルウェーサーモンは10切れ以上食べました!

ムール貝もどれだけ食べたことでしょう(昔、ベルギーでてんこ盛りのムール貝を食べた時は5000円ぐらいしました)。

実はレストランはここだけでなく、お隣りにはさらにラグジュアリー感を楽しめる(と言っても+3000円ぐらい) レストランもあります。

サーモンに似てますが北極イワナです

ちなみにジェラートやケーキ、サンドイッチ等を楽しめるカフェもあります(有料)。

さらに船内イベントとして、寄港地で獲れたお肉やシーフードの試食イベントまでありまして。

食べることに関しては本当に今思い出しても天国でした。

寄港地については次の記事へ…

さて、ノールノルゲ号はたくさんの寄港地に寄りながら、ノルウェー沿岸を北上していきます。
寄港地での観光、船内での絶景については次の記事で詳しくご紹介していきますので、ぜひそちらも併せてお読みください!

取材協力:フッティルーテン

メンバープロフィール

みほトリッピー
みほトリッピー
最強の笑顔で旅する引き寄せトラベラー、トースト女子。渡航国数は40ヵ国。
2018年11月~2019年元旦、休職し在職のまま前代未聞と言われながら有給休暇を使用し、2か月で世界一周をする。世界一周中は乗船の2年前から乗りたいと豪語していたクルーズ船に乗船する機会を2度も引き寄せる。(1回目セレブリティ、2回目セレブリティ下船の2週間後にカーニバル) 又、世界一周中は世界中の人から笑顔がステキと褒められ、笑顔は最強ということに気付く。
灼熱の南国を中心に世界一周した為、帰国時は焦げパンの如く真っ黒だったが、真冬の日本で黒さが薄れ、焦げパン女子からトースト女子となる。
現在はマイレージにてビジネスクラス世界一周、ファーストクラス世界一周を目論み、パーマネントトラベラーを目指している。

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