「三井オーシャンサクラ」が待ち遠しくなる!姉妹船「三井オーシャンフジ」で出会った、温かく上質な時間

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こんにちは。トラベルフォトライターの土屋香奈です。

2026年9月19日にデビュー予定の「三井オーシャンサクラ」。そして10月には、金沢港発着で「MITSUI OCEAN SAKURA(以下、三井オーシャンサクラ)」のクルーズデビューも予定されています。金沢港から新しいクルーズ船に乗れる日が近づいていると思うと、金沢で暮らし、この街の旅の魅力を発信している私としては、やっぱり胸が高鳴らずにはいられません。

そこで今回は、その魅力をひと足先に感じてみたくて、すでに運航している姉妹船「「MITSUI OCEAN FUJI(以下、三井オーシャンフジ)」」に乗船。実際に乗船して見えてきたのは、ただ上質という言葉だけでは収まりきらない、この船ならではの心地よさです。今回は、その体験をたっぷりとお届けします。

▼今回乗船したコース
名古屋発着「春の九州・四国クルーズ」7日間
3月18日(水) 名古屋 発
3月19日(木) 高知
3月20日(金) 宇和島
3月21日(土) 中津
3月22日(日) 釜山(韓国)
3月23日(月) 終日航海
3月24日(火) 名古屋 着

ラグジュアリークラスのクルーズ船「三井オーシャンフジ」


「三井オーシャンフジ」は、商船三井クルーズが展開する新たなクルーズブランドの客船です。もともとは「Seabourn Odyssey(以下、シーボーン・オデッセイ)」として愛されてきた船で、改装を経て、2024年12月に「三井オーシャンフジ」として新たなスタートを切りました。

外国籍船ならではの船旅

外国籍船(バハマ籍)のため、国内発着の航路であっても乗船にはパスポートが必要です。また、外国籍船は途中で海外の港に立ち寄る必要があるため、旅程は5〜10日間ほどの中期〜長期のコースが中心となっています。

小型船だからこそかなう、上質な船旅


総トン数は約3万トン。日本の船会社が運航するクルーズ船ならではのきめ細やかなサービスに加えて、小型船だからこそ訪ねられる寄港地があるのも魅力です。

実際、入出国手続きもかなりスムーズで、寄港地での時間を気持ちよくスタートできました。大型船の華やかさとはまた違う、静かに満たされるような贅沢さはやはり魅力的です。

クルーとのあたたかな交流も魅力

クルーとの距離が近いのも、この船ならではの心地よさです。日本人に加え多国籍なクルーが乗船。公用語は日本語で、みなさんとてもフレンドリー。会うたびにやさしく声をかけてくれます。

船内で毎日のように顔を合わせるうちに、名前を覚えてもらえていたのもうれしい出来事でした。そんな交流が少しずつ積み重なっていくうちに、ただの乗客ではなく、この船で過ごす時間の一員になれたような気がしたのです。

だからこそ、最後にお別れする瞬間は思っていた以上にさみしくて。この船旅がこれほどまでに心に残ったのは、景色や食事だけでなく、クルーのみなさんのあたたかさがあったからだと思います。

追加代金を気にせず過ごせる、安心のオールインクルーシブ

三井オーシャンフジは、クルーズ代金に含まれている内容がとても充実しています。想像以上に幅広く、まさにオールインクルーシブの心地よさを体感できる船でした。

クルーズ代金に含まれているもの
・食事代(ビュッフェやメインダイニングなど)
※一部別料金のダイニング、メニューあり
・200種類以上のドリンク(アルコール含む)
・24時間オーダーできるルームサービス
・多種多様な船内イベント
・夜のメインショー
・Wi-Fi(1名につき1端末まで無料/三六スイートに滞在の方は4端末まで)
・ランドリー(セルフランドリーの利用/洗剤含む)

全室スイート。ベランダスイートで過ごす、海の上の6泊7日

三井オーシャンフジは、全客室がスイート仕様です。


客室タイプは全部で7種類。
今回宿泊したのは、船内でもっとも客室数の多い「ベランダスイート」です。

お部屋は中央でゆるやかに空間を分けられるつくりで、長めのクルーズでも圧迫感がありません。


ベッドはふかふかのシングルベッドが2台並び、寝心地も快適。毎日しっかり眠れることは、船旅の満足度を大きく左右するものですが、その点でもとても優秀でした。


ある日、ターンダウンのあとにかわいらしいタオルアートが置かれていたことも。


「三井オーシャンフジ」では、約9割の客室にベランダが備わっています。やはり、ベランダのある客室はクルーズ旅の特別感をぐっと深めてくれるもの。海風を感じながら外に出るだけで、「いま私は船旅の途中にいるんだ」と何度も実感できました。


そして特に印象に残ったのが、全面大理石のバスルームです。洗面台は2台あり、身支度もゆったり。


シャワールームにはレインシャワーとハンドシャワーの両方が備わり、水圧もしっかり。備え付けのシャンプーやコンディショナー、ボディソープも使い心地がよく、髪がきしむこともなく快適でした。


船内でも寄港地でも意外とよく歩くので、バスタブ付きなのもうれしいところです。足を伸ばしてお湯に浸かるだけで、その日の疲れがするすると抜けていくようで、「ああ、帰ってきた」と思える場所が部屋の中にある安心感は大きかったです。


ドライヤーは「MAGNET」製で、風量も十分。


さらに、ウォークインクローゼットがあるのも6泊7日では大助かり。ハンガーは30本ほど用意され、引き出しもたっぷりあるので、荷物を広げても部屋が散らかりにくく、自宅のように整理整頓して過ごせました。


アメニティも想像以上に充実。ヘアターバンやシェービングキットまでそろっていて、「ここまで用意されているんだ」と驚かされました。


そして初日には、ウェルカムドリンクとしてイタリアの高級スパークリングワインとチョコレートが用意されていました。部屋に入って、海を眺めながらその一杯をいただく時間は、旅の始まりにふさわしい、なんとも幸せなひととき。


冷蔵庫内のドリンクはすべて無料。しかも毎日補充されるのもありがたかったです。

満足度の高いインクルーシブの食の時間


クルーズ旅にはたくさんの楽しみがありますが、その中でも特に楽しみだったのが食事でした。

「三井オーシャンフジ」には、メインダイニング、ビュッフェ、プールサイドの軽食、カフェ、バー、ルームサービスまで、その日の気分に合わせて選べる食の場がしっかりそろっています。しかも、そのほとんどがインクルーシブ。ここまで自由度が高いと、食事そのものだけでなく、「今日はどこで何を食べよう」と考える時間まで楽しくなってきます。

メインダイニング「ザ・レストラン 富士」

「今日は考えずにゆっくりと食事を楽しみたい」そんな気分の日に向かいたくなるのが、デッキ4にあるメインダイニング「ザ・レストラン 富士」でした。


高い天井に白いカーテンが印象的な空間で、落ち着きがありながらも、どこか華やか。席についた瞬間から、背筋がすっと伸びるような気持ちになります。

朝食

朝食は、和食または洋食のセットメニューから選べます。


朝からお味噌汁と白ごはんをゆっくりいただけるのは、日本人にとってやはりうれしいもの。旅先にいながら、ほっとする朝の時間を過ごせました。

夕食

夕食では、和食懐石と洋食のフルコースが日替わりで用意されており、フルサービスのもと、コース仕立ての食事をゆったりと楽しめます。和食の日と洋食の日が分かれているため、飽きることなく味わえるのも魅力です。

和食の日は、前菜、お造り、焼き物、煮物、お食事、デザートまで、ひと皿ずつ丁寧に続いていきます。


なかでも心に残ったのは、お造りのおいしさ。


海の上で、これほど繊細で端正な和食に出会えることがうれしくて、日本酒もどんどん進みます。


この日の洋食は、オードブルからはじまり、スープ・サラダ・選べるメイン・パン・選べるデザートに食後のドリンクという構成でした(構成は、日によって異なります)。


フォーマルデーは洋食のフルコースで、「にっぽん丸」から受け継がれた黒毛和牛サーロインのローストも登場。とろけるようなおいしさはもちろん、伝統ある味がこうして新しい船でも息づいていることがうれしかったです。

また、2日目の洋食コースの夜には、三國清三シェフ監修のメイン「赤ワイン煮込みのステークアッシェのクレピネット」も選べました。


別料金のスペシャルダイニング「北斎 FINE DINING」に行かなくても、特別感のあるひと皿をいただけるのは、なんだか得した気分になります。


さらに感心したのが、無料ドリンクメニューの充実ぶりです。アルコールだけでなく、ノンアルコールメニューも豊富で、甘すぎず食事に寄り添う大人のノンアルカクテルも揃っていました。お酒を飲む人も、飲まない人も、それぞれの楽しみ方ができる。こういう懐の深さも、この船の魅力だと思います。

「テラスレストラン 八葉」


今回のクルーズで、いちばん足を運んだのがデッキ8の「テラスレストラン 八葉」。「今日はどんな料理が並ぶのだろう」と、レストランへ向かうたびに小さなわくわくがあって、船にいながら世界を旅しているような気分になれる場所でした。


昼と夜は、「ハワイ料理」「中華料理」「モンゴル・バーベキュー」「韓国料理」「フィリピン料理」「フランス料理」「インド料理」「カレーコーナー」「ラーメンコーナー」など、その日によってさまざまなテーマが登場します。

フォーマルデーの夕食はスペシャルビュッフェに。


普段より盛り付けが華やかで、使われている食材も少し特別感があり、「今日は特別な夜なんだ」と目でも感じられる内容でした。

フォーマルデーでも、「テラスレストラン 八葉」ではカジュアルな服装のまま気軽に楽しめるのもよかったです。


ランチでは、「にっぽん丸」の伝統を受け継いだビーフカレーやドライカレーが日替わりで登場。「にっぽん丸」の味をここでもいただけることに感激しました。引退を迎える船の味がこうして受け継がれていることに、じんわり胸が熱くなります。


夜はビュッフェに加え、お肉やサーモンなどを小ぶりなサイズで楽しめるテーブルオーダーも用意されていました。あれもこれも少しずつ味わいたいときにぴったりで、つい食べすぎてしまうのも、船旅ならではの幸せな悩みです。


22時〜23時には夜食の時間もあり、お茶漬けやサンドイッチ、フルーツやデザートを中心に日替わりで楽しめます。(日によって夜食の有無、時間は変わることがあります。)


そして、このレストランでぜひ味わってほしいのがテラス席です。目の前に広がる海を眺めながらいただく食事は、それだけでごちそう。

釜山寄港の日には、釜山大橋を背景に食事を楽しむことができ、港町の景色まで含めて、忘れられないひとときになりました。

「プールサイドレストラン&バー 湖畔」

デッキ8にある「プールサイドレストラン&バー 湖畔」は、リゾート気分をたっぷり味わえる場所。屋外の開放的な空間で、左舷側がダイニング、右舷側がバーになっています。


ダイニングでは、ミニサイズのホットドッグやハンバーガー、ピザなどの軽食を楽しめるので、小腹が空いたときにも、少し遅めのランチにもぴったり。


ジェラートは、気兼ねなくダブルで楽しめるのもうれしいポイントです。無料のドリンクメニューも大充実。


ある日には、ドリンクのストローがハート形になっていて、そのさりげないかわいさに思わずときめきました。

「MITSUI OCEAN スクエア」


カフェ、ゲストサービス、図書コーナーがそろう「MITSUI OCEAN スクエア」は、船内でほっとひと息つきたいときに立ち寄りたくなる場所です。

その一角にある「オーシャンカフェ」には、パンや軽食が並び、つい足を運びたくなります。

朝は15種類ほどのパンがずらり。もともと欧米を航行していた船ということもあり、パンづくりの設備が充実しているそうで、日替わりでいろいろな種類が楽しめます。


どれも少し小ぶりなので、あれもこれも試しやすいのもうれしいところ。私のお気に入りは、「あんぱん」「パン・スイス・オ・ショコラ」「富士山パワーソルト塩パン」「パッションフルーツデニッシュ」でした。


昼頃からは、おにぎりが2種類登場。
おかかおにぎりは、旨みたっぷりなのに軽やかな味わいで、何個でも食べたくなるほどおいしかったです。


カフェメニューは気軽にテイクアウトできるので、その日の過ごし方に合わせて自由に楽しめるのも魅力でした。


また、スタッフに「これ、おすすめですよ」と教えてもらったのが、「アイリッシュ・クリーム」でした。オリーブなどがのった見た目もおしゃれで、トマトジュース好きにはたまらない一杯です。

24時間オーダーできるルームサービス


ルームサービスも24時間利用可能。客室のテレビからメニューを選べるので、好きなタイミングで、お部屋でゆっくり食事を楽しめます。


朝食は、前日の深夜2時までに専用用紙を客室の外に出しておくスタイル。和朝食はお重で届くので、海を眺めながらお部屋でいただく朝が、なんとも贅沢でした。


日中限定の「紅鮭のり弁」は、ぜひ一度頼んでほしい一品。ふっくらと焼き上げられた紅鮭は、ご飯が進むおいしさでありながら、塩辛すぎないやさしい味わいでした。


そしてリピートしたくなるほどおいしかったのが「押し寿司」です。穴子とサバの2種類が一皿に盛られていて、ひと口いただくと、ふんわりやさしい食感。ルームサービスとは思えないほど丁寧な一品で、この船の食のレベルの高さを、こんなところでもしっかり感じさせてくれました。

別料金でも訪れたい「北斎 FINE DINING」


特別な夜を過ごしたいなら、やはり外せないのが別料金・予約制の「北斎 FINE DINING」です。

時間は17時30分、18時、18時30分の3部制。予約は船内でも可能ですが、かなり人気が高いため、行きたい方は早めに押さえておくのがベスト。


デッキ8にあるこのスペシャルダイニングでは、三國清三シェフ監修のもと、季節の食材を生かした
プリフィックスコースの「シェフのテイスティングメニュー」(15,000円)をいただけます。

アミューズを除き、メニューは約3か月ごとに変わるそうで、その時季ならではの味に出会えるのも魅力です。

アミューズ、前菜、スープ、サラダ、メイン、デザート、プティフールへと続く流れは、船の上にいることを忘れてしまいそうになるほど本格的。ひと皿ごとに華やかで、運ばれてくるたびに思わず見入ってしまいます。


キャビア、ウニ、鮑など、使われている食材も贅沢で、まさに特別な夜にふさわしい内容。さらにうれしいのが、前菜やメインは複数皿オーダーできることです。


せっかくなのでメインは、通常メニューにプラス5,000円で選べるプレミアム食材をオーダー。「和牛フィレ肉とフォアグラ、5種のキノコ添え、ポルトソース」を選びました。やわらかな和牛に、濃厚なフォアグラのコクが重なり、ひと口いただくたびに、思わず頬がほころぶおいしさでした。

2時間半から3時間ほどかけて、ゆっくりと味わうコースの時間もまた贅沢です。

海の上の夜を深める、大人のバータイム

「三井オーシャンフジ」では、食後の時間まで楽しみが尽きません。
にぎやかなイベントの余韻に浸りながら一杯を味わうのも、静かな音楽に耳を傾けながら夜をほどいていくのも、この船ならではの贅沢。気分に合わせて選べるバー空間がそろっているのも、大人の船旅らしい魅力です。

「オブザーベーションバー 36」


しっとりと夜を楽しみたいときに似合うのが、デッキ10にある「オブザーベーションバー36」です。


葛飾北斎の『富嶽三十六景』にちなんで名付けられたバーで、ピアノの生演奏を聴きながらグラスを傾けていると、船の上の夜がいっそう特別なものに感じられます。


シグネチャーカクテルのなかで印象に残ったのは「原宿ヒート」。ししとうをのせたスパイシーな一杯と聞いて少し身構えていたのですが、実際は驚くほど飲みやすく、華やかさのなかにほどよい個性があり、気づけばすっかりお気に入りに。ひと口ごとに惹かれていくような、クセになる味わいでした。

「オーシャンクラブ&バー」


クイズやゲーム、ダンスパーティーなど、さまざまなイベントの会場として使われていたのが「オーシャンクラブ&バー」です。にぎやかなイベントを楽しむ場所でありながら、バンド演奏に耳を傾けながら静かにグラスを傾ける時間も似合う、表情豊かな空間でした。


「オーシャンクラブ&バー」は、ジャパニーズジンのラインナップが豊富。その日の気分で選びながら、毎日飲み比べるのも楽しい時間でした。

思わずはしごしたくなる、船内イベントの豊富さ

「三井オーシャンフジ」の魅力は、食や客室、景色だけではありません。
船内では、「お肌診断」「姿勢診断」「お腹痩せ講座」などの美容系イベントから、「スピード数独」「難関漢字クイズ」「宝石のカラット数当てクイズ」「多数決ゲームショー」などの頭脳戦、「輪投げ大会」「ちぎり絵体験」まで、毎日のように多彩なプログラムが用意されていました。


種類がとにかく豊富なので、時間が重なると「え、どっちに行こう」と本気で悩んでしまうほど。イベントによってはチーム戦や個人戦で行われ、優勝すると三井オーシャンフジのオリジナルグッズがもらえるとあって、ゲストのみなさんもかなり本気です。

こうしたイベントの楽しいところは、船内にいながら自然と会話が生まれ、一体感ができていくこと。参加を重ねるうちに、ほかのゲストと少しずつ顔なじみになっていく感覚も、クルーズならではの心地よさでした。

無料のマッサージ体験

無料のマッサージ体験イベントが行われていることもありました。


肩を軽くほぐしていただいたあと、「三井オーシャンフジ」限定の翡翠石マッサージやソルトストーンマッサージも体験。


ほんの短い時間なのに、気分までふっとゆるむような心地よさで、「これはちゃんと受けてみたい」と思わず気持ちが傾き、そのまま別料金のマッサージまで予約してしまいました。

船旅アート&クラフト:ちぎり絵


今回は時間が合わず体験できなかったのですが、会場をのぞくと、みなさん思い思いにちぎり絵を楽しんでいる様子が印象的でした。なかには、初めてのクルーズ旅で訪れたにっぽん丸の思い出写真をもとに作品を作っている方も。

船旅アート&クラフト:水引


水引と聞くと、不器用な私は少し身構えてしまったのですが……。難しいあわじ結びはあらかじめ形が作られていて、最後に整えるだけで完成する簡易式。
和紙と水引の色を選びながら、自分だけのポチ袋を作る時間は、想像以上に楽しいものでした。それぞれの色合わせや水引の形にさりげない違いがあり、仕上がりにもその人らしさがふわりと表れます。

キャプテン主催ウェルカムパーティー


キャプテンと記念撮影ができるウェルカムパーティーも。生演奏とともにドリンクを楽しみながら、旅の始まりの高揚感をゲスト同士で共有する、華やぎに満ちた時間でした。

イエス/ノー・ゲームショー


「はい」も「いいえ」も言わずに3分間、質問に答え続ける「イエス/ノー・ゲームショー」。シンプルですが、やってみると驚くほど難しいゲームです。

余裕でクリアできると思っていた私も、名前を確認された瞬間、うっかり「はい」と返してしまい、まさかの6秒で終了……。会場は笑いに包まれました。


景品は「クルーズスタッフとのハグ券」。そんな遊び心あふれる時間も、船旅の楽しい思い出になりました。

各種クイズ大会


船内では、毎日さまざまなクイズ大会も開催されていました。
訪れる寄港地にちなんだクイズや船にまつわるクイズ、世界の国旗クイズなど種類も豊富で、「あれ、これなんだっけ」と思わず頭をひねる絶妙な問題ばかり

最後のクイズでは近くの人と答え合わせをする場面もあり、そんなやりとりをきっかけに、ほかのゲストと自然に会話が生まれるのも楽しいところでした。

ダイヤモンドスタッド・プレゼント

ジュエリーショップでは、ジュエリーの抽選会も実施されていました。前日にショップで部屋番号と名前を書くだけで参加できる、なんとも太っ腹な企画です。


この日は約60名がエントリーしていたそうですが、抽選の場に集まっていたのは30名ほど。つまり、当たる確率はおよそ30分の1です。

1回目はその場に当選者がおらず、2回目でようやく当選者が。残念ながら外れてしまいましたが、その瞬間までのドキドキ感も含めて楽しい時間でした。

お楽しみカジノ


賭け金なしで楽しめるカジノも大人気。ゲームに勝つと、「三井オーシャンフジ」のオリジナルグッズがもらえるのもうれしいポイントです。

人気のため、その場で整理券を受け取って順番に参加するスタイル。ルーレットとブラックジャックの2種類があり、フリードリンクをいただきながら、ちょっと特別なひとときを気軽に味わえます。


残念ながら負けてしまいましたが、その勝負の行方に一喜一憂する時間も含めて、十分に盛り上がりました。

毎晩が待ち遠しくなる、船上ショーの魅力


船内では毎晩ショーが開催され、夜の楽しみのひとつになっていました。会場はほどよくコンパクトで、ステージとの距離が近いのもうれしいところ。演者の表情や空気感まで身近に感じられて、自然とその世界に引き込まれていきます。


ショー中はシャンパンなどのドリンクも無料で楽しめるため、グラスを片手にゆったりとステージを味わえるのも魅力でした。

今回鑑賞したのは、「プロダクションショー」「和太鼓パフォーマンス」「オペラ・コンサート」の3種類。


プロダクションショーは、「三井オーシャンフジ」のシンガーズ&ダンサーズとハウスバンドが織りなす、華やかで躍動感あふれるステージでした。


和太鼓パフォーマンスは、山中祐貴さんと舞太鼓あすか組による、力強さと繊細さをあわせ持つ迫力満点の舞台。はじけるような笑顔がまぶしく、その姿から目を離せませんでした。


オペラ・コンサートは、オペラユニット「ラ・ボーチェ」による、優雅さと情熱のなかに遊び心ものぞくひとときでした。

どのショーも、ただ華やかなだけでは終わらないのが印象的。心がはずむ場面もあれば、しっとりと見入ってしまう瞬間もあり、ひとつのステージのなかにさまざまな表情がありました。

今回、各ショーはそれぞれ2回ずつ上演。同じ演目でも少しずつ空気感が異なり、二度目も新鮮な気持ちで楽しめたのが心に残っています。


ショーのあとに演者の皆さんがお見送りしてくださるのも、この船ならでは。一緒に写真を撮れる時間まで含めて、夜のひとときがより特別な思い出になりました。

海の上で、心と身体をゆるめる時間

「三井オーシャンフジ」の魅力は、ただ船で移動することではなく、海の上で過ごす時間そのものをゆっくり味わえることにあります。観光地を次々巡る旅とは少し違い、何もしない時間まで心地よく感じられる。その余白に、この船らしさがありました。

プールサイドとワールプール


デッキ8にある屋外プールには大きなプールが1つ、そして両脇にワールプールが2つ。3月だったので外の空気は少しひんやりしていましたが、気温に合わせて温められたワールプールが、じんわりと身体を温めてくれました。

プール セルリアン


デッキ5の船尾にあるプール セルリアンは、まさにアイコニックな存在。航跡を眺めながらくつろぐ時間は、船旅ならではの贅沢です。


夜になるとカラフルにライトアップされ、昼間とはまた違う表情を見せてくれるのも、隠れた楽しみのひとつです。

「スパ&ウェルネス木霊」

デッキ9にある「スパ&ウェルネス木霊」には、マッサージ、フェイシャルトリートメント、ヘアサロン、ネイル、鍼灸などがそろっています。

有料トリートメントを体験

無料マッサージを受けたあと、3日目の船内新聞でトリートメントの割引案内を見つけ、これはいい機会だと思って、実際に受けてみることにしました。


船内新聞に載っていたのは、75分20,000円のトリートメント。フルボディマッサージ、エナジーアイトリートメント、ELEMIS タッチフェイシャル、フット&アンクルマッサージ、スカルプマッサージと、内容も盛りだくさんです。


さらに今回は、オプションでソルトストーンマッサージ(+3,500円)も追加。三井オーシャンフジ限定の翡翠石マッサージと迷ったのですが、翡翠石は精神的な浄化、ソルトストーンは身体のデトックスに向いているそうで、セラピストの方と相談し、今回はソルトストーンを選びました。


加えて、オプションは1つ3,500円、3つで8,000円になるとのことで……。デトックス効果のあるアロマエッセンシャルと目元のトリートメントもさらに追加。仕事を頑張っている自分へのご褒美だと思って、ここぞとばかりに堪能しました。

首の張りが気になっていたのですが、施術後は身体がふっと軽くなったような感覚に。船内で、こんなふうに自分をきちんといたわる時間が持てることも、クルーズならではの贅沢でした。

無料の鍼灸個人コンサル


スパ利用者限定で受けられたのが、無料の鍼灸個人コンサルでした。鍼灸師さんの予定が合えば、個別で体の状態を見てもらえます。

実際に見ていただくと、体の左右差やクセ、いまの身体の状態がはっきりとわかり、やはり少しメンテナンスが必要な状態ということが伝えられました。カウンセリング後に、整えていただくと、動かしにくかった肩がすっと軽くなったような感覚があり、その変化にびっくり。

その後、鍼も1本打っていただいたのですが、痛みはほとんどなく、「これなら本格的に受けてみたい」と思えたほど。ずっと気になっていながら踏み出せなかったことを、船の上で自然に体験できたのはうれしかったです。

ハーモニーラウンジ


「ハーモニーラウンジ」には、ドライサウナ、スチームサウナ、サーマルベッドがそろっています。ちょうど割引が出ていたので、今回は5,000円の1日使い放題プランを利用してみることにしました。


サウナで温まったあと、デッキチェアに身を預けて海を眺めながら整う時間はもう格別です。サーマルベッドは岩盤浴のような心地よさで、じんわりと身体を温めてくれました。

更衣室にはフィンランド式のサウナとミストサウナと、ハーモニーラウンジ内とはまた別のサウナがあり、4種類のサウナを楽しめたのも魅力でした。

ふらっと楽しめるのがうれしい寄港地観光

2日目:高知


高知では、船内でランチをいただいてから、港からUberタクシーで「高知県立牧野植物園」へ向かいました。ここは、高知出身の植物学者・牧野富太郎博士にちなんだ植物園。約8haの広い園内には、西南日本の植物や博士ゆかりの植物がのびのびと育ち、季節ごとの草花が楽しめます。


とにかく広く、歩くので、船内でしっかり食べたあとにもぴったり。寒桜が咲いていて、春の気配を感じられたのも印象的でした。


温室では南国らしい植物も楽しめ、短時間でも旅気分がぐっと深まります。


3時間ほどじっくり滞在。自然の中で気持ちよく過ごせて、満足度の高い寄港地観光になりました。



3日目:宇和島(愛媛)


宇和島へは、通船(テンダーボート)と呼ばれる小型のボートで上陸しました。本船から港までは片道およそ20分です。


海の上を進んでいく時間そのものがちょっとしたアトラクションのよう。移動の段階からもう楽しかったです。

宇和島で訪れたのは、下船場所から徒歩2分ほどの場所にある「道の駅 みなとオアシス うわじま きさいや広場」。お目当ては宇和島名物の「宇和島鯛めし」です。

この日は宇和島の名店「ほづみ亭」による一杯をいただくことができ、さらに宇和島みかんで育った「みかん鯛の月見丼」も堪能。


食後は特産品を見ながらショッピングも楽しみ、その土地の空気に少しだけふれてから船へ戻りました。


そして出港時には、大漁旗を掲げた漁船によるお見送りも。港のあたたかな歓迎に、思わず胸が熱くなるようなひとときでした。


なお、「三井オーシャンフジ」にとって宇和島は今回が初寄港。船内には初寄港を記念した盾も飾られ、この日が特別な一日だったことが伝わってきました。

4日目:中津(大分)

4日目は大分県・中津へ。この日はあえて下船せず、船内でスパなどを楽しみながらゆっくり過ごすことに。


下船口には、金賞受賞の中津からあげのキッチンカーも来ていて、「それだけでも食べに降りたい……」と少し心が揺れたのですが、ランチでは「テラスレストラン 八葉」に「中津風からあげ」が登場。


しかも、この日はにっぽん丸のビーフカレーもあり、思わず唐揚げをのせて唐揚げカレーにしていただきました。背徳感までおいしい、なんとも罪深い一皿です。

寄港地に降りなくても、その土地の味を船の上で楽しめたのは、ちょっとした感動でした。

5日目:釜山(韓国)

5日目は韓国・釜山へ。
小型船ならではで、入出国もほとんど並ばずスムーズでした。上陸後はUberタクシーで移動。すぐにつかまるので、短い滞在でも動きやすかったです。

まず向かったのは、「韓国のマチュピチュ」とも呼ばれる甘川文化村。


お目当ては、3月18日にオープンしたばかりの「リトルプリンスハウス」です。


アジア唯一の『星の王子さま』公式常設展示・文化施設で、メディアアートや展示、フォトスポットを通して、作品の世界観を体験できる場所でした。どこを切り取ってもかわいらしく、つい写真を撮る手が止まりません。


その後は、アートあふれる街並みを散策。



ミニ気球に乗ってドリンクが届く体験型カフェにも立ち寄りました。


どこを歩いてもかわいくて、つい足を止めたくなる風景ばかり。日曜日だったこともあり、『星の王子さま』の定番フォトスポットは長蛇の列で断念しましたが、それもまた人気の高さを物語っていました。

続いて、Uberタクシーに乗り、富平カントン市場で豚カルビフライの人気店「Kkangdwae Hu」へ。


テイクアウトしてランチにしましたが、ボリューム満点で、やみつきになる味でした。

最後はオリーブヤングへ。韓国らしいショッピングまで満喫できて、短い滞在ながら充実した釜山時間になりました。

船旅の記念に立ち寄りたい「オーシャンブティック」


オーシャンブティックには、にっぽん丸でも人気のソルトカマンベールクッキーをはじめ、「三井オーシャンフジ」のロゴが入ったおかきやクランチチョコレートなど、つい手に取りたくなるお菓子がそろっています。

さらに、「三井オーシャンフジ」のかわいい缶やストラップなどのオリジナルグッズもあり、おみやげ探しも楽しい時間でした。


商品は、すべて免税なのもうれしいポイント。ルイ・ヴィトンのヴィンテージのファッションアイテムやシャネルの香水などもそろい、眺めているだけでも気分が上がるような華やかなラインナップでした。

上質さとあたたかさが同居する「三井オーシャンフジ」の船旅


今回、「三井オーシャンフジ」に実際に乗船してみて感じたのは、ただ上質なラグジュアリー船というひと言では言い表せない魅力があるということでした。

洗練された空間でいただく食事やドリンクの満足度は高く、過ごし方の自由度も高い。イベントも豊富で、船の上での時間が単調になることはありません。それでいて、肩肘張りすぎず、自分のペースで心地よく過ごせる空気が流れているのも、この船の大きな魅力でした。

なかでも、実際に乗ってみていちばん心をつかまれたのは、スタッフのみなさんのフレンドリーさとあたたかさです。毎日のように顔を合わせ、そのたびに自然に言葉を交わしているうちに、少しずつ距離が縮まっていって。

気づけば名前まで覚えてもらえていたのが、とてもうれしく、そんな何気ないやりとりのひとつひとつが、旅の時間を想像以上にあたたかなものにしてくれていました。

さらに今回は1週間の船旅だったこともあり、ゲスト同士の距離も自然と近づいていきました。寄港地で一緒にごはんを食べたり、ゲームに参加したり、ときには一緒に踊ったり。


最初はただ同じ船に乗っている人だったはずなのに、気づけば下船後に駅まで一緒に帰るほど仲良くなっていて、最後には仲良くしてくれた小学1年生の女の子から、お手紙までいただきました。船の上で過ごした時間が、ただの旅ではなく、人との思い出として心に残っていったことが、とても印象的でした。

だからこそ、下船の日は思っていた以上にさみしかったのだと思います。もうこの船の中で、あの笑顔に会えないんだと思うと、思わず涙がこぼれました。帰ることがこんなにも名残惜しかったクルーズ旅は、私にとって初めてです。景色や食事のすばらしさはもちろんですが、この船旅をここまで特別なものにしてくれたのは、きっと人のぬくもりでした。

上質でありながら、どこか親しみやすい。海外クルーズのような高揚感がありながら、日本らしいきめ細やかなおもてなしが息づいている。そんな絶妙なバランスが、「三井オーシャンフジ」ならではの魅力なのだと思います。

姉妹船に乗って、ますますふくらむ「三井オーシャンサクラ」への期待


そんな「三井オーシャンフジ」での時間を実際に体験したからこそ、これから登場する「三井オーシャンサクラ」への期待は、ますます大きくなりました。

姉妹船でこの上質さとあたたかさを知ってしまった今、次に待っている船旅がどんな時間になるのか、想像するだけで胸が高鳴ります。空間の美しさや食の満足度はもちろん、スタッフとのあたたかな交流や、船の上で自然と人との距離が近づいていくあの心地よさも、きっとまた新しいかたちで味わえるのではないか。そんな期待がふくらみます。

しかも「三井オーシャンサクラ」は日本船籍となるため、よりショートクルーズが組みやすくなるのもうれしいところ。さらに足湯などの設備も加わる予定と知り、海を眺めながら過ごす時間が、どんなふうに広がっていくのだろうと、いまから想像が止まりません。

金沢からこの新しい船旅に出かけられる日を、今から心待ちにしています。

[金沢発着]三井オーシャンサクラ デビュークルーズ ~隠岐・壱岐~
2026/10/19(月) – 2026/10/22(木) 3泊4日
【お問い合わせ】
詳細や空き状況は最寄りの旅行会社か以下、MITSUI OCEAN CRUISES クルーズデスクに個別にお問い合わせください。
0120-791-211 携帯電話から03-4446-7532 平 日10:30~17:00/土曜・日曜・祝日休
※予約はお申し込みを確定するものではありません。受付後、空室状況を弊社担当者よりご連絡します。※諸事情により営業時間が変更となる場合があります。

取材協力:MITSUI OCEAN CRUISE

メンバープロフィール

土屋香奈
土屋香奈
大学時代に観光を学び、旅を発信する楽しさを覚える。現在は、女子旅メインとしたトラベルフォトライターとして活動。その他にも編集者、フォトグラファー、インフルエンサーなど多岐に渡り活動中。地元金沢では、いしかわ観光特使を委嘱。SNS講座やトラベルライターの講師なども務める。旅番組のテレビ出演も多数。クルーズにハマったきっかけは、取材で海外発着のクルーズに行ったこと。

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