『気になるあの方へ インタビュー企画』
今回の特別ゲストは、オーロラ・フィヨルドクルーズに乗船された作家・自由人 高橋歩さんです!
たった一度の人生。
好きな事やんないで、何やんだよ。
『LOVE&FREE』や『FAMILY GYPSY』などに散りばめられた“世界の路上を歩きながら拾い集めた”
彼の言葉や写真に、感銘を受けた読者は多いのではないでしょうか。
髙橋歩さん主宰のオンラインサロンFREE FACTORYでは「地球が僕らの遊び場だ!」をテーマに、高橋歩さんと一緒に行く冒険の旅が開催されています。
今回はその仲間と共に船旅をした興奮冷めやらぬ貴重な洋上でのインタビュートークをお届けいたします。
旅は何処に行くかじゃない、誰と行くか
高橋歩さんは、1998年、26歳のときに結婚し、3日後に奥様と2人で2年間かけて世界一周放浪の旅へ。
2008年には結婚10周年を記念して、今度は家族4人でキャンピングカーによる世界二周目の旅へ出発。
2013年に家族での世界一周の旅を終え、現在はハワイ島を拠点に活動されています。
船旅との出会いは?初めては世界一周の途中に
当時6歳と4歳の子供を連れて家族4人で世界一周旅行をしようとなった時に、「沖縄で生まれた子供達だし、初雪は南極で見せたいよな」という話に。
南極に家族でバックパック背負って移動するにはあまりにハードで、極地に行くことも含めてクルーズなら値段もおさえられるし、移動が効率的でラクかなと。それがきっかけ。
BELIEVE YOUR 鳥肌 / 感覚やハートのサインを信じると見えてくるもの
実際にピースボートで南米ブラジルのカーニバルで有名なリオから入って、アルゼンチンのブエノスアイレス、ウシュアイアなどエクスカーションでいくつか回って、南極行って、チリのパタゴニア地方で下船する旅だったかな。
その船旅で綺麗なフィヨルドや運河を眺めて、海が好きということが分かった。
本当に大切なものだけをポケットに入れて、歩きたい道を歩き続けよう
ピースボート主催の「人多様性」を体験しながら学ぶ「洋上フリースクール」にも、講師として呼ばれたな。
「人と同じ」であることが求められる日本社会から離れ、一つの船の中で共同生活を営み、世界約20ヶ国に寄港しながら「人は違っていて当たり前」を体感するとか。
あと不登校、 将来に対する不安がある若者向けに、話したこともあったね。
俺は旅を通して感じた瞬間を、一人でも多くの人と、分かち合いたいだけ。
世界って美しいな。生きるって素晴らしいな。そんな気持ちを込めて。
~世界で最も美しい船旅~ノルウェー「フッティルーテン」
今回のクルーズは、「やっぱ、船からオーロラ、やばいでしょ!絶対、見たい!感じたい!」っていう飲み会での話から始まった企画。
オーロラはもちろん、北欧・ノルウェーの大自然や、かわいい港町、美味そうなシーフードまで、楽しそうなネタが満載で、テンション上がるよな。
船旅こんなに楽なの?だったら行く!
今回は北へ向けて、オーレスン、トロンハイム、ボードー、トロムソなどの都市に寄港しながら北極圏に突入していく7日間のノルウェークルーズだったけど。
個人旅行だと国をまたぐ際のビザも言葉も分からない、荷物が面倒、なんて理由から旅を諦める人もきっといるよね。
クルーズ旅は煩わしいさからの解放、とにかく楽だよな。
ヨーロッパ最北端ノールカップは地の果てに来ている感じ
特に船旅だったから夜とか全面が海で、フィヨルドなど、大自然に触れる旅をしているといつも思う事があって。
人間が分かっている事、人間が出来る事とかあって、特にこんなに人類の歴史がある中で、こんだけしか生きていない俺達とかなんか、あんな事もこんな事も日々細かい事、本当色々あるけどさ。
究極、人間は幸せに生きるために生まれてきた訳だから、ちょっと待てよ、本当に幸せになるために大切な事は意外と多くなくね?とか思ったり。
毎日家から駅の往復だけだと思いつかないけど、いい感じに旅って、ゆとり、余白がある事も大切で、大自然の中での暇は、いい時間が流れていて、いい意味で余計なこと考えれるじゃん。
北極圏の海の幸タラバ蟹・サファリが忘れられない
北極圏ではオーロラ遭遇のチャンスや飲み会もあったけど、最後にキルケネスで参加したエクスカーションが特に印象に残った!
ゴムボートで北極のバレンツ海に出て、タラバ蟹の漁場へ行って。
凄いやばい深い所の奥に仕掛けている網から重さ10kg、体長1.8mぐらいの巨大なタラバ蟹を釣り上げて。
タラバ蟹を手に持って写真撮影したり、漁師小屋で茹でて、レストランで蟹食べ放題。(今回は仲間がポン酢を持って来てくれて大金星!)
多分水が冷たいからかな、タラバは大味なイメージがあるけど、食べて(毛蟹もびっくり)ぎゅっと身が詰まっていて。
産地直食?取ってすぐ絞めて上手に茹でて、ワイルドにいただく感じ!
俺は旅している時も食べ物のボリュームが上の方にくるんだけど、日本全国ツアーや世界何周もしたりして、まあまあ色んな蟹食べてきた中でも、人生一の蟹だった。
船旅の一つの村みたいなのが少しずつ心を通じ合わせていく感じが好き
初日は「どうも~」だけだったのに、いつも大体同じ場所にいる人とか、此処にいるとこの人がいるとか、特に待ち合わせもしてないのに一日数回会う感じ。
日に日にクルーにも親しみ込めて「おぉ!ブラザー」とか、衣食住を管理してくれる訳で「マザー!いつもサンキュー」とか気軽に言える距離感。
乗員乗客同士で「どーもどーも」とちょっとバーで奢りあったりする場面もあったり。
基本、きっと乗客は旅が好きで、この船が好きで、この場所にいる、気持ちのいい状態で皆が乗船しているのが前提にあるから、よりフレンドリーで、それもまた居心地がいい。
船旅はみんなで集まる時は集まるけど、もちろん一人でいるのが好きな奴は一人でいれる。
無理に全員一緒にいないといけない訳ではないし、皆バラバラな感じもしないし。
ちょっと今日は一人で過ごそうができたり、そこそこ船が広いから空間が色々ある。
ある意味ワールド、ひとつ屋根の下、自由きままに上手くできているから面白いと思う。
今後、生きてる30年の間に成し遂げたい夢
クルーズがあったからこそ発想できたこと実はたくさんあって。
その為にやれる事を俺なりの方法で楽しみながらやりたい。
ベタかもだけどディズニークルーズが気になる!
ディズニー好きというよりはミッキーマウスを生み出し、ディズニーワールドを創り上げた、時代の先駆者ウォルト・ディズニーのフェチ。
キャンピングカーで世界を旅している時に泊まった、ディズニーがプロデュースしているキャンプ場も良かった。
逆境でもめげずに前へ進む力、才能を見抜き育てるリーダーシップなど、彼の思想を基にクルーズを造ったらどうなるのかなと気になる。
船上からしか見れない景色、もっと見てみたい。
あとは海賊王になりたいから仲間とカリブ海もいいね。
心のど真ん中にあること / ピースフルな世界
「もし、世界中の子供達が友達になったら・・・?」
世界中も子供達が友達になるのに難しいことは何もいらなくて。
まずは気持ちのいい場所で、楽しい思い出を共有する事、全てはそこから。
やっぱ一体感からの世界は広がるし、いつもの世界じゃない、空間を体験した事がない、クルーズが持っているものが開かせてしまう旅のスタイルってあるじゃん?
ワールドフレンズイヤーの実現に向けて
これは子供にとって、夢のようなプレゼントで、世界中の子供は12歳になったら世界一周チケットが貰えるみたいな。徴旅制みたいな~。笑
全ての子供に平等なギフトで、その国の貧乏な子どもの費用はその国のお金持ちが払う。
病気があったり身体が不自由であっても最大限楽しめるように世界のスペシャリストが集まって最大のケアをする。
世界中の子供達は、子供時代に、世界を旅して、世界を肌で感じて、友達をいっぱい作りながら大人になっていく・・・
友達がいる国に爆弾を落とさないし、友達が飢えていたらカロリーメイトぐらい送るだろ。
「ダチが困ってるんだから助けるのは当たり前でしょ」
国と国ではなく、人と人で繋がれば助け合えるし、世界の殆どの問題は人間が起こしていることだから、人と人で繋がれば解決できることもあるのかな。
クルーズはワールドピースと相性が良い、船旅でピースデー
そのスタートのきっかけがクルーズはとても分かり易くていい。
簡単ではないけど、一発目として船旅で「イッツ・ア・スモールワールド」を具現化したい。
資金調達としては、スポンサーを探すのもいいし、旅をしたいお年寄りが「静かにゆったり世界一周もいいけど、せっかくなら!」「自分達の旅中に、子供達がいるというのは悪くないよね」と2人分のお金を出して、その分、貧しい国の子供が乗船できちゃう「Table for Two」みたいなパッケージができてもいいな、と。
そんなんで世界200カ国の子供達が、同数の大人達の支払いで、一緒に世界一周し、好きなだけ交流する。
数年後には、それが外に広がれる様に、その旅がどのくらい国際交流的な意識を生んだのかとか、サンプルになる様にちゃんとエビデンスを取って、ドキュメント映画の監督も乗せて、世界にドキュメント映画も発信する。そして、その後は運営を世界の若者が引き継いでやる。
新しい可能性、その人生の未来の明るい夢になるのはでかい。
いつか行けるかも!と思って毎日生きてる、やっぱ夢がある。
本気で描いて踏み出すかどうか。
TRUE BLUE 美しい海を、永遠に
環境問題、海洋プラスチック、珊瑚の白化・・・
海のごみが、宝物に変わる時代。
「リサイクルから、アップサイクルへ」
「俺らにできることって、なんだろう?」
自分のやりたいことで、いい仕事をすること。
きっとそれが一番、世の中のためになる。
俺達のレストラン / 南極アジト
世界の共通文化である「食」を通して、世界中に友達を増やそう!そんな想いで、世界中を旅しながら、気に入った場所で、レストランやゲストハウスを経営してるけど。
南極で素晴らしい景色のところに船を止めて、デッキの一部を借りて、シェフを連れて行ってワンデイオープンする俺達のレストラン、アジト。
大人がマジで遊べばそれが仕事になるから。
人に笑われるような、でっかい夢。本気で追いかけてみようぜ。
YES 人生は楽しむためにある
泣きながら、笑いながら、そして飲みながら、人生楽しんだ奴が最強。
色んな人々と出会い、色んなヒントを貰いながら、誰もが自分自身にとって「ハッピーな旅」をすればいい。
ぜひ、一緒に、思いっきり楽しんじゃおうぜ!
高橋歩 Ayumu Takahashi 1972年東京生まれ。
高橋歩 | Ayumu Takahashi
自由人。20歳の時、映画「カクテル」に憧れ、大学を中退し、仲間とアメリカンバー「ROCKWELL’S」を開店。
2年間で4店舗に広がる。23歳の時、すべての店を仲間に譲り、プータローに。自伝を出すために、出版社「サンクチュアリ出版」を設立。自伝 『毎日が冒険』をはじめ、数々のベストセラーを世に送り出す。26歳の時、愛する彼女・さやかと結婚。出版社を仲間に譲り、すべての肩書きをリセットし、再びプータローに。結婚式3日後から、妻とふたりで世界一周の旅へ。約2年間で、南極から北極まで世界数十ヶ国を放浪の末、帰国。2001年、沖縄へ移住。音楽と冒険とアートの溢れる自給自足のネイチャービレッジ「ビーチロックビレッジ」を創り上げる。同時に、作家活動 を続けながら、東京、ニューヨークにて、自らの出版社を設立したり、東京、福島、ニューヨーク、バリ島、インド、ジャマイカで、レストランバー&ゲストハウスを開店したり、インド、ジャマイカで、現地の貧しい子供たちのためのフリースクールを開校するなど、世界中で、ジャンルにとらわれない活動を展開。2008年、結婚10周年を記念し、家族4人でキャンピングカーに乗り、世界一周の旅に出発。2011年、東日本大震災を受けて、旅を一時中断。宮城県石巻市に入り、ボランティアビレッジを立ち上げ、2万人以上の人々を受け入れながら、復興支援活動を展開。現在も、石巻市・福島市を中心に、様々なプロジェクトを進行中。2013年、約4年間に渡る家族での世界一周の旅を終え、ハワイ・ビッグアイランドへ拠点を移す。2021年、世界中の逆境に立つ子ども・若者たちの夢を応援する学校「WORLD DREAM SCHOOL」を開校。学長として、日々、奮闘中。現在、著作の累計部数は200万部を超え、英語圏諸国、韓国、台湾など、海外でも広く出版されている。
2022年11月11日インタビュー
フォトグラファー:mugi