飛鳥Ⅱで子連れ旅・洋上で過ごす特別な休日

皆さんにとってのリフレッシュは何ですか?
私はわりと毎日が精一杯で仕事に家事、育児に追われる日々を送っています。

平日はなかなか子供との時間がとれず、週末にお出掛けはしても「よし!旅行に行こう」までのハードルが少々あるのですが、行くと決めたら日頃抱えている諸々を一先ず全ておいて、子供との時間に集中できる環境に身を置きたいものです。

さて、今回ご紹介する船旅であれば、自由きままに、​​​​子連れ旅でネックとなる移動、かさばる荷物、レストラン探し問題も解決します。
このショートクルーズ中に「子育てが楽しいと感じる瞬間」がいくつもあったのでその気づきと共に綴りたいと思います。

飛鳥IIって子連れでも大丈夫?

飛鳥IIといえば100日以上かけ世界の国々を巡る、なんだか壮大なスケールの印象をお持ちの方も多いかと思いますが、実は週末ショートクルーズなどコンパクトな日程で多彩なラインアップのクルーズが存在します。

絶賛いやいや期の2歳児…少々周りのお客様の目を気にして、まだ飛鳥デビューには早いかも…?と内心思いながら出港しました。
しかしながら心配とは裏腹に、飛鳥IIであれば優雅な船旅が叶っちゃうのです。
(※それでも躊躇する方は、ハッピーファミリークルーズの設定があるコースをお選びいただくと良いかと思います。お子様も一緒に楽しめるイベントやキッズルーム、ベビーシッターサービスがあります)

アスカプラザにあるLEDの大画面に驚き!

今回のお気に入りスポットはメインロビー。季節を感じる映像や寄港地の風景が流れており、子供も釘付けになり入り浸り。重厚感のあるこのソファーがとても寛げる場所で、子供が一緒なことで他のお客様とも関わり合いが持ちやすく、孫のように可愛がっていただきました。

旅先となる船内では普段なかなか接することのない方との交流や、様々な価値観に触れることで世界観が広がり、自然に子供のコミュニケーション力の発達に繋がる良い機会にもなると思います。

ホスピタリティー溢れる接客サービス

熱い器はさっと奥に置き、子供が飽きてきたら手品を披露いただいたり、おしぼりでアヒルを作ってくださったり。どこでも楽しませようと笑いかけてくださる気さくな乗務員に何度も助けられました。子供目線の優しい視点で温かい気持ちになる場面がいくつもありました。

客室はD3ディートリプル(22.9㎡)

貴重な3名1室可の客室でバルコニーはないのですが、角窓が2つあり明るい印象です。ツインベッドにソファベッド、シャワーの他にバスタブ(ジェットバス付!)、クローゼット、テレビ、冷蔵庫(ドリンク無料!)があります。

疲れたときは客室に戻って休憩するなど自分たちのペースで過ごせるのが船旅の魅力の一つですが、今回は親の方が寝落ち。その理由は、全客室に導入されている「飛鳥Ⅱ」と「シモンズ」の共同開発マットレスのクオリティにありました。

広々したクローゼットにはベビーカーも収納でき、1~3歳の幼児用救命胴衣もありました。避難訓練はマスターステーションにて、昨今は簡素化される船会社もある中、実際に出向くので気が引き締まる思いになりました。
非常事態に備えて、避難時はエレベーターは使用できないこと、動きやすい靴や暖かい服装で避難してくださいとのことでした。

アメニティは大人と同じものが子供の分まであり、それとは別にオリジナルのすぐに楽しめる絵日記はがき、色鉛筆、コップなど有り難い限りでした。

我が子の成長を実感・2歳児の好奇心爆発!

純文学から絵本まで幅広いライブラリー

子供の成長を感じることは親にとって何にも勝る喜びといえますよね。
普段の生活とは違う新鮮なことだらけな船内では、知りたいという気持ちがいつも以上に高まるようでその興味から探究心へ、旅の経験から学ぶ楽しさを全力で私達に教えてくれました。

絨毯の模様に注目したり、(飛鳥Ⅱの船内は一人あたりの平米数が大きいので)多少走り回ってもまぁ許されるというか、目も行き届きやすく子連れも安心です。

アイスに夢中かと思いきや景色に感動したり、子供と遊んでいると大人は気づけない「子供ならではの視点」があります。言葉一つ一つが純粋で、何気ない言動に癒されました♡

本物に触れる贅沢な船内散歩 

自分の目で見て自分の手で触れる直接的な体験は、脳の発達や発育に大きな影響があるとされていますが、飛鳥IIでは日本が世界に誇る工芸作品逸品を驚くほど間近に贅沢な鑑賞ができることを皆さんご存じでしょうか・・・?

日本工芸会ⅹ飛鳥クルーズ

飛鳥IIの船内各所に(アスカプラザやイー・スクエア、和室・游仙、リドガーデンなど)人間国宝をはじめとする作家さんの作品が展示されています。

十四代 今泉今右衛門氏「色絵吹墨墨はじき紫陽花文額皿」
井上萬二氏「白磁渦文 壺」

娘は「これなになに?」ブーム。船内展示リストを持って、贅沢な冒険のスタートが始まります!

作品には、日本の伝統文化の発展、さらに寄港地やその地域への応援と地方創生に・・・日本の至美と感動をつなぐ、そんな想いも込められているそうです。

本物を見るだけでなく「どんな風に感じて、何を考えたか」まで会話ができたら旅育ですが、現実は「大きいね、ピカピカ、かっこいいね」でした(笑)でも確実に興味を持ってくれたので、好きな時間に何度でも、贅沢に楽しむことができました。

クルーズ旅でとびきりの笑顔を

子供は刺激を受けて、わくわくキラキラした表情に。
プールではしゃぐ娘の笑顔を見ると疲れが一気に吹き飛び、こちらまで幸せな気持ちになります。

飛鳥II シーホースプール

プールからの温水ジャグジーでゆったり。外国客船に比べると、プールサイドは人があまりいないので穴場です。すっかりジャグジーも大好きになりました!

最上階の展望大浴場「グランド・スパ」

大海原を眺めて楽しめるだけでも最高ですが、リニューアルされ、海風を感じながらの露天風呂にも浸かれるのです。手足を伸ばせるのは至福の時~。
Refaのシャワーヘッド、ドライサウナ、スチームサウナ、水風呂、ジェットバスなど、リフレッシュ効果の高い充実した設備も揃っています。

飛鳥IIの目玉イベント~Celebration~Music ウィークエンドクルーズ

飛鳥IIオリジナル「プロダクトショー」ゲストアーティストによる船上コンサートも見どころの一つです。
乗船したコースはなんと、グラミー賞受賞アーティスト、スキップ・マーティン氏のスペシャルステージでした。

スキップ・マーティン氏といえば、子供達の未来を考え、音楽と食を通じた教育とチャリティ活動にも積極的に取り組まれています。子供達の夢を育み、元気に暮らすこと、グローバルな視野を身につけることを目指しているのだとか。

飛鳥IIギャラクシーラウンジのショー・リズムに合わせてダンス、ダンス!

2歳児やっぱりソワソワし途中から集中力がきれます。やはり我が子がどの程度の時間に耐えられるのかの見極めは必要のようです。
そんな時は会場の外で音楽に合わせてダンス。または客室のテレビで生放送があっていたのも嬉しかったです。

誰でも参加できる無料のビンゴ大会

ビンゴカードもエコ!
なんと娘2番手でぬいぐるみゲット!

その他、船内イベントは社交ダンス、ウォーキングやスポーツゲーム、アクセサリー等のカルチャー教室などが用意されてますが、全員におすすめしたいのは、ビンゴ大会!なんと無料で楽しめるのです。景品は飛鳥Ⅱのオリジナルグッズ!!

種類が豊富なオリジナルグッズ

船内のショップでは品揃え豊富なオリジナル商品やロゴ入りグッズがあり目移りしちゃいます。キャプテンベアは夏服(白)と冬服(紺)も!飛鳥クルーズオンラインショップでは、飛鳥クルーズオリジナルのドライカレー、完熟オリーブオイル、オニオンドレッシングなど人気の商品も購入できます。

飛鳥IIのこだわり抜いた食事でお腹を満たす

洋上ではお洒落をしてコースディナーにショーに華やかな時間を過ごせます。ドレスコードは、インフォーマルとなっていましたが、がっつりプリンセスに変身する!なんてこともできます。

フォーシーズンズ・ダイニングルーム

キッズミールがとっても魅力的!前菜、スープも3種類(この日は例えば、阿波尾鶏のブイヨンスープ、にんじんのクリームスープ、つめたいブルーベリーのスープなど)から選べ、メインは牛肉のステーキ、お魚のムニエル、かぼちゃコロッケ、チキンフライなど、もちろんスパゲティーやピラフなど、シェフおすすめのデザートまで。

キッズメニュー
キッズメニュー



ソフトドリンクは種類も豊富でアップルジュース、トマトジュースもあるので有り難いのです。
もちろん大人の食事から取り分けることも可能です。

朝食は立派な献立。二段箱盛り、焼物、荷物、ご飯、汁、香の物の他に、セミビュッフェ台からサラダ、納豆、海苔、ヨーグルト、フルーツを選ぶこともできます。朝からついつい食べ過ぎてしまいます。

飛鳥Ⅱならではの多彩なビュッフェ

温かいものと冷たいものを揃えるカウンターが分かれていたり、ビュッフェカウンターの導線も機能的でした。
飛鳥クルーズオリジナルの特製ドライカレーバーガー、アイス、最中は人気でした。特に生クリームと小倉あんを求肥で包んであるオリジナルのサクサク最中は絶品です!

最近の子供の好みが分からなかったのでビュッフェでいろんなものを少しずつ試せるのも嬉しかったです。果物もフレッシュ!

ママの負担を減らして、ママだって楽しもう

日常から離れた旅行中だと、いつも以上にリフレッシュした気持ちで家族と向き合うことができます。
飛鳥IIには落ち着いた雰囲気の良いカフェ・ラウンジもたくさんあり、ゆったりとした時間を過ごせます。

おすすめは寿司「海彦」※有料

今回はランチでも鮪やスズキの握り寿司があって満足度高かったのですが、やっぱり有料の特別レストランの寿司も気になって。
各寄港地で仕入れた新鮮な海の幸を銘酒と共に、江戸前寿司、お刺身、一品料理など、手軽なお値段から楽しめます。
この日は身が締まり上質な脂がのっている大西洋分布域最北端のアイルランド産の本鮪を堪能しました!

夜はドリンク片手にクルートークに参加!船や乗組員の生活に関わる素朴な質問までQ&A形式で盛り上がり、貴重な機会でした。
その後はお腹は満たされているのに、ついつい夜食をいただいたり。

そして飛鳥IIは無料でセルフランドリーを利用できます。柔軟剤なども揃っているので、ほぼ洗濯を終えて帰宅したのはここだけの話(笑)スーツやドレスも(客室から依頼できる)通常のランドリーサービスも良心価格であります。

あなたの人生に、ご褒美を

まさに、キャッチコピーそのもの、上げ膳据え膳ご褒美尽くしでした。
子育ては365日休むことなく続きます。とはいえ、子供と一緒に旅できる時間はやっぱり限られていると思います。

「フォトレコ」といって飛鳥カメラマンが撮影した写真をインターネット写真販売があります。幼児の場合、大きくなるまでに例え記憶が薄れてしまっても、(どんな体験をしたのかなど)旅の思い出を記録し写真があれば、家族の幸せな時間を追体験できますね。

同じ時間、体験を家族で共有した思い出は、きっと子供の心を豊かにしてくれるはず。
こんな小さい時にこんな経験をしたのだという気持ちは、子供にとって大きな自信になると信じています。

娘は下船時にセンチメンタルに。
「ママ・・・クルーズ連れてきてくれてありがとう」と突然言ってくれました。「いや、こちらこそたくさんの気づきをありがとう」でいっぱいになりました。本当に船内は、ありがとうが溢れていて。クルーズでしかできない感動体験を、彼女なりに感じてくれていたらいいな。

アニバーサリーの旅行はもちろんですが、もっと気軽にフラットに船旅を選んでみてはいかがでしょうか。
時が経っても色あせない、思い出になること間違いなしです♡

取材協力:郵船クルーズ株式会社

メンバープロフィール

Marika
Marika
2011年、社会人2年目の添乗研修でコスタクルーズに初乗船。上海の港で同業他社の代表と出会い、同郷ということもあり意気投合。当時クルーズイベントのような結婚式をしました。有給の範囲内でこの10年は毎年のように船旅へ!様々な船会社の特色を追求しフライ&クルーズを体験したことで改めて船に乗ること自体が旅の主目的になりました。寄港地が向こうからやってくる感覚や何もせず大海原を眺めるだけで幸せなクルーズ旅。船内の過ごし方も、自由きまま十人十色で欲望のまま、毎回新たな発見もあります。誰とどこへ旅するかと同じように、どの船会社を選ぶかも大切です。皆様もご自身のライフスタイルに合った最適なクルーズ旅に出逢えますように★

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