南フランスを徹底的に楽しむリバークルーズ(紹介編)

リバークルーズの魅力を2本でご紹介します。

  • 「プロバンスからブルゴーニュ」南フランスを徹底的に楽しむリバークルーズ(紹介編) ※当記事
  • プロバンスを堪能する「ローヌ川河口からリヨン」までの1週間(寄港地編) ※後日公開

『クロワジー・ヨーロッパ』の南仏クルーズ

ローヌ川の河口のマルティーグからボジョレーの産地のブルゴーニュまでを1週間でめぐるクルーズです。
もしまだプロバンスを訪ねていないのであれば、パリとは全く違ったフレンドリーでハートフルなフランスを知ることになります。


リバークルーズの良さは、川を行き来するため常に陸地が目の前にあることです。
常に風景が変わり、河口では海に開けた広い川やその両岸の砂浜やビーチリゾートが見られます。
少し上がれば、ほとんど農地になっている平原に、フランスが豊かな土地によって成り立っていることが感じられます。

釣りをしている人や川遊びをしている子供たち。
こちらの船を見ている人に手を振ると、ほとんどの人が手を振り返してくれます。
そんなパリとは違う、気のいいフランスの人達の生活を体験できるのは、素敵な発見になると思います。
南仏の気取りのない優しさにフランスの見え方が変わりました。

『クロワジー・ヨーロッパ』の改装が施された最新船「カマルグ号」


最大で乗客数が100人ちょっとの客船は、クルーや乗客同士でコミュニケーションが自然に生まれるちょうどいいサイズです。
基本的がドリンクが含まれたクルーズですので、いつでもバーに行けばカクテルもワインも、ソフトドリンクも自由に頼めます。
そのためバーラウンジはいつも社交の場となり、乗客同士でちょっとした挨拶が交わされます。

最も素晴らしいのは料理


毎日地元の新鮮な食材が船に運び込まれます。
だだでさえ美食の国、その美食の国でも素晴らしい食材を生み出すプロバンス、5つ星シェフが多数排出されたリヨンという好条件が揃っています。
率直に毎日のランチやディナーだけでもお値段以上、十分に価値のある船旅でした。

リバークルーズの魅力


それは広くない地域を川という線で結ぶような旅だということです。
そのため外国人が普通は気が付きもしない隠れ家のような場所に連れて行かれたりします。
今回のクルーズでいえば乗船地のマルティーグもその一つです。
ヨットハーバーに並ぶシーフードレストランは、有名観光地と比べてずっと手頃な価格で、豪華な料理をのんびりと楽しめます。
これが南フランスのスタイルなんだという実感と、自分だけが知っている美しい場所を見つけたような、旅の満足感をもたらします。

おすすめ寄港地 ワイン産地が点在のマコン


よほどのワイン好きでも通り過ぎるブルゴーニュの小都市ですが、南仏の夏特有の夜の21時でも空に蒼さが残り、美しい夕方と夜のはざまに知らない街を歩いてみるという、藤代清治の影絵の中のような体験を楽しみました。

客室とドレスコード


正直少し狭いです。ただそれは陸のホテルと比べての話で、外洋のクルーズ船と比べたら同等なサイズです。

ベッドマットレスは適度に反発力がありますが、体が接する部分は柔らかく、体全体に隙間なく触れるので毎晩心地よく眠ることが出来ました。
その下には大型のスーツケースも入れられるスペースがあります。(このスペースは本当に貴重)

そしてクローゼットに十分な広さがあることは重要です。
GALAディナーでもドレスコードはありませんが、女性はだいたいドレスでした。男性の7割は普段と変わりません。
乗船時にすべての服をクローゼットに移し、スーツケースをベッド下にしまい込み、自分の部屋として快適に使うことが出来ました。

フレンドリーでハートフルなフランス


いかがでしたでしょうか。
そこには気取った雰囲気も取っつきにくい空気もなく、街で人とすれ違うとき、誰もがサバ!と軽く挨拶をします。
それは通り過ぎる旅行者でも感じられる心地よさがありました。

※次回は寄港地編です。お楽しみに!

メンバープロフィール

斎藤 正洋
世界中をふらふらして、日本であまり知られていない「おおっ!」を撮って生きてます。
「メディアによって加工されていない生の世界の姿を撮影する」をテーマに世界を旅する写真家。広告デザインオフィス、斎藤広告企画室主宰。新卒時、リクルートから広告制作のキャリアをスタートし、怒涛のように働いたあと燃え尽き、自分の基準探しに世界一周の旅に出ました。インカ帝国しか知らず行った南米に超おしゃれなレストランが無数にあるのを知ったり、南欧の裕福でないが幸せな現実を体験。現在は内容はリッチだが予算は手頃な旅行を実践しています。クルーズ豪華客船自慢のならない、普通の人が楽しめるスタイルを紹介しています。

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