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こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。
子どもが生後4か月から一緒に旅をして、9歳までに47都道府県を踏破。
そんな経験から旅育メソッドⓇを提唱しています。
現在息子は大学生となり、今は次世代の親御さんへ旅で子どもの成長を育む「旅育」を継承するのをライフワークにしています。
そんな私が旅育観点からすすめるのが「クルーズ」。
私がクルーズと出会い魅了されてからは、我が家の夏の長期休暇は、ほぼクルーズでした。
今回は私が提唱する「旅育メソッドⓇ」をキーに、ファミリークルーズの魅力を紹介します。
はじめに:旅育メソッドⓇとは?
非日常の旅は、五感を刺激し子どもの成長にいいのは皆さん想像がつくところかと思います。
私の提唱する旅育メソッドⓇは、旅での学びを最大化するための「親子のコミュニケーション」のヒント。
以下5つの項目になります。
=村田流:旅育メソッドⓇ=
① 計画や準備は子どもと一緒に
② 役割や目標を設定、褒めて成功体験に
③ 家族それぞれで過ごす時間を作る
④ 本物に触れ関心の芽を育む
⑤ 思い出を「かたち」にして記憶に残す
ちょっとした言葉かけで、学びは大きくなるのですが、その舞台としてクルーズはぴったり。
早速メソッドの項目ごとに、そのヒントをご紹介していきます。
旅育メソッド①計画や準備は子どもと一緒に
家族旅行は大人が計画して、子どもは「連れていかれる旅」になりがち。
積極的に旅で学ぶためには、子どもの意見を聞いて計画や準備をすることが大切です。
そうすることで「自分が決めた」というベースができ、積極的に旅でも行動、学びも大きくなります。
クルーズ船では、毎晩、翌日のアクティビティなどスケジュールが掲載された「船内新聞」が客室に届けられます。実はこの船内新聞、子ども版が海外のクルーズ船を中心に発行されています。
親子で眺めながら「明日は何をして過ごそう?」「これやってみたい」と話をしながら予定を決める、これだけでOKです。
ぜひ乗船したら試してみてくださいね。
海外の大型客船ではプールやシアターなどもあります。
船でどんな過ごし方をするか?を出発前に話しながら持ち物を準備するのもいいでしょう。
船特有の時に悩ましい「ドレスコード」も、何をきるか?を親子で考え準備すれば、ワクワクしながら旅の準備ができます。
旅育メソッド②役割や目標を設定、褒めて成功体験に
クルーズは究極の非日常の旅のスタイル。
子どもはもちろん、大人も初めてのことが多いもの。
コロナで新しいものや人との出会い、あるいはチャレンジが減っています。
ぜひ親子で目標を決めて達成するという「成功体験」をたくさんしてほしいと思います。
目標といっても、簡単な声がけで大丈夫。
たとえば、クルーズには外国人のスタッフもたくさん乗船しています。
「英語であいさつをしてみよう!」そんな声がけをしてできたら褒めるといった具合です。
広い船を子どもの案内で移動する際も、「劇場に行きたいけれど地図を見て案内してくれる?」といえば、役割をお願いすることになります。
大事なのは、具体的にほめる、あるいは「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えること。
小さな目標を設定し、たくさんクリアすることで、子どもの自己肯定感も高まります。
ぜひ試してみてください。
旅育メソッド③家族それぞれで過ごす時間を作る
家族旅行は一緒に過ごすというのが日本では一般的。
でも、そうすると誰かが我慢する時間がどうしてもできてしまいます。
短時間でもそれぞれがしたいことをする時間、親子が離れて過ごす時間を持つことで、旅の満足度はぐっとあがります。
さらに何をしていたかの情報交換をすれば、旅の思い出も2倍、3倍になります。
最近増えてきたものの、特に小さなお子さんが一人で参加できるアクティビティは、日本国内では、まだ十分ではありません。
その点、外国客船なら、年齢に応じたキッズクラブがあるので、子どもは同世代のお子さんと交流しながらら、親御さんと離れて楽しむことができます。
親御さんもそういった時間を利用して、心身のリフレッシュをすることができるのもメリットです。
旅育メソッド④本物に触れ関心の芽を育む
日常から離れ、本物に触れることで、子どもの興味関心は開花します。
甲板に出れば日中は、360度の大海原が広がり、刻一刻を変わる自然を体感できます。
夜には星空を親子で眺めて、星座を探す……そんな時間もいいでしょう。
寄港地でもさまざまな本物に触れることができます。
またシアターでは本格的なショーが開催され、メインダイニングではコース料理を頂くという、他ではハードルが高い体験を気軽に経験できるのも船のメリットです。
ワクワクがあふれるクルーズでは、きっとお子さんの琴線にふれることがあるはず。
ぜひ様々な体験を一緒に、楽しみながらお子様の可能性の幅を広げてあげてください。
「なぜ?どうして?」は、学びの種なので、お子さんが答えにたどり着くようにサポートしてあげてください。
旅育メソッド⑤:思い出を「かたち」にして記憶に残す
たくさんの楽しい家族旅行、その中で芽生えた関心や自己肯定感を継続させるために、思い出は「かたち」にして残すのがおすすめです。
船内アクティビティで制作した作品、あるいはお気に入りの写真を一緒に選び、プリントアウトして、部屋に飾っておくだけでもOK。
特に世界中から集まるクルーとの思い出は、クルーズならでは。
見るたびに「楽しかったね」「船の上でちゃんと挨拶できたよ」「また船の探検に行きたい」そんな会話が生まれ、思い起こすことで幸せな気持ちになります。
家族の楽しい時間は心の安定に、できたという成功体験は自己肯定感につながります。
旅育専門家がすすめるファミリークルーズの魅力
いかがでしたか?旅育にぴったりのクルーズ。
ぜひ乗船時にはチャレンジしてみてください。
メンバープロフィール
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「旅を通じて人・地域・社会を元気に」がモットーの旅行ジャーナリスト。
旅の魅力をテレビ・新聞・雑誌などで紹介する他、講演、コンサルティングを行う。子どもが生後4か月から旅を開始し47都道府県を9歳で踏破。その経験から子ども成長を旅で育む「旅育メソッドⓇ」を提唱。著書に「家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社)」
子どもが成人した現在、次世代への旅育継承をライフワークに旅育コンサルタントとして活動しつつ、人生100年時代の大人の旅も探求中。
クルーズとの出会いは仕事で乗船したロサンゼルス発着のクルーズ。魅了され、帰国後クルーズコンサルタントを取得。家族でクルーズを楽しむ。
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