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2023年、念願の外国船クルーズが運航を再開しました。「まっていました!」とばかりに、80代の両親と大学生の息子を連れて、大人の三世代でダイヤモンド・プリンセスに乗船。
親孝行もかねて、大人の三世代旅行でダイヤモンド・プリンセスへ
今回乗船して改めて思ったのは、ダイヤモンド・プリンセスの強みは、年齢問わず、またクルーズが初めての方からリピーターの方まで、誰もが安心して乗船できるクオリティだということ。クルーズ船は、それぞれ特徴があり、人によって向き不向きが出てきますが、ダイヤモンド・プリンセスは、いい意味でバランスが良い船だと感じます。
※朝はラジオ体操からスタート
日本人向けのサービスにも慣れていますし、やはりプレミアム船。落ち着いた雰囲気で、スタッフも気持ちに余裕があるようにも感じます。「初めて乗船」という方は、迷ったらダイヤモンド・プリンセスにすれば、間違いないと感じます。
次は日本船、カジュアル船など違う船を楽しむのにも、基準として非常に良い船です(※そしてリピーターも多い船)。
今回はコロナ禍で進化したダイヤモンド・プリンセスのIT面のサービスを紹介します。
「メダリオン・クラスアプリ」は使いこなせば、とっても便利
旅行会社でダイヤモンド・プリンセスのクルーズを申し込もうとすると、すかさず「アプリの登録をご自身でしていただきますが大丈夫ですか?」という確認が入りました。結構ビビっていたのですが、現在はコロナも5類となり登録項目も少なくなり、通常スマホを使っている方であれば、大きな問題はないかと思います(プリンセス・クルーズにて説明動画なども公開)。さらに、一度登録をしてしまえば、次の乗船時には、ほぼ何もすることはなく手続きが完了して、とてもスムーズです。
ただ80代の両親にも、アプリの登録にチャレンジしてもらいましたが、この年代になるとひとりで登録は難しいこともありそう。初回は誰かがサポートをしてあげるといいでしょう。また、アプリ登録が難しい場合も、従来通りの方法で乗船は可能です。アプリ登録が難しいとなれば、無理せず従来通りのアナログで乗船しても問題ありません。IT化が進んでも、船内新聞は配布がありますし、従来と同様にクルーズを楽しめます。
クルーズカードではなくメダリオン
船内の客室の鍵と船内清算、身分証明を兼ねたクルーズカードが、プリンセス・クルーズでは直径3センチほどのメダリオンへと変更になっています。乗下船のほか、メダリオンには位置情報も登録がされており、お部屋の鍵も、触れることなく近づくと解錠されます。
読んでいるだけだと「ふーん(それがどうした)」となりそうですが、非接触で衛生的な上、両手がふさがっていても自動で解錠、部屋を行き過ぎてしまうこともなく、意外と便利です。さらにこのメダリオンの位置情報が、次のスマフホのアプリと結びつくと、非常に快適なクルーズライフを可能にしてくれます。
メダリオン×アプリでできること
いろいろな機能がありますが、私が便利だったことを4つご紹介します。
メイン・ダイニングの夕食をアプリから予約
ダイヤモンド・プリンセスは、複数のメイン・ダイニングがありますが、それぞれの空き情報を見ながら、当日でも空席状況に応じて予約・変更ができます。
さらに時間になりレストランへ行くと「キャビンナンバー●●のKAZUKO?」と、こちらの情報がわかるので、先回りして確認をしてくれます。飲み物のオーダーをするときも、「KAZUKO MURATA?OK?」という感じで、「あれ?キャビンナンバー何番だったかな(ごそごそ)」ということもなくなりました。
同行者の居場所を検索。すれ違いもなく快適
同室者だけではなく、知人や船内で知り合った人などを登録しておくと(双方で承認が必要)、どこにいるか一目瞭然。父と母がビンゴ大会の会場にいるのを発見して訪れてみると、会場のどこにいるかまでプロットされて、迷わず見つけることができました。船内でのすれ違いや、どこに行ったか分からずイライラということもなくなります。
アプリを利用すれば、お気に入りの場所へドリンクやスナックをデリバリー
今いる場所へドリンクやスナックのデリバリーが自身のスマホからできちゃいます。
プリンセス・プラス、あるいはプリンセス・プレミアを利用の場合は料金もかからず、かなり使い勝手が良いサービスです。(プランによって一部有料)
避難訓練も写真も清算も。アプリで確認OK
避難訓練も進化していて、客室または専用アプリ で安全のビデオをみたら、それぞれの集合場所へ行き、メダリオンをかざして終了です。以前は一斉に集まり点呼をとってと時間がかかりましたが、今はとってもスムーズ。
また、クルーズ船内でカメラマンが撮影した写真も、初回に登録をすればあとは顔認証で自動でピックアップされます。船内清算も、紙で確認はなく、すべてアプリで確認。
なおアプリを利用しない場合も、の客室テレビや船内のデジタルサイネージで同様のことが可能です。文字も大きく操作しやすいので、年配の方にはこちらの方が使いやすいかもしれません。
エレベーターホールなどにあるデジタルサイネージ。メダリオンをかざせば、同行者の居場所の検索など、カスタマイズされた情報も利用もできる
いかがでしたか?
メダリオンとかアプリとか……私も苦手意識がありましたが、やってみたら意外とできる!そしてなんといっても利便性には代えがたい。
わかりにくい点といえば、例えばダイニングの予約はアプリからですが、「泉の湯」は直接か電話予約が必要。またチャット機能があるのですが、英語対応のみとなります。
今後ダイヤモンド・プリンセスは、ITを使いこなす若い世代にも人気が出てきそうな予感。今回、船内でインターネットも使ってみたのですが、zoomも動画も問題なくサクサク動きます。働き方も改革が進む中、ワーケーション目的でのクルーズもおすすめです。
キッズセンターもあり、ワーケーションの間は、子どもはこちらで楽しみながら学ぶのもOK
取材協力:プリンセス・クルーズ
メンバープロフィール
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「旅を通じて人・地域・社会を元気に」がモットーの旅行ジャーナリスト。
旅の魅力をテレビ・新聞・雑誌などで紹介する他、講演、コンサルティングを行う。子どもが生後4か月から旅を開始し47都道府県を9歳で踏破。その経験から子ども成長を旅で育む「旅育メソッドⓇ」を提唱。著書に「家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社)」
子どもが成人した現在、次世代への旅育継承をライフワークに旅育コンサルタントとして活動しつつ、人生100年時代の大人の旅も探求中。
クルーズとの出会いは仕事で乗船したロサンゼルス発着のクルーズ。魅了され、帰国後クルーズコンサルタントを取得。家族でクルーズを楽しむ。
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