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なんて美しい船だろう…!というのが、最初に足を踏み入れた瞬間に頭に浮かんだことでした。
先日参加した船内見学会、そこで初めて足を踏み入れた「オーシャニア・リビエラ」の船内は、まるで映画の中に入り込んでしまったかのような世界。
こんなにフォトジェニックな船はなかなか見たことがありません。
この美しい船の住人になって、「洋上最高級のレストラン」と称される美食に明け暮れる…次はそんなクルーズ旅行を叶えよう!と降りる頃にはすっかりファンになった「オーシャニア・リビエラ」の船内見学会の様子を、トラベルフォトグラファーのmugiがレポートします。
「オーシャニア・リビエラ」について
「オーシャニア・リビエラ」は、オーシャニアクルーズの66,000トン(Oクラス)のアッパープレミアム客船。
芸術品のように美しい船内で「洋上最高級のレストラン」と称される美食を堪能しながら、大型船では行けない多彩な寄港地に立ち寄り、様々なアクティビティを楽しめます。
乗客定員1,250名に対し乗組員数は800名。約1対1.5という手厚いスタッフ配置。
一般的なクルーズでは、基本の食事代はクルーズ代金に含まれているものの、それ以外のちょっとしたサービスには別途料金がかかる船が多いもの。
ですがなんとオーシャニアクルーズでは、Wi-Fiやドリンクパッケージ、そしてスペシャリティレストランまで追加料金なしで利用可能です。
海外旅行は今どこに行っても物価が高く、食事のたびに金額を見て恐れ慄く状況下で、これは非常に嬉しいポイント。
船内のドレスコードは、フォーマル不要で毎日がエレガント・カジュアル。
つまり、もう船に乗ったら服装や料金に煩わされることなく、ゆったりと寛ぎながらめくるめくクルーズライフをエンジョイすることができるわけですね。
ここまで聞くと値段が気になるところですが、プレミアム船なので安くはないものの、例えば7泊8日のイスタンブール〜アテネエーゲ海の航路でベランダ付きの客室が$2,799(2名1室1名様あたり 2024年5月現在)。
これだけの充実したサービスと食が付くことを考えると、意外にも感じてしまったほど手が届く価格帯なのです。
フォトジェニックな「オーシャニア・リビエラ」の船内
プレミアム客船グループの中でもラグジュリーに近いアッパープレミアムである「オーシャニア・リビエラ」の船内には、ピカソの絵など数多くのアートがいたる所に飾られています。
そしてバーに置かれたグランドピアノはスタインウェイ。
船にいる間中ずっと、一流の芸術、一流の音色を無意識のうちに五感で味わえるというのは、なんとも贅沢な体験です。
動く美術館のようなこの船は、どこを向いても心奪われる美しい場所ばかり。
この章では特にフォトジェニックで印象に残った所をご紹介します。
映画の主人公気分が味わえるアトリウム
船に入るとまず目に飛び込んでくるのが、アトリウムの煌びやかな大階段!
どのクルーズ船も大階段は美しいものですが、こんなにも洗練された華やかさのある大階段は見たことがありません。
歩くだけで胸が高鳴り、まるで映画の中の登場人物になったかのような気分に。
黒を基調としたモダンなデザインに、美しく曲線を描く繊細な手すり。
なんとフランスのラリック社のクリスタルガラスが使われているのだそう!
船内には多くの美術品が飾られていますが、もはや船自体が芸術品ですね。
気品漂うプールサイド
どんな人にとっても、理想のクルーズライフに欠かせないのが青空と海に囲まれたプールでしょう。
「オーシャニア・リビエラ」には、屋外に温水プールが1つあり、ジャグジーも設けられています。
屋内プールはついていないので、雨の日は屋内のジムやスパを楽しみましょう。
デッキチェアには端正にタオルがセットされ、プールデッキにはチーク材が使われており、落ち着いた雰囲気。
気品漂うプールサイドは、大人の休日にうってつけです。
何度も通いたくなるライブラリー
船内見学中に、思いがけず心躍ったのがライブラリーです。
ヨーロッパ調のクラシックな調度品に、モダンなチェック模様の絨毯のスパイスが効いて、非常にフォトジェニック!
どことなく不思議の国のアリスを思わせるような大人の可愛らしさのある空間に、思わずシャッターを連写。
ライブラリー内は仕切りで小部屋のように区切られていて、プライベートな空間で寛げるようになっています。
それぞれのお部屋のデザインは異なっており、この美しい船上に暮らしながら「今日はどこに入ろうか…」と迷っている自分の姿を想像しときめいてしまいました…!
こんなに素敵なライブラリーなら、本を読まない時でも入り浸ってしまいそうです。
エレガントな可愛らしさのある「オーシャニア・リビエラ」の客室
今回の見学会では、2タイプの客室を見せていただきました。
ベランダ付きのAタイプ
Aタイプはベランダ付きの中では一番ベーシックなお部屋で、広さは26平米。
淡いグレーとマーブルを基調にしたヨーロッパ調の調度品でまとめられた室内は、エレガントで上品で大人の可愛らしさがあります。このお部屋は、心奪われる女性が多いのではないでしょうか。
毎夜こんなドレッサーで身支度を整えて、「洋上最高級のレストラン」にディナーへ向かう。
想像しただけでもワクワクしませんか?
クローゼットにはバスローブもあります。
環境に配慮しペットボトルは廃止に。
そのかわりにVero Waterのミネラルウォーター、スパークリングウォーターが毎日用意されます。
さらに持ち運び用のステンレスボトルも用意されており、船内のウォーターサーバーを無料で利用することも可能。
マーブル模様のバスルームは非日常感たっぷり。
全てではないですが、いくつかの客室にはバスタブがついています。
アメニティは全室ブルガリ!
ペントハウス・スイート
ペントハウス・スイートは約39平米でさらに広々。
ベッドの足元にはフットベンチが付いています。
クローゼットにもたっぷりとしたスペースが。
ただでさえクルーズ旅は洋服が多くなりがちですが、こんな素敵な船ならシチュエーションに合わせてとっておきのドレスを沢山用意したくなってしまうこと間違いなし。これだけの収納スペースがあれば安心です。
ペントハウス・スイートのバスルームも、バスタブ付きと無しのタイプがあります。
美食船「オーシャニア・リビエラ」の洋上最高級のレストラン
「オーシャニア・リビエラ」を語るときに、絶対に外せないのが食。
「洋上最高級のレストラン」と称されるこの船の食事は、フランス首脳のプライベートシェフをつとめた世界的な名シェフ、ジャック・ペパン氏が監修しています。
シーフードなどは冷凍ではない地産地消の新鮮なものを使うなど、食材を産地から厳選するこだわり様。まさに美食の船です。
その他にも、この船のレストランには、他のクルーズ船とは違った嬉しい特色が!
- スペシャリティレストランは追加料金不要で利用可能
- ドリンクパッケージも含まれるので追加料金不要でアルコールが飲める
- メインダイニングはオープン・シーティング
レストランは、メインダイニングやビュッフェはもちろんのこと、スペシャリティレストランにルームサービスまで追加料金なく利用することができます。
スペシャリティレストランは、フレンチ・レストラン「ジャック」に、アジアン・フュージョン「レッドジンジャー」、ヴェルサーチの食器で本格イタリア料理が楽しめる「トスカーナ」、ステーキ&シーフードレストラン「ポログリル」。
なかでも「ポログリル」は絶品のステーキがいただける、乗船中必ず一回は足を運びたいレストランです。
これらの美食を、さらに美味しくいただくために欠かせないのがアルコールですね。
「オーシャニア・リビエラ」のクルーズ代にはソフトドリンクだけでなく、シャンパンやワイン、20 種類以上のアメリカやその他各国のビールなど最大$2,800 相当のドリンクパッケージが含まれており、食事とお酒とのマリアージュを気兼ねなく楽しむことができます(アップグレードして、無制限で楽しめるプランもあり)。
なお、選び抜かれた7種のワインやシャンパンを、絶品のフルコースとともにいただけるレストラン「ラ・レゼルブ」については有料とのこと。
1日限定24席、完全予約制です。
クルーズ船によっては、メインダイニングは決められた時間に決められた席を利用しなければいけないことがありますが、「オーシャニア・リビエラ」のメインダイニングはオープン・シーティング。
好きな時間に好きな席で食べられ、知らない人と同席になって会話に気を遣うなんてことはありません。
ドレスコードは設けられていませんが、綺麗めな格好をしていく方が周りから浮かず良さそう。
こんなにも素敵な船で過ごすディナーなのだから、思い切りドレスアップして楽しむのもいい思い出に。
見学会ではお食事はいただきませんでしたが、ランチビュッフェの様子を見学できました。
ビュッフェと言っても、カウンターの向こうにたくさんのスタッフがずらりと並び、お皿に取り分けてくれます。
乱雑になりがちなビュッフェも常に美しく、船上にいる間ずっと、非日常の魔法が解ける瞬間はなく。
これも乗組員が乗客1.5人につき1人も配置されるこの船だからこそできることなのでしょう。
その他に、プールサイドバーやカフェなどもあり。
メインダイニングに、フレンチにステーキに…その日気の向くままに選んで、値段を気にすることなく極上の食を堪能。
360度青い海に囲まれて、こんなにも美しい船で美食に明け暮れて…ここは天国でしょうか?
美しい「オーシャニア・リビエラ」でめくるめく美食のクルーズ旅を
下船する頃にはすっかりこの船の虜になり、次はこの船の住人としてここに戻ってこよう、という思いを胸に抱いて船を後にしました。また一つ、必ず乗りたい船が増えました。
あの優雅な大階段をちょっと澄まし顔で上り下りしながら、海と空に囲まれたプールサイドに寝転んだり、日替わりのショーを楽しんだり、可愛いライブラリーに入り浸ったり…芸術品のように美しい船でめくるめく美食を堪能し、世界を旅して回る。
次のクルーズ旅は「オーシャニア・リビエラ」で、映画のようなクルーズライフを叶えてみませんか?
取材協力:オーシャニアクルーズ
メンバープロフィール
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大人女性向けの旅とウェルネスをテーマにしたフォトグラファー&トラベルライター。上質な時間を感じさせながらもSNSに親和性のあるフォトジェニックな写真が持ち味で、様々なホテルの公式SNS、HP用写真撮影を請け負っています。またライターとして旅雑誌やメディアに寄稿しつつ、女子旅メディアの編集部としても活動。自身のSNSやブログでは、自然の中でのリトリートやクラシックホテルでのおこもりステイなど、大人女性向けに国内外の上質な旅を発信しています。
初めてのクルーズは父娘旅。いつか南極クルーズに行くのが夢。
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