【フッティルーテン乗船記】一生に一度は見たいオーロラ!五感で楽しむ船上体験

こんにちは!年間250日旅行しているアラサー女子のトンちゃんです。


ノルウェーの大自然と新鮮な食事を楽しむことができるクルーズ船「フッティルーテン」。
今回はベルゲンからキルケネスまで、約2400kmにわたる6泊7日のコースに乗船してきました。

船上で行われる多彩なイベントや感動的な体験の数々を詳しくレポートしてお届けします。北極圏通過セレモニーオーロラ鑑賞など、他では味わえない特別な瞬間をお楽しみください。

ノルウェー沿岸急行船「フッティルーテン」の魅力とは


フッティルーテンは、南のベルゲンから北のキルケネスまで、ノルウェー沿岸を縫うように運航する沿岸急行船です。その歴史は1893年にさかのぼり、地域の生活航路としても愛されています。一方で、観光客にとっては、フィヨルドや北極圏など、ノルウェーの雄大な自然を満喫できる特別なクルーズ体験を提供しています。

ポラーリス号 6泊7日の乗船レポート

ポラーリス号は、11,000トンの中型船で乗客定員は619名です。2016年の改装後は更にモダンなスカンジナビア・インテリアに変わり、シンプルでありながらも温かく、機能的で居心地の良い空間が作り出されています。
エクスペディション・デスク、レクチャーホールなどがあり、クルーズ情報やノルウェーについて知ることができるのも嬉しいポイントです。因みに船名は北極光(オーロラ)に由来されているそうです。

クルーズ1日目:いざ乗船 専用ターミナルへ


ベルゲンの港に到着し、フッティルーテンの専用ターミナルへ。
乗船の際は、空港のようにターミナルでチェックインを行い、専用ラウンジで船を眺めながら、コーヒーやパンを楽しむことができます。落ち着いた雰囲気の上質な空間で、旅の始まりから、非日常の世界が広がっています。


船に乗り込むと、船内を散策してお部屋へ。大きく印刷された写真にはハスキーが。これから始まる旅にワクワクします。


夕食はビュッフェ形式。早速ノルウェーサーモンも食べられて大満足でした。

クルーズ2日目:エクスカーション


この日の寄港地ではエクスカーション(オプショナルツアー)に参加。小さなビンテージ船に乗り換えてフィヨルドクルーズへ参加しました。


ランチはネジや鉄筋を使わずすべて木で作られたお家でコースランチを。他の参加者の方々と相席で長テーブルで食事をするので、自然と会話も生まれてその後の旅で毎日挨拶する仲間もできました。


帰りにはなんと奇跡が。行きは雲がかかっていたフィヨルドが一気に快晴に。自然のすごさに圧巻でした。

クルーズ3日目:ムール貝のサービス


フッティルーテンの船上では、日々さまざまなイベントが開催されています。特におすすめなのが、ノルウェー産のムール貝を楽しむ試食イベント。ガーリックとワインの香りが漂い、デッキにあっという間に人が集まります。

ぷりぷりの身にガーリックの濃厚な味付け。極寒の海を眺めながら食べるムール貝は、街中のレストランよりもずっと贅沢に感じました。


ラウンジでパズルをしたり、編み物をしたり、それぞれ乗船している方々がまったり自由な時間を過ごしている空気が、なんとも心地よかったです。


冬季のフッティルーテンの旅で最大の魅力ともいえるのが、オーロラ鑑賞。この航路では、20時台から深夜まで、早い時間からオーロラの姿を船上から眺めることができます。

なんとこの日は夜の7時ごろからオーロラが出現。肉眼ではっきりわかるオーロラに興奮が止まりませんでした!オーロラが出現すると、館内放送で教えてくれるのでギリギリまで室内で暖まることができました。


夜通しオーロラが現れ続け、寒さも忘れて甲板に立ち尽くしました。船が進むにつれて変わっていく空模様とともに、緑や紫、ピンク色の光がゆっくりと形を変えながら現れ、まるで生き物のように動き続ける様子は圧巻の一言。

天候や運によって左右されるオーロラですが、フッティルーテンのクルーズは長い期間と広い範囲を航行するため、出会える確率が高いのも魅力のひとつ。

クルーズ4日目:北極圏通過セレモニー・トロルフィヨルド

いよいよ北極圏へ突入。朝早起きして北極圏の通過を見届けます。前日には何時に通過するのか当てるゲームもあり、みんなソワソワ。


北極圏通過を祝う「北極圏通過セレモニー」は、フッティルーテンならではの名物イベント。

セレモニーでは、スペシャルゲストとして“海の神ネプチューン”が登場。参加者には、氷を服の中に入れられるユニークな「氷の洗礼」が行われ、船上は笑顔と歓声で包まれます。

静かな船旅の中に、みんなでワイワイ楽しむイベントがあるのがフッティルーテンの魅力だなと改めて感じました。


前日には、北極圏に入る時間の予想クイズが開催され、一番近かった人には船長から船長のサイン入りのフッティルーテンの旗が贈られます。非売品の大きな旗で記念になること間違いなし。私も欲しかったです。


夜には、ノルウェー屈指の絶景スポット「トロルフィヨルド」を通過。特に印象的だったのは、深夜にこのフィヨルドを通過した際の静寂と神秘的な雰囲気。

夜の23時過ぎにみんなで甲板に集まって鑑賞するのも非日常でワクワクしました。あたり一面にフィヨルドが現れ、真夜中であることを忘れてしまうほどの迫力。


この日は昼間は大雪。夜もオーロラは見えないと思っていたところ、なんと奇跡が。トロルフィヨルド通過にあわせたかのようにオーロラが出現。山脈とオーロラの合わさった絶景を楽しむことができました。

曇り空が一瞬にして星空に変わり、オーロラが現れた瞬間は奇跡のようでした。


さらに、この時間帯には嬉しいおもてなしが用意されています。デッキでは、ノルウェーの郷土料理フィッシュケーキが無料で振る舞われ、寒さの中でいただくアツアツぷりっぷりのフィッシュケーキは格別でした。


また、有料ではありますが、ホットワインを購入することもでき、その際には持ち帰り可能なトロルフィヨルド限定デザインのマグカップもセットで提供されます。思わず購入。スパイスが効いたホットワインが寒空に沁みる…その後は毎晩お部屋で紅茶を飲むときに大活躍でした。記念になるのでおすすめです。

クルーズ5日目:サウナとジャグジー


朝からシーンとした寒さ。そんなときにおすすめなのが船内のサウナ。セルフロウリュウもできて、体の芯からあったまることができます。無料で入り放題で、好きなタイミングでまったりくつろげる最高の体験でした。


身体の芯まで温まったあとは、屋外ジャグジーへ。氷点下の中での湯船は想像以上に気持ちよく、景色を眺めながらのんびりと過ごす時間は、フッティルーテンでしか味わえない体験でした。

クルーズ6日目:最北端の地とアップルパイ


この日は雪が多かったためノールカップへのツアーが中止に。到着すると快晴になり暖かくなったので港の周辺を散策しました。ノールカップへ行けなかったのは残念ですが、またフッティルーテンに乗る目的ができたので次のお楽しみにしておきます。


外から戻るとこの日はアップルパイとホットチョコレートの限定メニューが登場。凍えた体に温かいアップルパイが沁みる…クリームがたっぷりとのったパイに、思わず頬がゆるみます。フッティルーテンはレストランの食事も、イベントで出る限定メニューもクオリティが高くてとっても美味しかったです。

クルーズ7日目:下船と後泊のスノーホテル


最終寄港地・キルケネスへ到着。フッティルーテンへのお別れが名残惜しいのとともに、楽しみにしていた一大イベントに心躍ります。


下船後、スノーホテルのオプショナルツアーに参加しました。まずは防寒着に着替えてスノーモービルで大移動。凍った湖でキングクラブを捕獲。
とても大きくて、今にも逃げ出しそうなキングクラブをその場で捌きホテルのレストランへ。


雪景色を望む絶景のレストランで、採りたてのキングクラブを食べ放題で楽しみます。とにかく足が大きくて太くて身がたっぷり!レモンとバターで豪快にほおばる美味しい体験でした。


キングクラブでお腹いっぱいになった後は、ハスキーの犬ぞりへ。
ハスキーはとっても人懐っこくて、犬ぞりに行けることがきまったメンバーのたちは嬉しくてハイテンション。


走っている最中も個性が光っていてとっても可愛らしかったです。とにかくお利口で力強くて可愛らしいハスキー。特別な思い出になるのでぜひ。


最後に名物のスノーホテルへ、全部氷でできた空間でとにかく広くてびっくりしました。氷のベッド、アイスバー、幻想的な照明──まるで物語の中に迷い込んだような場所。
あっという間の6泊7日。旅の締めくくりにスノーホテルのアクティビティはとっても素晴らしかったです。

船内限定グッズで旅の思い出を形に


フッティルーテンの船内ショップでは、ここでしか手に入らない限定グッズが揃っています。特に人気なのが、船名入りのマグカップやフッティルーテンのブロック模型。旅の思いになること間違いなし。


また、船内にはポストが設置されており、柄違いの限定スタンプが押される仕組みになっています。フッティルーテンオリジナルデザインのポストカードに、その日のスタンプを押して送り出す、忘れられない記念になりました。

フッティルーテンでしか味わえない特別な時間


北極圏通過セレモニーやオーロラ鑑賞、真夜中のトロルフィヨルドといった特別な体験ができるフッティルーテンのクルーズは、五感で味わう特別な時間そのものです。

大型のクルーズに乗りワイワイ楽しむ空間が大好きだったので、今回きらびやかなショーやカジノなどがないフッティルーテンのクルーズは初体験で行くまでドキドキしていました。


結果、今までのクルーズで一番忙しいくらいに大充実していて、日常では出会えないノルウェーだからこその絶景が次々にあらわれて瞬きする間も惜しいくらいに感動しました。

船を降りずに折り返し航路にも乗りたいくらいに名残惜しかったです。


船上でお話した乗客の方々は、ゆったり折り返す12日間の航路に乗る方がほとんどで、次回は往復のコースでよりゆったり絶景を楽しみたいなと強く思いました。

ノルウェーの自然や文化と深く触れ合えるこの船旅は、一生の思い出に残ること間違いなし。次の旅の候補にぜひ。


取材協力:フッティルーテン

その他のフッティルーテンの記事はコチラから

メンバープロフィール

トンちゃん
トンちゃん
旅行系SNS総フォロワー数120万人。日本最大級の女子旅アカウントを運営している、アラサーの旅好き女子トンちゃんです。インスタグラム、TIKTOKと旅行好きな沢山の方へ「ワクワクする・行きたくなる」きっかけとなる発信をすることが得意です。地方自治体様・ホテル様・飲食店様等よりご依頼をうけ、旅やおでかけに関する情報をSNSを通して発信しております。また、Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム公式ブロガーとしても活動しております。

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