四国の海の玄関口「高松港」〜 高松観光で体験したい5つのこと

穏やかな波、美しい青さを誇る瀬戸内海に面したクルーズ寄港地香川県「高松港」。
高松市内中心部へのアクセスも良く、周辺にはさまざまな観光スポットが点在しています。

今回、高松港視察の中で体験した、寄港地滞在中におすすめの体験を厳選して5つご紹介します。

1. 早朝日の出から楽しめる「栗林公園」散歩

庭の国宝ともいわれる大名庭園、「栗林(りつりん)公園」。
文化財保護法により特別名勝に指定されています。

約100年かけて築園された庭園は、広さ16.2ヘクタール、東京ドーム約3.5個分、紫雲山を含めると東京ドーム約16個分の敷地面積を誇ります。

美しく手入れされた松の木を眺めたり、掬月亭(きくげつてい)でお抹茶とお茶菓子をいただいたり、過ごし方はいろいろ。

寄港地観光でのおすすめポイントは、季節によって早朝5:30から開園していること。
日の出から日没までの営業なので、朝に寄港地到着する場合の最初の観光にもぴったりです。

2. うどん県で本場の「手打ちうどん体験」

別名、うどん県の香川県。
うどんの名店巡りも人気ですが、せっかくなら自分でうどんを作ってみるのはいかがでしょうか。

「さぬき麺業」では、うどんの手打ち体験を開催。
うどん粉と水を混ぜるところからスタートし、手で生地をこねたり、打ち粉をまぶして棒で伸ばしたり。
最後に切ってうどんを完成させるところまで、すべて一人で担当します。

自分で打った麺は半分は釜揚げうどん、残りは冷かけうどんとして二度楽しめるのもうれしいポイント。
記念に名前入りの修了書やうどんを伸ばすときに使った棒もお土産に持ち帰れます。

高松市内のおいしいうどん屋では、かけうどん1杯ワンコインでお釣りがくる中、うどん作りの大変さとお店でいただくうどんの有り難さを実感することでしょう。

香川県のうどん文化を体験したい方、旅先での食体験に興味がある方にはおすすめの観光体験です。

3. 海上タクシーでアートの島巡り

24の有人島がある香川県。近年、国内外から香川県の島は注目を浴びるようになりました。
その理由の一つが「瀬戸内国際芸術祭」。

中でも、現代美術を中心とした国際的なアートイベント「アートトリエンナーレ」で集まった国内外のアーティスト作品をひと目見ようと、多くの人が島々を訪れています。

アートの島として有名な直島をはじめ、島々では開催期間中以外もアート作品を楽しめるのをご存知でしょうか?

豊島(てしま)

「豊島美術館」や、今は亡きクリスチャン・ボルタスキーの作品、森の中を進んだ先で出会える作品「ささやきの森」。

鬼ヶ島としても知られる女木島(めぎしま)

「名画座」など、お気に入りのアート作品を探してみましょう。

高松港からはそれぞれの島に往復の船が出ているものの、複数の島を巡るなら時間も短縮できて、アレンジが利く海上タクシーがおすすめです。

12名乗りのクルーザーで1日貸し切り料金が約7万円。
複数人利用なら、約5,800円〜と意外とお得です。

4. 作りたて和三盆の甘い口溶けを味わう

香川県をはじめ限られた地域で製造、200年という歴史ある希少な砂糖「和三盆」。
さまざまな木型で型どられた和三盆干菓子はお土産としても人気です。

せっかく高松に訪れたなら、文化体験として自分で好きな木型を選んで和三盆干菓子を作ってみるのはいかがでしょうか。


「木型工房 市原」では、隣接する「豆花」にて、和三盆干菓子の体験教室を開催。

好みの菓子木型につめたばかりの和三盆は、市販の硬さのある干菓子はとは別物。
上品な甘さと、口の中に入れた瞬間に溶けてなくなる味わいを経験してみてください。

5. ため息が出るほどのサンセットを屋島の山頂から観賞

瀬戸内国際芸術祭に合わせて、2022年8月開業した屋島山上交流拠点施設「やしまーる」。

以前から、瀬戸内海を見下ろす絶景スポットとして人気の屋島でしたが、香川県の新スポットとして注目を集めています。

中でも、全長ガラスの回廊越しにみるサンセットの景色は息を飲む美しさ。
「日本の夕陽百選」や「日本の夜景100選」に選ばれる屋島の新しい景色で高松観光の締めくくってはいかがでしょうか。

寄港地観光という限られた時間の中で、何をするか。食、アート、文化体験など、過ごし方の選択肢が多いのも高松港の魅力ではないでしょうか。

高松港発着、気になる観光体験探しの参考にぜひ各施設情報もチェックしてみてください。

メンバープロフィール

Michelle
Michelle
幼少期をアメリカで過ごし、これまで訪れたのは約50カ国200都市以上。慶應義塾大学文学部卒業後、IT企業を経てトラベルライターに転身。結婚後、中国上海での生活を3年ほど経験し、2019年に帰国。プライベートでは2児の母として旅育を実践し、国内外を旅している。教育関連事業や企業広報も兼任。Instagramではホテルやグルメ情報を中心に、子供との旅育の様子も発信中。

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