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こんにちは!クルーズアンバサダーのHarunaです。
クルーズ旅といえば、パッキングや長時間移動がなく、体力の消耗が少ない旅行として、定年退職後の旅行として人気があることを知られていますが、コロナ禍以降、クルーズはおろか旅行にすら抵抗のある方もいらっしゃるかも知れません。
ですが海外では早々にクルーズ旅行が再開し、老若男女問わず多くの人々が船旅を楽しんでいました!
今回、二人の孫を持つシニア世代の母と二人で、大人気のロイヤルカリビアンのスペクトラム・オブ・ザ・シーズでシンガポール発着クルーズを体験してきたので、母娘旅目線でたっぷりレポートさせていただきます。
『ロイヤルカリビアン』4泊5日 アジアクルーズ 航路
今回は10時間の停泊、余裕のある旅程だったので、ゆっくり寄港地の観光も楽しめるスケジュールでした。
●1日目 12:30 チェックイン
17:00 シンガポール港 出航
●2日目 8:00 ポートクラン 入港(マレーシア)
18:00 ポートクラン 出航
●3日目 8:00 ペナン島 入港(マレーシア)
18:00 ペナン島 出航
●4日目 終日航海日
●5日目 6:00 シンガポール 入港
【おすすめポイント1】フランクな船内の雰囲気
ロイヤルカリビアン社の船は“カジュアル船”と呼ばれる船で、船旅でよくあるドレスコードやフォーマルな堅苦しさがなく、フランクに楽しく賑やかにカジュアルに過ごせるのが最大の魅力です。
船内には老若男女問わず楽しめるスポットが用意されているので、私たちのような親子クルーズはもちろん、三世代の家族でも気兼ねなく船旅を楽しめる作りとなっております。
今回のシンガポール発着クルーズでは赤ちゃんから車椅子の高齢者の方まで、幅広い世代の方が乗船されていました。
服装も多種多様で、Tシャツ短パンでも全然OK!
同じカジュアル船でもヨーロッパ航路とは違い、アジアクルーズは数ある航路の中でも、服装がかなりカジュアル寄りの印象を受けたので「わざわざドレスやスーツに着替えるのはめんどくさい・・・」という方でも気楽に過ごせると思います。
クルーズ旅行のネックになっているのが、良くも悪くもこの堅苦しいイメージのドレスコードにもあると思いますが、今回のシンガポール発着クルーズは本当に肩ひじ張ることなくリラックスして過ごすことができました。
現状フォーマルナイトは無くなり、代わりに「Dress Your Best Day」という「オシャレナイト」のような日が一日設けられているので、もちろんお洒落を楽しみたい方も、人それぞれ自由です。
カジュアル船の内装は?
カジュアル船だからと言って、内装がチープということはなく船内は洗練されたホテルのような高級感があります。
このスペクトラム・オブ・ザ・シーズは2019年に就航したばかりの新しい客船なので、明るく清潔、幅広い世代に好まれるシンプルでスマートな印象を受ける内装です。
その他、ロボットがカクテルを作ってくれるバーや子供向けのゴーカート施設など、最新技術を駆使した他の船にはない面白い設備があるのも特徴的です。
まるで最新のショッピングモールのように、たくさんのスペシャリティレストランやショッピングができる免税店が並んでいるので、ここが船の上なのか実感がわかなくなる時があるくらいです。
開放感のあるバルコニー付キャビン
キャビンの中はおよそ23㎡。
母と二人で過ごすには十分な広さがありました。
ダブルベッドはふかふかでリネン類も質が良く、毎晩寝る前にベッドに横になりながらたくさんの話をしました。
キャビンの清掃は朝夜の二回きっちりしてくれるので、いつでも快適に過ごすことができます。
夕食後部屋に帰るとかわいいタオルアートがお出迎えしてくれて癒されます♡
大容量のクローゼットが二つあり、収納力抜群!服や化粧品など毎日使うものはドレッサーやクローゼットに吊るしておけてとっても便利です。
一度乗船してしまえば下船までパッキング不要なので、無駄な時間と体力を使う必要がないのでシニア旅行にうってつけなのです。
ソラリウムで優雅なリゾートタイム
18歳未満立ち入り禁止のソラリウムは大人だけの空間として、ジャグジーと温水プールがありました。室内なので天気に左右されず、日焼けも気にせず、思い切りリゾート気分を味わえます。
人も少なかったので、プールから上がったあとはドリンク片手に母とひたすらおしゃべり。
コロナ以降、直接ゆっくり話す機会も少なくなっていたので、終日航海日は母とのコミュニケーションをじっくりとることができる良い機会となりました。
また、船内はバリアフリー仕様となっており、おばあさんの車椅子をお孫さんが押して船内を歩いている様子も目撃し、ファミリーみんなでクルーズを楽しんでいる様子に心を打たれました。
【おすすめポイント2】クオリティーの高い食事
スペクトラム・オブ・ザ・シーズのレストランのお食事はとてもハイクオリティ。
前菜、メイン(2品)、デザートとコース料理が楽しめるレストランでは、毎日違う料理を楽しむことができます。
メインディッシュのお肉はとても柔らかく美味しいので、固いモノを噛むのが苦手という高齢者の方も安心です。
特にラムチョップの臭みのなさと柔らかさに驚き!
まるで以前ミシュラン星付きレストランで食べた質と味付けのようなレベルでした。
美食を楽しめる旅先ということで知られるシンガポール発着のクルーズというだけあり、全体的にアジア人好みの味付けで日本人の口に合います。
現に私の母も料理の質にすごく満足しており、毎日食事を楽しみにしておりました。
数多くのスペシャリティーレストラン(有料レストラン)が併設されているので、長い航海になっても食に飽きることはありません。
ファミリー層が多い船内の様子は?
ファミリーや子供が多いとレストランも騒がしいのでは・・・と正直少し不安だったのですが、実際乗船してみるとそんなことはありませんでした。
小さい子供のいるファミリーの多くは、夕食をビュッフェレストランで取ることが多くメインダイニングでは、とても静かな環境で食事をいただくことができました。
担当テーブルの配膳係の方がちょっとした雑談をしてくれるのも、海外クルーズ船ならでは!
フレンドリーなスタッフさんと楽しく国際交流をすることができるのも、とっても楽しいのです。
英語が全く話せない母も、ボディーランゲージでコミュニケーションを図っておりました。
アジアンフードが楽しめる
メインダイニングでは、洋食のフルコースが基本ですが、メニューの中にアジアンフードをセレクトできるのが特徴。
シンガポールフードのフィッシュカレーやラクサ、他にもパッタイや “日本風ビーフステーキ”まで楽しむことができました。
しかも、そのどれもが美味しく、日によって変わるので飽きることがありませんでした。
ビュッフェレストランでは、シンガポールらしくカレーや中華料理を食べれます。
個人的に嬉しかったのが、ビュッフェの朝ごはんにヌードルバーがあったことです!
自分の好きな麺やスープや付け合わせを組み合わせることができます。
私はベトナムのフォーが好きなので、いつもフォーをチョイスしてました♡
洋食ばかりが苦手・・・という方には薄味のフォーやヘルシーな中華粥を食べられるアジアクルーズがおすすめです。
【おすすめポイント3】最新のエンターテイメント
ショービジネスの本場アメリカ船ならではのハイクオリティーショー!
夜にはシアターでブロードウェイミュージカルがあり、日によって演目も異なります。
シンガーやダンサーのクオリティーが高く、かなり見応えがありますよ!
プロジェクションマッピングやドローンなどの最新技術を駆使した臨場感ある演出に、会場は大盛り上がり!!
拍手喝采の中あちらこちらで口笛が鳴り響き、演者と乗客の心が一体となっていました。
私も母も感動と興奮で思わず「これを無料で観ちゃっていいの?」とつぶやいてしまう程でした。
人気のショーは早めに良い席を取るのがおすすめ!
遅くなると立ち見客が続出するほど人気ですが、立ち見でもショーがよすぎて45分間立ったまま見続けてしまうだけの魅力がありました。
一部ロイヤルカリビアンのスマホアプリで席を事前予約できるショーもあるので事前予約がおすすめです。
豊富な最先端アクティビティー
スペクトラム・オブ・ザ・シーズには最先端のアクティビティーが豊富です。
最新のVR技術とバンジートランポリンを融合させた「スカイパッド」、ギネス記録に登録されている360°見渡せるカプセル型展望デッキ「ノーススター」、世界数カ所にしか無い洋上のスカイダイビングシミュレーター「アイフライ」、理想的な波を船上に再現したサーフィン・シミュレーター「フローライダー」など他のクルーズ船とは一線を画します。
船に乗りながらスカイダイビング体験!?
私はスカイダイビングシミュレーターの「アイフライ」にチャレンジしました。
(母は外側から撮影係に徹してくれました)
事前にロイヤルカリビアンのアプリで予約を取ることができます。
有料のアクティビティーですが下船後に一括で請求されるので、現金はもちろん必要ありません。
事前に簡単に講習があり、すぐに実践へ・・・
ブースに入ると体験したことのないような突風が下から吹き上げてきます。
体を倒すと風圧で体が浮くのです!!
これは初めての体験でした。
そしてインストラクターさんの指示に従いながら、全身のバランスをとっていきます。
これがなかなか難しい・・・でもそのうち体がふわっと浮きあがり、1メートルくらい飛び上がりました。
もっと上手な方なら何メートルも飛び上がれるそうですが、まあ、、私はこんなもんでしょう(苦笑)
少し飛べただけで大満足!「Good!」と優しいインストラクターさんが褒めてくれました。
スカイダイビングに興味はあるものの、本物にチャレンジする勇気が出ないので貴重な体験ができてとても楽しかったです。
子供も体験できるので、家族みんなで盛り上がれること間違いなしのアクティビティでしょう。
【おすすめポイントその4】立地の良さ
出港地のシンガポールと寄港地のマレーシアのクアラルンプールは東南アジアきっての近代都市!
整然と天高くそびえたつ高層ビル群はとても洗練された清潔な街並みです。
シンガポールのマリーナベイサンズやガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、クアラルンプールのペトロナスツインタワーの近未来感は日本以上で圧倒されます!
またシンガポールもマレーシアも多民族国家。
中国、マレーシア、インドなど異なった文化が共存しており、エキゾチックで魅力的な街並みや各々の文化を味わうことができます。
特に寄港地の一つであるペナン島ジョージタウンは世界遺産に登録されており必見の街です。
アジアとヨーロッパの品物が船に乗って行き交う“海のシルクロード”に位置したペナン島は、様々な異文化が入り混じったエキゾチックな魅力を醸し出しています。
また両国とも世界的に見て比較的治安が良く、観光がしやすいのもおすすめポイントです。
日本からシンガポールは直行便でおよそ6~7時間と、シニア層に人気の海外渡航先ハワイより近く、しかもフライトの本数も多いのです。
しかも日本と時差が1時間しかなく、時差ボケの心配はなし!
シンガポールとマレーシアの気候は?
赤道直下のシンガポールとマレーシアは暑くて、シニアには厳しい気候と思われがちですが、実は年間を通して平均気温は25℃です。
日中の最高気温は30℃ほどですので、日本の真夏の暑さに比べると大した暑さとは言えません。
短時間のスコールがあり、一気に気温が下がります。
特に雨季は毎日一度は雨が降るものの、すぐに止むので涼しく、とても観光しやすい気候でした。
【おすすめポイントその5】終日航海日で贅沢時間を味わえる
今回の航海では4日目に終日航海日が設けられており、どこにも寄港せず丸一日を船の中で過ごします。終日航海日は旅で疲れた体をゆっくり休ませることのできる、オアシスのような貴重な一日。
シニア層との旅は無理せず楽しむことが大切。
マラッカ海峡は温暖な気候なのでプールサイドやジャグジーで一日ゴロゴロしたり、船内のアクティビティーを楽しんだり、キャビンで好きなだけお昼寝したり、何をしても自由!
スペクトラム・オブ・ザ・シーズはとても広いので船内の探検をするのも楽しいですよ。
船内にはエステサロンがあるので、自分へのご褒美にエステやマッサージの施術を受けるなんてことも♡
どこまでも続く大海原をずっと眺めていると、自分の悩みがちっぽけなものに思えてきて、下船した後、「また毎日を頑張ろう!」と思えます。
シニア層とのシンガポールクルーズ寄港地観光の注意点
クルーズの楽しみといえば、寄港地観光は欠かせません。シニア層にとってもそれは同じ。
うちの母はいつまでも好奇心旺盛なので、観光をとても楽しみにしています。
体に負担をかけず、観光を楽しめるポイントと注意点を5つお伝えしたいと思います。
Grabを駆使せよ
シンガポールでは公共交通機関も発達しており便利なのですが、どうしても移動時間に時間がかかること、駅の階段の上り下り、慣れない環境のなかの公共交通機関利用、席が空いておらず立ち乗車になってしまった場合の体力消耗など、心身への負担が大きくなるため、シニア層との旅には少しハードルが高いかもしれません。
そこでシンガポールとマレーシアでは”Grab”という配車アプリを利用するのがおすすめです。
Grabを使用すると、目的地までの料金が明確かつクレジットカード精算なので、小銭のやり取りやぼったくりがありません。
しかもタクシーより安価に移動でき、安心して目的地まで行けるので、これを使わない手はありません。
今回の寄港地シンガポールやマレーシアのクアラルンプールやペナン島には、どこにでもGrab車が走っていたので、車に乗りたいときにいつでも乗り込むことができて、車の待ち時間もほとんどありませんでした。
水分補給はしっかりと
東南アジアの旅行中の水分補給は必須!直射日光が照りつけると蒸し暑くなるので熱中症対策はしっかり行う必要があります。
寄港地観光の際は必ずミネラルウォーターを持参して、こまめに水分を補給しましょう。
ミネラルウォーターは下船時に各港の売店で購入できます。
もし、万が一熱中症にかかったとしても船内にはメディカルセンターがあり医者が常駐しており、具合が悪ければ診察と薬の処方をしてもらえるので、いざという時も安心です。
クーラーの効き過ぎ注意
シンガポールとマレーシアは室内のクーラーの効きが強く、室内にいると肌寒く感じる場合がありますので、カーディガンやストールなどの羽織もの持参は必須です。
少しでも寒いと感じたらすぐに羽織って体温調節するようにしましょう。
疲れた様子なら先に船へ戻ってもらうこと
人気の観光地は人も多く、旅が進むごとに日ごとに蓄積した疲れが出やすくなってしまいます。
シニアの旅に無理は禁物!疲れたら無理せず、すぐに船のキャビンへ帰って休んでもらうことが出来るのもクルーズ旅の良さです。
夜はディナーにショータイムの楽しみもあるので、日中は無理せずゆっくりしてもらうのが正解です。
また体調によっては、寄港地観光や船内アクティビティーを諦め、船内でゆっくり過ごす判断も必要です。
時間の余裕をもって船へ帰還
大体出航時間の約1時間前~30分前までが最終乗船時間になっており、それを守らなければ乗船できない場合があるため、帰還時間は余裕を持つ必要があります。
クルーズ旅は基本的に移動の少ない旅ですが、寄港した港町から離れた位置に観光地があることもザラにあります。
今回も寄港したポートクランから首都のクアラルンプールまで車で1時間かかる距離でしたのでGrabを利用して移動しました。
今回は寄港時間が12時間とかなり時間に余裕のあるクルーズだったのですが、最終乗船時間ぎりぎりまで時間を使ってしまうと、帰りの道路が混んでいる、電車が遅延しているなど時間を気にして焦ってしまい、精神的な疲労につながる可能性もあります。
寄港地観光の際は、常に時間に余裕をもって行動するのが大切です。
老若男女問わず気軽に楽しめる「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」
今回は今まで乗船した中で、一番肩ひじ張らず気楽に楽しめたクルーズ旅でした。
背伸びしたドレスコードやパーティーがない分、子供にもシニア層にも幅広い世代がリラックスして楽しめるので“堅苦しい船旅”をイメージされていた方は本記事を読まれて驚かれたと思います。
アクティブ派ものんびり派も、乗客各々が旅のスタイルをクリエイトできるのがクルーズ旅の魅力のひとつ。
仕事や子育てがひと段落されたシニア世代だからこそ、船に乗って大海原を眺めながら大人同士親子で会話したり、様々な異国の文化に触れる体験はお金に換えられません。
親子でも、シニア夫婦でも、ファミリーでも!もっと気楽にクルーズを楽しみましょう!
取材協力:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル 日本総代理店 株式会社ミキ・ツーリスト
メンバープロフィール
- 2017年に初めてエーゲ海・アドリア海クルーズを経験して以来、すっかりクルーズの虜になり、3年連続でヨーロッパ近郊の海のクルーズ旅行に出ました。渡航歴は30カ国。旅のモットーは『広く大きく世界中を見る』おしゃれな写真を撮ることがメインの女子旅はもちろん、宮殿で行われるウィーンやモナコでの舞踏会に出席してセレブたちのきらびやかな世界を見たり、反対にインド・東南アジア・チベット・中東をバックパックを背負って一人旅しパレスチナの難民キャンプを目の当たりにしました。旅のジャンルにこだわらず広い世界をこの目で見て写真に撮り、発信するのが生きがいです。
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