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皆さま、こんにちは。
2010年代より海外クルーズ旅行を取材し、プライベートでも夫婦で船旅を楽しんでいるizuminです。
2024年2月末に処女航海を迎えた、プリンセス・クルーズの新造船サン・プリンセスを、日本メディア初取材してきた様子をくわしく紹介しています。
(※前記事では、最新設備をメインに特集しました)
■【サン・プリンセス 特集1】2024年デビューの新造船、日本メディア初取材!最新設備に密着
■【サン・プリンセス 特集2】洋上最大!比類なき非日常ダイニング・グルメを大公開
■【サン・プリンセス 特集3】スフィア・クラス新設客室「カバナ・ジュニア・スイート」を詳しくレポート
前記事からチェックしてくださっている皆さまにとっても、サン・プリンセスのダイニングや食事に関しての情報は、きっとまだ見たことのない世界ですよね?
現地で体感してきた私の感想を先ず伝えると……
初取材で乗船する前は、ダイニングや食事関連で1記事分も情報をシェアするとは、全く想像はしていませんでした。
ところが、実際にサン・プリンセスの地中海クルーズで一週間ほど過ごしてみたところ、「こんなにもグルメがすばらしく充実しているなんて!」とビックリ仰天。
それもそのはず、サン・プリンセスには30もの魅力的なレストランとバーがあり、さらには著名なシェフやセレブリティとのコラボレーションをして、素材やクオリティーにこだわった新たなダイニング体験が展開されています。
毎日、日中から夜にかけて、あらゆる箇所を被らないように巡り、食事をしていたのですが……
それでも全部を制覇出来なかったくらい!涙
こんなことって、他のクルーズ客船ではなかなか経験しませんよね?(食いしん坊にはたまりません)。
本記事では、有料レストラン(プリンセス・プラスおよびプリンセス・プレミアの各料金プランに準じて無料)を写真メインで特集。
グルメ好きなので、熱量高めで前置きも長くなりましたが、サン・プリンセスの食の魅力を大公開したので、どうぞ最後までお付き合い下さい。
※写真の一部に、プレス向けに用意して貰ったものを含んでいます
ラブ・バイ・ブリット(定員:68名)デッキ17後方
世界的なポップアーティスト、ロメロ・ブリット氏とのコラボレーションによる、愛とアートをテーマとしたレストラン「ラブ・バイ・ブリット」。
サン・プリンセスの17デッキ後方に位置しており、一面のガラス窓から広がる船尾の眺めも堪能出来る、優雅でロマンティックなロケーションも素晴らしいです。
実は有料レストランのなかで、私が最も気に入ったのも、このレストランなのです。
ブラジル生まれ、マイアミ育ちのブリット氏の作品は、世界中から愛されていて、ポップで鮮やかな色彩が多様に使われています。
ブリット氏らしい、幸せと喜びに満ちたデザインは、店内のいたるところに配置されています。
愛とアートが、美食と見事に融合されて、細部にわたる全てにブリット氏のこだわりが詰まっていることに感動!
例えば、カトラリーも小さなハートデザインがくり抜かれ、ひと皿ごとに必ずハートモチーフを用い、パンに添えたバターだってLOVEロゴになっているのですよ。
クルーズ船に限らず、長年にわたりさまざまなコラボ企画グルメを体験してきてはいますが、ここまで完成されたパーフェクトな形に追従しているのはとても珍しい!
どこかで妥協したり、既存のもので差し替えたりするところを、アーティストならではの視点で審美眼を研ぎすまし、全てを最上級のクオリティーへと仕上げていることに脱帽です。
ブリット氏のアートへの追求を、プリンセス・クルーズの料理部門責任者でもあるルディ・ソダミンが丹念に吟味し、創作性の高いメニューへと昇華。
見た目の華やかさだけでなく、ひとくちごとに心震える驚きがあります。いやぁ、本当においしかった!
最後のデザートまで、ブリット氏による普遍的な愛と幸せに、めいっぱい包まれて下さいね。
ブッチャーズ・テーブル・バイ・ダリオ(定員:88名)デッキ9後方
世界で最も有名なイタリアの肉職人、ダリオ・チェッキーニ氏によるスペシャリティ・ビストロ「ザ・ブッチャーズ・ブロック・バイ・ダリオ」。
肉好きにはたまらない、ライブ感満載の大胆な演出とダイナミックな調理で、牛肉をたっぷりと心ゆくまで堪能出来ます。
実業家でもあるダリオ・チェッキーニ氏は、オリーブからワイン、ハーブ塩といった調味料など、食にまつわるものを多岐にわたりプロデュースしており、それらに関してもこのレストランであわせて楽しめます。
大きなかたまり肉を賑やかに掲げるパフォーマンスに、ゲスト達も大盛り上がり!
各部位ごとにオーブン調理された牛肉は、魅せる演出によって客席の目の前でカットされます。
その出来たての料理を、スタッフが各テーブルをまわり、食べやすいサイズ感で一人ずつにサーブしてくれる仕組みです。
前菜から、ボリュームのあるヒレやサーロインまで、牛肉そのままのダイレクトな味わいをきちんと噛みしめられる口福感たるや! 心底最高でしかない。
日本でも似たようなスタイルでTボーンステーキをいただけるお店は存在するものの、ここは地中海クルーズ中の船上だと忘れさせてくれるほどの本格派です。
写真を見返しているだけでも、またお腹が空いてきます(笑)
キャッチ・バイ・ルディ(定員:88名)デッキ9後方
先ほどの「ブッチャーズ・ブロック・バイ・ダリオ」とは隣のエリアにある「キャッチ・バイ・ルディ」。
プリンセス・クルーズの料理部門責任者でもあるルディ・ソダミンによる、シーフード料理専門のレストランです。
(肉料理レストランの反対側に、魚料理レストランがあるなんて。とても分かりやすいですよね!)
私は、下船日に近づいた、クルーズ旅行の後半に利用。
「魚料理は日本人には欠かせない!」と改めて実感したのも、このお店です。
入口に掲げられたロブスターをはじめとする豪華な魚介類に目を奪われつつ、メニューに載っているさまざまな魚料理のなかから、迷いながら別途オーダーしたのが……
じゃーん! 見て下さい、ずらりと並んだ生牡蠣!
今回の地中海クルーズ寄港地にも含まれていた、フランス産の生牡蠣です。
過去に地中海沿岸地域のフランスやモナコなどでも生牡蠣を何度もいただいた経験があり、その時の気持ちを思い出させてくれるような、濃いミネラルがじっくりと感じられる、懐かしいうま味。
見た目も華やかかつ豪華なスタイルで、食べるのがもったいないくらいですが、ホクホク顔であっという間に完食しました。
前菜からパン、白身魚のムニエルまで、モダンにアレンジされたシーフード料理は、一同納得の旨さ!
今でもあの贅沢な味わいが忘れられません。
スペルバウンド・バイ・マジック・キャッスル デッキ8中央
これぞまさに非日常体験! 夢のような魅惑的なマジックの世界にようこそ。
料理や芸術が見事に融合された体験型のダイニング新施設「スペルバウンド・バイ・マジック・キャッスル」。
ハリウッドの会員制クラブハウス「マジック・キャッスル」とのコラボレーションにより、実現した体験型の新施設ですが、ここでの体験は、こと細かに紹介するよりも、実際に船上でサプライズ体感をして欲しいと思い、あえてシンプルに。
(客室に自分宛の招待状が届いた時からワクワクしますよ!)
はじめに、指定された時間に、ホライゾンズ・ダイニングルームの特別エリアでディナーをいただきます。
そして、とあるアクションがあり、ヒミツの扉へ……という流れ。
その先の様子はぜひ現地で!
簡単な紹介で物足りないかもしれませんが、食事の内容をはじめ、その後の手品やユニークな空間演出も深く想い出に刻まれています。
乗船時に誕生日を迎える方や、テーマパークのような空間や雰囲気が好きな方にも喜んで貰えそう!
あっと驚くおしゃれなカクテルの種類も豊富で、魅惑的な大人の夜時間を過ごせるはずです。
マコト・オーシャン(定員:70名)デッキ8中央
江戸前寿司を専門とする日本人シェフの大桑誠氏が監修する寿司レストラン「マコト・オーシャン」。
デッキ中央にあるピアッツァに隣接するエリアにあり、開放的な店内からは、円球型の窓より大きな海原を眺めることも出来ます。
日本を周遊するダイヤモンド・プリンセスだけでなく、サン・プリンセスの船上でも日本食を味わうことが出来るなんて。
日本人の一人として、海外でも寿司コースや刺身などがいただけるのは、誇らしくて嬉しい気持ちです。
日本語のメニューも特別に用意して下さったので、記念に載せてみました。
本鮪からうなぎ、ズワイガニ、ハマチ、ホタテなど、魚貝づくしでいたれりつくせり!
緑茶を湯のみで飲んでほっとひと息。日本酒やビールの銘柄も、日本ならではのブランドをいろいろと揃えてくれています。
この写真だけだと、「これが地中海で食べられるの? 日本ではなくて?」と錯覚してしまいそうですね。
海外クルーズ中に、日本食が恋しくなった時にも頼もしくてありがたいレストランです。
ウマイ・ホットポット/鉄板焼き(定員:57名‐ホットポット、鉄板焼き、シェア)デッキ8中央
サン・プリンセス限定の「ウマイ鉄板焼き」は、ユニークな調理パフォーマンスショーが繰り広げられるレストラン。
目の前で繰り広げられるダイナミックでユニークな調理を、コの字のカウンター形式で楽しみながら、食事出来るシステムです。
わきあいあいと賑やかな雰囲気のなかで、思わず笑ってしまうような目の覚めるショーにびっくり。
私が想像していた鉄板焼きとはかなり大きな違いもありましたが(詳しくは現地で……笑)お子様のいる家族連れや、並はずれたライブ感で大盛り上がりたい方などにぴったり。
同じフロア内には、肉や野菜などを鍋でいただけるホットポットもあります。
いわゆる鍋料理ではありますが、レモングラスのスープを選べるなど、アジアンテイストも融合されています。
サン・プリンセスでは、新たに登場した革新的なダイニングだけでなく、時代を超えて愛され続けている定番レストランもそのまま存在し、その日の気分や好みなどで、さまざまなグルメを選ぶことが出来ます。
ダイニングの予約は、船内アプリ内の「ダイン・マイウェイ」から気楽に設定可能。
終日航海日や人気のあるショーの前後は混み合うこともあるので、事前に予約するのをおすすめします。
▼英国パブの雰囲気さながらの「オマリーズ・アイリッシュ・パブ」で音楽とともにタップビールを味わって!
▼本格派の手作りピッツァ「アルフレッド・ピッツェリア」
▼ロイヤル・アフタヌーン・ティーは、「グッド・スピリッツ・アット・シー」にて開催(不定期)
▼洗練された雰囲気の「クラウン・グリル」と魅力あふれる「サバティーニ・イタリアン・トラットリア」
▼船内にはさまざまな場所にバーがあるので、オリジナルカクテルも楽しんでみて!
いかがでしたでしょうか?
最後の記事では、皆さまがきっと気になっているカバナ付きの客室やクルーズ代金に含まれるダイニングなどを紹介しますね!
私のInstagramにも、サン・プリンセスに関して投稿してます▶▶▶こちら
※掲載写真や文書の無断転載・引用はお断りします
取材協力:プリンセス・クルーズ
メンバープロフィール
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《 年に一度は、夫婦で海外クルーズ旅行 》 がモットー。バルト海クルーズ船上中、船内チャペルにて挙式。
夫婦で旅好き、夫は総合旅行業務取扱管理者、世界遺産検定1級保持者です。
海外クルーズ取材では、バルト海、地中海、エーゲ海、カリブ海を経験。
20年以上前より個人ウェブサイトやブログを手掛け、現在はライターとして媒体への寄稿掲載を担う傍ら、日本のメディアを代表するブロガー、SNSインフルエンサーとして活躍。
“ 色彩豊かな魅せるカラフル旅 ”が人生のテーマ。音大ピアノ科卒という経歴から、得意とするのはヨーロッパ圏。
10年以上前より各国政府観光局及び航空会社をはじめ様々な国内外大手企業とのタイアップ企画へ数多く参加、受賞経歴も多数有り。