”いつか”の夢はすぐそこに!ダイヤモンド・プリンセスで思い描いていたクルーズ旅行を叶えてきました

女子旅 & ホテルフォトグラファーの mugiです。
みなさんには、「いつか叶えられたらなんて幸せだろう…」と思いつつ、自分とはかけはなれた世界でやってみようとすら思いつかない夢の体験はありますか?
私にとっては、そんな夢のまた夢がクルーズ旅行でした。

昼はどこまでも続く青い海と空に包まれて船上のプールに浮かび、夜は美しい船内を様々な国の人たちと共にドレスを着て歩く。

そんな憧れのクルーズライフがそっくりそのまま、国内旅行のような日数と費用の感覚で、しかも場違いと気後れすることなく叶えることができる船があるんです。
それが国内発着の外国船「ダイヤモンド・プリンセス」

初めて乗ったのは2017年の日本1周+釜山の旅。あまりに楽しかった船上での日々が忘れられず、2019年に再び乗船。
手の届くところにあった夢の世界、ダイヤモンド・プリンセスでのクルーズライフをご紹介します!

船自体がまるで海外!日本発着の外国船クルーズ

ダイヤモンド・プリンセスは、日本国内から発着するクルーズ船。
海外発着の船のように、まず発着地に行くまでに費用と日数がかかってしまうこともなく、気軽にクルーズ旅行が楽しめます。

でも憧れのクルーズ旅行と言われたら、青い空と海の地中海・エーゲ海…といった欧米の都市発着のクルーズを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。

「日本発着だと国内旅行と変わらない」「それでは思い描いていたクルーズ旅行とは違う」…?

いえいえ、国内発着とはいえ「ダイヤモンド・プリンセス」は外国船。
船内自体がもう海外、というか別世界なんです!

通貨はドル、公用語は英語で(日本語も通じます)、暇を感じる間もないほど毎日華やかなイベントがあって、食事は食べ放題。

特に私が乗った時は日本人は少なかったのもあって、どこか欧米の都市に旅行に行ったかのよう。
寄港地の一つである韓国の釜山よりも、ダイヤモンド・プリンセス船内の方が海外旅行感、非日常感にあふれていたぐらいです。

そんな憧れのクルーズライフ、いくら日本発着で寄港地までの海外渡航費用がかからないといっても、そもそもクルーズ自体が高いのでは…?
乗るまでは私もそう思っていました。

実はクルーズでは基本的な食事は食べ放題、船内のショーやプールといったアクティビティは無料で楽しみ放題。
船で寝ていれば目的地まで連れて行ってくれるので、日本一周しているというのに移動の交通費もほぼかかりません。

私の乗った日本1周+釜山10日間のクルーズは、バルコニー付きのお部屋で約20万円。

オールインクルーシブの9日間の海外旅行みたいなものが、この値段ですむというのは考えてみたらかなりお得です。
海外どころか、国内旅行でも9日間で食費・交通費込みで20万は難しいですよね。

日数を少なくしたりお部屋のランクを下げればもっと安く、10万円以下で乗ることもできます。
なのでクルーズ旅行というのは、他の旅行と比べて決して手の届かないものではないのです

ダイヤモンド・プリンセスはリラックスして憧れの世界が味わえるプレミアム船

クルーズ船には様々な種類がありますが、大きく分けて3つのクラスに分けられます。
上から「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」。
ダイヤモンドプリンセスはプレミアムクラスです。

船内は美しく贅沢。
日によってはドレスに身を包んでシャンパンタワーで乾杯するフォーマルナイトなどとても華やかな雰囲気が味わえながらも、日中は普段着で気負わずリラックスして過ごすことができるんですよ。

私のような初クルーズの人でも、寛ぎながら憧れの世界が楽しめるクラス、というのが大きな特徴です。
加えて、日本発着のクルーズなのでかなりの部分日本語が通じ、日本語表記もいたるところにあるのも安心できるポイント。

全長290m、デッキ数は18(≒18階建て)。
初めて見た時は「横浜港に新しいビルが建ってる…」と勘違いしたぐらいの巨大な船です。
その中に乗客乗組員合わせて4,000人近い人数が乗っていて、まるで動く一つの街のよう。

飽きる暇がない!ダイヤモンド・プリンセス船内のアクティビティ

これだけの人が何日間も同じところで過ごすとなると、必要になるのが遊び場です!
この ”街” には沢山のエンターテイメント施設が備わっています。

私の旅程では、どこの陸地にも寄港しない「終日航海日」が2日間あったのですが、船の中はとても2日では遊びつくせない、楽しみの宝庫でした。

充実の船内施設

まずは憧れのクルーズライフと言われればこれを思い浮かべる人も多いでしょう、船上プールです!

巨大な液晶スクリーン付きの屋外プールの他に、室内や温水ジャグジー付など様々なプールがあって、しかもその周りでは美味しいものが食べ放題。

他にも卓球台にバスケットコート、ジムもあり、運動する場所には事欠きません。

船に乗る前は、ずっと船内にいたら運動不足になるんじゃないかと心配していましたが、そもそも船の端から端までいくのに5分近くかかり、それを毎日何往復もするわけで、不足するどころではありません。

そんな具合でたくさん動いて遊び疲れた体は、ぜひこのお風呂で癒しましょう。

見渡す限りの大海原に伸びていく船の航跡を見ながら入れる、絶景風呂!
日本発着のダイヤモンド・プリンセスならでは。予約と入場料が必要ですが、こんな爽快なお風呂は他のどの場所でも体験できません。

そして日本国内では絶対にできないカジノも、ダイヤモンド・プリンセスの様な外国船籍の船なら遊ぶことができます。もちろんお金を掛けられますよ。

その他コスメの免税店にブランドショップ、宝石店に画廊などなど、書ききれない程の充実っぷり。
本格的なスパもあって、そこで受けたエレミスのトリートメントはもう極上でした…♡

日替わりの船内イベント

この充実の施設のいたるところで、日替わり時間替わりで様々なイベントが行われます。

客室に毎晩配られる船内新聞にイベントスケジュールが載っているので、それを見ながら翌日のプランを立てつつ眠りにつくのがクルーズライフでの日課だったのですが、行きたいものが重なってしまってどれを優先させるかで悩むこともしばしば。

私のお気に入りは、プールサイドに設置された巨大な液晶スクリーン「ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ」での大迫力の映画上映!

陸地から遠く離れて波間に揺れる、明かりの灯った船。波音とブランケットにくるまれて、星空の下で見つめるスクリーン。こんなロマンティックな映画館は、これまで味わったことがありません。

そして屋内のプリンセスシアターでは、マジックやダンスに料理にいたるまで様々なショーが行われ、さながらラスベガスのよう。

落語、DJプレイ、昼間は写真セミナーやちょっとした体験教室にゲーム大会。
ショップではコスメや宝石の当たる抽選会なんかもありますよ!
船内のあちこちにあるバーで休んでいると、突然演奏会が始まったり。

吹き抜けのアトリウムでは、乗客参加型のファッションショーや絵画のオークションが行われたり。

実際のオークションの様子なんて、きっと私の人生の中でここでしか見ることはないのではないでしょうか。

ちなみにこの美しい吹き抜けのアトリウムでは、最後の晩には圧巻のバルーンドロップ・パーティーが。
終わりゆく船上の鮮やかな日々を、最後まで楽しみました。

食事は基本食べ放題!デザートも食べ放題!

そして旅行のお楽しみといえば、お食事ですね。
船内にたくさんあるレストランのほとんどは、なんとメニューにある何をいくら頼んでもよく、基本的に食べ放題!

ビュッフェだけでなく、コース料理が出てくるメインダイニングのお食事も食べ放題なんです。

ルームサービスも基本は無料です。
ちなみに別料金を払えば、シャンパンブレックファストも叶えることができます。

バルコニーで海を眺めながらシャンパンを頂く。
憧れのクルーズライフのワンシーンがここに…!

船内では食事だけでなく、スイーツだって食べ放題。
ビュッフェは24時間営業。
おなかが空いたら時間もお金も考えずに、フラッと好きなレストランに行って好きなだけ食べることができます。

ということで、降りる頃には2キロ太りました(笑)。
こんな感じなので、食べ盛りのお子さんのいるファミリーで行ったら元が取れるどころではないと思います。
基本的に乗客の年齢層は高めですが、小学生ぐらいの子どもも結構見かけましたよ。

大人も子供も遊ぶところも盛りだくさん。
都市間を移動する際に毎回荷造りする必要もなく、何かあったらすぐに客室に戻れます。
なので実はクルーズ旅行はお子さん連れにもとてもおすすめなのです。

寄港地の内1か所は必ず海外の港

ダイヤモンド・プリンセスは日本発着なので、寄港する街は国内が中心です。
もちろん全て港町。
飛行機や列車の旅ではちょっと行きづらいようなところにいけるのも、船旅ならでは。

私の行ったクルーズではこれらの場所に寄港しました。

  • 2017年:油津(宮崎)、釜山 (韓国)、境港(鳥取)、敦賀(福井)、秋田
  • 2019年:鳥羽、高松、釜山 (韓国)、境港(鳥取)、金沢(石川県)、酒田(山形)

どちらも韓国の釜山が入っていますね。
プリンセス・クルーズのような外国船籍の場合は、必ず1か所は海外の港に寄らなければならないという決まりがあります。

台湾やロシアに寄るクルーズコースも他にあります! 次はぜひともロシアに行ってみたい。

ちなみに、寄港地での行動は自由です(オプショナルツアーもあります)。
船を降りたくなければ降りなくても大丈夫。
部屋やデッキから風景を眺めているだけでも飽きません。

食べ盛りの子供から、お年寄りや体力がない人まで、様々な人が思い思いのスタイルで楽しむことができるのが、クルーズ旅行の良いところ。

憧れの場所はいつの間にかホームに…

クルーズ旅行の醍醐味の一つは、その非日常感。
女子旅としては、なんといっても楽しみなのはフォーマルナイトですね!

船のランクや日数にもよりますが、私がいったプリンセス・クルーズでのコースでは、2度フォーマルナイトがありました。

ドレスコード「フォーマル」、ということでタキシードにロングドレス、カクテルドレスに民族衣装といった思い思いの華やかな恰好をした人たちが、煌びやかな船内を彩るのです。

たとえ奮発して良いホテルに泊まったとしても、こんなパーティーに参加するような機会というのはそうそうなく。クルーズでないとなかなか味わえない体験ですよね。

ずっと頭の中で思い描いていた、夢のような、映画の中の世界に入り込んだかのような空間。

船に乗る前は、クルーズは「豪華客船?こんなの慣れてますのよホホホ」みたいな人達や、パーティー大好きな人達が乗るものというイメージがあり、そんな中に自分が混じるのは場違いではないかと気遅れもしました。

ですが、実際に乗ってみたら全くそんなことはなく。
というのも、クルーズには他の旅行にはない独特の雰囲気があるのです。

ずっと同じ船に乗って旅している乗客、乗員は、運命共同体。

ダイヤモンド・プリンセスでは、メインダイニングでの夕食の席は指定制で毎回同じメンバーとテーブルを同じにし、毎日同じ係の人が給します。
部屋の掃除をしてくれる人も決まっています。

乗客とクルー、そして乗客同士の間でも、単に同じホテルに泊まっている人というだけの関係とは全く違う親密な感情が生まれるのです。

クルーズには女子旅、子供連れ、お年寄り、様々な背景を持った人が集まっています。
色々な人たちが自分たちなりにその人生のご褒美をもとめて船の旅へと来たんだな、と、会話をしながら、またはデッキから人の様子をみながらしみじみ感じる瞬間が沢山ありました。

そして船に乗っている時間も長いので、他の旅行で泊まったどのホテルよりも長い時間を過ごすこの船自体にも愛着が湧き。

遠い夢のように思っていた憧れの空間は、旅の終盤にはいつの間にかホームの様な気持ちを抱く場所に。

ホテルを去ることを惜しいと思ったことはこれまでも多々ありましが、寂しいと思ったのはクルーズ船が初めてかもしれません。

旅の終わりに船の一番高いところに上り、360度遮るもののない水平線に沈む最後の夕陽を見送った時は、様々な思いで胸がいっぱいになりました。

非日常空間だけでなく、他の旅ではなかなか味わえない思いや独特の旅情も味わえたクルーズでの旅。

”いつか…”と夢に思い描いた世界は、すぐ手の届くところに、そして想像以上に素敵な場所にありました。
ぜひ皆さんもダイヤモンド・プリンセスで、憧れのクルーズ旅行を叶えてみてください!

船会社名プリンセス・クルーズ
船名ダイヤモンド・プリンセス
就航年2004年 改装2014年
総トン数115,875トン

メンバープロフィール

mugi
mugi
大人女子旅とウェルネスをテーマにしたフォトグラファー&トラベルライター。上質な時間を感じさせながらもSNSに親和性のあるフォトジェニックな写真が持ち味で、様々なホテルの公式SNS、HP用写真撮影を請け負っています。またライターとして旅雑誌やメディアに寄稿しつつ、女子旅メディアの編集部としても活動。自身のSNSやブログでは、自然の中でのリトリートやクラシックホテルでのおこもりステイなど、大人女性向けに国内外の上質な旅を発信しています。
初めてのクルーズは父娘旅。いつか南極クルーズに行くのが夢。
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