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はじめに
旅YouTuberのこやトラベルです。
今回は、那覇を出発し、韓国の済州島を経由して博多へと至る3泊4日のクルーズの模様を徹底レポートします!
「日本一」との呼び声高い最新のオールインクルーシブ体験から、全室スイートの贅沢な客室、そして気になる料金体系まで、その魅力を余すところなくお届けいたします。
三井オーシャンフジの概要
2024年、日本のクルーズ界に新たな歴史を刻む豪華客船が誕生しました。それが三井不動産グループの商船三井クルーズが運航する「三井オーシャンフジ(MITSUI OCEAN FUJI)」です。この船は、もともと海外で高い評価を受けていたラグジュアリー客船を買い取り、日本市場のニーズに合わせて大規模リニューアルを施した船です。
- 全長: 約198m(日本丸より大きく、飛鳥IIよりはややコンパクト)
- 総トン数: 約32,000トン
- 特徴: 「全客室がスイート仕様」という、日本のクルーズ船でも類を見ない贅沢な構成。

大型船では入港できない小さな港(穴場的な寄港地)へも接岸でき、乗客一人ひとりに対するスタッフのホスピタリティが隅々まで行き届くため、船体がコンパクトであることは、実はラグジュアリークルーズにおいては大きな利点です。
客室(スイート)
この船の大きな特徴のひとつは「全客室がスイート仕様」であることです。今回予約した標準的なカテゴリーに位置する「ベランダスイート」でも、一般的なクルーズ船のイメージを覆すような客室です。
リビングとベッドルーム
ドアを開けると、まず目に飛び込んでくるのはゆったりとしたツインベッド。さらに奥には、大きなソファとダイニングテーブルを備えたリビングスペースが広がります。全客室スイートの名に恥じない広さがあり、長期滞在でもストレスを感じることなく生活をすることができます。

広い窓からバルコニー越しの景色も楽しめ開放的な室内

水回りの贅沢さ
特筆すべきはバスルームです。
ダブルシンク: 洗面台が2つあり、パートナーがいてもお互いゆったりと朝の身支度をすることができます。

大型バスタブ: 日本の船らしく、深くゆったりとした浴槽を完備。独立したシャワーブースも備わっています。

充実のアメニティとサービス
ウェルカムドリンク: 冷蔵庫のミニボトルではなく、氷水で冷やされたフルボトルのスパークリングワイン(カバ)が用意されています。

収納: 広大な収納スペースはまるでウォークインクローゼット。フォーマルウェアや数日分の衣類をすべて美しく収納できます。

アメニティ詳細: ドライヤー、歯ブラシ、シャンプー、コンディショナー、ボディソープなど、一通りのアメニティは揃っています。高級感のあるオリジナルアメニティが旅を彩ります。
(重要な注意点: 客室内のコンセントプラグは海外式の形状です。日本の電化製品を使用するには変換プラグが必須となります。)

バルコニー: 足を伸ばせるオットマン付きの椅子が設置され、波音を独り占めできます。

「完全オールインクルーシブ」の天国
三井オーシャンフジの最大の魅力は、「完全オールインクルーシブ」というシステムにあります。これは、旅行代金の中に以下の費用がすべて含まれていることを意味します。
【クルーズ代金に含まれているもの】
- 食事代: メインダイニングやビュッフェでの全食事。
- 飲み物代: アルコール(ビール、ワイン、日本酒、カクテル)を含むほぼすべてのドリンク。
- ルームサービス: お部屋での軽食やほぼすべてのドリンク。
- 船内イベント: ショーやアクティビティへの参加。
- Wi-Fi: 1名につき1端末まで無料。
- ランドリー: セルフランドリーの使用(洗剤含む)

バーでカクテルを頼んでも、ディナーで高級な日本酒を嗜んでも、チェックアウト時の請求書に怯える必要はありません。この財布を持ち歩かなくていい解放感はオールインクルーシブならではです。

レストランと食のこだわり:和洋の極み
船内には複数のダイニングがあり、飽きることのない食体験が提供されます。
メインダイニング「ザ・レストラン・富士」
ここでは、コース仕立ての和食または洋食を堪能できます。
初日の和食:
お造り(サーモン、マグロ、シメサバ)、ハモの天ぷら、牛肉の昆布蒸し、鮭の炊き込みご飯など。出汁の効いた繊細な味わいは日本の船会社ならでは。

2日目の洋食(フォーマル):
牛フィレ肉のメダリオンやロブスター、真鯛のグリエなど。専門ソムリエが料理に合わせたワインを提案してくれます。

ビュッフェレストラン「テラスレストラン 八葉」
朝食やランチで利用される開放的なレストラン。テラス席が多く、180度のオーシャンビューを楽しみながら食事ができます。
ライブキッチン: 出来立てのかき揚げそばやオムレツを提供。
多国籍料理: シンガポールチキンライスやローストビーフなど、バラエティに富んだメニューが並びます。

隠れた名物「夜食のルームサービス」
夜食限定で鮭弁当を楽しむことができます。小ぶりながら、厚みのある鮭と海苔が絶品で、お部屋のプライベート空間で贅沢な時間を締めくくるのに最適です。

<正直な食の体験談:今後の期待を込めて>
日本トップクラスの価格帯のクルーズであるからこそ、食への期待値は非常に高くなります。お料理はたしかにおいしかったのですが、正直に言えば、もうひといき頑張って欲しいと感じる場面もありました。現段階では、競合となる「飛鳥Ⅲ」の方が料理のクオリティは上回っていたというのが正直な感想です。しかし、三井オーシャンフジは就航を開始したばかり。これから経験を積む中で、さらに日本一の食体験へと進化していくことを心から期待しています!
船内設備
移動時間そのものが目的地となるよう、船内施設も充実しています。
吹き抜け:9階からは船の中とは思えない圧巻のラグジュアリー感を感じられる景観です。

スパ&サウナ: 船内とは思えない本格的なドライサウナ、スチームサウナ、岩盤浴が完備されています。岩盤浴とサウナは1日使い放題で5,000円、3日使い放題で9,000円でした(この時は大きな割引価格で利用できました)。

ホットストーンマッサージ: 翡翠(ヒスイ)や火山岩を使った、三井オーシャンフジでしか受けられないトリートメントを体験できるサロンがあります(有料)。

フィットネスジム: 最新の器具が揃い、海を眺めながらワークアウトが可能です。

サロン:歯のホワイトニング、男性のシェービング、ヘアカット、ネイルなど身だしなみを整えるためのサロンが完備されています。

プール&ジャグジー: 8階のセンタープールに加え、5階にはセルリアンという落ち着いた雰囲気のプールもあり、お子様がいてもプールを楽しむことができます。

アクティビティエリア来光:ゲームやゴルフ、卓球などを仲間と楽しむことができる空間です

オーシャンブティック: ルイ・ヴィトンやシャネルといった高級ブランドから、三井オーシャンフジ限定のオリジナルグッズまで幅広く揃います。

オーシャンステージ:この劇場では夜にダンスやショーなどが鑑賞できます。全席から演者を間近に感じられる、ドリンク片手にショーを楽しめるシアターです。

カードルーム:多種多様なボードゲームが取り揃えられており、友人や家族とボードゲームを満喫できます。

4日間の航海スケジュールと1日の流れ
「動く洋上の楽園」を心ゆくまで満喫するための、3泊4日の具体的なスケジュールと、船内で体験できるメインイベントを詳細にご紹介します。単調になりがちな船内生活を、いかにラグジュアリーに彩るかが分かります。
【1日目】那覇出発:旅の始まり
那覇港からの出発
那覇港は、那覇空港から公共交通機関利用で約20分でアクセス可能です。ターミナルでは、まず大きな荷物を預けます。客室まで届けてもらえるので便利です。

15:00:那覇港にて乗船手続き。全室スイートのため、チェックインもスムーズ。
17:00:避難訓練。ビデオ視聴が中心の簡略化されたスタイルで、煩わしさは最小限です。
19:00: いよいよ出港! バルコニーでウェルカムシャンパンを楽しみながら那覇の街が遠ざかるのを眺めます。この瞬間が旅のハイライトの一つです。

バルコニーから離れ行く港を眺めるクルーズ旅ならではの瞬間
20:00: メインダイニングで初日の和食ディナーと日本酒を堪能。繊細な出汁の味わいに日本船のこだわりを感じます。
22:00: オーシャンクラブ&バーでダンスパーティー! スタッフも陽気に盛り上げ、乗客同士の交流が生まれる楽しい夜です。

【2日目】終日クルーズ:船内を遊び尽くす
08:00: メインダイニングで理想的な和朝食。その後、バルコニーで海を見ながらフルーツとコーヒーでモーニングを楽しむ贅沢。

10:00: 船内散策とデッキでの日光浴。時間を忘れて海風を感じます。
12:00: ビュッフェレストラン「八葉」で、180度のオーシャンビューを楽しみながらランチ。
14:00: 船内の「ボッチャ大会」に参加。こうしたちょっとしたアクティビティが、船内での楽しみを深めます

16:00: カフェでこだわりのアイリッシュコーヒーとスイーツを堪能し、優雅なティータイム。
18:00: キャプテンズ・ウェルカムパーティー! この日はフォーマルデーのため、ドレスアップして参加します。
船長との記念撮影など、華やかな雰囲気に包まれます。

19:00: 洋食フルコースディナー。専属ソムリエの提案で、料理に合わせたワインを楽しむ大人の時間です。
21:00: シアターで本格的なプロダクションショーを観賞。世界レベルのパフォーマンスに酔いしれます。

なんと、この日はYes/Noゲームショーに登壇し、ゲームを楽しみました

【3日目】韓国・済州島観光:異国の風
08:00: 済州島(チェジュ)北側の港に到着。
11:00: シャトルバスで街中へ。
12:30: 地元の「黒豚通り」で本場のサムギョプサルランチ。
14:00: 東門(トンムン)市場で特産のみかんジュースや食べ歩きを楽しむ。
15:30: 船へ帰還。
17:00: 出港。夕日に染まるハルラ山(漢拏山)をデッキから眺める至福の時間。

洋上からの見事な絶景
20:00:オーシャンステージで「マジック・オブ・ザ・ムービーズ」を鑑賞

21:00:夕食は、「富士」にて豪華な和食コースを堪能。ウナギとごぼうの茶碗蒸しや、脂の乗ったシマアジのお造り、そしてメインには「和牛のロースト フォアグラ添え」が登場し、舌鼓を打つ。

【4日目】博多到着:旅の終わり
08:00: 博多港(箱崎埠頭)に到着。
09:00: カフェで最後の朝食をゆっくり楽しみ、下船。夢のような船旅が幕を閉じます。

寄港地観光:済州島(韓国)の魅力
済州島(チェジュド)では、船のツアー以外に自由行動も楽しめます。グルメ、市場、カフェの3つの視点でその魅力をご紹介します。
① 地元の台所:東門市場(トンムン・シジャン)


島最大・最古の巨大市場で、活気あふれる韓国の日常を体験できます。
- 迷路のような巨大市場: 300以上の店舗が並び、魚介から衣料品までエリアごとに楽しめます。
- 名物「ハルボン」: 特産のみかん(デコポンに近い品種)が人気。その場で絞る100%生ジュースは必飲です。
- 屋台グルメ: 炙りロブスターや大エビフライなど、食べ歩きフードの宝庫です。
② 進化するカフェ文化:世界レベルの一杯


ソウルに負けない「カフェ激戦区」として、ハイレベルな店が点在しています。
- 本格派コーヒー: 産地にこだわったシングルオリジンの豆を、1杯ずつハンドドリップで提供する店が増えています。
- 絶品スイーツ: 外はサクサクのフィナンシェなど、コーヒーに合う焼き菓子のクオリティも非常に高く、休憩に最適です。
③ 外せないグルメ:済州島名物「黒豚」

済州島に来たら絶対に外せないのが黒豚。一般的な豚肉よりもジューシーで、脂身の旨味が凝縮された格別の味わいです。
さらに、クリスマスの季節になると、世界最大規模ともいわれる「ジンジャーブレッドタウン」が開催されます。
観光のコツ
- 移動: 三井オーシャンフジでは、港から街中までの無料シャトルバスが運行されることがあり、約10分でダウンタウンへ行けるため、自由行動でも十分に楽しめます。
- 通貨: 市場や路地裏の店では現金が必要な場面もあるため、現地通貨を少し用意しておくと安心です。
料金について
三井オーシャンフジは、日本のクルーズ客船の中でラグジュアリーな価格帯のクルーズのひとつです。それに見合った最高の体験が待っていますが、決して手軽な金額ではないため、プランの検討は慎重に行いたいところです。
●目安: 3泊4日のショートクルーズで、1人 30万円〜50万円 程度(ベランダスイート利用時)
●早期割引: 早期予約特典を利用すれば、20万円前後 で乗船できるお得な日もあります
コスパの考え方: 1泊あたり約7万〜10万円。これには「移動費」「宿泊費」「高級レストランでの全食事」「アルコール飲み放題」「エンタメ代」がすべて含まれているため、陸上の高級旅館に泊まるのと比較しても、実は非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
まとめ:どんな人におすすめ?
三井オーシャンフジは、従来の日本の豪華客船(飛鳥IIや日本丸)の良さを引き継ぎつつ、より「エンターテインメント性」と「自由度」を高めた船です。
●お酒が好きな方: インクルーシブでお酒を心ゆくまで楽しめます。
●お部屋でゆっくりしたい方: 全室スイートの広さと、充実したルームサービスが魅力。
●クルーズ初心者: 3泊4日といった短いコースが充実しており、初めての贅沢体験に最適。
外国籍のカジュアルクルーズのようなエンターテインメント重視というよりは、お食事や大人の落ち着いた雰囲気重視の船です。とはいえ、他の日本のラグジュアリー船に比べると、エンタメ要素も充実していると言えます。
日本の伝統的なおもてなしと、世界基準のラグジュアリーが融合したこの船で、あなたも「動く洋上の楽園」を体験してみてはいかがでしょうか。

取材協力:MITSUI OCEAN CRUISE
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メンバープロフィール





