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こんにちは、トラベルインスタグラマーの旅猫あやです。
2024年8月24日~29日にドイツからオランダを巡るリバークルーズ、今回は船内アクティビティや寄港地観光の様子をレポします。
▶▶前回 船について:ラグジュアリークラス リバークルーズとは?~エメラルドクルーズ乗船レポ①~
1日目 フランクフルト空港集合 バスでベルンカステルへ、トラーベン(ドイツ)にて乗船チェックイン 夜出港
2日目 コッヘム(ドイツ)到着 夜出港
3日目 コブレンツ(ドイツ)到着 夕刻出港
4日目 ドルドレヒト(オランダ)到着 夕刻出港
5日目 ユトレヒト(オランダ)到着 午後出港 夕刻アムステルダム着
6日目 アムステルダム 朝下船 バスにて空港/駅へ
*2024年8月24日~29日乗船
*本来はスイスから出発する10泊11日間のコースですが、私達は区間乗船の5泊6日でした。
リバークルーズ1日目 トラーベン乗船
本来はベルンカステルから乗船でトラーベンは予定になかったのですが、ここからクルーズに乗船することになり、たまたま見ることができた街です。
モーゼル川沿いにあるワインの産地で街中はワインが飲める酒場がいっぱいでした。こんな出会いがあるのもリバークルーズならではです。
リバークルーズ2日目 コッヘム
エメラルドクルーズは寄港地ツアーが代金込みなのも嬉しいところ。朝から街歩きツアーがあったのですが私達はプールでゆったり過ごし、午後にライヒスブルク城のツアーに参加しました。
お城の見学は有料のガイドツアーのみですがもちろん入場料も込みでした。
11世紀に川を行き交う船から通行税を徴収する為に築かれ、13世紀に神聖ローマ皇帝の所有になったことからライヒスブルク(帝国城)と呼ばれるようになったそうです。17世紀にフランス王ルイ14世に破壊され個人所有として19世紀に再建されて、現在に至るのですが、劇場版のヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝に登場した女学校のモデルらしいです。
塔が連なる勇壮な外観と優雅な内部の装飾は中世の古城をそのまま保存しているお城より逆に見応えがあって良かったです。
たまたま寄港した日がワイン祭だったのでツアーの後は自分達で街の中心を散策しました。広場では様々なモーゼルワインの屋台が出て、沢山の人がグラスを片手に楽しんでいました。私も1杯頂いてお祭りの雰囲気を楽しめました。
リバークルーズ3日目 コブレンツ
コブレンツはライン川とモーゼル川の合流地点にある街2000年の歴史を持つ街で古代ローマ人がコンフルエンテス(合流地点)と呼んだことから名前がついたそうです。
ロープウェイに乗ってプロイセン時代に建ったエーレンブライトシュタイン城塞に行ってみました。
お城というよりは完全な要塞で頑健で重厚、ディズニーで登場するよう華麗なお城とは大違いで威圧感を感じました。
ドイツには大砲などの大型武器が発達する前の、防御に適したこのような山城が多く残っています。壁には狭間もいっぱいありました。中はとても広くて博物館もあり見応え抜群でした。
とりわけ展望台から見るライン川とモーゼル川の合流地点「ドイチェス・エック(ドイツの角)」の眺めは素晴らしいです。
街中にも素敵な建物が残っていて、豪華な装飾が施された4つの塔(Vier Türme)と呼ばれる出窓が並ぶ四つ角が可愛かったです。
市庁舎の広場や選帝侯の宮殿、聖母教会などを駆け足で回って乗船時間ギリギリに滑り込みセーフでした。
乗船もひょいっと乗るだけで時間がかからないので寄港地観光を目一杯楽しめることもリバークルーズの良いところですね。
リバークルーズ4日目 ドルドレヒト
ドイツからオランダに入り、最初の寄港地は1220年に誕生したアムステルダムよりも古い街ドルドレヒトです。
アウデ・マース川の河口に開けた街は様々な川や運河が集まる重要な輸送の集積地として栄えましたが現在はあまり主要な都市ではないそうです。
でもそのお陰で中世の街並みが素敵な旧市街が残っています。建物もドイツとはまた違う外観が新鮮でした。ここでは途中猫ちゃんにいっぱい会えて嬉しかったです。
クルーズ代金に含まれる寄港地観光でドルドレヒトからバスでキンデルダイクへ行きました。1997年ユネスコ世界遺産に登録された「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」を見学します。
オランダは全土の1/4が海抜0m以下で洪水を防ぐ為に風車で排水をしています。ここには19基の風車が残っています。
風車の中は住居になっていて今でも風車の管理のために住んでる人がいるそうです。
風車博物館「Nederwaard」では実際の生活の様子や中の車軸が動く様子が見られます。この長閑な景色とは裏腹に、工夫を凝らして過酷な環境に耐えて繁栄してきたオランダ人の逞しさが伺えて興味深かったです。
運河にはゆりかごに猫が乗っているオブジェがあります。これはキンデルダイクの名前の由来にもなった、洪水で流されたゆりかごに猫が乗ってひっくり返らないようにバランスを取って、赤ちゃんを助けたという伝説をあらわしています。ガイドさんが説明する前から「あ、猫がいる」と写真を撮っていたのは私です(笑)
この美しい風景を見ると印象派の画家がアトリエから外に出て絵を描こうと思ったのも頷けますね。フランドル派の絵画は美しい風景画がいっぱい!こんな景色を見たら描きたくなりますよね。
リバークルーズ5日目 ユトレヒト
この日は移動中の船上で朝ヨガに参加しました。緑の川辺を背景に風を受けながらのヨガは身も心も清々しくリフレッシュできました。
朝食後はオランダ名物のゴーダチーズのテイスティングがラウンジで開催されました。4種類の熟成期間の違うゴーダチーズを順に食べてみるとその味わいや風味の違いがよくわかって興味深かったです。一番若いものはフレッシュなミルクの味わい、熟成が進んだものは香り高く旨みがぎゅっと濃縮されて赤ワインが欲しくなりました。
他にもプールでエクササイズやデッキでのパターゴルフなど、日替わりで様々な船内アクティビティが開催されるので、寄港地観光に出なくても楽しめるようになっています。もちろん読書をしたりプールでゆったり過ごしたり敢えて何もしないのも贅沢な時間ですね。
チーズテイスティングの後はユトレヒトの観光です。クルーズの寄港地観光は新市街の散策と運河クルーズでした。
ライン川の支流が旧運河として市内を流れていて、通常の通りから5、6m下の運河へ階段で降りれるようになっています。両サイドに遊歩道があってカフェもあります。
運河クルーズのボートは新しいもの古いもの形がいろいろで、私達が乗った船は古いけれどクラシカルな内装が素敵で、席も動きやすかったので乗船口から写真を撮ったりできて良かったです。
水面ギリギリの半地下のような所にカフェや住居があって遊歩道に椅子を出して外で仕事をしたり家事をしたりするそうです。日本人の私は洪水で浸水したりしないのか心配になりました。
ユトレヒトでもう一つ特筆すべきはミッフィーの作者「ディック・ブルーナ」の生まれた街だということ。
今回は時間が無くてミッフィーミュージアムに行けませんでしたが街中の至る所にミッフィーがいて探して歩くのも楽しかったです。
マリアプラーツにあるミッフィーオブジェは表がミッフィー、裏がディックブルーナでユーモラスですよね。
バイエンコルフ(de Bijenkorf Utrecht)というデパート前の交差点にはミッフィーの信号があってとてもかわいらしいです。
そしてディック・ブルーナが愛したお菓子屋さん「テオブロム」彼が好きだったバタークッキーやミッフィーチョコ、ミッフィークッキーが買えます。
普通のケーキも美味しそうでしたが1つ注意点はクレジットカードが使えず現金のみでした。お土産に沢山買いたい方は要注意ですね。この日も乗船時間ぎりぎりまでミッフィー探しで歩き回りました。
そして夕刻には既に最終目的地のアムステルダムに到着。下船の前日に最終目的地に着くのは不思議な感じがしました。
降りて散策に行くこともできたのですが、私は最後の船内でゆっくり過ごすことにしました。
夜はご一緒した方々とディナーで乾杯し、デッキで夜更けまで歓談したのも良い思い出です。
リバークルーズ6日目 アムステルダム下船
リバークルーズの良い点(私が感じた海のクルーズと比べて)
- 快適性: 揺れが少なく、船酔いの心配がいらない。
- 安心感: 常に陸地が見えて安心。
- 景観: 刻々と変わる景色を楽しめる。
- 利便性: 寄港地へのアクセスが良く、徒歩や自転車で観光しやすい。
- 観光: 公共交通機関では行きづらい場所にも行ける。
- 船内: 船がコンパクトで動線がシンプル。乗下船も簡単でスムーズ。
- 雰囲気: 静かで落ち着いた大人の空間。(12歳未満乗船不可)
下記を重視したい方には不向き
- エンタメ重視: スライダー、アトラクションやショーをメインで楽しみたい方
- 社交性重視: 毎晩ドレスアップして深夜までパーティーを楽しみたい方
- ファミリー: 子連れで楽しみたい方
- その他: 日本食や日本語案内がないと不安な方、水平線見たいなど
つまり、リバークルーズは、 ゆったりと景色を楽しみながら、落ち着いた大人の旅をしたい方におすすめです。
今回のクルーズで印象的だったのは、乗客層です。英語圏の年配の欧米人が多く、落ち着いた方が多かったように感じました。皆さんカジュアルでしたが、上品な方が多く、周囲を気遣う様子が伺えました。大型客船のような喧騒はなく、終始くつろげる空間でした。
船内の説明や観光ガイドは英語のため、ある程度聞き取れないと戸惑う場面もあるかもしれません。出発前に日本語の詳しい案内をもらえるので、事前にしっかり準備しておけば過度な心配はいりません。翻訳機を持っていっていただくと安心です。
船内はセキュリティがしっかりしてますし、観光時の治安にさえ注意すれば、思いっきり楽しめます。
言葉が通じなくても、ジェスチャーや笑顔でコミュニケーションをとるのも旅の醍醐味。
ヨーロッパが大好きな方なら、リバークルーズは更にワンランク上の忘れられない感動体験になるでしょう。
取材協力:エメラルドクルーズ
メンバープロフィール
- はじめまして旅猫あやです。リース会社・広告代理店の営業を経て、イタリア好きが高じて某大手旅行会社の添乗員となり、主に海外のパッケージツアーの添乗をしていましたがコロナで休職中です。現在はInstagramで旅猫あや(tabinecoaya)として、旅行・ホテル・美容などの情報発信とPRをさせて頂いています。神戸市在住、家族は旅好き夫と私の母と猫1匹です。趣味は海外及び国内旅行、ホテル巡り、ヨガ、映画、お酒、ジャズダンスで、特技はイタリア語、英語、旅行会話、スーツケースのパッキングなど。関西学院大学社会学部卒業。
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