Contents
2024/11/22~11/26 4泊5日の母娘旅。
『コスタクルーズ』の「コスタセレーナ」で、那覇発→宮古島→台湾 高雄を巡って、那覇に戻るショートクルーズを体験しました。
前回の記事は、船内編。今回は寄港地の過ごし方をご紹介します。
【最初の寄港地】宮古島 滞在時間僅か4時間
那覇を出港して約12時間後、宮古島に到着しました。実は今回の宮古島での滞在は、なんと僅か4時間。
広い島を効率よく周るため、事前に観光タクシーをチャーターしました。
利用したのは、まるちくタクシーさん
本来は滞在ホテル発着なので、タクシー会社が申し出る条件を承諾する必要がありますが、事前にチャーターしておいてよかったです。
今回の料金はタクシー1台に対して発生し、4時間で16,800円。2人で割ると、1人あたりの良心的なお値段は魅力的ですよね。
4時間で走行距離はなんと60キロ以上!
CM等で目にする宮古島を代表する国の名勝に指定された景勝地、東平安名崎。風が強くて立っているのが残念でしたが、宮古島の東南端に伸びる2kmの岬です。
2ショットの写真はあまり撮ることがないですが、折角なので撮ってもらいました。
東平安名崎灯台は実は登れる灯台です。今回は時間の関係で登らず。
ランチは、なかやすみ商店へ
サクッと食べられるお店がよいとリクエストしたところ、観光客や有名人も多数来店されるなかやすみ商店へ。店前の大きな赤いシーサーが目印のお店です。
定食メニューもありますが、沖縄そばとゴーヤチャンプルーに。
ランチの後は宮古島最大の大橋、伊良部大橋を走り、下地島にある通り池へ向かいました。
伊良部大橋の全長はご存じですか。実はサンゴショウに因んで3,540mです。
有料でも良いと思いますが、実は日本でいちばん長い「無料の橋」でもあります。
私が宮古島を旅したら絶対行きたいと思っていたのが実はここ、通り池。ユナイマタ (人魚)伝説等、昔からいくつもの神話がある神秘的な池です。
1つの池が大きく、写真では伝えづらいですが、唯一の歩道でもある天然の石橋を挟んで前後に2つの池があり、実は2つの池は水中でつながっているので、2つではなく1つの池なのです。ですが、上から見ると石橋があることで2つの池のように見え、龍の目玉とも言われています。
龍の目玉。龍の目。日本列島を「龍」と見立てた時、この通り池が龍の目、つまり「日本列島の目」とされ、氣の流れが最上級に整う
最強パワースポットとして実は知られています。
池の底は約10mの洞窟で外海と繋がり、ダイビングポイントとしても有名で、淡水と海水による珍しい水質や、温度差が作り出すサーモクラインと呼ばれる水中の現象は、刻々と色を変化させる不思議な光景が見られ宇場所でもあります。
何せ滞在時間が4時間なので行きたいところ、見たいところを全て制覇できたということはありませんが、美味しいご飯屋さんに連れて行ってもらったり、おすすめのビュースポットを教えてもらえたりするのは観光タクシーならでは。ただ、次回また宮古島を旅するなら、もう少しゆっくり島時間を堪能したいものです。
【2つ目の寄港地】台湾第二の都市 高雄 リピーターが訪れる乙なスポット巡り
宮古島を14時に出港し、次に向かったのは台湾、高雄。到着したのは翌日13:30。
台湾の一大港湾都市である高雄は、クルーズターミナルが近づくと、大きな鉄の塊がひたすら続く港湾地帯を1時間以上クルーズし、高雄港へと入港します。
大海原から突然鉄塔の数々が目の前に広がり出したら、まもなく下船ですので、ここは風景を楽しみましょう。こんな鉄塔群を1時間以上走行するクルーズは、ある意味珍しいです。
目の前に広がる鉄塔が減りつつあると、湾岸エリアのおしゃれな建物が徐々に見えてきます。
珊瑚礁の形が目を引く建物はポップス専用の音楽ホール、「高雄流行音楽中心」です。
湾岸エリアには今回時間が無くて行けなかった横浜の何倍も大きな倉庫街があり、こちらはお買い物も楽しめるオシャレなスポットです。
高雄港旅運中心(クルーズターミナル) は2023年にオープンしたばかり。
印象的な大きなクジラの形の建物は遠くからでも目立ち、今後の客船の増加を見込んでいることが見て取れることと思います。実は免税店もターミナル内に併設しているターミナルです。
下船し、クルーズターミナルを出ると、すぐ目の前にLRT「旅運中心」駅があります。近すぎてびっくりするほど、本当に目の前に駅があります。
高雄訪問については、実は母は2度目、私は3度目となった今回の旅。有名な観光地はすでにお互い訪問済みなので、台湾人インフルエンサーに人気のある乙なスポットへ行ってみることにしました。
台湾の人が週末遊びに行くスポット 旗津(チージン)というアートの島
フェリーは最寄駅のLRT 哈瑪星(ハマセン) から徒歩10分程のグーシャン・フェリーピアステーションからフェリーに乗り、約5分で到着します。(片道400円程)
民家ではなく、魚市場です。グーシャン・フェリーピアステーションのすぐそばにありますが、カラフルな壁は海に出ないと気づけません。
船で渡った先のターミナル、旗津輪渡站は想像を遥かに超えて立派で、クラシカルな外観の建物でした。
地図を見ると分かりますが、旗津は細長い形をした島。
効率よく移動するため、1時間トゥクトゥクをチャーターしました。(1時間2,000円程)
他にも横並びに2人で1台の自転車を漕ぐタンデム自転車もあります。
旗津でいちばん人気といえばこちらのアート作品。幸いにも混んでなく、すぐ写真撮影できましたが、この後行列が一瞬でできたのでタイミング次第ですね。
実はただのアート作品ではなく、教会なのですよ。
こちらも旗津といえばな有名な作品です。
実はこの日は日曜日。大勢の親子がこの前で遊んでおり、いつ立ち退くか全くわからない状況でした。(よって、人物消去作業を施し、私はここに座って撮るしかありませんでした。)
こちらのスポットは実はトゥクトゥクのドライバーさんが特別に連れて行ってくれました。
旗津星空隧道(日本が統治時代に作ったトンネルをLEDライトでキラキラトンネルにリノベーションしたもの)を通り抜けた先にある景勝地で、夕陽の鑑賞スポットです。
さて、島巡りを終えて本土へ戻って来たら、ゆっくり過ごしたいですよね。それもオシャレで美味くて寛げるカフェだと最高ではないですか。
カフェタイムは、舊(旧)三和銀行
訪れたのはLRT 哈瑪星 (ハマセン) 駅から徒歩2分の場所にある舊(旧)三和銀行です。
実は港町 高雄の始まりの地とされる場所がこちらのエリア、哈瑪星です。
日本統治時代の鉄道【濱線】が名前の由来となっているとのこと。どおりで地名の読みが日本ぽいですよね。
哈瑪星は日本統治時代、高雄のウォールストリートでもありました。その様子は、舊三和銀行のメニューの表紙に描かれているのでチェックしてみてください。
台湾の日本統治時代の建物をリノベーションしたお店といえば台中の「宮原眼科」がよく知られていますが、なぜか以前の建物の名前をそのまま使うので、一見何のお店かわからないんですよね。
三和銀行といえば現在の「三菱UFJ銀行」であることもおそらく30代以上の世代でないと、通じない懐かしい銀行名です。
店内は1921年に設立された金融機関の金庫をリノベーションしただけに重厚な作り。店内に入ると設立年「1921」の文字が。
店内は当時の雰囲気を残しつつクラシカルな雰囲気のカフェですが、昔のザ・喫茶店ではなく、あくまで今風なオシャレカフェ。そして本格的で美味しいのです。
私が注文した金庫冰滴珈琲(Ice Drip Coffee) は、SANWA とラベリングされたガラス瓶で運ばれ、まるでお酒を飲むような印象のコーヒーです。金磚費南雪という名前のフィナンシェが付いてきます。(フィナンシェ付で1000円弱)
そしてシュリンプサンドは文句なしに美味しかったです。おそらく何を食べても全部美味しいと思います。
元銀行の金庫という重厚感がありながらも、オシャレで美味しいカフェでチルタイムを過ごすのも良いのではないでしょうか。
クルーズターミナルの真ん前に位置するLRT旅運中心(クルーズターミナル) 駅からは乗換なし、乗車所要時間も12〜3分程。近すぎず遠すぎず、高雄のカフェを楽しめます。
過ごし方次第で寄港地を最大限に楽しもう
高雄港の出港は21時。日中は真っ白の建物だった高雄流行音楽中心はライトアップされてカラフルに。
ライトアップされた高雄の湾岸エリアをクルーズしながら、往路も走行した港湾地帯を1時間以上かけて大海原へと出て行きました。
昨年2023年にオープンしたばかりの高雄港クルーズターミナルに停泊する客船と、歪な鉄の塊が続く港湾地帯。何だかチグハグに見えますが、これから台湾の一大クルーズターミナルとして繁栄していくと思われる高雄港の未来が楽しみな私でした。
各港にて実は出入国手続を行う時間指定があり、特に宮古島では思った以上に短い滞在となりましたが、過ごし方次第で最大限に寄港地を楽しめます。そんな旅の参考になれば幸いです。
ではまた次のクルーズでお会いしましょう。
取材協力:コスタクルーズ
メンバープロフィール
-
最強の笑顔で旅する引き寄せトラベラー、トースト女子。渡航国数は40ヵ国。
2018年11月~2019年元旦、休職し在職のまま前代未聞と言われながら有給休暇を使用し、2か月で世界一周をする。世界一周中は乗船の2年前から乗りたいと豪語していたクルーズ船に乗船する機会を2度も引き寄せる。(1回目セレブリティ、2回目セレブリティ下船の2週間後にカーニバル) 又、世界一周中は世界中の人から笑顔がステキと褒められ、笑顔は最強ということに気付く。
灼熱の南国を中心に世界一周した為、帰国時は焦げパンの如く真っ黒だったが、真冬の日本で黒さが薄れ、焦げパン女子からトースト女子となる。
現在はマイレージにてビジネスクラス世界一周、ファーストクラス世界一周を目論み、パーマネントトラベラーを目指している。