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こんにちは、AYUMIです。北極圏の静かな町で出会った、空を舞うオーロラ。
そして、海とともに進む沿岸急行船での、ゆったりとした時間。
今回の旅では、ノルウェー最北東の町・キルケネスでオーロラを眺め、沿岸急行線船「フッティルーテン」に乗って、ノルウェーの北から南へと約2,400kmの距離を縦断しました。
幻想的に揺れるオーロラに心を奪われ、氷河の侵食が生み出したフィヨルドの風景に癒されながら、美味しい食事と快適な船内で過ごす、贅沢な時間。
北極圏ならではの体験、そして「移動そのものが旅になる」船旅。
そんなノルウェーの魅力を、実際に体験した様子とともにご紹介します。
北極圏の町・キルケネスを目指して

今回の旅の目的は、ノルウェー最北東に位置する町キルケネスでオーロラを眺め、「世界で最も美しい船旅」とも呼ばれている、フッティルーテンに乗って北から南へノルウェーを縦断すること。
まずはフィンエアーに乗って、フィンランドのヘルシンキ空港へ。
国内線に乗り継ぎ、北極圏に位置するイヴァロ空港に向かいます。

北極圏上空を飛ぶルートでは、運が良ければ機内からオーロラが見えることも。
ぜひ窓の外をこまめにチェックしてみてくださいね。

イヴァロ空港から車で約4時間。
雪に覆われた森や凍った湖を眺めながら国境を越え、ついに目的地キルケネスへ到着です。
キルケネスは、ノルウェー最北東端に位置し、ロシア国境にもほど近い港町。
極夜や白夜、そしてオーロラなど、北極圏ならではの自然現象に出会える魅力的な観光地です。
キルケネスで味わう、北極圏ならではの体験

キルケネスでは、氷と雪に包まれた「Snowhotel Kirkenes」に宿泊しました。
ホテル内には氷で造られたアイスバーがあり、犬ぞり体験をはじめとする北極圏ならではのアクティビティも充実しています。
そして夜になると、オーロラ観測のチャンスが訪れます。私はバスで向かうツアー「オーロラサファリ」に参加。幸運にも幻想的なオーロラに出会うことができました。

この日のオーロラは、まるで空で踊っているかのように激しく、ダイナミックに揺れ動き、思わず息をのむほどの迫力でした。
ツアー(サファリ)終了後、ホテルへ戻ってからもオーロラは姿を現してくれました。

しかも、宿泊していた部屋の真上にも広がり、忘れられない夜となりました。


この滞在で、もうひとつ強く印象に残ったのがキングクラブ(タラバガニ)ツアーです。
無料でレンタルできる防寒具を身につけ、水上ボートに乗って海へ出発。
実際の漁に同行し、漁師さんたちがタラバガニを引き揚げているところを間近で見ることができます。
漁から帰ってきたら、獲れたばかりの新鮮なタラバガニをお腹いっぱいになるまで味わうという、まさに贅沢な体験でした。

身がぎっしり詰まったカニは、ぷりぷりとした食感で驚くほどの美味しさ。
バターとレモンだけでも十分に堪能できますが、日本からポン酢やカニ酢を持参すると、また違った味わいを楽しめておすすめです。

フッティルーテンで巡る、5泊6日の船旅

旅のハイライトは、キルケネスからベルゲンまで、約2,400kmものノルウェー沿岸を南下する5泊6日の船旅。
長い距離を移動しながらも、ゆったりとした時間が流れていくのが、この旅の魅力です。

船はノルウェー沿岸を穏やかに進み、窓の外には雄大なフィヨルドや、静かに佇む港町の景色が次々と現れます。
絶景ポイントに近づくと船内アナウンスが流れ、そのたびにデッキへ足を運び、移りゆく風景を眺める時間を楽しんでいました。


船内にはソファやチェアが随所に配置されており、海を眺めながらくつろげるお気に入りの場所を見つけるのも、この船旅ならではの楽しみのひとつ。
眠っている間も旅が進み、目覚めるたびに違う景色に出会える、そんな贅沢な船上の時間です。

海を望む、くつろぎの客室

今回利用したのは、「アークティック・スーペリア(海側キャビン)」のお部屋。
客室には窓があり、移り変わる海や沿岸の景色を眺めながら過ごせるのが魅力です。

外の景色を眺めているだけで、自然と心がほっと落ち着き、船旅ならではの穏やかな時間が流れていきます。

客室内にはバスルームもあり、床暖房が備えられていて、寒い地域を航行する船旅でも快適に過ごすことができました。
また、ドライヤーも完備されており、コンセント式で使いやすいのも嬉しいポイント。
地元食材を味わう、3食付きのクルーズ

フッティルーテンの大きな魅力のひとつが、食事の充実ぶりです。
朝食と昼食は、窓の外に広がる景色を眺めながら楽しめるビュッフェスタイルで、サラダや肉料理、魚料理、フルーツまで豊富に揃い、好みに合わせて好きなものを好きなだけ味わえます。
提供される食材の80%以上がノルウェー産で、新鮮な旬の食材がふんだんに使われているのも特徴。
ノルウェー名物のサーモンも存分に楽しむことができました。


夜は、前菜・メイン・デザートの3コースで構成されたディナーが用意され、ゆったりとお酒を味わいながら、贅沢な時間を過ごせます。
さらに、コーヒーや紅茶が24時間自由にいただけるのも、長い船旅には嬉しいサービスでした。


船上カフェで、ほっとひと息

船の最上階にはカフェがあり、ジェラートやワッフルなどを気軽に楽しめます。
ノルウェー名物のワッフルはハート型で、薄く焼き上げられた生地がしっとりとしていて、ほどよくもちもちした食感が印象的。
目の前に広がるフィヨルドの景色を眺めながら過ごすカフェタイムは、時間がゆっくりと流れていくような、船旅ならではの癒しのひとときでした。

船上で出会う、オーロラの瞬間

フッティルーテンは北極圏を含む海域を航行するため、航海中にもオーロラが見られる可能性があります。
オーロラが現れると船内アナウンスで知らせてくれるので、ずっと外で待つ必要はありません。
暖かい客室でくつろぎながらタイミングを待てるのは、寒さが苦手な方にとっても嬉しいポイント。
必要なときにすぐに防寒具を取りに戻れるのも、船旅ならではの安心感だと感じました。
寄港地で楽しむエクスカーション

各寄港地では、フッティルーテン主催のエクスカーション(有料オプショナルツアー)に参加でき、限られた滞在時間でも効率よく観光を楽しむことができます。
トロムソでは、教会で開催される「ミッドナイトコンサート」を鑑賞しました。
ノルウェーの民謡やクラシックソングが披露され、アカペラで響く澄んだ歌声が静かな教会に優しく広がっていきます。
その美しさに心を打たれ、深く心に残る、感動的なひとときとなりました。

「ヴェステローレン諸島を知る」ツアーでは、中世に建てられたトロンデネス教会を訪問したり、バイキング時代から中世、そして現代に至るまでの地域の歴史に触れたりすることができました。
また、航行中のフッティルーテンを橋の上から眺めるという、このツアーならではの特別な体験も。
船から手を振る人々の姿が印象に残り、忘れられない思い出となりました。

ベルゲンで迎える旅の終わり

5泊6日の船旅を終え、ベルゲンに到着。
名残惜しさを感じつつ、船を降りた後は街歩きを楽しみました。
ケーブルカーでフロイエン山の山頂へ向かうと、眼下にはベルゲンの街並みが広がり、思わず見入ってしまうほどの景色でした。
夜になると街の灯りがやさしく輝き、昼間とはまた違った、ロマンチックな表情を見せてくれます。

さらに、クリスマスの季節になると、世界最大規模ともいわれる「ジンジャーブレッドタウン」が開催されます。
町の子どもたちや企業が手作りしたジンジャーブレッドクッキーによって再現された、可愛らしいベルゲンの街並みが広がり、家族連れで訪れる人々の穏やかな光景にも心が和みました。

ジンジャーブレッドで作られたミニチュアの世界はどれも愛らしく、思わず見入ってしまうほど。
ノルウェーではクリスマスの時期に家族でジンジャーブレッドハウスを作る文化があるそうで、そんな背景を知ることで、より一層ノルウェーのクリスマスを身近に感じることができました。
温かな気持ちに包まれながら、旅の終わりにふさわしい、心に残るベルゲンでの時間となりました。

おわりに

幻想的なオーロラ、雄大なフィヨルド、そして海とともに進む船旅。
ノルウェーで過ごした時間は、日常から少し離れて、自分の心と向き合うような、特別な旅となりました。
自然の美しさと人のあたたかさに触れるこの体験を、ぜひ多くの方にも味わっていただきたいです。
取材協力:フッティルーテン
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メンバープロフィール

- 初めてのひとり旅は世界一周。会社員として働きながら旅先の写真をSNSで発信し続けていたことで、旅行関係の仕事の依頼を頂くようになり、フリーランスに。訪れた場所の良さを最大限に伝えることを大切にしながら、写真や動画で旅の魅力を発信している。

