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こんにちは、旅インスタグラマーの旅猫あやです。
2025年6月、ロサンゼルス発・6泊7日のメキシコクルーズで、ロイヤル・カリビアンの大型客船「オベーション・オブ・ザ・シーズ(Ovation of the Seas)」に乗船してきました。
これまで日本発着やシンガポール発着のアジアクルーズを楽しんできましたが、今回初めてのアメリカ発着ということで、ドキドキ。
(前回のシンガポール発着「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」の体験記はこちら)
前半の記事では、驚きと感動の連続だった「オベーション・オブ・ザ・シーズ」の船内の様子をたっぷりご紹介します。
クァンタムクラス最大級の最先端客船

「オベーション・オブ・ザ・シーズ」は、全長約348m、全幅約49m、総トン数168,666トンという規模を誇る巨大船。
その圧倒的な存在感と、近未来的な装備の数々は、「船旅」の常識を軽く超えてきます。
乗客定員は約4,180人、乗組員を加えると約5,000人が、まるでひとつの街がそのまま海に浮かんでいるかのような空間で共に過ごします。

最初に足を踏み入れる船の中央部にあるロイヤル・エスプラネードは、2層吹き抜けの広大な空間にショップやカフェが並び、ここは本当に船内なの?とびっくりさせられます。
日本やアジア発着のクルーズでは、乗船直後はまず船内を探索したり、記念撮影を楽しむ人が多く、プールに入っている人はほとんど見かけませんでした。
それに対して今回驚いたのは、乗船してすぐにプールデッキに上がったら、すでに多くの人が泳いだり、アクティビティに参加していたこと。

乗った瞬間からクルーズを楽しみつくすのがアメリカ流なのかもしれません。リピーターが多く、船内の過ごし方を知り尽くした人が多い印象を受けました。
客室はまるでホテルスイート!バルコニー付きで絶景を独占

今回宿泊したのは「オーシャンビュー・バルコニー・ステートルーム」。
ブルーが基調のモダンなインテリアに、大型テレビ、クローゼット、快適なベッド。余裕で2人が座れるソファにデスク、ミニバー、タンスもあります。

部屋に入ったら、スーツケースの荷物は全部出して、クローゼットやタンスにしまうのがクルーズ旅のルーティーン。空のスーツケースは、ベッドの下に入れて最終日まではそのままです。
何度も荷物をパッキングせず暮らすように旅できるのがクルーズのいいところですね。
朝目覚めると、バルコニーから広がる無限の水平線…それだけでもこの旅に来た価値があります。


デスク上には、大きな鏡とコンセントやUSBポートがあって仕事も難なくできそうです。私はしませんが(笑)
湯沸かしポットやカップ、コーヒー紅茶も備わり、お部屋でゆっくりお茶が飲めます。

バスルームは、ブース式シャワーで使い勝手抜群。水圧はそこそこですが、ちゃんと熱いお湯が出ます。
アメニティは全身用のシャワージェルのみなので、歯ブラシや洗面具、スリッパ、パジャマは持参してくださいね。
マグネットフックや、小さい洗濯ピンチハンガーも持っていくと便利です。
驚きの施設ラインナップに、1週間じゃ足りない!
「オベーション・オブ・ザ・シーズ」を語る上で欠かせないのが、驚きのアクティビティ施設です。
まさに洋上のアミューズメントパークですね。
ノーススター(North Star)


アーム型展望カプセルで、海上91mからの絶景を360度眺望!ギネス記録にも洋上で一番高い展望デッキとして登録されているそうです。
上に上ったと思ったら…横に移動して船外へ行くのには驚きました。
船を客観的に俯瞰できてドローンみたいで面白かったです。こちらは有料で、$40でした。
船が寄港中のお試し乗りは無料です。無料の場合は上に上がるだけです。
リップコード by iFLY


風の力で空中浮遊を体験する、スカイダイビング型アトラクション。
大人も子どもも大はしゃぎ!インストラクターのデモンストレーションを見ているだけでも楽しかったです。
フローライダー

船上でサーフィンやボディボード体験ができます!
人がいっぱい見ているのでちょっと勇気がいるかも。
ダメダメで笑いを取るのもおいしいかなと、つい考えてしまう関西人です(笑)
バイオニックバー


ロボットアームが作るカクテルを、その場でオーダー&鑑賞できる近未来バー。見て楽しい、飲んで嬉しい!
SF映画のようでしたがこれからはこんな光景が当たり前になっていくのでしょうか。
その他のアクティビティ


さらには、プール&ジャグジー、バンパーカー、フルサイズのバスケットボールコート、ロッククライミングウォール、子供用水遊びエリアなど、1週間でも遊びきれないほどの充実ぶりです。
お子様を預かってくれるキッズクラブもあるので、ママもゆっくり自分の時間が持てるのもいいですね。


さらに、大人の為の施設には、カジノやスパ、フィットネスセンター、ソラリウムという18歳以上専用のプールやジャグジー、デッキチェアのあるスペースもあります。充実のエンターテイメントに、退屈する暇がない!
早朝から深夜まで様々な場所で行われるイベントや毎日テーマの変わるパーティー、屋外ムービースクリーン、立派なシアターでの本格的なショーと、終日航海でも退屈するどころか何をしようか悩んでしまうほどです。


フィットネスルームでは、ストレッチやヨガ、有料のパーソナルトレーニング、スパでは無料のマッサージやスキンケアの体験がありました。


音楽好きなら、ミュージックホールのコンサートやバーの弾語りでしっとり大人の時間を過ごしたり、パーティー好きならドレスコードに合わせた衣装で踊りあかしたりと、思い思いに楽しめます。
今回はおひとりさまでしたが、船内なら治安も気にしなくていいし、海外なのに安心してナイトライフが楽しめるのもクルーズのいいところですね。
2つのシアター
「オベーション・オブ・ザ・シーズ」には、2つのシアターがあります。
メインシアター


メインシアターでは、毎日違う演目で1日2回公演。ブロードウェイかと思うような本格的なショーが無料で楽しめます。
予約は必要ですが、席は早く来た人順です。
空きがあれば予約なしで入れるので、見られなかったということはありませんでした。
歌も踊りも衣装も素晴らしくて2回とも見たいと思うほど感動しました。
「トゥセブンティ(TWO70)」


「トゥセブンティ(TWO70)」は、床から天井までが270°ガラス張りのパノラマラウンジ。日中は、ダンスクラスやイベント、併設のカフェで飲食ができます。
夜は、最先端のプロジェクションマッピングと6基のロボットスクリーンの幻想的なエクスペリエンスや、舞台がせり上がって回転したり、客席の間から演者が上がって登場したりするショーが圧巻でした。
こちらのショーは、クルーズ期間中に数回上演されますが、必ず予約が必要です。
もちろん無料ですが、期間中の一度だけしか予約できないので、事前に検討して早めの予約がおすすめです。
予約はアプリで
これらのエンターテイメントやアクティビティの予約などは全てアプリで行います。
場所も全て記載されているので迷うことがありません。
有料アクティビティや別料金のドリンク代なども、アプリにクレジットカードを登録すれば、自動的に支払いできるのでとても便利です。
選択肢が豊富なダイニング&カフェで好きなものを好きなだけ!
クルーズ船内の食事は、乗客にとって最大の楽しみのひとつ。
オベーションには、予約制・有料レストランはもちろん、無料レストランの選択肢が多いのが嬉しかったです。
今回は無料レストランのみを利用しましたが、全く飽きることなく、むしろどこで何を食べるか毎日悩ましいくらいでした。
メインダイニング
メインダイニングは4ヶ所あり、それぞれにインテリアが異なります。
ディナーは時間と席があらかじめ決められますが、事前に予約すればフリーシーティングも可能です。




メニューは日替わりで、前菜・スープ・メイン・デザート数種類から好きなものを好きなだけオーダーできます。
日ごとにフレンチ・イタリアン・エスニックなどバラエティー豊かで、食べたいものがあり過ぎて迷いました。
ビュッフェレストラン「ウィンドジャマー・マーケットプレイス」
ビュッフェレストランの「ウィンドジャマー・マーケットプレイス」では、多国籍料理を移り行く景色と共に楽しめます。


早朝から夜遅くまで利用時間が長いので、食べたい時にサクッと食べられるのが便利でした。
「ソラリウムビストロ」




ソラリウムに併設の「ソラリウムビストロ」は朝昼はビュッフェ、夜はメインダイニングと同じアラカルトメニューがいただけます。
料理の種類は限られますが、こぢんまりとした落ち着いたスペースで、おひとりさまには利用しやすかったです。
「カフェトゥセブンティ」


前述の(ショーなどを楽しめる)ラウンジ「トゥセブンティ」に併設の「カフェトゥセブンティ」は、サンドイッチやスープ、サラダなどスタッフが取り分けてくれてテイクアウトもできます。
イベントがない時間帯は、比較的静かでゆったりしたシートで落ち着いて食べられるので、一番のお気に入りの場所でした。
その他のレストラン


その他にも、焼き立てピッツァが食べられるピッツェリアやホットドッグスタンド、プールサイドのフィッシュアンドチップス、24時間営業のカフェプロムナードなど、無料で食べられる食事の選択肢が多いのは嬉しい驚きでした。
そして、朝食のルームサービス(コンチネンタルのみ)も無料なんです。バルコニーで海を眺めながらいただく朝食も格別でした。
一つだけ残念なのは、アメリカ航路は日本食は有料の和食レストランのみで日本食が全くなかったこと。
アジア航路には必ず無料の日本食があったのでこれは大きな違いですね。
有料レストランについては、他の方のレポをご覧くださいね。
自由度高めなドレスコード

最後に、気になるドレスコードについても触れておきます。
今回のクルーズでは、2日目が「Dress Your Best」、3日目が「Tropical」、6日目が「White」とテーマが設けられており、それ以外の日はすべて「Resort Casual」。
日替わりで雰囲気が変わるのもクルーズならではの楽しみです。
全体的にはかなりカジュアル寄りで、Tシャツに短パンといったラフな服装の方が多く、ワンピースを着ている人すら少ないほど。
さすがアメリカ発のクルーズという印象でした。
ただし、2日目の夜はイブニングドレスにスーツと気合を入れてドレスアップするという、ON/OFFのメリハリがさすがだなと感心しました。
カジュアルだけど、70年代がテーマの日は、アフロのウィッグやサイケファッションの年配の方が多数いらして、皆さん積極的にドレスコードを楽しんでいました。
ドレスコードを気にしない方も多く、肩ひじ張らずにより楽しむならといったスタンスで大丈夫です。

船の中だけでも魅力たっぷりで、長くなってしまいましたが、次回は寄港地で寄ったメキシコの「カボサンルーカス」や「エンセナダ」での観光をご紹介しますね。
取材協力:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル 日本総代理店 株式会社ミキ・ツーリスト
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