アジアを代表するプレミアムクルーズ客船「ゲンティン・ドリーム」でショートクルーズ 後編

シンガポール発着「ゲンティン・ドリーム」の3泊4日のクルーズ旅。この船の素晴らしいところは、特に何か目的を持たなくても、ただ歩いているだけでワクワクするような仕掛けに満ちていること。フォトジェニックスポットも多いです。


船内散歩も楽しいし、デッキに出れば、心地よい潮風を感じながら、ステージで行われているエクササイズや様々な催し物に参加することもできます。

計画を立ててアクティブに過ごすのはもちろん楽しいですが、気の向くままに過ごせるゲンティン・ドリーム。

3日目:プーケット

さてこの日も船内を楽しみます。実は今日、誕生日を迎えた私。せっかくなので贅沢に、普段はなかなかできない体験をして、記憶に残る一日にしたいと思います。

朝食(有料のレストラン)

遅く起きたこの日は、ちょっとヘルシーなものが食べたい気分。「クリスタルライフ キュイジーヌ」(デッキ15前方)へ行ってみました。ここは、栄養満点のフレッシュスムージーが自慢で、私もすっかりお気に入りの場所に。人もあまりいないのでついつい長居。


ここでも本当にスタッフさんがキッズフレンドリーで有り難いのが、娘を見かけると、すぐに塗り絵とクレヨンを持ってきてくれたり、子供用の椅子やカトラリーを用意してくださいます。おかげで、ゆっくり居心地の良い時間を過ごせました。

スパでマッサージ

「クリスタルライフ スパ」(デッキ15前方)に足を踏み入れると、また別世界の、落ち着いた空間が広がっていました。受付では、スタッフの方がメニューや施術について、私のペースに合わせて丁寧に説明してくださいます。今回はお財布事情と相談しつつ、割とすぐに気になるメニューを決めることができました。

そしていよいよ、ウエスタンスタイルの本格的なトリートメントへ。施術が始まると、アロマの良い香りに包まれ、心地よい船の揺れが、またリラックス効果を高めてくれるのです。日頃の疲れが、まるでゆっくりと溶けていくよう……。


施術後には、広がる大海原を眺められるリラックススペースへ案内していただきました。温かいおしぼりとお茶をいただきながら、何もしない贅沢な時間を過ごすのは、本当に至福のひととき。あぁ、これは完全にハマってしまいそう……最高の体験でした。

昼食(有料のレストラン)

どうしても、シーフードグリル&プライムステーキハウス by マーク・ベスト(デッキ8中央)の料理が気になってしまい、レストランの前を少しうろうろしていました。するとスタッフさんが「アラカルトで少しの注文でも大丈夫ですよ」と。

世界でトップ50に選ばれたこともある、オーストラリアのシェフが監修した創作料理を、船上で気軽に試せるなんて。


お料理は、新鮮な魚介の素材本来の味が生かされていて、本当に感動的な美味しさでした。そして、最初にいただいたパンがまた絶品!外はパリッと、中はふっくらとしていて、風味も豊か。ついつい子供にも食べさせたくなりキッズクラブから呼び戻したほどです。

泡パーティー 

ゲンティン・ドリームの目玉イベントの一つと言えるのが、ズーク ビーチクラブ(デッキ17後方)泡パーティー!開放的な屋外で、足を踏み入れた瞬間からその非日常的な雰囲気にワクワクします。巨大なLEDウォールが迫力満点。童心に戻ってはしゃぎたい方はもちろん、眺めているだけでも十分に楽しめる、気になる方は必見のイベントです。


…と、期待に胸を膨らませてゴーグルまで完全防備で3歳の娘と臨んだ泡パーティーでしたが、会場に響き渡る爆音に娘はちょっとびっくりしてしまった様子。結局10分ほどの滞在で退散することに。

ただ、こちらの泡パーティー、料金は大人がSGD20、子供がSGD10と、意外と良心的な価格設定。しかも、この料金にはドリンクとアイス(珍しい食感!)まで含まれているので、体験としてはアリでした。


泡パーティー会場でシャワーを浴びた後は、そのままジャグジーへ直行!こちらのジャグジーは屋根付きなので、日差しを避けながらゆっくり温まることができます。すごく人気で、スコールに見舞われた時も、多くの方が屋根の下でジャグジーを楽しんでいました。

夕食(有料のレストラン)

人間って贅沢なもので連日美味しい本格中華をいただいていると、さらに北京ダックが恋しくなるんですよね。そんな訳で、最終日の夜は大人な雰囲気の「シルクロードチャイニーズレストラン」(デッキ6前方)へ。


素敵な内装に、ドレスアップをしてくるべきだったかなと思いつつ、アラカルトでいくつか気になるお料理を注文。ボリュームがあり、食べきれない分はドギーバッグをいただき、客室で夜食にしました。


落ち着いた雰囲気の店内で、楽しみにしていた北京ダックは皮がパリパリで香ばしく、お肉もジューシーで大満足。食事の途中からはショーも始まり、美味しい料理とエンターテイメントを同時に楽しめる、特別な夜となりました。

ショータイム

最終日の夜を飾るショーは、まずキッズクラブのグラジュエーションセレモニーから始まり、続いてキャプテン、クルーのショーへ。


その後も、次々と演目が変わり、その迫力に圧倒されました。イリュージョン、アクロバティックショー……まさに夢幻の世界に引き込まれるようでした。


娘はこの日のショーが一番印象に残ったようです。特に大きなボールが客席に飛び込んできたりする演出は、会場全体が一体となって盛り上がり、子供ながらに強く心に残ったのかもしれません。大人も子供も、最後まで釘付けになる、素晴らしいフィナーレでした。

4日目:シンガポール下船

下船日には、まずレセプションで精算を確認。今回は、キャンペーンなどを利用してお得に手配できたおかげで、大人2名+3歳の子供1名の3人1室、3泊4日のクルーズがトータルで$2,000もしなかったんです。もちろん、3人目の子供のキャビン代は半額、さらにポートチャージ(1名あたり$56.00)も含まれています。プレミアム客船でありながら、この価格帯は驚きですよね。

朝食(無料のメインダイニング)


最後の食事は、旅の余韻に浸りながらゆっくりと過ごしたかったので、一人でメインダイニングへ。これが大正解。優しい味わいのおかゆと揚げ餅団子が本当に美味しかったです。時には家族と離れて、こうして自分の時間を持てるのも、クルーズならではの良さですね。

まだまだ紹介しきれなかった施設があります

その他、屋外アクティビティ、ジップライン、スポーツプレックス、ミニゴルフ、卓球、バスケットボールコート、ボーリング、カラオケ、ゲームセンターなども備えています。


今回のクルーズで心残りだったのは、「ブリッジビューイングルーム」(デッキ15前方)の存在をすっかり忘れていたこと。この船には、窓越しにいつでも操舵室(船長や航海士が船を操縦する様子)を見学できる特別なエリアがあるのです。次回リベンジ。

振り返っても、自由度が高く、思い思いのスタイルで楽しめるのが、このクルーズの大きな魅力だと感じました。プレミアムクラスのクルーズブランドでありながらも、乗員乗客が創り出す雰囲気は気取らず、私もほとんどスッピンに近い状態で、美味しいものを心ゆくまで堪能し、ゆったりと過ごすことができました。


下船後は、クルーズの興奮冷めやらぬまま、「リバーワンダー」や「ナイトサファリ」などシンガポールでの観光も満喫し帰路に着きました。

リゾートワールドクルーズ
マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ

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CRUISE Ism 編集部
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