【アンセム・オブ・ザ・シーズ】大人専用エリア「ソラリウム」を満喫するウェルネス女子旅クルーズ

こんにちは、トラベルフォトグラファーのmugiです。
昨年末に行われたクルーズイズムの「パートナーズ謝恩クリスマスパーティー2024」の抽選会で、なんとシンガポール発着の「アンセム・オブ・ザ・シーズ」の乗船券に当選!東南アジアを巡る3泊4日のクルーズに行ってきました。

私の普段の旅のスタイルは、自然の中で過ごすリトリート旅がメイン。
クルーズの際もゆったりと風景を楽しみながら船旅をすることが多く、「アンセム・オブ・ザ・シーズ」のように大きく、エンターテイメントが充実している賑やかな船は未知の世界。少しドキドキしながら行ってきましたが、とても楽しい船旅となりました。

この記事では、私のようなリラックス旅派の方におすすめの「アンセム・オブ・ザ・シーズ」での楽しみ方をレポートします。

遊園地のように楽しめるカジュアル船「アンセム・オブ・ザ・シーズ」


アンセム・オブ・ザ・シーズ(Anthem of the Seas)は2015年に就航した、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルのクァンタムクラスのクルーズ船。

世界最大の客船を持つロイヤル・カリビアン・インターナショナルの中では最大級ではないものの、総トン数17万トン、全長348m、乗客定員4180人とかなりの規模の大きさです。


洋上で一番高い展望デッキとしてギネス記録に登録された展望カプセル「ノーススター」や、スカイダイビング体験が出来る「アイフライ」、サーフィンができる「フローライダー」など船の上とは思えないような施設が揃い、さながら遊園地のよう。


デッキには常に多くの人が集まり賑やかです。
クルーズと聞くと、豪華客船やドレスコードなど堅苦しいイメージを持っている人もいるかもしれませんが、アンセム・オブ・ザ・シーズには全体的に細かなマナーはなし!子供から大人まで、肩肘張らずに楽しめる明るい雰囲気です。

大人専用エリア「ソラリウム」の楽しみ方


そんな賑やかな船の中で、アクティブに過ごすのも好きだけれども基本的にはのんびりと過ごしたい私が特に気に入って毎日のようにいたのが、デッキ14の船首部分にある18歳以上専用エリア「ソラリウム」です。

私がこれまで乗ったクルーズ船で、静かに過ごせる有料のスパゾーンが備わっている船はありましたが、無料の大人専用のエリアがあるのは初めて。想像より広く爽快な大人専用スペースに、思わず心が躍ります。

ソラリウムのプール&ジャグジー

高い天井まで一面窓に覆われたサンルームのようなこの場所は、空と海とプールの青に囲まれ非常に爽やか。ヤシの木などの植物が南国ムードを一層盛り上げます。
デッキチェアはエリア内にたっぷりあり、無料だからといって滞在中混み合って座れないということはありませんでした。


中央には段状になったプールが。
水深は泳げるほどは深くないので、水の中にのんびりと座って海を眺めながらバーで頼んだドリンクを飲んだりしてゆったり過ごします。

特に私が好きだった過ごし方は、前方にあった温水のジャグジーに浸かること!


左右に2つずつ、全部で4つあるので、常に誰かしらは入っていましたがそこまで混み合ってもおらず。
船首部分にあるので、浸かりながら海を眺めているとまるで大海原をかき分け進んでいくこの船を操縦しているような気分に。

なお、プールに入る際は、バスタオルスタンド(ソラリウムエリアの外にあり)でバスタオルが借りられます。
貸し出し枚数はクルーズカードで管理しており、返却を忘れると後日費用が請求されますのでご注意を!

ソラリウムの要チェックスポット

ソラリウムエリアでぜひチェックして欲しいのが、外に突き出している小さなこのスペース。はじの方にあるためパッと見には気付きづらいのですが、シャグジーの側にあります。


陸地から遠く離れ360度海に囲まれて進む船をサイドから眺めるという、普段なかなか見られない景色。まるでブリッジから見ているかのようで臨場感満点です!
ここは窓で覆われておらず完全に外にあるスペース。デッキチェアも置かれているので、のんびりと寝転び潮風に吹かれながら、大海原を漂う気分を存分に味わってください。

また、ソラリウムの真ん中には特大のブランコも。


ここは常に誰かしら乗っては写真を撮っている、人気のスポット。

ある時、アジア系のお年を召した男性がこのブランコに一人で座っており、少し漕いだ後、手招きして奥様を横に載せてまたゆっくりと漕ぎだしました。
その楽しそうに笑い合う姿に、”長年連れ添ったお二人でも、きっと二人でブランコに乗るなんてことはこれまでの日常ではなかったのではないかな?”などと想像し、非常に微笑ましい気持ちに。


非日常感があり楽しくはしゃげるこの船と、子どもから開放されたこのソラリウムエリアの雰囲気に後押しされたのではないでしょうかね?
気取らずにリラックスして過ごしながら、そしていつもよりもちょっと少しはめを外したアクティブな行動も楽しめるこの船ならでは。こんな船旅もいいなと感じた出来事でした。

ソラリウム・ビストロ

ソラリウム内にはレストランもあります。
プールサイドには欠かせないバーはもちろんのこと…


無料のレストラン「ソラリウム・ビストロ」も併設されています。


朝、昼に提供されるのはビュッフェ形式の食事。種類は少なめながら、ホットミールにパスタ、サラダ、パンにデザートまで一通り揃います。
ビュッフェレストラン「ウィンジャマーマーケットプレイス」のメニューの一部が並んでいるようなイメージですが、そこほどは混んでおらず、爽やかな雰囲気。


夜は、メインダイニングと同じメニューがいただけるのだそう。
私たちはメインダイニングの指定の食事時間が16時45分ととても早く、寄港地を観光する日などは間に合わなそうなので、こちらのレストランにこようかと計画したりしていました。
結局観光であまりに疲れすぎてビュッフェの「ウィンジャマーマーケットプレイス」で手早く済ませたので、ディナーでは利用しなかったのですが。

そんな風に、メインダイニングの時間帯が予定と合わず、でもメインダイニングのお料理を食べたいという時にもとても便利なレストランですね。

なお、船内レストランについては同行者の izumiさん が詳しくレポートしているので、そちらの記事もぜひご覧ください!

のんびりウェルネスステイにおすすめのスポット


基本的にはのんびりと、でもはしゃぎたい時ははしゃいで過ごした4日間のクルーズ。

毎日目覚ましもかけずに寝り朝の光で目覚め、お腹が空いたら好きなレストランへ食事へ行き、ストレッチをして体を目覚めさせたら、たまたま行き合わせた船内アクティビティに参加してみたり、プールでゴロゴロしたり、白熱するカジノを覗いてみたり…。
アクティブに動く時とゆったり過ごす時間を、自分のペースでバランスよく取りながら始終リラックスして過ごしました。


ここからは、ソラリウム以外に特に気に入って通っていた船内のスポットやプログラムをご紹介します。

ラウンジ「トゥセブンティ」


中でもよく通ったのがラウンジ「トゥセブンティ」。その名の通り、270度の展望を望める見晴らしの良いラウンジで、こちらも非常に爽やかな雰囲気。
ソラリウムとは逆に、船尾部分にあります。

そのすぐ側にある「カフェトゥセブンティ」は、我々が一番利用した朝食レストランです。


小さなレストランですが、好きなように具材をはさめるベーグルや、サンドイッチにフルーツ、自家製スープを中心とした、野菜たっぷりのヘルシーなメニューが揃います。

朝からそこまでの量は食べられず、フレッシュなものを軽く食べたい我々にはぴったり。


いつ行ってもほとんど並ぶことなく食べられます。
バイキングではなくスタッフがサーブしてくれるので、お皿に綺麗に盛れるのも嬉しい。
ラウンジに持っていき、大きな窓の向こうに過ぎていく大海原を眺めながらいただきます!


ここで朝食を食べるのがおすすめな理由は、実は他にも有り。
このラウンジでは、毎朝日替わりでストレッチやズンバ、ヨガ、ダンスなどのウェルネス系のプログラムが行われるのです。


ヒジャブで髪を覆っている方をよく見かけるのも、東南アジアらしいですね。

朝食を食べにきただけの日も、食べ終わった頃に始まったストレッチのクラスの楽しげな雰囲気に思わずそのまま参加してしまったことも。
海を目の前に陽光のたっぷり差し込むラウンジでヘルシーな朝食を食べ、そのままストレッチをして体をすっきりと目覚めさせて1日を始めるのが日課のようになっていました。

船上では思った以上にウェルネス系のプログラムが充実していたので、ぜひ動きやすい服装と運動靴を持って乗船してください。


そして昼や夜には、ここでショーやイベントが開催されます。
6基のロボットアーム付き巨大スクリーンが魅せるショーなど、珍しい演目も。


なお、船内で行われるほとんどのショーは基本的には誰でも見られるのですが、このラウンジで行われるもののうち1つだけ予約がないと観覧できないものがありました。
いい時間帯は早めに埋まってしまうので、クルーズを予約したらまずそのショーの予約するのをおすすめします(ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの専用アプリから予約可能です)。

その際に、1点注意点があります。予約をしたからといって席が確保されているわけではないこと

私たちは開演時間ギリギリにいってしまったため、会場の一番後ろで立ってみることになり、ほとんど人に隠れて見えない状態に(後半は椅子を持ってきて座ることができましたが、場所は相変わらず壁際だったのでほとんど見ることができず残念!)。
このショーはクルーズ期間中、予約は1度しかできず、見れなかったからといって違う時間帯のものをもう一度予約することはできないのでお気をつけを。

屋外プール&屋内プール


ソラリウムのプールは浅くて泳ぐのは難しいため、泳ぎたい時はソラリウム以外のプールも利用しました。
屋内プールと屋外プールがあり、屋内プールは水深が1.6mで大人でも足がつかないほどの深さです。


実は最初のうちは両方のプールを避け、もっぱら大人専用のソラリウムのプールにいました。
屋外も屋内もどちらもそんなに大きなプールではなく、子ども達が楽しくはしゃいでいるので、乗船日や終日航海日はかなり混んでおりのんびりと泳げる感じではなかったのです。
しかし時間を選べば、他に人はほとんどおらず独り占め状態で入れることも!

大人専用エリアでしっとり過ごすのもいいですが、やはりクルーズに乗ったからには、開放感たっぷりの外のプールサイドでちょっとした高揚感を感じながらリラックスして過ごす時間を楽しみたいもの。

夕方や、寄港日にちょっと早めに船から戻ってきた時など、東南アジアの熱気にすっかり茹で上がった体をプールの冷たい水でクールダウンし、空を見ながらのんびりと浮かんで疲れを癒しました。


屋外プールの側のバー「SKY BAR」近辺も、比較的人が少なく気ままに過ごせるスポット。


この近くのデッキチェアはプールをちょっと高いところから正面に眺められながら、他とは区切られいい感じに落ち着けるスペースになっており、プールで泳いだ後はそこにバーで買ったモクテルを持っていってゴロゴロとリラックスしたりしていました。

夜は屋外プールの大きなスクリーンには映画が映し出され、屋外映画館へと早変わり。
星空の下、波間を漂う船の上で、プールを目の前に見る映画。私はこの屋外プールでのムービー鑑賞が大好きで、このプログラムがあるクルーズ船に乗ったら必ず参加することにしています。


この船は少し珍しく、モニターが長方形のプールの縦向き(短辺側)ではなく横向き(長辺側)についていました。
デッキチェアに座ると真正面から見られて良いのですが、片側からしかみられないため、席はちょっと少なめ。絶対に見たい場合は少し早めにいくのが良いかもしれません。

異国感ある南国の寄港地


旅行前に、このクルーズに惹かれた大きなポイントの一つが、寄港地。
海外旅行の際は、都市部を巡るよりも自然があって日本と違う異国感がしっかりと感じられるところが好みのため、日本からさっと行けるクルーズの中では東南アジアのクルーズに一度行ってみたいと常々思っていました。

今回の旅は、乗下船地のシンガポールに加え、寄港地のプーケット(タイ)、ペナン島(マレーシア)と一度に3カ国巡れます。
1箇所の寄港時間は長くても12時間程度なのでそこまでじっくりと観光はできませんが、気になるところはまた次の機会に…!


雨季の場所もありましたが、比較的天気にも恵まれ眩いほどの青空に。
ペナン島では港に接岸せず、沖合からテンダーボートに乗って上陸。キラキラと陽光に光る青い海の向こうから、異国感を感じさせる景色がどんどんと近づいてくる上陸シーンは、とてもワクワクしました!


なお、寄港地での観光は本当に暑く、汗だくになります。船に戻ってシャワーをあびるかプールに入るかして着替えることになるので、着替えは日数分以上持っていくのをおすすめします!
ちなみに私はプーケットで購入したワンピースを、早速船上で着ていました。そんな経験も旅がさらに思い出深くなる楽しみ方の一つですね。

「アンセム・オブ・ザ・シーズ」で心躍る船旅を


東南アジアの真っ青な空と海に、南国の熱気、そして船での気ままで健康的な生活。寒い日本で縮こまっていた体から色々なものが抜け出し、リラックスできた船旅でした。
コンプリメンタリーの食事も美味しく、滞在中は何も気を使わずに只々楽しんで過ごせた4日間。

大人専用エリア「ソラリウム」は広々としており、無料であるのにもかかわらず設備も充実しているので、ずっと賑やかすぎるのは疲れてしまうかも?という人でも大丈夫。大型カジュアル船の賑やかさと、大人だけのゆったりしたスペースを、好きなバランスで自由に気兼ねなく行き来し、自分好みの旅スタイルで過ごせます。

シンガポールでの前泊を入れても日本から5日間ほどで叶えられる、南国感と異国感満載のショートクルーズ。
気軽なリフレッシュの旅に出かけたくなったらぜひどうぞ。

取材協力:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル 日本総代理店 株式会社ミキ・ツーリスト

メンバープロフィール

mugi
mugi
大人女性向けのラグジュアリートラベルとウェルネスをテーマに発信するフォトグラファー&ライター。上質な時間を感じさせながらもSNSに親和性のあるフォトジェニックな写真が持ち味で、様々なホテルの公式SNS、HP用写真撮影を請け負っています。またライターとして旅雑誌やメディアに寄稿しつつ、女子旅メディアの編集部としても活動。自身のSNSやブログでは、絶景の中で過ごすリトリート旅やラグジュアリーホテルでのおこもりステイなど、大人女性向けに国内外の上質なウェルネス旅を発信しています。
初めてのクルーズは父娘旅。いつか南極クルーズに行くのが夢。
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