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初めまして!
旅行大好き、一年の1/3は旅しているクルーズアンバサダーのうしろです。
フッティルーテン「ノーリス号」へ初乗船
2024年2月、私が乗船したのはノルウェーのベルゲンからキルケネスまでの7日間。
自身のクルーズ経験はボランティア通訳として3ヶ月乗ったピースボートのみ。
乗客としてクルーズに乗るのも、ノルウェーに行くのも、海の上でオーロラを見るのも初めて。
しかも一人旅。ドキドキでした。
計画の段階では分からないことが多かったので、自分が感じた疑問や不安をベースにレポートしていきたいと思います。
Q. どのルートがベスト?
一年を通して絶景を楽しむことができるため、欧米の方には夏が人気なようですが、我々アジア人はオーロラが大好き。笑
オーロラクルーズの定番はベルゲン〜キルケネスで、往復乗ってもよし、ベルゲン→キルケネス(7日間)かキルケネス→ベルゲン(6日間)の片道だけでもよし。
南回りと北回りは寄港する時間帯が違うため、見れるものも全然違います。
私は効率と時短が大好きな飽き性人間。
「仕事のない船上生活がどんな感じかもわからないし、一度でもオーロラが見れたらよし、あとの時間はサクサク違う街に行きたいな〜」
と思って片道だけ、それも街と自然をバランス良く楽しめるというベルゲン→キルケネスの北回りルートにしました。
北極圏に入ってから3晩過ごすので、オーロラチャンスは3回。
私は3回中2回を船上で、下船した日の晩キルケネスでも見ることができました。
Q. ベルゲンまでとキルケネスからはどういうルートを組めばいい?
東京から直接向かう場合はベルゲン空港まで乗り継ぎ一回で飛べますが、私は3週間かけて北欧を回る周遊コースでした。
私はフィンランドのロヴァニエミから直接ベルゲンまで飛びました。
というのも、ベルゲンは比較的乗り入れている国際便が多く交通の便がいいのですが、キルケネスはヘルシンキ以外はノルウェー国内しか飛びません。
日本に帰国するにも、一旦オスロかヘルシンキで乗り継ぐ必要があります。
そのため、周遊される際は下船後にオスロを観光するのがおすすめです。
Q. どのお部屋がいいの?
私が宿泊したのはアークティックスーペリアルーム。
ピースボート時代は窓のない地下の部屋の二段ベッドに暮らしていたので、部屋なんて寝れればいい、と思っていたのですが。
毎日、刻一刻と表情を変える外の景色を見るのが楽しみで。
窓があるだけでQOL爆上がりです。
ラウンジバーのExplorerや、レストランの窓からも景色は見えるのですが、まずExplorerは大人気で窓側の席がなかなか取れません笑
何より、自分のベッドでゴロゴロしながらふと外を見た時に絶景が映るのが幸せなんです。
なお、船酔いしやすい人にも窓ありの部屋がおすすめです。
船でできたお友達は地下の窓なしの部屋だったので船酔いしんどいと言ってました。笑
また、船は後ろ側の方が揺れにくいので、後方のお部屋の方が揺れないそうです。
Q. お部屋の備品はどんな感じ?
私のお部屋はケトルとティーセットがあったのでいつでも景色を見ながらティータイムができて快適。
荷物を置くスペースも十分で、ベッド下が広いのでスーツケースを広げたまましまってました。
ドライヤーは受付で貸し出してもらえます。
シャンプー&ボディソープとコンディショナーも備え付けのものがあったので持参しなくてよかったです。
Q. 洗濯はどうしてた?
船内に洗濯機も乾燥機もあります。洗濯代は1回30NOK(約430円)。
洗濯は有料ですが乾燥機は無料なので部屋で洗濯して乾燥機に入れることもできます。
私は面倒くさがりなので下着や靴下は手洗いして部屋干ししてました。
Q. 船は揺れる?
内海を巡るので基本的に揺れは少ないですが、外海を通る際は揺れることもあります。
フッティルーテンのアプリを入れるとその日のスケジュールが見れるのですが、外海を航行するタイミングも“Open Sea”と記載してくれています。
私は割と乗り物酔いするので、その時間はジャグジーを予約して外の空気を吸って地平線を眺めるようにしたり、昼寝の時間に充てていました笑
Q. WiFiはある?どのくらい強い?
なんと1893 Ambassador Loyalty Programmeに登録するだけで無料になります。
外海の時だけ繋がりにくくなりましたが、内海では調子良好でした。
携帯中毒でピースボートで三ヶ月かけてもデジタルデトックスできず発狂しかけた私でもそれほどストレスを感じなかったので、皆さんご安心ください。
リモート会議やNetflixは無謀かもしれませんが、SNSの閲覧、更新、調べ物は普通にできます。
Q. 女性一人でも大丈夫?
余裕です。
私が乗った時は300人ほどの乗客のうち、アジア人が3人。しかもまさかの全員日本人でした笑
ドイツ人の友人と来ていた50代の男性と、デンマークに留学中の20代の女性。
すぐに仲良くなって、東京に住んでいる方とはいまだに交流があります。
旅って思わぬ出会いがあるので面白いですよね。
全体で言うとファミリー、カップル、グループ、一人と客層は様々。
平均年齢は高めですが、クルーをはじめ、乗客もフレンドリーなので気軽に話しかけてくれます。
大人が多いので、いい意味でつかず離れずな距離感が心地いいです。
また、一週間もいると顔見知りもできるので比較的お友達ができやすいです。
Q. 船内では暇じゃない?
寄港地にいない時間は想像以上に充実していました。
イベントは全部参加したいタイプなのですが、全部参加していたら体が足りないくらい。笑
毎晩翌日のイベントや寄港地、ツアー内容を学べる寄港地説明会があります。
Point of Interest (POI) と呼ばれる、航路上にある観光スポットの通過時間にはエクスペディションリーダーから観光案内もありました。
デッキでご当地の食事や飲み物を楽しむイベントも!
記念品の販売や寄港地に因んだ映画上映があったり、チャリティーイベントが開催されたり。
特に北極圏通過は船内の一大イベント。
記念切手の販売があり、北極圏通過時間を予想して一番近かった人には特別プレゼントが…!
北極圏通過セレモニーでは背中に氷をぶっかけられます!大盛り上がりなのでこれは必見。
もちろんオーロラ鑑賞も重要なイベントの一つ!
ずっとデッキにいなくても、オーロラが出たら船内アナウンスがあるので安心してお部屋でくつろいでいられます。
イベントのない時間は食事をしたり、寄港地で観光したり、ジャグジーに入ったり、サウナを利用したり、夜は船内でできた友人たちとバーに行ったりで大忙しでした。
予定していた昼寝もほぼできてない笑
ラウンジにはボードゲームや編み物セットが置いてあるし、健康志向さんにはジムまであります。
とはいえイベントは自由参加なので、お部屋でゆっくりしたい人は北極圏通過セレモニーとオーロラさえ外さなければいいかな。
Q. 乗船、下船の流れを教えて!
ベルゲンで乗船する際、15:30~18:00が乗船時間でキャビンは18時からオープン。
ギリギリの時間は受付が大混雑するそうなので16時に行きましたが、それでも30分並んだのでトイレは先に済ませておくことをお勧めします。笑
チェックイン時にもらうクルーズカードは部屋に入る時にも、船を乗り降りする時にも、支払いの時にも使うのでなくさず持ち歩きましょう。
受付でチェックインを済ませたら安全講習を受けて、船内へ。
安全講習はノルウェー語、英語、ドイツ語、フランス語の4ヶ国語対応でした。
18時まではキャビンに入れないので私は時間まで夕飯食べてました。
普段はコース料理ですが、状況によりビュッフェに変わる事もあるそうです。
初日の夜はインフォメーションミーティングに参加しましょう。
全て英語かドイツ語ですがクルーの紹介と船内の案内があるのでクルーの顔を覚えて帰るだけでも意味があります。
下船時は前日の0時までに廊下に荷物を出しておけば、下船時にはクルーが船の外に荷物を置いてくれてます。
下船する港によっては部屋をチェックアウトしてから港に着くまで時間が余ることがありますが、レストランやラウンジで時間を潰せます。
Q. 寄港地についたらどれくらい観光できる?
船なので、寄港時間は正確とは限りません。
寄港地が近くなるとアナウンスがあるので、1分1秒でも多く観光したい人は乗下船口で待機しましょう。
着陸後の飛行機のように結構待っている人がいるので、私はゆっくり部屋を出る派でした。
帰船のタイミングは出航の15分前まで。意外とギリギリですが、時間には余裕を持って。
寄港中も船のドアは開いているので、好きな時間に乗り降りできます。
港から市内は近いことがほとんどなので、長めに寄港する際は食事のために船に戻って食費を節約してました笑
観光に興味のない人はガラガラの船内でゆったり寛げちゃいます。それもまた一興。
Q. ツアーは参加した?
ノールカップと、キルケネスでツアーに参加しました。
・Nordkapp 1.8万円 (northcapetours)
・King crab safari 4万円 (Snowhotel Kirkenes)
・Saami experience dinner 2万円 (Snowhotel Kirkenes)
ツアーはエクスペディションデスクを通すよりも自分で探した方が安いです!
ノールカップもキングクラブサファリもフッティルーテンの下船口あたりに集合で、船のスケジュールに合わせて催行されます。
(いろんなリスクを考えると船会社を通す方が安心・安全かも..)
キルケネスではあまり市内でやることないので下船後すぐオスロに飛ぼうと思っていたら当日の飛行機がすぐに満席になり、暇すぎてツアー2本予約して、開いた時間はアイスホテルを探検してカフェでまったりしてました。笑
キングクラブサファリはてっきり自分で釣るのかと思いきや、クルージングの後に置き網にかかったタラバガニをガイドさんが引き上げて、カニを持って記念撮影したら捌くのを眺めるだけだったのでちょっと拍子抜け。笑
でも採れたて茹でたてのタラバガニはこれまで食べた中でいっちばん美味しかった…。
サーミディナーは先住民のサーミ人の方から話を伺えるのがとても良かった。
食事は普通にホテルのコースディナーなのでコスパはよろしくない。笑
時間さえ合えば食事なしのサーミエクスペリエンスだけで十分です。
とはいえ、この日はツアー参加者が私だけで、一人でディナーかあ…と思っていたら同じ船に乗っていたツアー会社の方々が声をかけてくださり、ホテルの創業者の方も一緒にみんなで食事できて楽しかったので結果オーライ。
Q. クルーズ中はいくら使った?
ツアー以外でノルウェーで使った金額を大公開。クルーズしていたのは2月27日から3月4日まで。
観光以外では洗濯にしかお金使ってません。笑
他にベルゲンの前泊とキルケネスの後泊がそれぞれ1万円ほどでした。
ノルウェーにはホステルがなく、特にキルケネスは宿が少ないので事前予約必須です。
スノーホテルも満室で、レビューが終わっている安宿(それでも1万円くらい)か高いビジホ(2-3万円)しかなかったのでスノーホテルとキルケネス市内の真ん中辺りにある村のAirbnbに宿泊しました。
なお、スノーホテルは団体のキャンセルがあり、当日ガラガラだったので私のように出遅れた人はキャンセル待ちをするのも手です。
まとめ
食事や施設に関しては他の方がすでにレポートされているので、是非こちらをご参照ください。
絶景に次ぐ絶景で、人にも恵まれ、思い出に残る最高の旅だったので、私の記事を参考にクルーズ旅行を楽しんでいただければ何よりです。
取材協力:フッティルーテン
メンバープロフィール
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こんにちは!クルーズアンバサダーのうしろです。
フリーランスのお仕事をしているので、暇さえあれば国内外問わず旅行に出かけています。日本が国として認めている196カ国のうち、訪れたことがある国は59カ国で、目標は196カ国制覇です!
長期のクルーズ経験はボランティア通訳として乗船したピースボートだけですが、船で暮らした3ヶ月半は一生の思い出です。
語学が得意で、写真撮影も好きなので、微力ながら世界にクルーズの魅力を発信するお手伝いができればと思います。
よろしくお願いします!