セブンシーズボイジャーで廻る地中海クルーズ

こんにちは、まえむらあけみです。

今回のクルーズは、モナコ出港後、ナポリ、リボルノ、チビタベッキア、マルセイユと廻りバルセロナにて下船するという王道コースです。

地中海クルーズは寄港地も豊富ですし、本当にどの港も魅力的です。

セレブ感漂うヨットハーバーに隣接されたクルーズターミナル

モナコの王宮から坂道を降りるとヨットハーバーが見えてきます。
そのヨットハーバーに隣接したところにクルーズターミナルはあります。
ここが今回の乗船地です。

2003年にできたこのターミナルは街や観光へのアクセスがとても良いのがメリット。
このターミナルができる以前、モナコではいつも沖合に停泊していました。
地形的に風が強く、テンダーボート運行も難しい港でした。
ターミナルが完成し、着岸できるようになると利便性もぐっと良くなりました。

ヨットハーバーには贅沢なクルーザーが何艘も停泊していて、たまにデッキでドリンク片手に寛いでいる人を見かけたりもします。
セレブリティー達のライフスタイルを目のあたりにできるチャンスでもあります。
モンテカルロ側に渡れる通船もあるので、ハーバー散策も時間があったらお勧めします。

セブンシーズボイジャー(Seven Seas Voyager)とは

リージェントセブンシーズクルーズ(Regent Seven Seas Cruises )に属する42,363トンの中型船。
乗客定員680名に対して乗務員数469名。
乗客1.45人に対して1人の乗務員。
信じられない数字です。

シャンパンを片手に優雅にチェックイン

この船はチェックイン時にターミナルで並んだりはしません。
港に到着後はすぐに船内に案内されシアター内でシャンパンを片手に優雅にチェックインです。
ただその時間を楽しむ間もなくあっという間にチェックインは終了します。

ベテラン客室係に感動する

客室に入って、ほどなくアジア系の女性と男性スタッフが挨拶に来てくれました。
私たちの客室担当で日々のお掃除などを2人で担当してくれるとのこと。

ベテラン感のある女性が「この部屋の事で何かあったら、いつでもなんでも私に言ってください。」と頼もしい言葉。
彼女はクルーズ中、顔を合わせるといつも声をかけてくれましたが、最初はこの部屋でなにか、と言っていたのが途中から「この船で何か困ったことがあったらいつでも何でも私に言ってください。」に変わってきました。

乗務員一人一人が船を代表しているという事を改めて感じさせてくれたスタッフでした。
仕事にプライドを持っている、こういうスタッフが船の魅力を陰で支えているんだな、と感じる時でした。

明るい日差しが差しこむ客室

今回はコンシェルジェ・スィートのツインタイプのお部屋。
広さは約33平米。
バルコニーからは常に地中海の景色を楽しめる事ができ、明るさを感じる部屋でした。

リージェントといえばオールインクルーシブ

以前からオールインクルーシブを謳うクルーズラインは他にもありましたが、寄港地でのショアーエクスカーションツアーまで込みにしたのは画期的でした。
それも各寄港地決まった一つのツアーのみというわけではなく、複数ツアーから気に入ったものが選べます。
贅沢な事です。

ナポリの午後はショッピングにしようと短時間で景色を楽しむツアーに参加しました。
王道の景色を楽しむというよりは普段観光客が見ない景色を楽しむといった趣旨のツアーでした。
街からすぐの所に小さな漁村があり、ひなびていて、ちょっと可愛らしい村でした。

オールインクルーシブは、それ以外にも客室ミニバーのドリンクを含む船内でのドリンク、スペシャリティーレストラン、WIFI、ランドリーサービス、チップなど全て含まれています。
船上で支払うものはエステ、ショッピングぐらいでしょうか。

オールインクルーシブが素敵!と思った瞬間

それは寄港地で出掛ける時ギャングウェイでミネラルウォーターを受け取って出かけた時です。
一般的な船ではミネラルウォーターは有料です。
そうなると朝出かける前の慌ただしい時にバーなどに立ち寄ってオーダー、カードを見せて、伝票にサインをして購入。とこれが結構煩わしい。
それが全くストレスなく、ミネラルウォーターを受け取り寄港地に出かけられる心地よさ。

オールインクルーシブの目的はクルーズ中お客様のストレスを少しでも取り除き、快適な環境を作る事だと再認識しました。

最近は多くの船会社がドリンクパッケージを特典で付けたり事前に販売したりしていますが、その理由も分かるというものです。
この煩わしさからの開放が、日常からの逃避に一役買っていることは間違いないと思います。

寄港地でのマルシェ巡り

私は寄港地ではその土地のマルシェを覗くのが大好きです。
今回の寄港地はどこもマルシェのある港ばかり。
全寄港地でマルシェに行きたかったのですが、今回は母親と3姉妹の4人旅。
行きたいところも色々あるのでマルシェめぐりはモナコ、リボルノ、バルセロナだけに留めました。

モナコではチェックインまでに時間があったのでモナコのアルム広場を散策。
小さな広場ですが立地が良く、モナコ観光の基点となる場所の一つと言えます。
この広場では毎日マルシェが立ち、屋外のテントでは新鮮な野菜やフルーツやカラフルな生花が売られていて、見て歩くだけでも楽しい気分になります。

屋内のマルシェでは肉や魚の生鮮食料品店、カフェ、レストランなどがあります。
広場側の入り口から入ってすぐのところにあるパスタ屋さんはトリュフ入りの絶品パスタがリーズナブルに味わえるのでとってもお勧め。

広場には小さなスーパーもあり、ちょっとしたお土産にもなる可愛らしいパッケージのチョコレート屋などを物色。
カフェでコーヒーを飲み、モナコの雰囲気をちょっとだけ楽しんだ後、船内へ戻りました。

リボルノでは到着後、早朝のマルシェへ。
ここにはパルミジャーノチーズ専門のお店があり、出来立てから何十年物の熟成チーズまでずらりと揃っていてお値段も日本では信じられない価格です。

客室には冷蔵庫もあります。
もし入りきらなければ客室係にお願いすれば預かってもらえますので心置きなく大量にチーズを購入しました。

秋だったので新鮮なポルチーニや黒、白のトリュフも並んでいました。
トリュフの匂いを楽しませてもらった後船に戻りました。

その土地の味を楽しむ

そう言えば、マヨルカ島にはエンサイマダという伝統的なお菓子があります。
日本人にはパンに見えますが・・。
それを購入し船に戻ってからコーヒーと共にいただきました。
ほんのりと甘く、軽くてサクッとした食感が絶妙です。

その土地の味を楽しむのも旅の大きな魅力です。

バルセロナ、充実の食

最期の寄港地バルセロナではボケリア市場へ行きました。

観光客で溢れかえり、おまけにそれを目当てにスリ達も溢れているので要注意な場所ですが、ここのバルが新鮮なシーフードを使った絶品料理を出しています。

バルセロナはグルメな街としても有名です。

他にも沢山の素敵なレストランがありますがこの市場はバルセロナの有名な並木道ランブランス通りにも面していて観光の意味でもぶらぶら楽しんでもらえるには良い場所かなと思います。

思い思いに楽しめる船

この船には久しぶりに乗りましたが、以前より更にプライベート感が増した印象を受けました。
もしかしたらそれはこの船だけではなく世界的なクルーズ傾向なのかもしれません。

船内にいると時として皆どこにいるのだろう?と思うほど静かな時があります。
客室が心地いいと皆さん部屋のデッキチェアーでのんびりしているのかもしれません。
ルームサービスを頼めばドリンクもすぐテーブルサイドまで届きますからね。

優雅な朝食を楽しもう

食事はメインレストラン、スペシャリティーレストランでは華やかな演出感もあり素敵な時を楽しめました。

終日航海日の朝にはシャンパンブレックファストのサービスもあり、ゆっくりと朝食を楽しみました。焼きたてのフレンチトーストが美味しかったな。

ウェイターの実力

予約の必要のないSette Mari Al La Verandaは気軽な気持ちで利用したのですが、想像を超えるサービスの良さ。

ウェイターの知識も豊富で料理の説明も的確なうえに楽しくてスタッフが充実していることを感じました。
もしかしたらメインダイニングルームのウェイターよりベテランかな?と思いましたが・・。
料理も新鮮でワインももちろん文句なしの美味しさでした。

クルーズの楽しみ方は人それぞれ

船によっても色々な楽しみ方ができると思います。
例えばラグジュアリークルーズに小学生の元気いっぱいの子供たちと乗船し、周りに気を使って過ごすよりは、パレードやデッキパーティー、プールもウォータースライダーが付いていたほうが絶対に楽しいと私は思っています。

クルーズは誰と乗り、どのように過ごしたいかで選ぶ船は変ります。
お気に入りの船もあるでしょうし、いつも乗る船と気分を変えて違う船を選ぶことも新しい発見もあると思います。

それは何回乗っても、どのディスティネーションを廻っても飽きる事はありません。
それがクルーズの魅力だと思います。

次回クルーズの妄想

今回はラグジュアリー船に乗りましたが、次回はできるなら、のんびり行きたかった北欧の素朴なバージクルーズが良いかな。
でも刺激的な南米も魅力的。
親近感のある台湾で寄港地を廻り、グルメ三昧も良いな、マンゴーの季節に行こう・・・と妄想は止まりません。

メンバープロフィール

まえむらあけみ
まえむらあけみ
学生時代、姉にお金を借りて初めてクルーズに乗り、その楽しさを知りビックリ!世の中にはこんな楽しい世界があるんだと!その後、その船にスタッフとして乗船勤務。その経験を活かし、様々な海外クルーズ会社の販売総代理店をしていた会社に入社。南極からアマゾン川まで、ラグジュアリー船から大型船、エクスペディションクルーズ、バージクルーズなど10社を超えるクルーズ会社の販売に携わり様々なクルーズを経験。
14年勤務の後フリーランスとしてプリンセスクルーズ、キュナード・ライン、セレブリティ・クルーズ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、ノルウェージャン・クルーズ等日本に紹介されている多くの客船に日本人コーディネーターとして乗船。

関連記事

  1. 母娘旅におすすめ!ロイヤルカリビアン・シンガポール発着クルーズ

  2. 豪華客船クイーンエリザベスで巡るエーゲ海アドリア海ハネムーンクルーズ〜寄港地編〜

  3. スーパー・ラグジュアリー客船!リージェント・セブンシーズ・エクスプローラー【船内見学会レポ】

  4. 両親と二世代クルーズ旅をオススメする3つの理由

  5. 『世界で最も美しい船旅』フッティルーテン・沿岸急行船(紹介)

  6. ラグジュアリーを教えてくれたシルバーシーの客船たち

カテゴリー

  1. いつか夫婦で乗りたい…憧れの上級プレミアム客船オー…

  2. 【リゾートワールドクルーズ】シンガポール発着3泊4…

  3. 予告 船旅前に見ないと損!? 初心者も安心 リゾートワ…

  4. サムネイル

    【リゾートワールドクルーズ】シンガポール発着ゲン…

  5. 赤ちゃん連れクルーズ!MSCベリッシマは子連れに嬉し…

  1. コロナ禍でどう進化した?ダイヤモンド・プリンセス

  2. クロワジー・ヨーロッパ プロバンスを堪能するローヌ…

  3. 私の推し航路「エーゲ海クルーズ」

  4. 『世界で最も美しい船旅』フッティルーテン・沿岸急…

  5. 南フランスを徹底的に楽しむリバークルーズ(紹介編)