【前編】飛鳥Ⅲ 夏の博多・釜山クルーズ乗船レポ〜美術館のような船内と絶品フレンチ〜

こんにちは、年間100泊するmomoです。

2025年7月に就航した、郵船クルーズの新造客船「飛鳥Ⅲ」は日本を代表する客船「飛鳥Ⅱ」に続く新たな客船として誕生しました。全長は230m、総トン数52,265トンです。

客室は全室プライベートバルコニー付きで、船内には6つのレストランをはじめ、大浴場やプール、フィットネスセンター、シアターなど、充実した施設が揃っています。

今回は母親と一緒に2026年7月4日〜7月9日の5泊6日、横浜発着で博多と韓国・釜山を巡るクルーズに乗船しました。これまで海外の大型客船には何度も乗船してきましたが、日本船でのクルーズはまた違った魅力があり、乗船前からとても楽しみにしていました。

前編では、乗船初日と終日航海日の様子を中心に、飛鳥Ⅲの客室や船内施設、レストラン、アートツアーなどをご紹介します。

【1日目】横浜港から「飛鳥Ⅲ」へ乗船

今回の旅のスタートは横浜。飛鳥Ⅲは、真っ白な船体に濃紺のラインが映え、遠くから見ても存在感たっぷりです。


船内へ一歩足を踏み入れると、まず印象的だったのが落ち着いた雰囲気。海外の大型客船では、巨大な吹き抜けや派手な装飾など、乗船した瞬間から非日常感を演出する船も多いのですが、飛鳥Ⅲは華美になりすぎず、上品で洗練された空間が広がっています。

日本らしさを感じる素材やアートが随所に取り入れられているのも特徴です。

飛鳥Ⅲの中心となるのが、3層吹き抜けの「アスカプラザ」。ここには重要無形文化財「蒔絵」保持者である漆芸家・室瀬和美氏の巨大な作品「耀光耀瑛(ようこうようえい)」が展示されています。

全室バルコニー付き!飛鳥Ⅲのお部屋へ


乗船したら、まずは今回滞在するお部屋へ。飛鳥Ⅲには351室の客室があり、なんと全室が海側、さらにプライベートバルコニー付き。

部屋からいつでも海を眺められるというのは大きな魅力です。寄港地へ到着する日は、自分の部屋のバルコニーから入港していく景色を眺めることもできます。


さらには日本船らしいバスタブ、ウォシュレット、アメニティまでありました。冷蔵庫内のドリンク(水、お茶、紅茶、ほうじ茶、コールドプレスのピンクグレープフルーツとオレンジジュース)は毎日補充されました。


そして、飛鳥Ⅲに乗船してまず確認しておきたいのが、客室に用意されているタブレット。

船内ではさまざまなアクティビティやウェルネスプログラムが開催されていますが、予約が必要なものも多く、人気のプログラムは早い段階で満席になってしまいます。私が乗船した際も、アートツアーやフォトツアーなど人気のプログラムからどんどん予約が埋まっていました。
参加したいものがある人は「あとで予約しよう」ではなく、乗船したら早めにスケジュールを確認して予約しておくのがおすすめです。

※一部のレストランや寄港地観光ツアーについては、客室クラスなどに応じて乗船前から予約できるものもあります。

船内を散策

船内を探検しながら向かったのが、12デッキにある「アスカ ウェルネスクラブ」。こちらは24時間利用できるフィットネスセンターです。

クルーズ中はどうしても食べる機会が増えるので、個人的にはジムがあるのがかなりありがたい!

飛鳥Ⅲには6つのレストランがあり、朝食、昼食、ティータイム、夕食……と過ごしていると、本当に一日中何かを食べているような状態になります。

そんなとき、海を眺めながら少し身体を動かせるのは嬉しいところ。


さらに屋外には1周426mのプロムナードデッキもあり、潮風を感じながらウォーキングすることもできます。「食べたら歩く」を意識しないと、数日後には大変なことになりそうです(笑)。

そして、日本船ならではだなと感じた施設のひとつが「グランドスパ」。
飛鳥Ⅲには、なんと船首部分に展望大浴場があります。大きな窓の向こうに広がるのは、一面の海。さらに露天風呂や展望サウナまで用意されています。

船の上で大浴場に入りながら海を眺めるという、普段の旅行ではなかなかできない体験。ホテルの大浴場とも温泉旅館とも違い、景色そのものが少しずつ動いていくのが船ならではです。

日中の青い海はもちろん、時間帯によって空や海の色が変わっていくので、滞在中に何度も訪れたくなります。

海外のクルーズ船にもスパやジャグジーはありますが、「大きなお風呂にゆっくり浸かる」という日本人に馴染みのある時間を船上で楽しめるのは、日本船ならではの贅沢だと感じました。

※お写真は公式HPより

初日のディナーは、まさかの「ノブレス」

そして乗船初日。なんと幸運なことに、飛鳥Ⅲの中でも特に人気の高いフレンチレストラン「ノブレス」の予約を取ることができました。

ノブレスは、モダンと伝統を融合させたフランス料理を楽しめる、飛鳥Ⅲのシグネチャーレストラン。
前菜からメイン、デザートまでコースで楽しむこともできれば、アラカルトから好みの料理を選ぶこともできます。

店内には日本画家・平松礼二氏の作品が飾られ、華やかさがありながらも落ち着いた雰囲気。ここが船の中だということを一瞬忘れてしまいます。


今回私たちはコース料理を注文。一皿ずつ運ばれてくるたびに「本当にここ、船の上だよね?」と思ってしまうほど本格的。

盛り付けの美しさはもちろん、食材の組み合わせやソースまで細かく作り込まれていて、船上レストランという枠を超えた食体験でした。正直、私はこのノブレスで食事をするためだけに、もう一度飛鳥Ⅲに乗りたいと思ったほど。

クルーズというと、寄港地や船内アクティビティに目が行きがちですが、飛鳥Ⅲは「食事そのものが旅の目的になる船」なのかもしれません。

初日からこんなディナーを体験してしまい、これから5泊6日、一体どれだけ美味しいものを食べることになるんだろう……と期待が一気に高まりました。

【2日目】一日中海の上!終日航海日へ

翌日は、寄港地には立ち寄らない終日航海日。「一日中船の上で何をするの?退屈しないの?」と思うかもしれません。
でも実際に乗ってみると、むしろ時間が足りないくらい。

船内では朝からさまざまなイベントやプログラムが開催され、食事をしたり、お風呂に入ったり、デッキを散歩したりしていると、あっという間に一日が過ぎていきます。

そんな終日航海日の朝、まずはメインレストランに行って朝食をいただきます。


その後、私が参加したのが「アートツアー」です。このツアーは人気なので、早めの予約をおすすめします。

飛鳥Ⅲはまるで「動く美術館」

実は飛鳥Ⅲ、船内に展示されているアート作品も大きな見どころ。
船内のさまざまな場所に絵画や漆芸、陶芸、書、写真などが展示されていて、歩いているだけでもたくさんの作品に出会えます。

飛鳥Ⅲのアートは、日本美術界を代表する巨匠から、次世代を担う作家、そして一般公募で選ばれた作品までが同じ船の中に展示されています。たとえば、アスカプラザで圧倒的な存在感を放つのが、重要無形文化財「蒔絵」保持者である漆芸家・室瀬和美氏による「耀光耀瑛」。

さらに、世界的に知られる日本画家・千住博氏の「Waterfall on Colors」や壁面ガラスアート、十四代今泉今右衛門氏、十五代酒井田柿右衛門氏、十四代中里太郎右衛門氏など、日本を代表する作家たちの作品も展示されています。

一方で、全国から集められた約2,300点の一般公募作品から選ばれた作品も船内に展示されています。

有名かどうかだけではなく、さまざまな立場の作家の作品を同じ空間で楽しめる。これが飛鳥Ⅲのアートの面白さなのだと思います。

普段、美術館へ行っても作品の横に書かれた説明を読んで「なるほど」と思うくらいの私ですが、アートツアーではスタッフの方が作品の背景や作家について説明してくださるので、作品を見る楽しさが一気に広がりました。

昨日何気なく通り過ぎた場所にも、「こんな作品があったんだ!」という発見がたくさん。船そのものが巨大なギャラリーになっていて、航海しながら日本のアートを楽しめる。まさに「動く美術館」でした。

午後は船内でのんびり、夕方からフォトツアーへ

アートツアーのあとは、船内を散策したり、海を眺めたりしながらのんびり。寄港地に降りる日は観光で忙しくなるので、こうして時間を気にせず船そのものを楽しめるのも終日航海日の醍醐味です。

そして夕方から参加したのが「フォトツアー」。こちらも予約制の人気プログラムです。

船内のことを熟知したスタッフの方に案内していただきながら、写真映えするスポットを巡ります。同じ場所でも、撮影する角度や立つ位置を少し変えるだけで写真の印象がまったく違う!

自分たちだけで船内を歩いていたら気付かなかったような撮影スポットも教えていただき、飛鳥Ⅲでの思い出を写真に残したい人にはぴったりのプログラムでした。

特に飛鳥Ⅲはアートやインテリアが印象的なので、船内のどこを切り取っても絵になります。アートツアーとはまた違った視点で船内を見ることができたのも面白かったです。

夕食はメインダイニングへ

たっぷり船内を楽しんだあとは、お待ちかねの夕食。この日はメインダイニング「フォーシーズン・ダイニングルーム」へ。
飛鳥Ⅲのメインダイニングでは、洋食と和食の日替わりメニューを楽しむことができます。

予約制レストランで特別なディナーを楽しむのも良いですが、毎日の食事の中心となるメインダイニングが充実しているのもクルーズでは重要なポイント。

落ち着いた空間でゆっくり食事ができるので、朝からアクティブに動いた一日の締めくくりにもぴったりです。そして、海外のクルーズ船に乗ることが多い私にとって、船の上でしっかりとした和食をいただけるというのも新鮮でした。

数日間の船旅だからこそ、その日の気分に合わせて洋食と和食を楽しめるのは嬉しいです。


メインダイニングでのアルコールは有料なのですが、ビュッフェ会場に行けばアルコールを無料でいただけます。

そこでたまたま近くにいた方と話すようになり、気づけば一緒にお酒を楽しむ仲に。こうした偶然の出会いがあるのも、クルーズ旅の面白いところです。
数日間同じ船で過ごしていると、レストランや船内で何度も顔を合わせることも多く、自然と会話が生まれます。

普段の旅行ではなかなかない、船旅ならではの時間を楽しみながら2日目の夜は更けていきました。

まだ乗船して2日目

それなのに、レストラン、アート、大浴場、フィットネス、船内イベント…と、すでにかなり濃い時間を過ごしています。
特に印象的だったのは、飛鳥Ⅲは「何かをして楽しむ」だけではなく、「何もしない時間」まで贅沢に感じられる船だということ。

バルコニーから海を眺めたり、デッキを散歩したり、お風呂に入りながら海を眺めたり。次の予定まで少し時間が空いたとしても、その時間さえ船旅の一部になります。

一方で、アートツアーやフォトツアーなど人気のプログラムは早めに満席になることも。
乗船したら、まずは客室のタブレットで船内スケジュールを確認して、参加したいプログラムを押さえておくのがおすすめです。

初日から絶品フレンチを堪能し、2日目は「動く美術館」ともいえる船内のアートを巡る。まだ博多にも釜山にも到着していないのに、すでに旅の満足度はかなり高めです。

そして3日目からは、いよいよ寄港地へ。

後編では、寄港地での過ごし方をはじめ、飛鳥Ⅲで楽しんだそのほかのレストランや船内での体験、そして5泊6日のクルーズを終えて感じた飛鳥Ⅲの魅力をご紹介します。

郵船クルーズ

メンバープロフィール

momo
momo
会社員をしながら年間100泊するホテルラバー。

可愛いご褒美旅が得意で、インスタグラムで情報発信中。夏はダイビング、冬はスノボーとアクティブ旅行も得意。

【クルーズ旅行をもっと身近に】をテーマに情報発信していきたいです。

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