「昔、お友達と行ったクルーズが、楽しかったけん、また行きたいな…」
高齢者施設で暮らす80代の祖母が、目を輝かせて語ってくれた思い出の船旅。
足が不自由になった祖母を旅行に連れて行くのは難しいかもしれない。
そう思っていた私(30代)ですが、昨年父を亡くし、「 “いつか” は来ないかもしれない。今、祖母との思い出を作りたい」と強く感じ、思い切って家族3世代でのクルーズ旅を決意しました。
祖母との旅行に選んだのは、神戸発着の「三井オーシャンフジ 夏の麗水・唐津・宿毛クルーズ(6日間)」。メンバーは私、妹(20代)、母(50代)、祖母(80代)の女4人旅!クルーズ初心者の私たちが実際に体験して感じたのは、「移動の負担がないクルーズこそ、多世代ファミリーに最高の選択肢」だということ。

今回は、船内の設備情報だけでは分からない「3世代での具体的な過ごし方」や「寄港地でのレンタカー旅」、そしてダンスナイトで起きた奇跡の出来事など、リアルな体験談をたっぷりとお届けします!
なぜ「3世代×クルーズ」?私が船旅を選んだ理由
祖母の思い出と、父の他界で気づいた「いま」の大切さ
とってもパワフルだった80代の祖母は昨年、足が悪くなり、高齢者施設に入所。だんだん物忘れも多くなってきた中でも、ふと昔ご友人と出かけたヨーロッパクルーズの話題になると、今でも目をキラキラと輝かせてその楽しさを語ってくれました。その姿を見るたびに「もう一度、船旅に連れて行ってあげたい」という思いが膨らんでいました。
そんな中、昨年父が急逝。「いつでも行ける」「またいつか」と思っていた当たり前の日常は、突然失われる可能性があることを思い知らされました。後悔したくない、「いつか」ではなく「今」、祖母との大切なかけがえのない思い出を作りたいと強く思い、3世代旅行の計画をスタートさせました。

足の悪い祖母でも安心。船旅がバリアフリー旅に最適な理由
足腰が弱くなっている祖母との旅行で最大のハードルだったのが「移動」です。新幹線や飛行機、バスを乗り継ぐ一般の旅行では、歩行距離が長くなり、荷物の持ち運びやお手洗いの確保など不安要素がつきまといます。

その点、クルーズ船はまさに「動くホテル」。一度乗船してスーツケースを部屋に置けば、旅が終わるまで荷物を持って移動する必要がありません。船内はバリアフリーが徹底されており、エレベーター移動でどこへでもスムーズに行けるため、車椅子や手押し車を利用する祖母にとってもストレスフリーな環境でした。寄港地での船の乗船もクルーの皆様が手伝ってくれて、とてもありがたかったです。




宿泊したのは三井オーシャンフジの中で一番客室数が多い「ベランダ スイート」(今回は2室)
「適度な距離感」が心地よい、船内での3世代リアルな過ごし方
朝〜日中:お互い無理をしない「別行動」スタイル
船旅を選んで大正解だった点は、「誰も我慢しない旅」ができたこと。人数が増えれば増えるほど、それぞれの興味のあることが違ったりして、全員が満足できる選択をとることが難しくなったりしませんか?
この3世代での旅行を成功させる最大のコツは、日中に無理して全員で同じ行動をしないことでした!世代によって体力や興味も異なるため、三井オーシャンフジ船内ではそれぞれが思い思いの時間を過ごすことができました。
20代妹 & 30代私
ジムでワークアウトをしたり、プールサイドで日光浴をしたり。




50代母 & 80代祖母
眺望抜群のプールサイドでバンドの演奏を楽しみながらゆったりティータイム。疲れたらすぐにお部屋に戻ってお昼寝。




ウェルカムスイーツは三井オーシャンフジオリジナルのチョコレートBOX!
「常に一緒に行動しなければならない」というプレッシャーがないため、お互いに気兼ねなく、自分のペースでリゾートライフを満喫することができました。
船内レストランでのお食事は毎日の楽しみ

食事の時間は全員集合して、今日はどのレストランにいく?とその場で決めるスタイル。私たちのお気に入りは、メインダイニング(ザ・レストラン富士)での食事だけでなく、テラス付きのブッフェスタイル(テラスレストラン八葉)も利用します。
ブッフェ形式でディナーもそれぞれの食べたいものを心ゆくまで堪能できるだけでなく、メニューも日替わりで変わるので、毎日どんなものが並ぶのか楽しみで仕方ありませんでした。


テラスの開放的な雰囲気と心地よい風を感じながら、みんなで乾杯する瞬間は何物にも代えがたいひとときでした。
【寄港地での過ごし方】韓国・唐津・宿毛をそれぞれのスタイルで満喫

韓国・麗水(ヨス)でのおしゃれカフェ&ゴンドラ体験
最初の寄港地は韓国の麗水(ヨス)。ここでは家族4人全員で下船し、港町麗水ならではのローカル海鮮グルメやおしゃれなカフェ巡りを楽しみました。さらに、スケルトンゴンドラに乗って高台からの絶景を堪能!祖母も車椅子でスムーズに移動でき、海外の風を感じながらみんなで笑顔あふれる一日を過ごしました。




乗船する前に港では、地元の方々の無料の扇子作りのワークショップが。素敵な旅の思い出になりました!
唐津(佐賀県):車椅子組は船内キープ&私と母はレンタカーで有田町へ
寄港地での観光といえば船会社主催のバスツアーが一般的ですが、我が家はあらかじめ港近くで「レンタカー」を手配しました。船内で開かれた寄港地にちなんだ器の講座に参加し、どうしても有田町まで足をのばして、自由に器巡りを散策したかったからです。
器集めに目がない私と母は、やる気満々で朝早起きして準備をしていたのですが、祖母と妹は近頃の酷暑もあり「船を出たくなーい!」と言い出したので急遽別行動。 私たちがレンタカーで有田町へ向かい、素敵な焼き物を探して巡っている間、船に残った2人はルームサービス(もちろんインクルード)でお食事し、カフェテリアでスイーツを食べたり…なんと祖母は優雅にスパまで受けておりました!(笑)

三井オーシャンフジのクルーの皆様がフレンドリーにお声がけくださり、祖母も妹も船上での1日を満喫していたようでした。




宿毛(高知県):港でのあたたかいおもてなしと絶品「カツオの藁焼き」
最後の寄港地である高知県の宿毛(スクモ)では、港に到着すると現地の方々による温かい歓迎が待っていました。なんと港で豪快なカツオの藁焼きが振る舞われ、出来立て熱々の香ばしいカツオを一口食べた瞬間、全員で「美味しい!」と大感動。



お見送りは和太鼓の演奏。地元の方々の温かさとご当地グルメを肌で感じられる、素晴らしい思い出となりました。
三井オーシャンフジだから叶った、ダンスナイトで起きた奇跡
【感動体験】ダンスナイトで車椅子の祖母が魅せた「奇跡の瞬間」
今回の旅で最も忘れられない感動のハイライトは、毎晩楽しみにしていた船内の「ダンスナイト」で訪れました。
足が悪く、旅の間も車椅子で移動していた祖母。しかし、大好きな音楽と会場の熱気に包まれる中、なんとダンスナイトで車椅子から奇跡的に自分の足で立ち上がり、楽しそうに踊り出したのです!
これにはダンスナイトに参加していた他のお客さんもびっくり!感動と驚きで会場全体から大きな拍手が巻き起こり、みんな総立ちになって祖母を温かく応援してくれました。さらに、ステージで素晴らしい歌声を披露していたゲストシンガーのクリスティーナまでもが、歌いながらステージを降りて祖母の元へ駆け寄ってきてくれたんです!


あの瞬間、会場の全員が一体となり、祖母はまさに「夜のヒーロー」になりました!(笑)リズムに乗りながら弾けるような笑顔を見せる祖母の姿に、私や母、妹は胸がいっぱいになり、思わず涙がこぼれそうでした。
スタッフの温かいサポートと細やかな気配り
日本のおもてなしを随所に感じる三井オーシャンフジの魅力は、何と言ってもスタッフの方々の細やかなホスピタリティです。


乗下船時のサポートはもちろん、レストランやラウンジでの移動時にも自然に車椅子を気遣ってくださり、常に温かいお声がけをいただきました。言葉の壁もなく、祖母も終始安心して過ごすことができました。
「いつか」は今。3世代クルーズが教えてくれた大切なこと
帰宅後の祖母の変化と、心からの満足感
無事に6日間の旅を終えて自宅や施設に戻った後、祖母は「本当に楽しかった、夢のようだった」と、毎日のように旅行の写真を見返しながら嬉しそうに思い出を語ってくれています。昔のヨーロッパクルーズだけでなく、ダンスナイトでヒーローになった今回の新しい思い出が祖母の心に深く刻まれたことが何より嬉しく、「思い切って連れて行って本当に良かった」と心から思いました。
3世代クルーズ成功のための秘訣
船内では「別行動」もあり!
互いのペースを尊重することで長旅でも疲れが出ません。無理に全員で行動しないのが成功の鍵です。寄港地でも暑さや体調に合わせて「船内待機グループ」と「アクティブ観光グループ(レンタカー等)」に分かれるのもGOOD!
バリアフリー環境をフル活用
移動ストレスのない船旅だからこそ、足の悪い高齢の家族とも最高の思い出が作れる。車椅子の貸し出しや、レストランの移動はクルーの方が手伝ってくれるので安心!
クルーズ予約・乗船を迷っている方へ
「いつか家族で行きたい」と思っているなら、その「いつか」を今にしてみませんか?
実際に乗船してみて、移動の負担がなく、世代ごとにそれぞれの楽しみ方ができるクルーズ旅行は、シニア層を含む家族3世代の旅にこれ以上ない最高の選択肢だと思いました。大切な人と過ごすかけがえのない時間を、ぜひ船上で叶えてみてください!
取材協力:商船三井クルーズ
メンバープロフィール

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自然と旅を愛するシンガー/ソングライター
アイコンであるレフティーのアコースティックギターと、DIYした愛車で、旅をしながら神奈川県を拠点に全国で活動。
2022年5月には、自身の運転するキャンピングカーで日本各地を車中泊トリップ(バンライフ)し制作した、自身初の音源書籍「30DAYS VAN LIFE~Trip on Music~」をTWO VIRGINSから全国出版。
旅先での出会いや、自然からインスピレーションを受け、ライブ・楽曲制作のみならず、「朝だ!生です旅サラダ」海外リポーターを担当。
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