旅をこよなく愛するカメラマンNoe*Naoです。
今回の旅の舞台は、三井オーシャンフジの「東北夏祭りクルーズ」。
これまで、クルーズに来るたびに「両親を連れてクルーズに来たい」と思っていました。そして、以前「いつか青森のねぶた祭りを現地で見てみたい」と両親が話していたことを思い出し、即決で決めた旅でした。
移動の負担をできるだけ抑え、船旅を楽しみながら、東北を代表する夏祭り(秋田の竿燈祭りと青森ねぶた祭り)を観覧できる、しかも三井オーシャンフジはラグジュアリー船。両親と行くのにぴったりだと思ったのでした。
東北夏祭りクルーズ 旅のスケジュール
今回のクルーズは9泊10日。
横浜から、別府、釜山(韓国)、秋田(竿燈祭り)、青森(ねぶた祭り)、宮古、横浜に戻ってくるルートでした。

DAY1: 横浜 発
DAY2: SEA DAY(終日航海日)
DAY3: 別府
DAY4: 釜山(韓国)
DAY5: SEA DAY
DAY6: 秋田 竿燈祭り
DAY7: 青森 ねぶた祭り
DAY8: 宮古
DAY9: SEA DAY
DAY10:横浜 着
三井オーシャンフジの基本情報
船の概要
- 全長: 198.19m
- 全幅: 25.60m
- 総トン数: 32,477t
- 客室: 229室
- 定員: 458名
- 船籍: バハマ船籍(船内は日本語が主)
比較的コンパクトで、シンプルな船内なので、船内を把握するのも楽。船内移動が少ない点も、両親にはとっても良かったポイントだそう。乗客定員も多くないので、細部まで行き届いたきめ細やかなサービスが実現できているように感じました。

今回の客室(ベランダスイート)
全室がオーシャンビュー、全室がスイートの三井オーシャンフジ。
今回の旅で滞在したのはベランダスイート(24.4㎡〜30.2㎡)です。部屋のドアをあけると、広々とした高級感漂う素敵なお部屋!

ウェルカムドリンクのスパークリングワインが、たくさんの氷が入ったワインクーラーに冷やしてあり、私たちの到着時間に合わせてご用意くださった心遣いを感じました。


滞在したベランダスイートには、他にもぐっとくるポイントがたくさん。
なんといっても嬉しかったのが、大きなバスタブ。毎日ゆったり、いつでもお風呂に入れるのは最高でした。(バスルーム内で、シャワースペースが少し離れていたのは、やや不便に感じる気もしましたが、そこを差し引いてもとっても大満足でした。)
トイレもウォシュレット、洗面所もツインボウルなのも◎です。
ウォークインクローゼットも、とても広く、ハンガーもたくさん。荷物や衣類の収納ができるので部屋を常時整頓した状態に保てるのもよかったです。


アメニティ類もこの通り大充実。ドライヤーや、メイク用の鏡、船内移動用のBag、ふかふかのスリッパもありました。


ベッドはツインに設定されているものを、右の写真のようにくっつけていただくことも可能。さらに寝心地がよくなり、ゆっくり睡眠がとれるようになりました。


食事などで部屋に不在のタイミングを見計らって、朝晩(1日に2回も!)お掃除や部屋のメンテナンスに来てくださり、常に快適な状態に部屋をセッティングくださるのも、三井オーシャンフジならではのおもてなし。困ったことがあれば24時間、部屋から連絡するとすぐ駆けつけてくださいます。
部屋の冷蔵庫のドリンクやお水も毎日補充してくださいました。お水には曜日のラベルが貼ってあるので、いつもフレッシュな状態が確認可能。これもうれしい気遣い。


1点留意したいのが、部屋のコンセント。
私が滞在した部屋は、合計3箇所程度は日本の形式のコンセントの利用が可能でしたが、タイプCのコンセントも混在しています。USBの充電コンセントもあったので、持参した変換プラグを使うことはなかったのですが、必要になる場合もあると思うのでご留意を。

今回の旅は、少し長めの10日間の滞在。日中は部屋で仕事をすることも多かったのですが、とっても快適な環境でずっと心地よく過ごすことができました。実はいつもクルーズで使う便利グッズをあれこれ持っていくのですが、それらも今回はほぼ出番がないほどでした。(クルーズの客室のキーカードを首から下げるカードホルダーは持参をおすすめします。三井オーシャンフジのカードは、カードに穴がないタイプです。)
旅の前に荷物を自宅から事前に発送、帰りも自宅に発送できたのもとっても楽でした。
荷物の集荷は、出航の約1週間前なので少し早めなのですが、部屋まで運んでおいていただけるのは本当に良かったです。帰りも配送をお願いし、荷物は帰港した翌日には到着しました。
船内情報の確認方法
三井オーシャンフジにはクルーズ専用のアプリはなく(※2026年8月の情報)、船内のイベントは、主に毎夕部屋に届く船内新聞と、部屋のモニターで情報を確認していました。

その日のクルーズのハイライトは、毎朝配信される動画「FUNATABI MORNING」をチェック。クルーズスタッフの方の紹介コーナーもあり、アットホームな雰囲気も好きでした。


寄港地の情報や、シャトルバスの時間などの情報は、ツアーデスクに設置してありました。
今回は東北夏祭りの観覧がついたクルーズでしたが、お祭りの情報は直接部屋に配布されました。他にも寄港地説明や、夏祭り説明会も別途開催、事後に部屋のモニターからも視聴できました。


船内での過ごし方
日本人感覚に寄り添った充実の食事
クルーズの楽しみのひとつといえば、やはり船上での食事。
三井オーシャンフジでは、メインダイニングの「ザ・レストラン富士」をはじめ、「テラスレストラン八葉」「プールサイドレストラン&バー湖畔」「MITSUI OCEAN スクエア&カフェ」、そしてルームサービスまで、気分や時間帯に合わせて食事を楽しめる選択肢が用意されています。


そんな中でも、三井オーシャンフジの食事で特に魅力に感じたのが、日本人の感覚に寄り添った食事を楽しめることです。
クルーズというと洋食のイメージが強いかもしれませんが、三井オーシャンフジでは和食も楽しめます。メニューや味付けだけでなく、一人前の量も日本人にとってちょうどよく、品数を楽しみながら無理なく食べられるのがうれしいところ。寄港地ならではの食材や、郷土料理を味わうことができるのも嬉しいポイント。
気になった料理は何品でも注文できるのはクルーズならではのスタイル。少量に調整いただけたり、いくつかの料理を選んで少しずつ味わえるのも魅力です。
そして、食事をより楽しませてくれるのが、お酒の充実ぶり。ビールやワインだけでなく、日本酒も用意されており、熱燗まで楽しめるのは日本船ならではと感じました。和食と日本酒を合わせながら、昼からゆっくりお酒を楽しむ。そんな過ごし方が自然にできるのも、三井オーシャンフジの船旅の魅力だと感じました。
にっぽん丸で長年愛されてきたメニュー、ローストビーフやカレーもとってもおすすめです。
◾️メインダイニング「ザ・レストラン富士」
ゆっくりきちんとお食事したい時は、メインダイニング「ザ・レストラン富士」へ。夕食はここに来ることが多かったです。




◾️オーシャンビューのビュッフェレストラン「テラスレストラン八葉」
ビュッフェスタイルで、いろいろな国のお料理や、野菜フルーツが食べられるので、朝やランチに行くことが多かったです。にっぽん丸の伝統を受け継いだカレーもここで食べることができました。


◾️「プールサイドレストラン&バー湖畔」
食事の時間がずれてしまった時には、気分を変えてプールサイドで軽食を。日替わりのスムージーを目当てに通ってました。たまにあるスイカ&トマトのスムージーがお気に入りでした!


◾️「MITSUI OCEAN スクエア&カフェ」
コーヒーや軽食をテイクアウトできるので、日に何度かコーヒーを頼みに行きました。軽食の種類も多いので食事を食べそびれた時や、軽めに済ませたい時にはここで食事を。


◾️24時間利用可能なルームサービス
お祭り後などでレストランが混み合う時には、事前にルームサービスを予約。中でも「のり弁」がお気に入りでした。朝食も和食・洋食が選べて優雅な朝を満喫することができました。


今回予約がとれずに行けなかった三國シェフ監修の「北斎FINE DINING」にも次回はぜひ行ってみたいと思っています。
船内イベントとアクティビティ
航海中の時間をどう過ごすかも、船旅の大きな魅力のひとつ。
三井オーシャンフジでは、ショーや伝統芸能を楽しめるイベントから、体を動かしたり、ものづくりを体験したりできるアクティビティまで、船内での時間を飽きずに楽しめるさまざまなプログラムがたくさん。
今回はSEADAY(航海日)は仕事に充てていたので、日中のアクティビティはそこまでたくさん参加はしなかったのですが、両親はいろいろなイベントに参加したり、プールやジャグジーを楽しんでいたようです。
◾️船内アート&クラフト:組子細工ワークショップ
秋田の能代の伝統工芸を体験するワークショップに母と参加しました。作ったのは組子細工のコースター。紐を通してオーナメントとして飾るのもいいなと思っていて、とっても気に入ってます。ワークショップで作った作品を部屋のドアに飾る方も多く、クルーズの後半になるにつれ通路が少しずつ華やいでいくのも楽しい変化でした。


◾️夜のショータイム
夜はダンスや、和太鼓、講談など、和の文化に触れるショーを観ることができるのも三井オーシャンフジならでは。間近で華やかなダンスや歌が楽しめるプロダクションショーも毎回楽しみにしていました。




◾️サンライズストレッチ
船に乗っていると体を動かしたくなるので、朝は「サンライズストレッチ」で、気持ちよく一日をスタート。朝のストレッチは大人気でいつもほぼ満席。混んでいる時は、デッキを散歩したりしました。隠岐周辺を航海中には朝の散歩のタイミングで偶然イルカにも遭遇。とってもうれしい思い出です。


◾️その他の船内イベント
キャプテン主催のウェルカムパーティーや、ビンゴ大会、クイズ大会。夏のクルーズならではの洋上の夏祭りや盆踊り教室も印象的でした。東北夏祭り説明会も事前にお祭りのことを学べて参考になりました。




毎晩船内新聞が部屋に届くたびに「明日は何をしよう?」とチェックしながら一日の予定を決めるのも、クルーズ旅行ならではの楽しみでした。
お気に入りの船内スポット
船内には客室以外にも素敵スポットがたくさん!そのなかでお気に入りのスポットをいくつかご紹介します。

◾️プール湖畔
クルーズの期間が真夏だったので、暑くて長居はなかなかできなかったのですが、屋外のプールでのんびり過ごす時間はやっぱりクルーズの楽しみのひとつ。(プールは広くはないのですがやや深め。水に入った満足感を味わえました。)



◾️MITSUI OCEAN スクエア
リビングのように居心地の良いゆったりとしたスペース。本を読んだり、仕事をしたり、カフェもとても好き。船の旗が掲揚されているタイミングには、外のソファスペースで、風になびく旗と寄港地の景色を見る時間が好きでした。


◾️プールセルリアン
プール湖畔より小さめのこじんまりしたプールスペース。比較的空いていて、船跡を眺められるスポットでもあります。静かに泳いだりジャグジーを楽しみたい人におすすめ。

◾️中央の螺旋階段
船内中央の美しい螺旋形のゆったりとした階段は、三井オーシャンフジらしいスポットのひとつ。船内で現在地確認をする目印でもありました。自然光が入って1日の変化を感じることができるところが特に好きな点でした。


寄港地での過ごし方
別府(大分)
最初の寄港地となった別府では、出国手続きがあったので少しだけ下船し、地元で人気のパン屋さんに行ったり、大分の名産品を取り扱うお店や、雑貨屋さんをみて周りました。温泉にも入りたかったのですが、本当に暑い日で断念。何度も来たことのある別府ですが、またゆっくり来たい気持ちが再燃しました。






釜山(韓国)
父が釜山に来るのは初めてだったので、クルーズのエクスカーション(寄港地観光)で、チャガルチ市場へ。ずらりと並ぶ新鮮な魚介類や、釜山ならではの活気ある市場の雰囲気を楽しみました。
その後は、釜山を訪れるといつも足を運んでいる、海女さんが営む海鮮食堂へ。新鮮な海の幸を堪能し、両親にも釜山らしい食を楽しんでもらいました。
この日は休日で、観光地はかなりの混雑が予想されていたので、観光を詰め込みすぎず、早めに船へ戻り後半の旅に備え体力を温存。こんなに楽に海外に来ることができることに両親も驚いていました。
夕日に照らされ少しずつ遠ざかっていく釜山の景色はとても印象的でした。陸からでは見ることのできない、クルーズならではの景色に出会えたのも旅の思い出のひとつです。






秋田(竿燈祭り)
秋田では日中は港の近くの道の駅でお土産を探したり、マッサージに行って旅の疲れを癒したり(秋田港付近でお時間あればおすすめです!)と、ゆったりとした時間を過ごしました。
夕方からは、今回のクルーズで楽しみにしていた竿燈祭りへ。
今回のクルーズでは、竿燈祭りの観覧席が手配されていただけでなく、港から会場付近までのバス送迎、観覧席までスタッフの方が誘導してくださったのもありがたいポイントでした。こうした細やかなサポートも、三井オーシャンフジならではの魅力だと感じます。
豊穣を祈願し、稲穂を模した提灯を吊るした竿燈。その数は全部で一万灯。提灯を吊るした長い竿を手のひらや肩、額などで支えながら巧みに操る演技は、想像していた以上に迫力満点。大きくしなる竿を絶妙なバランスで操りながら披露される演舞に、気づけばすっかり見入っていました。会場でしか味わえない迫力と熱気。
念願だった竿燈祭りを、観覧席からじっくり楽しむことができ、今回の夏祭りクルーズの中でも特に印象に残る一夜となりました。





青森(ねぶた祭り)
青森では市場へ足を運び、新鮮な魚介たっぷりの海鮮丼を堪能。青森ならではの味覚を楽しんだ後は、夜に備えていったん船に戻って休憩。街全体が日中もねぶた祭りの活気に満ちていて夜の本番に向けて期待が高まります。
夕方からは楽しみにしていたねぶた祭りへ。船から会場までは歩いて移動。街中では、跳人(はねと)の衣装を身につけた人たちが続々と祭りへ向かっていく姿が見られ、会場へ近づくにつれて、少しずつ祭りの熱気が高まっていくのを感じました。



今回は観覧席も用意していただいていたので、席からゆっくりとねぶたを観覧することができました。目の前を次々と通り過ぎていく巨大なねぶたは、想像以上の迫力。鮮やかな色彩や細かな造形はもちろん、太鼓や笛、掛け声が一体となった祭りの熱気にも圧倒され、間近で見るからこその臨場感を存分に味わうことができました。こんな理想的な形で両親の夢を叶えることができ、本当にいい思い出になりました。





宮古(岩手)
これまでの寄港地では、観光や祭りを楽しんできたので、この日は少しペースを落として、デスクに向かう時間に。時折デッキで海を眺めたり、食事を楽しんだりしながら、船で過ごせる残りの時間を惜しむように、ゆっくりのんびり過ごしました。
その日の体調や前後の予定に合わせて「船に残って過ごす」という選択ができるのも、クルーズ旅の好きなところです。


おもてなしの心を感じた三井オーシャンフジの旅
初めて三井オーシャンフジに乗船して感じたのは、三井オーシャンフジの「ラグジュアリー」とは、上質な設備だけではなく、温かなホスピタリティとおもてなしそのものだということ。
美味しい食事はもちろん、快適な客室、落ち着いた船内の雰囲気など、長い旅を心地よく過ごせる環境が整っています。快適な環境で長くすごせること、移動の負担が少ないのは、両親との旅で大きな魅力でした。
秋田の竿燈祭りや青森のねぶた祭りを間近で観覧できたことも、今回の旅の大きな思い出です。「一度は生で見てみたい」と話していた両親にとって、このクルーズは夢を叶える旅にもなりました。
リピーターが多いのも納得できる、居心地のよさと温かなおもてなし。両親はすっかり三井オーシャンフジのファンに。クルーズという新しい旅のスタイルを知った父は下船後すぐに「次はどのクルーズに行こうか」と、次の旅の検討を始めるほど。今回の夏祭りクルーズは、両親にとっても私にとっても、忘れられない旅となりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからのみなさまの旅も、素敵な旅になりますように。
取材協力:商船三井クルーズ
メンバープロフィール
- 旅をこよなく愛するカメラマン。初めてのひとり旅は15歳でシンガポール。以来、海外の僻地長期滞在や、バックパッカーを経て、現在はラグジュアリーなホテル滞在や、地域をのんびり丁寧に旅をする上質な時間を味わう旅のスタイルにシフト中。旅と写真でご縁をつなげていけたらと思っています。




