金沢発着クルーズ前後におすすめ!能登を満喫する日帰り旅

こんにちは。金沢を旅するように暮らすトラベルフォトライターの土屋香奈です。

金沢港発着クルーズを楽しむなら、乗船前や下船後にもう少し石川を満喫してみませんか。金沢市内観光も魅力的ですが、少し足を延ばせば、能登方面へ日帰りで訪れることもできます。

今回訪れた七尾・和倉温泉は、能登半島地震で大きな被害を受けたエリアのひとつでもありますが、少しずつお店が再開し、観光で訪れられる場所も戻ってきていました。今の能登を見て、味わって、買い物をすることも、旅を通してできる応援のひとつ。

今回は、金沢港発着クルーズの前後に楽しみたい、能登方面の日帰りドライブコースをご紹介します。

金沢港から能登へ、日帰りドライブ


金沢港から能登方面へ向かうなら、レンタカーは金沢駅周辺で借りるのがおすすめです。金沢港周辺にはレンタカー店舗がないため、事前に金沢駅周辺の店舗で予約しておくと安心。

港から金沢駅までは車で約15分、路線バスで30分ほどです。クルーズ船によっては、金沢駅までのシャトルバスが運行される場合もあります。

今回は、金沢から日帰りでめぐりやすい七尾・和倉温泉・千里浜周辺へ。海鮮ランチに、能登の手仕事、温泉街の寄り道、砂浜ドライブ、海の家まで、能登の入口エリアを楽しむドライブコースを巡ってきました。

能登食祭市場で、浜焼きランチ


金沢駅周辺から車で約1時間半。最初に向かったのは、七尾市にある「能登食祭市場」です。
能登の魚介や特産品が並ぶ市場で、館内には花嫁のれんや能登キリコの展示もあり、到着した瞬間から能登らしい雰囲気に包まれました。


ランチは、館内の浜焼きコーナーへ。
セットメニューを注文できるほか、市場内で購入した魚介をその場で焼いて味わうこともできます。


今回は、カニ足やホタテ、赤エビ、サザエ、旬の貝、イカ、魚の干物などが入った「食祭市場セット」4,600円(2人前)をオーダー。焼き方の案内もあり、スタッフの方も丁寧に教えてくれるので、浜焼きに慣れていない方でも安心です。

貝が開いたり、エビの色が変わったりと、焼き上がっていく様子を見ながら味わえるのも浜焼きの魅力。焼きたての魚介は、やはり格別でした。


食後はお土産ショップへ。能登の地酒をはじめ、能登島ガラスや輪島塗などの工芸品、お菓子まで、能登らしい品々がずらりと並んでいました。

高澤ろうそく店で、能登の灯りに出合う

かつて銀行だった建物を活用した仮店舗。銀行時代の表示と和ろうそくが共存する、今だけの空間

続いて訪れたのは、七尾市の一本杉通りにある「高澤ろうそく店」。明治25年創業、七尾で和ろうそくを作り続ける老舗です。能登半島地震で大きな被害を受けたうちのひとつのエリアですが、通り沿いでは少しずつ再建が進められていました。

ろうそくの側面に、四季折々の花々を一つひとつ手描きで施した絵ろうそく

高澤ろうそく店の和ろうそくは金沢のお土産店などでも見かけますが、絵ろうそくの種類が豊富にそろうのは、やはり本店ならでは。実際に手に取りながら、色や絵柄を選べるのも楽しい時間です。

伝統的な和ろうそくでありながら、現代の暮らしにも取り入れやすいデザインがそろっているのも魅力。私自身も好きで、金沢のお土産店などで見かけると、つい手に取ってしまいます。

今回はせっかく本店まで来たので、4月に発売されたばかりの新商品「Melissa(メリッサ)」を購入しました。金澤やまぎし養蜂場の蜜蝋を使った、天然成分100%の蜜ろうそくです。

火を灯してみると、小ぶりなろうそくから立ち上がる炎の存在感に、少し驚かされます。ゆらゆらと揺れる明かりはやわらかく、眺めているだけで穏やかな気持ちに。

店内では、和ろうそくの原料も展示されています。灯芯草などを実際に見て触れながら、和ろうそくづくりの背景や素材へのこだわりを知ることができるのも魅力です。

旅のお土産として選ぶのはもちろん、この地で買い物をすることが、能登を応援する小さな一歩にもなる。そんなことを感じさせてくれる立ち寄りでした。

青林寺で美しい一枚を

次に向かったのは、和倉温泉エリアにある「青林寺」。
庭の緑が机に映り込むリフレクション写真が美しいと、SNSでも話題になったお寺です。

青林寺を訪れたら、ぜひ見ておきたいのが「御便殿」です。御便殿は、明治42年、のちに大正天皇となる皇太子が和倉を訪れた際の休憩所として建てられたもの。本来、役目を終えるとすぐに取り壊されることが多かった建物ですが、和倉では戦後まで残され、後年、青林寺へ移築されました。今も当時の面影を伝える、貴重な建物です。

お目当ては、窓の外の緑が机の上にそっと映り込むリフレクション写真。スマホでも簡単に美しく撮れるのがうれしいポイントでした。

※拝観状況は変更となる場合があります。訪問前に必ずお問い合わせください。

和倉温泉の人気店、能登ミルクへ

和倉温泉まで来たら、ぜひ立ち寄りたいのが、和倉温泉街にある「能登ミルク」。能登の酪農家が大切に育てた生乳を使ったジェラートが人気のお店です。

まず目を引くのは、思わず写真を撮りたくなるかわいらしい外観。白を基調にした建物に、赤い「能登」の文字が映え、店内に入る前から気分が高まります。


これまでに作られてきたジェラートは、200種類以上。店頭には定番の「能登ミルク」「能登ミルクヨーグルト」「宙」を中心に、十数種類のフレーバーが並びます。

迷ったら、定番の「能登ミルク」と「宙」のダブルを。「宙」は、杏仁・マンゴー・ブラッドオレンジを組み合わせたオリジナルフレーバーで、爽やかな味わいと華やかな見た目が魅力です。

1週間に1度ほどのペースで新しいジェラートが登場するのも魅力。その時だけ出合える味があるので、何度も訪れたくなります。

この日並んでいたのは、黒糖きなこ。きなこの香ばしさに黒糖ソースのコクがアクセントになった和のフレーバーで、ミルクのまろやかさとも相性抜群でした。

店内には、「能登ミルク」のロゴが入ったお土産も。シンプルでかわいらしいデザインのものが多く、自分用にはもちろん、ちょっとしたプレゼントにも選びたくなります。

見た目のかわいさだけでなく、背景を知るともっと楽しくなるのが能登ミルクの店内。細かなところまで、つい見たくなる工夫が散りばめられています。

たとえば、店内のアートには千里浜の砂が使われていたり、かつて牧場で使われていたミルク缶が照明として生かされていたり。よく見ると、ミルク缶にはそれぞれ異なる牧場の名前が記されていて、そんな細かな発見も楽しいポイントです。

洗面台には、反転して書かれた「能登ミルク」のロゴも。鏡越しに撮ると正しく読める、遊び心ある仕掛けでした。

わくらポケモン足湯で、足元からぽかぽかに

能登ミルクから車で約2分、「わくらポケモン足湯」へ。2026年5月にリニューアルしたばかりの足湯で、ギャラドスやニョロトノ、ピカチュウなど、かわいらしいポケモンたちに囲まれながら無料で楽しめます。

平日でも写真を撮る人や足湯で休む人の姿が多く、和倉温泉の新しい立ち寄りスポットとして人気を集めていました。

©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの商標です。

足湯のまわりで休んでいるポケモンたちや、室内の壁面のポケモンたちなど、細かな演出に思わず笑顔に。ドライブの途中で足を休めながら、温泉街らしい時間を気軽に楽しめるのが魅力です。足元からぽかぽか温まって、予定より少し長居したくなる癒やしの時間でした。

道の駅 のと千里浜で、名物おやつとお土産探し

和倉温泉から羽咋方面へ移動し、「道の駅 のと千里浜」へ。千里浜なぎさドライブウェイのすぐそばにあり、ドライブ途中の休憩やお土産探しに立ち寄りやすいスポットです。

ここでのお目当ては、名物の「のとししカレーパン(313円)」。能登のイノシシ肉を使った、ドライブ中に食べたいご当地おやつです。外はカリッと、中はもっちり。旨みのあるカレーが詰まっていて、小腹を満たすのにぴったりです。

そして、ここに来るとつい食べたくなるのが、能登町に本店を構える「マルガージェラート」のジェラート(ダブル600円〜)。能登の素材を生かした味わいが魅力で、ドライブ途中の休憩にもぴったりです。

「だいこん足の湯」は11月下旬〜4月下旬ごろ、湯温低下のため閉鎖されます。訪問前に最新情報をご確認ください。

道の駅の敷地内には、無料で利用できる源泉かけ流しの足湯「だいこん足の湯」も。羽咋市の特産である大根にちなんだユニークな名前で、ドライブの途中に気軽にひと休みできます。


すぐそばには、千里浜の砂で作られた大きな砂像も。いのししかと思いきや、中から宇宙人が顔をのぞかせるユニークな作品です。羽咋市は「UFOのまち」としても知られていて、そんな土地柄を感じられる遊び心ある展示でした。

館内にはお土産も充実しているので、帰る前のお土産スポットとしてもおすすめです。

なかでも人気なのが、能登産の紅はるかを使ったお土産。「能登紅はるかチップス」や「紅はるかせんべい」など、手軽に持ち帰れる品がそろっています。

道の駅限定のオリジナルクラフトビールも見逃せません。自然栽培された羽咋米を副原料に使った「CHIRIHAMA Beach」「CHIRIHAMA Sunset」のほか、「HAKUI BEER」も並び、旅先らしいお土産選びが楽しめます。

砂浜ドライブが楽しめる、千里浜なぎさドライブウェイへ

旅の締めくくりは、「千里浜なぎさドライブウェイ」へ。羽咋市千里浜町から宝達志水町今浜まで続く、約8kmの砂浜を車で走れる絶景ドライブスポットです。波打ち際を車で走れる海岸は日本でもここだけ。窓のすぐそばに海を感じながらドライブを楽しめます。

砂浜を走行できるかどうかは、天候や波の状況によって変わるため、出発前に「石川みち情報ネット」などで通行可否を確認しておくと安心です。

この日は無事に走行できたので、波打ち際をゆっくりドライブ。車窓から海を間近に感じながら、砂浜ならではの景色を楽しみました。

途中、潮だまりができていたので、車を降りて撮影タイム。水面に空が映り込み、千里浜ならではのリフレクション写真も楽しめました。

ビーチハウス・ルアナでサンセットタイムを

千里浜なぎさドライブウェイでドライブを楽しんだあとは、海辺にある「ビーチハウス・ルアナ」へ。千里浜から今浜まで続く千里浜なぎさドライブウェイの今浜側にあり、砂浜ドライブの前後に立ち寄りやすい浜茶屋(海の家)です。

ルアナは、毎年4月から9月頃までの期間限定オープン。春に少しずつ建て始め、初夏には浜茶屋としての姿に。シーズンが終わると解体され、また翌年、新しい雰囲気で登場します。毎年同じ場所にありながら、訪れるたびに少し違う表情を見せてくれる。そんな期間限定ならではの特別感も、ルアナの魅力です。

今年は海辺にブランコも登場。
沈みゆく夕日を眺めながら、波音のそばでブランコに揺られる時間は、まさに最高のひとときでした。

カラフルなノンアルコールドリンクは毎年大人気。「カシスオレンジ(800円)」、「ブルーレモネード(800円)」。プルメリアのクリップは持ち帰りが可能。

夕日が少しずつ沈んでいくなかで、ノンアルコールドリンクと、フードをオーダー。波音をBGMに、海を眺めながら過ごす時間は、砂浜ドライブの余韻までゆっくり楽しませてくれます。

「ガパオライス(1,200円)」、「ロコモコ(1,200円)」、「ハマグリ3個(1,000円)」、「イカ(1,000円)」

金沢港発着クルーズの前後に、能登ドライブという選択肢を


浜焼きで味わう海の幸、能登の手仕事、温泉街の立ち寄り、砂浜ドライブ、海辺のカフェまで。金沢港から少し足を延ばすだけで、七尾・和倉温泉・千里浜周辺を日帰りで楽しめます。

乗船前に前泊する日や、金沢港に戻ってきたあとの1日を使えば、金沢市内観光とはまた違う石川旅に。金沢港発着クルーズを予定している方は、能登方面のドライブもぜひ選択肢に入れてみてください。

取材協力:一般社団法人金沢港振興協会

※記事中のメニューや価格は、2026年8月14日時点のものです。

メンバープロフィール

土屋香奈
土屋香奈
大学時代に観光を学び、旅を発信する楽しさを覚える。現在は、女子旅メインとしたトラベルフォトライターとして活動。その他にも編集者、フォトグラファー、インフルエンサーなど多岐に渡り活動中。地元金沢では、いしかわ観光特使を委嘱。SNS講座やトラベルライターの講師なども務める。旅番組のテレビ出演も多数。クルーズにハマったきっかけは、取材で海外発着のクルーズに行ったこと。



取材のお問合せは下記アドレスまで

admin@cruise-ism.com

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