エコノミークラスは、「早く到着しないか」と恋焦がれるほど待ち遠しく。
ビジネスクラスは、「この時間が永遠に続かないか」と願うほどゆっくりと休んでいたい空間。
2025年10月、フィンエアーを往復利用し、フィンランド・ヘルシンキを旅してきた。
パンデミックの前年から数えて、まさに6年ぶりの再訪。随分と遠い記憶のようでいて、何故だかつい最近のことのようにも思える。
2019年迄の私は、今よりもずっと忙しかった。夫と結婚をして数年、東京の自宅にいる時間よりも、いつもどこかの国に飛び立ち、異国で費やす時間の方が多かったように思う。
そして2020年、世の中があんなことになるなんて。世界中が予想だにしてなかった事態に苛まれて、誰もが途方に暮れる毎日。いつ終焉を迎えるか分からない、未来の見えないような日々が続いた。

「2020年の夏、フィンランド・ヘルシンキを旅する」と手帳に記していた私は、フィンランドへ飛べないのならば、自宅をフィンランドにすれば良いという発想に至り、自宅をアルテックやイッタラ、アラビアで溢れさせ、フィンランド仕様にしてしまった。
「今いる場所をフィンランドにすれば良い」いう大胆な計画は想像以上に功を奏した。しかしながら、自宅が居心地良すぎる場所となり、終いには旅に出なくても案外楽しい! ともなってしまい、むしろ「ううむ」と考え込んでしまったくらいだ。
この5年でより快適になった私の暮らしぶりだが、やはり再びフィンランドに行かねば始まらないよ…..
と、北欧の神様が、またすてきなご縁を私に与えてくださった。

さて、話しを今回のフィンランド・ヘルシンキ旅に戻そう。
6年ぶりのフィンエアーの機内では、かつて私が利用していた時とは違う点がいくつもあった。2024年6月に長距離線全機材の客室がリニューアルされたということもあり、最新情報を含めて備忘録替わりにまとめてみるとしよう。
【AY074便:エコノミークラス】NRT:23時05分→HEL:05時55分
※日本航路フライト夏期スケジュール(2026年3月29日~10月24日)ならびに最新情報はフィンエアー公式サイトをご確認ください。

▸日本路線の強化、欧州新規路線の就航、サステナビリティに関する取り組み
2025年夏期スケジュールより日本路線を段階的に増便
東京(羽田・成田)、大阪、名古屋の東名阪あわせて週25便体制となり、大阪/関西-ヘルシンキ線はデイリー運航となった
▸Skytrax Awardsの「北欧のベストエアライン」に15回連続で選ばれた
▸APEX(Airline Passenger Experience Association)より、最高評価である「5スター」に認定(2026年度公式評価として発表)
▸世界で最も長い歴史のある航空会社の一社として、2023年11月に創立100周年を迎えた


▸北極上空を飛行した際に「The Northern route diploma(北極航路通過証明書)」が貰える!?
北極を通過した時など特別な証明書が配られる場合があるようだ
但し、就寝中だと配布に気がつかないことがあるので、私のように貰いそびれる方がいるかも!?
※日本-ヘルシンキの飛行時間は平均約12時間30分
▸年間を通じてラップランド地方への直行便を運航している唯一の航空会社である
▸70機以上の航空機のほとんどはエアバスで、最新鋭のエアバスA350も含まれている
▸日本と欧州を結ぶ路線において日本航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、スペインのイベリア航空と欧州線共同事業を実施している


▸2050年までに二酸化炭素排出のネットゼロ達成を目指している
▸フィンエアー冬期スケジュール 例:
日本ーヘルシンキ
・AY62 羽田 21:55 ヘルシンキ 4:00(翌日)
・AY74 成田 23:10 ヘルシンキ 5:00(翌日)
・AY68 関西 23:25 ヘルシンキ 5:30(翌日)
ヘルシンキー日本
・AY61 ヘルシンキ 18:00 羽田 14:25(翌日)
・AY73 ヘルシンキ 17:45 成田 14:10(翌日)
・AY67 ヘルシンキ 17:00 関西 12:50(翌日)

そして、どの座席クラスでも、シグネチャードリンクのブルーベリージュースが飲めるのは嬉しい。
フィンエアーブランドのブルーベリージュースドリンクは、フィンランド北部のトゥルクでEckes-Granini社が100%再生可能エネルギーで生産。機内では追加料金なしで好きなだけ楽しめるのが、私の愛するフィンランドらしくて良い。
実のところ、フィンランドにおける300以上の食料品店(Kグループ)では、このフィンエアーのシグネチャードリンクを、ごく普通に取り扱っている。
旅好き、北欧好きの仲間の間では、このブルーベリージュースをお土産として持ち帰るのが定番でもある(そして私も、帰国便の預け入れのスーツケースに必ず忍ばせる)
しかしながら、ブルーベリージュースドリンクをフィンエアーの機内で飲めるこの瞬間こそが最高なのだ。




気がつけば早朝のヘルシンキに到着。
夏からしばらく仕事漬けで忙しかった私は、予め自身のAmazon Prime Videoに登録しておいた映画『アアルト』を何回も自動再生したまま、ぐっすりと就寝していたようだ。
それでも、事前にフィンエアーのホームページよりオーダーしていた特別機内食「AVML(アジア風ベジタリアンミール)」は格別の美味しさだったことを覚えているし、窓からオーロラが見えたりしないか? とそわそわした気持ちも忘れてはいない。

日中は人々で賑わうヘルシンキ・ヴァンター国際空港も、朝5時台だと灯りから鮮やかな放たれる強い色合いが際立ち、どこか儚げで幻想的。そして妙な静けさにも包まれる。
その刹那と相反するかの如く、我々の意気揚々とした黄色い声は凜と響き、高まる興奮が止まらない。
その後のヘルシンキ滞在記に関しては、以下の記事より是非とも。
参考:【北欧旅にフィンエアー】フィンランド・ヘルシンキ 9Days 2025年10月 ークルーズ旅の寄港地巡りの参考にー
【AY073便:ビジネスクラス】 HEL:17時45分→NRT:13時05分
ビジネスクラスの話をする前に、少しだけ謝りたいことがある。
それは、【フィンエアー ビジネスクラス】とグーグル検索をすると、私が2016年2月に書いたブログ記事が未だ検索上位の3位以内にあがってくることだ。
約10年前の古いビジネスクラス搭乗体験記が…..長い間ずっと誰かの目に留まり、参考になっていたかと想像するだけで、申し訳気持ちでいっぱいだった。
ともあれ、フィンエアーのビジネスクラス搭乗記が少ないのかといえば、そんなこともないと思う。今やInstagramやXなどのSNSやYouTubeで発信する方も多いはずだし、何故こんなにも長期に渡って記事を見られていたのか? 結局のところは謎のままなのだが、2025年10月における最新のビジネスクラスを紹介していこう。


※機内の座席などで使用しているムーミンのぬいぐるみは、全てizuminの私物です
▸長距離路線の革新的な新しいシート
フィンエアーが新たに導入したコリンズ社製シート『AirLounge』
シェル型の穏やかなデザインで、身体に負担がかからなくて居心地が良い
人間工学に基づき、身体に負担がかからないよう座席がデザインがされている
▸広々としたレイフラットベッドにもなる座席
リクライニング構造を用いず、ソファーとフラットベッド両方の機能をもつ座席
以前とは異なる仕様だが、新しい座席の方が統一感のある落ち着いた色調なのもあり、より寛ぎを感じられる

▸マリメッコの世界観と共に過ごす
ビジネスクラス用アメニティキットが2023年9月に一新
マリメッコの美しいJoonas(緑/青)とPieni Melooni(灰/青)のプリント入りに変更
・マリメッコ デザイナーポーチ、マリメッコ アイマスク
・耳栓、Humble Co.の竹製歯ブラシ&練り歯磨きデンタルキット
その他、ヴィーガンおよび植物由来のフィンランド製の化粧品も客室乗務員にリクエスト可
▸最高の寝心地とリラクゼーションを約束してくれる
フィンエアーのためにデザインされたアースカラーのマリメッコのデュベをはじめ、マットレスパッドが備わっている



▸座席には豊富な収納スペースや読書灯、USBポートタイプAとタイプC、PC用電源、携帯電話のワイヤレス充電器がある



▸食器にも北欧のエッセンスが詰まっている
フィンランドの美しいデザインとおもてなしの心を詰め込んだ空間で、フィンランドならではのブランドにも触れることが出来る
・イッタラ/マリメッコなど
▸長距離路線ビジネスクラスの機内食
エコノミークラス同様、メインコースのメニューを事前に選択可能(特別食も出発24時間前まで選べる)
北欧料理と発着地のエッセンスを取り入れた料理を提供
フィンエアーのためにデザインされたイッタラ製の食器を使用

優しく包み込まれるように、ゆとりある優雅なプライベートスペースで、食事やデザート、ワインを心ゆくまで。
ビジネスクラスは、この時間が何よりも楽しい。
私物のマリメッコエコバッグ(過去にフィンエアーとコラボされたアイテム)やムーミンと一緒にあれこれと撮影をしてみたり、「あぁ、このサイドボタンは暗くても分かりやすいように光るのだな」と発見したり、グラスをひっくり返して底に印字されているロゴ(iittala×Finnair)を確認しながらにんまりするなど、いつも以上に興奮しながら過ごしてしまう。
気がつけば日本へ到着する前に提供される朝食が運ばれてくる時間となり、「あぁ、あともう少し、この時間が永遠に続かないかな」と願っている自分がいた。


ここまで書き綴っていて、私は肝心なことを伝え忘れていたとを思い出した。
私の人生初のフィンランド・ヘルシンキ……実は日本から飛行機で訪れていないのであった。
フィンエアーの搭乗記を紹介する中で、あえて正直に伝えるかどうかも迷ったが、本当の話だからしょうがない。
約10年以上前、バルト海クルーズ旅行中の寄港地として、クルーズ船でヘルシンキへ足を踏み入れたのが、私とフィンランドとの最初の出合いだった。
そう思い返すと、クルーズ旅行というのは人生を変えてしまうほどのきっかけや夢が詰まっていて、このクルーズイズムのブログ記事でフィンエアーについて語れること自体にも、不思議な結びつきと運命的な巡り合わせさえ感じている。
今後においても、フィンエアーでヨーロッパ方面へ飛んでいくことも欠かさないだろうし、私のこれからの海外旅人生も、変わらず飛行機とクルーズ船がずっと紡いでくれるはずだ。

【北欧旅にフィンエアー】
フィンランド・ヘルシンキ 9Days 2025年10月 ークルーズ旅の寄港地巡りの参考にー
【フィンエアータイアップイベントご報告】
ヘルシンキおとな旅、北欧好きと建築士による旅報告会 @アルテック東京ストア
izumin
※掲載写真や文書の無断転載・引用はお断りします
取材協力:フィンエアー
メンバープロフィール

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《 年に一度は、夫婦で海外クルーズ旅行 》 がモットー。バルト海クルーズ船上中、船内チャペルにて挙式。
夫婦で旅好き、夫は総合旅行業務取扱管理者、世界遺産検定1級保持者です。
海外クルーズ取材では、バルト海、地中海、エーゲ海、カリブ海を経験。
20年以上前より個人ウェブサイトやブログを手掛け、現在はライターとして媒体への寄稿掲載を担う傍ら、日本のメディアを代表するブロガー、SNSインフルエンサーとして活躍。
“ 色彩豊かな魅せるカラフル旅 ”が人生のテーマ。音大ピアノ科卒という経歴から、得意とするのはヨーロッパ圏。
10年以上前より各国政府観光局及び航空会社をはじめ様々な国内外大手企業とのタイアップ企画へ数多く参加、受賞経歴も多数有り。





