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2025年12月5日(金)・6日(土)の2日間、東京・お台場の東京国際クルーズターミナルにて、日本最大級のクルーズイベント「クルーズEXPO 2025 東京」を開催しました。
一般来場者を迎えた6日(土)には、当初の予測を大きく上回る5,094名が来場。
会場は終日多くの来場者で賑わい、クルーズへの関心の高さを感じさせる熱気に包まれました。
本レポートでは、活気あふれる当日の会場の様子や、各コンテンツの模様をお届けします。
「クルーズEXPO 2025 東京」について

「クルーズEXPO 2025 東京」は、日本におけるクルーズ産業のさらなる発展と、地域経済の活性化、観光需要の創出を目的に開催された、日本最大級のクルーズ総合イベントです。
初年度となる今年は、クルーズ市場の若年層開拓や、これまでクルーズに触れる機会のなかった潜在層へのアプローチを目指し、2日間にわたり多彩なプログラムが展開されました。

会場には、国内外のクルーズ会社や代理店をはじめ、クルーズに強みを持つ旅行会社、日本各地の寄港地港湾局、さらには航空会社やホテルなど、全48団体が出展。
クルーズを取り巻く幅広い業界の最新情報を、横断的に知ることができる貴重な場に。




さらに、実際にクルーズを体験した人気インフルエンサーによるトークステージや、デジタルスタンプラリー、大人から子どもまで楽しめるワークショップなども開催。

様々な体感を通じ、「24時間すべてが旅のハイライト」であるクルーズ旅の魅力に触れられる機会が盛りだくさん。

「特別な旅」というイメージを持たれがちなクルーズを、より多くの方にとって身近な旅の選択肢へー
新しい旅のスタイルとしてのクルーズと出会える2日間となりました。
初日:業界日

一般来場者を迎える6日に先がけ、12月5日(金)には業界関係者向けのプログラムが実施されました。
クルーズイズム代表による開会の挨拶を皮切りに、いよいよイベントスタート!


オープニングセレモニーでは初開催を祝し、国土交通省港湾局産業港湾課クルーズ振興 室長 林 雄介氏、ならびに日本旅行業協会クルーズ旅行推進部会 部会長 松浦 賢太郎氏により、開会の挨拶が述べられました。
この日メインステージで行われたのは、3つのセミナーです。
第1部 「2030年、日本人のクルーズ人口を100万人にするために」

国土交通省が掲げる目標をテーマに、業界および行政のキーパーソンが登壇。
これまでの歩みや現状を踏まえながら、クルーズ人口拡大に向けた可能性や、今後取り組むべき課題について意見が交わされました。
コロナ禍を経て、徐々に回復基調にあるクルーズ市場の現状や、今後の成長に向けた具体的な視点が共有されました。
【パネリスト】
向井 恒道 氏 日本外航客船協会 会長(商船三井クルーズ社長)
糸川 雄介 氏 日本国際クルーズ協議会副会長(クルーズコンタクトジャパン社長)
原田 幸定 氏 東京都港湾局 港湾振興担当部長
【ファシリテーター】
沖田 一弘 氏 みなと総研クルーズ総合研究所 副所長
第2部 「船会社 × 人気YouTuber 情報発信が鍵を握るクルーズ人口の拡大」

クルーズ会社と旅系YouTuberが登壇し、情報発信がクルーズ人口拡大に果たす役割についてディスカッションが行われました。
クルーズを旅の選択肢の一つとして気軽に入れるためには何が必要か、”豪華客船”、”一生に一度”といったこれまでのクルーズのイメージを脱却するにはどんな発信が必要か、発信者、消費者目線を交えた率直な意見交換が行われました。
【パネリスト】
山本 佳之介 氏 商船三井クルーズ マーケティング
榎本 律子 氏 セブンシーズリレーションズ 代表取締役社長
橋本 行彦 氏 ミキツーリスト クルーズカンパニー 営業・マーケティング課 マネージャー
YKK 氏 旅行系人気YouTuber
こやトラベル 氏 旅行系人気YouTuber
Haru Daily 氏 旅行系人気YouTuber
トンちゃん 氏 人気女子旅プロデューサー
第3部 さらなるクルーズ船の日本寄港と、クルーズマーケットの拡大を目指して

地元関係者と連携して積極的に取り組んでいる港湾関係者が登壇。
日本の港湾がどのようにクルーズ船を受け入れ、寄港回数の増加や周辺地域の賑わい創出、さらには経済効果へとつなげていくかについて意見交換が行われました。
【パネリスト】
金沢港 田西 秀紀 氏 石川県港湾活用推進室クルーズグループ主幹
高知港 林 真弓 氏 高知県土木部港湾振興課チーフ
佐世保港 井上 丈嘉 氏 佐世保市港湾部 クルーズ事業推進課課長補佐
【ファシリテーター】
沖田 一弘 氏 みなと総研クルーズ総合研究所 副所長
各ブースでは、旅行業界、クルーズ業界、航空業界、地方自治体港湾関係など、業界の垣根を超え積極的に交流を深める姿が。



この日の夜は、YOTEL 東京銀座にて懇親会も開催。
イベント出展関係者含む参加者同士の親交を深めるとともに、5000人を越す来場が見込まれる翌日の一般来場日に向けて気持ちを一つにする場となりました。

2日目:一般来場日
いよいよ一般来場日を迎えた12月6日(土)。
会場にはオープン前から多くの来場者が詰めかけ、東京国際クルーズターミナルの3階だけでは収まりきらず、急きょ2階にも待機列を設けるほどの盛況ぶり。
会場の外にはキッチンカーも並び、華やかな雰囲気に。

この日のステージプログラムは、メインステージとサブステージの2箇所で同時進行で実施。
多彩なトークショーやセミナーが終日開催され、会場各所で熱気あふれる光景が広がりました。
メインステージ
メインステージでは、人気旅行系インフルエンサーを中心としたトークショーが全5部にわたって行われました。
第1部は、『吉田さんちのファミリー日記』によるディズニークルーズトークショー。

朝早い時間帯にもかかわらず、約300席の客席はあっというまに満席に。
国内外のディズニーリゾートに年間300日以上足を運ぶディズニーをこよなく愛する、吉田さんファミリーの人気と、ディズニークルーズへの高い関心が伺えました。

第2部は「人生が広がるクルーズ時間 ~ そのコスパとタイパに迫る – 令和の虎の社長がハマるクルーズ旅とは ~」。

年間に何度もクルーズを楽しむ愛好家である『令和の虎』でおなじみの平出社長が登場し、クルーズ未経験のアンナ社長との特別トークを実施。「人生が広がるクルーズ時間」をテーマに、コスパとタイパの視点から新しい旅の価値と魅力を語り合いました。
第3部は「クルーズ旅を新たな旅の選択肢に! 旅系YouTuberと語るクルーズ旅の楽しさとは」。

人気旅系YouTuber3名が登壇し、実際に体験したクルーズ旅を通して、海の魅力や船上での楽しみ、意外な発見についてトーク。
笑いの絶えない、終始和やかな雰囲気のステージとなりました。
【ゲスト】
YKK 氏 旅行系人気YouTuber
こやトラベル 氏 旅行系人気YouTuber
Haru Daily 氏 旅行系人気YouTuber



第4部は「「楽しもう、空の旅、船の旅!」~ Fly & Cruiseでひろがる世界 ~」。
旅行系YouTuberのおのだ氏が登壇し、空の旅での豊富な体験と比較しながら、船旅ならではの魅力やクルーズの楽しさを語りました。

第5部「鉄道を愛する旅系YouTuberにクルーズ旅の魅力を聞いてみた!」
鉄道旅・親子旅YouTuber鈴川絢子氏がクルーズ旅の魅力を紹介。

大画面から流れる音楽に、生歌披露に、小さな子どもたちが思わず体を揺らす微笑ましい場面も見られました。
サブステージ

会場後方のサブステージでは、8つのセミナーを開催。
旅行系インフルエンサーが実際に感じたクルーズ旅の魅力、旅行会社と船会社からの最新情報やプロが厳選するとっておき情報などが紹介されました。
【トークショー】家族で世界一周したママ2人が本音で語る“クルーズの可能性子連れだからこそクルーズ旅へ
【トークショー】大人女子のクルーズ旅の楽しみ方
【シルバーシー】南極クルーズへいってみませんか
【iCruise】世界の富裕層だけが知っているラグジュアリークルーズの新しい旅のかたち
【C・I ・T】本物の帆船に乗り、海の匂い・音そして風を感じてみませんか。
【セブンシーズリレーションズ】ホーランドアメリカライン、シーボーン、ウインドスター、エメラルドクルーズの世界
【クルーズプラネット】今だから伝えたい!「クルーズ旅の魅力」
【クルーズバケーション】夢と魔法のクルーズへ!ディズニー・アドベンチャー号のご紹介







複数の旅行会社がオムニバス形式で連携し、これまでにないスタイルでクルーズ情報を発信。
クルーズに乗ったことのない人はもちろん、乗ったことがある人にとっても、これまで知らなかった新たなクルーズの魅力を発見する機会となりました。
セミナー終了後には、興味を持った来場者が企業ブースに足を運び、担当者の話を聞こうと人だかりができる場面も。


会場のにぎわいと体験コンテンツ
各ブースではくじ引きやVR体験など趣向を凝らした展示が行われており、誘導柵を設置し待機列の整理が必要になるほどの大賑わいに。


想像以上の人出に、パンフレットが足りなくなってしまったブースもあったようです。

また、会場内にはオリジナル塗り絵を楽しめるキッズコーナーをはじめ、三井オーシャンフジのペーパークラフト制作やクリスマスツリー作りのワークショップ、バルーンアート販売、デジタルスタンプラリーなど、子どもも楽しめるコンテンツを多数設置。



終日、親子でイベントを楽しむ姿が各所で見られました。
豪華すぎる大抽選会

そして何と言っても盛り上がったのが、昼と夜の2回行われた大抽選会。
昼夜合わせて、7つのフリークルーズやシンガポール往復航空券、各社のオリジナルグッズなどが当たる豪華な内容。
メインステージ周辺は何重にも人だかりができ、身動きが取れないほど!

メインステージの大画面にフリークルーズの賞品が映し出されるたび、大きなどよめきが上がりました。
皆様の期待と熱気を一心に受け、いざ抽選!

幸運を射止めた当選者様には、大きな拍手が贈られました。
【賞品一例】
コスタセレーナ「金沢発着 4泊5日クルーズ」(2名様1室)
MSCベリッシマ「初夏の爽やか 九州・済州島めぐり7日間」(2名様1室)
スタードリーム「シンガポール発着 2泊3日クルーズ」(1室2名様)
ロイヤル・カリビアン「シンガポール発着 3泊4日クルーズ」(1室2名様)
フッティルーテン「北欧ノルウェー・オーロラフィヨルドクルーズ 6泊7日」(1室1名様)
パンスターミラクル「大阪⇔釜山 往復乗船券」(1室2名様)
イースタンヴィーナス「博多発着、又は、広島発着、又は、韓国発着クルーズ」(1室2名様)
クルーズ業界のさらなる発展を目指して

クルーズに関わる様々な業態が一体となり、 クルーズ旅のリアルと魅力を体系的にお届けする場となった「クルーズEXPO 2025 東京」。大盛況のうちに、2日間の幕を閉じました。
クルーズを縁遠いものと感じていた若年層をはじめ、これまで十分に届いていなかった幅広い層に、その魅力をお伝えする機会となっていれば嬉しく思います。
初開催となった今回、多くの温かいご声援やお力添え、様々なご意見を頂きました。
こうした反響を活かしながら、今後もクルーズ業界の発展を目指し、クルーズがより身近な旅の選択肢のひとつとして広がっていくよう、多角的な取り組みや発信を行っていきます。
取材・文・オフィシャルフォト撮影:mugi
クルーズEXPO 2025 公式サイト
クルーズEXPO 2025 公式インスタグラム

