世界55カ国以上を旅したトラベルライターの「初クルーズ」体験記!準備・注意点・船内のリアル


世界を55カ国以上渡航した経験を持つ筆者。最初はバックパッカーとしてコスパのいい旅をし、その後はプライベートやトラベルライターとして5つ星以上クラスのホテルの宿泊、ビジネスクラスの旅などラグジュアリーからコスパのいい旅を幅広く体験してきました。そのような中、実は船旅であるクルーズ船は未体験。そんな私が今回、シンガポール発のクルーズに乗船する機会をいただき、初のクルーズ旅をしてきました。旅にはとことん慣れているものの、クルーズ初の私が初心者目線で、普段の旅との違いを含めてご紹介していきます。

普通の旅とは準備の段階で異なる船旅、気を付けること


今回、乗船したのはアメリカ、ロイヤル・カリビアン社が運営するオベーション・オブ・ザ・シーズ。船内の魅力的なコンテンツとコスパがいいクルーズとして人気のクルーズ会社で世界中を就航しています。

その中でも手軽に行けると大人気のシンガポール発、マレーシア・ペナンに立ち寄り、シンガポールに帰ってくるという3泊4日のショートクルーズに乗船。先ず驚いたのが通常の旅の準備と船旅の準備は全く違うということです。

この船旅では、まずはこの船会社専用のアプリのダウンロードからスタート!そこからショーの予約や、もし有料のレストランに行きたい場合はレストランの予約をしていきます。ショーは毎日、開催されていて予約不要のものが多いですが、一部、事前に予約できるものもあるので気になる人は事前予約を。

更にはWi-Fiも有料。早めに予約をした方がお得なので早い段階で使用するか、しないかを決めた方がいいと思います。私はのんびりしていたら1週間前くらいになり、残念ながら少し割引率は下がっていました。

またロイヤルカリビアンにはThe Keyというクルーズ内の体験を少しVIP化してくれる有料アップグレードパッケージもあります。優先乗船や乗船日には普段は有料レストランでの無料ランチ、ショーの優先席、Wi-Fi、アクティビティの優先時間、最終日の朝食などがついているので、あまり並びたくない、効率的に船内を楽しみたい人に向いています。

私もWi-Fiは購入するので、せっかくならプラスしてThe Keyを買おうか迷ったのですが、食事体験が増えてしまうと、お腹いっぱいになってフリーのレストランに行けなくなってしまうので、今回は控えました。初めてなので先ずはフリーのレストランも楽しみたいですからね。結果として、私たちはなくても全く問題はなかったです。ただ、ゴーカートなどの一部アクティビティは長蛇の列であきらめたので、もしアクティビティを絶対、体験したい人にはおすすめだと思います。このような選択肢があるのもありがたいですし、なんだかテーマパークに行くような感じですよね。

数日前にはアプリ上でチェックイン。準備段階で見逃しがちなのが、ラゲッジタグ(荷物札)の印刷です。これは船に乗船する時にバッグを入り口で預けて部屋に運んでもらう時に必要なので、必ず日本でカラー印刷していってください。A3サイズの方が大きくて使いやすかったです。このタグをつけるのに普段の旅では持ち歩かないホチキスも持参しました。

両替もシンガポールドルだけではなく、寄港地の時間を有効に使えるように事前にマレーシアのお金も用意。そんなこんなで普段の旅ではない旅の準備も楽しみながら進めました。

いろんな姿を見せてくれるバルコニーからの景色が最高

いざ、乗船!船への乗り込みはとてもスムーズで私たちの場合はほとんど立ち止まることなく、船内に入れました。クルーズ船は大きなホテルを積んでいるようで驚きです。中に入ると美しいショッピングモールのような内観が広がり、ここは船の上?と疑ってしまうほど。

今回の客室は、海側ラージバルコニー付きのツインルーム。乗船後、ルームスチュワードと呼ばれるハウスキーパーにお願いするとベッドを2つに分けてくれます。コンパクトですが、収納も多くて使い勝手がとてもいいです。ホテルのようにスーツケースを広げておくと少し邪魔なので、先ずはクローゼットに必要なものは収納してしまうと船旅が快適になります。

シャワーやトイレもきれいで使いやすいです。ドライヤーも完備。アメニティは石鹸、簡易的なヘア&ボディ用ソープだったので使い慣れているシャンプー、リンス、歯ブラシ、スリッパ、綿棒などは持参してください。

部屋の一番奥には海を見渡せる大きなバルコニーがあり、ここで景色を見ている時間が至福の時でした。

行きは朝日を眺め、帰りは夕陽を見る。街が見えたら街を見渡せるなど、いろいろな景色を楽しめるのも船旅の醍醐味だと感じました。部屋にいる時は、ほとんどの時間をここで過ごしていたので、クルーズに乗るならやはりバルコニー付きのお部屋がおすすめです。

普通の旅は滞在中にレストランや観光地を探したりとパワーとお金を使うことも多いですが、船旅は基本、予約時に客室料金とチップを支払うとクルーズ船内にある一部のレストラン、エンターテイメント、アクティビティなどの費用が全て含まれています。そのため現地では財布を持ち歩かず、値段も気にせずに気軽に動けるのも魅力。お部屋のルームキーカードで支払いも管理できるので、この鍵だけしっかり持ち歩きましょう。

コースからビュッフェと選択肢の多いレストラン

楽しみの一つ、グルメはコース料理が食べられるレストランからビュッフェレストランと豊富な選択肢があり、お好みで選べます。ディナーのメインレストランはいくつかあり、それぞれ場所が割り当てられるようで、最初、自分たちがどのレストランなのかわからず困り、戸惑いました。しかしよく見るとルームキーカードに記載されていたので、そちらを先ずチェックしてくださいね。

私たちのディナー会場は、赤い壁や椅子が印象的な高級感あるメインダイニング。今回は、時間指定のあるファースト・セカンドシーティングではなく、営業時間内であれば好きなタイミングで訪れることができる「MY TIME」を利用しました。ここでは前菜、メイン、デザートとコース料理が食べられるのですが、何品頼んでもいいという贅沢さ。お腹がいっぱいの時は前菜をスキップなど自分で選べるのもいいです。

そして流石、アメリカの船!ステーキが美味しすぎて、ここにくると毎回、ステーキを食べていました。特にニューヨークステーキがおすすめです。

お誕生日などのお祝いも事前にお願いしておくと、デザートプレートとスタッフによる歌をプレゼントしてくれます。今回はバースデーを迎える母との旅だったので私もお願いしておくと、母も大喜び。お祝い事にもピッタリです。写真を撮る際にケーキがずれて文字が潰れてしまったのはご愛嬌。

好みがさまざまなファミリーにも人気なのがビュッフェレストランのWindjammer。ここはオールデーダイニングなので朝食、ランチ、ディナーと好きな時間に利用できます。

種類が驚くほど豊富でカジュアルに好きなものを食べられるのは嬉しいです。ただ、けっこう、混雑しているので混雑時は席を探すのが少し大変かもしれません。

もし落ち着いて過ごしたいのであれば少し品数は減りますが、大人専用エリアにあるSolarium Bistroがおすすめです。またビュッフェレストランなどではマイタンブラーにお水を汲んで帰れるので持参したタンブラーも重宝しました。

その他、Cafe@Two70ではベーグルサンドやサンドイッチ、ケーキ、麺などもいただけます。

クルーズで意外だったのが、大体のレストランが21時には閉まってしまうこと。ただ、Sorrento’s Pizzaだけは夜中までオープンしているので、ここではショーの後のシメ”ピザ”が私たちの定番となりました。

ピザが少し重たく感じる人はおかゆもあったので、こちらも夜食におすすめです。

毎日通った大型劇場でのショー

親子での乗船だったので、プールやアクティビティというよりも今回はショーを毎日、楽しみました。そのクオリティといったらもう驚きで、毎晩、感動してしまうほど。大型劇場のRoyal Theaterでは毎晩、異なるショーを夕方と夜に2公演行います。

どちらかのショータイムに合わせてディナーの時間を組み、劇場に通いました。ミュージカルやアクロバッド、ダンス&歌など内容もさまざまで、本当に楽しかったです。劇場もそこまで混雑していなく、この時は20分~30分くらいの早めに行けばいい席も確保できて快適でした。

アプリで事前予約しておいたTwo70で行われるショーは映像も使ったダンスショーで目の前でパフォーマンスが行われてダイナミックで臨場感があります。アプリの予約は参加予約で席の予約ではないので、いい席で見たい場合は20分~30分前と早めに会場に行ってもいいと思います。

船内にバスケットゴールが?ゴーカートも楽しめる

驚いたのが船の上に室内スポーツアリーナ(Seaplex)があることです。ここではバスケットボールやサッカー、バトミントンなどが時間帯によって楽しめます。実は普段からバスケをする私。バスケットボールの時間帯に訪れて少しシューティングに参加してみました。ボールはみんなでシェアするのでガツガツやるというより、ボールをみんなでまわしながらシュートをしていき、その場で友達ができそうな雰囲気です。船内でカラダを動かせて、子供達に大人気のエリアです。

そしてこのアリーナは時間帯によってゴーカートも体験できます。これは本当に人気で常に長蛇の列。

同じく長蛇の列ができていたのが大人気のFlowRider(サーフィン)です。船の上でサーフィンができるとは、すごすぎる!The Keyではアクティビティの優先時間があるのでゴーカートとサーフィンを絶対に挑戦したい人にはThe Keyは向いているかもしれません。

大人専用エリアのジャグジーで至福の時

プールは船の中心にあってファミリーで楽しめる屋外プールに加えて室内の温水プール、大人専用のプール「Solarium」があります。

親子旅の私たちはこのSolariumでゆっくり過ごしました。

船の先端にあり景色も抜群、比較的静かなエリアでジャグジーもあるので落ち着いて過ごせます。デッキチェアに寝転んでリラックスしたり、ゆっくり語り合いながら過ごしている大人やカップルも多かったです。このエリアに先に伝えたSolarium Bistroがあります。

ペナン島観光


2日目は15時くらいにはペナン島に到着。移動をコーディネートしなくてもゆっくりしていたら次の目的地に着いているのは船旅の魅力の一つ。パスポートを見せることなく税関もルームキーカードで全て処理され、マレーシアに入国完了です。

出たところで客引きのタクシードライバーがたくさんいます。しかしペナン島の寄港地はペナン島内でも有名な観光地であり世界遺産でもあるジョージタウンへは歩いて約15分と、徒歩圏内。もしこのエリアだけ見たいならGrabなどの配車アプリなどがあれば自分たちでもまわれると思います。それに合わせてシンガポールとマレーシアで使えるSIM利用にしておくとスマホもそのまま使えて便利です。

私たちはふと、思い立ってそこにいたタクシードライバーにお願いしてタクシーでペナン島内を巡ってきました。人気の観光地のペナンヒルやお寺などをまわってもらい短時間でペナン島をサクッと観光。

最後にジョージタウンの有名な壁画を見てショッピングを楽しみました。20時くらいまでには船に戻れるようにジョージタウンからトライショー(人力車)で港へ移動。いろいろ巡ってみたものの、ジョージタウンだけでも充分、楽しめるかなっといった印象です。というのもジョージタウンの雑貨屋さんやお土産やさんはとっても可愛くて、お値段もお手頃。時間もなかったので、もっと見てみたかったなという気持ちもありました。しかし、私にとっては2回目の久しぶりのペナン島で、短時間でも十分、楽しかったです。

充実した3泊4日のクルーズ旅

最終日はまるまる1日、船でゆっくり過ごせるのも嬉しい。その日に限って夜しかオープンしないメインダイニングでもブランチを開催していてビュッフェ形式ではなく、コース式で朝食・ブランチをオーダーできました。私たちも前日にウェイターさんから教えていただいたので訪れることに。このように、柔軟に情報をキャッチしてみてください。

グルメやエンターテイメント、アクティビティと、とにかくコンテンツが充実しているので一度、船に乗ってしまえば楽しみがいっぱい。まだまだ体験できていないコンテンツもあるほどです。また他の路線などにも乗ってみたいと感じ、船旅にもハマりそうです。普段の旅とは一味違ったクルーズ旅、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

取材協力:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル 日本総代理店 株式会社ミキ・ツーリスト

メンバープロフィール

ame
ame
読者モデルを経てライフスタイルやトラベル系のライターとなる。大学生時代からフリースタイルで世界周遊、今までに50カ国以上を訪れる。Traveling is Living「旅は人生、人生は旅」をテーマに様々な都市を訪れ感性や価値観を磨く。そんな中、1人旅では「どこに行きたい、何が食べたい」など自分の感性で進むことが叶い、出会うべく人に出会う楽しさを知る。その経験をもとに心を整える旅をすすめている。ASEANの観光に寄与したとして、観光庁から推薦を受け感謝状を授与。トラベル系の国際会議に英語で登壇、世界のインフルエンサーが集まるカンファレンスに大使館や観光庁から抜擢され日本代表として出席もする。

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