Contents
皆さま、こんにちは。
2010年代より海外クルーズ旅行を取材し、プライベートでも夫婦で船旅を楽しんでいる izumin です。
引き続き、MSCクルーズの日本周遊船「MSCベリッシマ」の2025年5月乗船記をレポートします。

▼下船最終日、神奈川・横浜の「大黒ふ頭客船ターミナル」へ入港時には、船上より横浜ベイブリッジを間近に撮影できる
本記事では、MSCベリッシマでの私のお気に入りやおすすめ、知っておくと便利な船内 Wi-Fi 事情、寄港地下船トピックスを中心に感想ベースでまとめました。
ボリュームたっぷりの内容ですが、他の記事にはない、かなりマニアックなことも紹介しているので、実際のクルーズ旅で必ず役立つはず! 最後までご覧いただけると嬉しいです。
※私のクルーズ旅の理想は、ゆっくり静か、人混みは避けて優雅に過ごしたいおとな旅タイプなので、私なりの目線で紹介します
※3本立てのブログ記事で体験記を綴っています
▸【MSCベリッシマ 特集1】夫婦旅リピーター視点で! 日本ならではのサービスにも大密着 2025年5月乗船記
▸【MSCベリッシマ 特集2】海側バルコニー客室、朝食・ルームサービス、MSCボヤジャーズクラブを特集!
▸本記事【MSCベリッシマ 特集3】本当は秘密にしたい、便利なお役立ち情報まとめ (船内 Wi-Fi、寄港地など)
【リピーター視点】私のお気に入り&おすすめ
その1:本当は内緒にておきたい、初日乗船後のマイルーティン

私の場合、初日乗船後の”マイルーティン”が決まっています。
避難訓練に参加後、デッキ15後方の「マーケットプレイス・ビュッフェ」でのウェルカムランチ(11:00~16:00)で、お決まりのあるモノを食べて、必ず屋外プールデッキのジャグジーで出航のひとときを楽しみます。

なぜ場所にまでこだわるのか? MSCベリッシマの模型を見て貰えれば一目瞭然ですね!
「マーケットプレイス・ビュッフェ」の一番後方エリアは、船尾に位置しており、眺めの良い開放的なテラス席での食事が最高だから。

最初の一食目には、ハンバーガーを食べるのが定番スタイル。どの会社のクルーズ船にもわりとハンバーガーがあるので、必ず食べています。


クルーズ旅の初日は比較的混み合うことが多いテラス席も、最終下船日の早朝は意外と空いていることも。まさにそのタイミング、朝 5:30頃に撮影したのが《 上の写真:左 》です。
クルーズ旅行最後の朝食ともなると、《 上の写真:右 》のように厳選されたお気に入りだけ(しかも、ちぐはぐ!笑)になってしまうのは、私だけでしょうか?


出港時間16:30より前に、「マーケットプレイス・ビュッフェ」の上にある、デッキ16へ移動。船尾のなかでも一番広々としていることから、大勢のゲストがこの場所に集まってきます。「東京国際クルーズターミナル」からの出港では、いくつもの高層ビルを背後に、レインボーブリッジと東京タワーを眺めながらの都会的な光景でクルーズ旅行がスタート!
ちなみに私の場合、この出航シーンをデッキ18のジャグジーに浸かりながら、夫婦で優雅に過ごしました。

▼デッキ 16 後方「ホライズン・プール」下船最終日の早朝に撮影(三脚なし)
初日の出航時は賑やかなデッキ16・17・18の船尾エリアですが、落ち着いた雰囲気で撮影したい場合は、下船最終日の早朝に来てみても◎
「ホライズン・プール」の辺り一帯だって、こんなにも空いているのですよ。もちろんレタッチで人を消したりはしていません。私たち以外、本当に誰もいないのです。
神奈川・横浜の「大黒ふ頭客船ターミナル」へ入港する直前だったので、MSCベリッシマの後を追うように、さまざまな大型客船や貨物船が集まってきている光景も幻想的でした。

東京国際クルーズターミナル、神奈川・横浜の大黒ふ頭客船ターミナル、どちらも見応えがあって感動的でしたが、2020年9月10日にオープンした東京国際クルーズターミナルでの出港経験がほぼないことから、個人的に目新しく感じたのは「東京」です。
羽田空港を間近に感じられ、いろんな飛行機が次々と離陸、着陸していくさまがとても心に残っています。
その2:デッキ6後方「ライトハウスレストラン」の船尾窓側席

同様の船尾エリアでお気に入りだったメインダイニングが、デッキ6後方「ライトハウスレストラン」です。
あいにく私のディナー指定レストランは、「イル・チリエッジョ」であったので、朝食と昼食で二度利用しました。

どのクルーズ船でも船尾にあるガラス張りのレストランは大人気。MSCベリッシマの場合は、デッキ6に「ライトハウスレストラン」があることで、海面との距離感が近く、窓側席ではダイナミックな航跡や波しぶきを間近に感じられます。

どうやらエクスペリエンスの「アウレア」特典では、夕食のレストランの時間指定が自由になり、さらに「ライトハウスレストラン」の窓側席で過ごされている方が多いようですね。夕暮れ時のマジックアワータイムだと最高だろうなぁ!
私は今回、エクスペリエンスが「ファンタスティカ」だったので、モーニングとランチで「ライトハウスレストラン」を選びましたが、窓側席だと自然光が入り、料理も美味しそうに写真が撮れますよ。

ヘルシー志向の私は「ブリの炙り」をセレクト。ムースリーヌが人参とカボチャとで分かれており、スパイシー系の風味がほのかに広がって、食べ進めるごとに味の違いも楽しめます。
夫が選んだ「オーブンで焼いたジャークチキン」には、クリーミーなマンゴチャツネのディップが添えてあり、甘酸っぱさが食欲をそそります。
別の時間帯にいただいたメイン料理でも、ソースにスパイスの風味やちょっとしたこだわりがあって、毎日の食事を飽きさせないような工夫も!





▼夫のお気に入りは「カラマリ(イカのフライ)」
好きな時間に好きな席(※とはいえ、テーブル・スチュワードの指示に従います)で、お箸も使いながら気ままに食事するのが、夫はとても良かったみたい。拘束時間のあるディナータイムよりも、日中の方が気楽で食事がしやすかったそうです。
その3:クルーズ旅行における”ウェルネスツーリズム”

クルーズ旅行中は食べてばかりかと思いきや、私たち夫婦は日頃よりウェルネスな生活を心がけていることから、船上でも運動は欠かせません。
デッキ16中央「MSCジム by Technogym®」は、本格的なフィットネス施設。移りゆく絶景を眺めながらトレーニングだなんて、クルーズ船ならではですよね。最新のトレーニングマシンが揃っているだけでなく、時間帯毎にいくつものフィットネススケジュールが組まれています。



《8:00~8:30 日の出のストレッチ》《17:30~18:00 サンセットストレッチ》は無料。ヨガクラス、コアアプクラス、ピラティスクラスは有料と、クラスによって料金形態は異なります。
フィットネススケジュールクラスは、わりと手狭なスペースなのもあって、最大10名ほどの参加人数で締め切ってしまいます。

予約方法は、「MSCジム バイ テクノジム®」 の入口横、受付カウンターにある予約表に自分の部屋番号、名前を書きます。
「MSC for Me」のアプリで予約が出来ればラクなのでしょうが、そもそもの受け入れ可能人数も少ないこともあってか、紙に記入して予約をするアナログ方式です。
書き込み式の予約手順ではあるものの、スタッフが目を配って管理をしており、同じ人が一度に重複予約できないような配慮がなされていました。
その4:プールとジャグジーがたくさん!
クルーズ客船ならではのお楽しみ! プールやジャグジーも私たち夫婦のお気に入り。
MSCベリッシマは、代表的なプールの数が4つ(インクルーシブ)、ジャグジーはプールの周囲に複数あります。
□ デッキ19後方「アリゾナ・アクアパーク」・・・深さ50cm、3種類のウォータースライダー、綱渡り体験ヒマラヤンブリッジ、お子さま向けエリアもある
□ デッキ16後方「ホライズン・プール」・・・深さ140~160cm、船尾にある小さめのプール、子どもは足がつかないので大人向け
□ デッキ15中央「アトモスフィア・プール」・・・深さ160~180cm、デッキチェアや大型スクリーンを備えた大型屋外メインプール
□ デッキ15中央屋内「グランドキャニオン・プール」・・・深さ130~140cm、屋根がある室内プールで天候に左右されない、子どもが多い
※有料 デッキ19中央・ソラリウム内の「トップ19プール」・・・ジャグジープールあり
※MSCヨットクラブにもプールやジャグジーはあります(ヨットクラブのゲスト限定)

▼デッキ15中央屋内「グランドキャニオン・プール」
日本周遊のクルーズ客船のなかでも、プールとジャグジーの数は多いことから、初めてのクルーズ旅行をされた方にも驚いて貰えるかと。お子さま用のプールも充実していることもあって、比較的ご家族連れのゲストが多いのも納得ですね!


▼左:デッキ19後方「アリゾナ・アクアパーク」/ 右:デッキ15中央「アトモスフィア・プール」
季節や天候によっては、屋外プールは空いていることも多いです。私が乗船した5月のゴールデンウィーク明けでは、天候がすぐれない日も多く、屋外プールの利用者は少なめでした。
プールを利用する際は、客室で水着に着替え、ベッドの上に用意されていたロゴ入りカラータオルを持参してください。また、プールは海水であることから、利用後にはシャワーを浴びることを忘れずに。
【知っておきたい!】船内Wi-Fiやインターネット通信環境
「MSCベリッシマのクルーズ旅行中、船内Wi-Fiやインターネット環境はどうされましたか?」
と、私のインスタ宛てにも質問があったので、私の実体験をシェアします。
まず、MSCベリッシマの船自体には、船内のアプリ「MSC for Me」を起動するために必要な無料Wi-Fiと、通常のインターネット環境としてWEBページの閲覧などをする有料Wi-Fiパッケージが存在します。船内でいつでもSNSやウェブサイトなどを閲覧したい場合は、後者の有料Wi-Fiパッケージへ申し込むのが基本です。
私の場合、他のクルーズ客船での旅行中も大体そうなのですが、船内専用の有料Wi-Fiパッケージに申し込むこと自体がほぼないです。理由は、「船内中くらいはネット環境なしで、のんびりゆっくりしたい~」というシンプルなもの。
とはいえ、船内で常時インターネットが繋がらない状況だと、少し困った経験があるのも事実です(興味があれば、過去記事をご覧ください)。

▼航海中、グーグルマップを見ながら「今どこが近いかな?」と検索しました (九州エリアでは陸地近くに沿いながら釜山へ)
日本国内を周遊するクルーズ旅行を何度かしていると、海上での航海中も「あ、ここは4G(時には5Gも)が繋がりやすいな」という通信環境の海域を大方把握しています。というのも、私が2000年代から携帯キャリア事業で専門的な業務をしていたことがあり、海域における通信・エリアに関してもマニアックレベルで興味があるから(少しだけ深い話しをすると、実はクルーズ会社や船によって、衛星通信サービスの環境事情もけっこう異なります)。
この話を始めると、それだけで1記事以上は熱く語ってしまいそうなので割愛しますが、今回のクルーズスケジュールですと、和歌山県、宮崎県、鹿児島県、長崎県、五島列島、玄界灘の壱岐島や対馬あたりの海域では、docomoの電波を使って、Googleマップでの検索や、SNS投稿もしました。

▼プールデッキでは、衛星通信サービスのヒントになるものが見つかるかも(さて、どれでしょうか?)
ちなみに、韓国・釜山でのネット環境には、実際の寄港時間にあわせて、ドコモの「世界そのままギガ」を数時間契約しています。
(※あくまでも、さまざまな経験値のある私の参考例ですので、すべて自己責任となることをご承知おきください)
「そんな難しいことは細かく考えてられないし、常時インターネットが繋がらないと不安!」という方は、迷わず船内の有料Wi-Fiパッケージへ申し込まれることをおすすめします。
【知っておきたい!】寄港地での移動手段って○○なのです
【韓国・釜山】釜山港 ヨンド区「釜山国際クルーズターミナル」
クルーズ旅行のハイライト、寄港地での観光に関しても実体験を少しばかりシェアします。
寄港地の韓国・釜山は、【入港時刻 17:30、最終乗船時刻 22:30、出港時刻 23:00】といったスケジュール。「5時間もある?」と思いきや、実際には5時間まるまる観光に費やせる訳ではありません。
MSCベリッシマが着岸した港は、釜山大橋の手前にある、影島区(ヨンド区)の「釜山国際クルーズターミナル」です。
釜山駅より徒歩圏内にある「釜山港国際旅客ターミナル」での着岸と比べても、釜山タワーやチャガルチ市場、BIFF広場、ロッテ百貨店 光復店などがある南浦洞(ナンポドン)エリアまでは、到底歩ける距離ではなく、かなり遠いです。

今回は、MSCベリッシマが用意した、「釜山国際クルーズターミナル」~「釜山駅」までの往復無料シャトルバスが手配されましたが、バスの本数に限りもあることから、(私の感覚では)ピストン輸送というほどではなかったです。
▼参考:私が実際に体験した釜山寄港スケジュール▼
17:30 MSCベリッシマの下船スタート(船内の下船場所、ギャングウェイ迄も大行列)
18:00 ヨンド区「釜山国際クルーズターミナル」に辿りつく
↓ 全てのシャトルバスが出払ってしまい、屋外で大行列に混じり待機(とても寒かった)
18:37 シャトルバスに乗車、「釜山駅」へ向けて出発
↓ 車中の時間、約20分
19:00 シャトルバスが「釜山駅」エリアに到着
↓ ※プライベート観光(約1時間半、地下鉄に乗り「南浦駅」へ行き、買い物&夕食)
20:40 MSCベリッシマへ帰るため「釜山駅」エリアのシャトルバス乗車位置
(行きの下車場所と同じ)に到着、行列のなかでバスをしばし待つ
↓ シャトルバスで移動
21:30 ヨンド区「釜山国際クルーズターミナル」に到着後、MSCベリッシマ乗船(比較的スムーズ)
旅慣れた方であれば、ある程度こなせるかもしれないスケジュールでも、小さなお子さま連れのご家族、旅慣れてないシニア世代ですと、少し厳しいかもしれません。特に今回の寄港時間は夜の時間帯ということもあって、日中の観光と比べて見られる景色や行動範囲も変わってきます。
もちろんタクシーの配車アプリを使う手もありますが、必ず直ぐにつかまるかどうかも考えなければならないでしょう。何もかもが初めてで、安心して寄港地を巡りたい場合は、有料のショアエクスカーション(寄港地ツアー)に申し込むのも手段の一つです。

▼各旅行会社によるホワイトボードの案内も参考になる
釜山駅より徒歩圏内にある「釜山港国際旅客ターミナル(Googleマップ)」に着岸するのであれば、実際の観光時間もだいぶ変わってくると思うのですが、実はこんな理由があります。
釜山大橋の海面から橋の天板までの桁下高は60メートル。一方でMSCベリッシマの高さは75.5メートル(約2階建てのビルに相当)なので、船は橋の下をくぐれません。
MSCベリッシマに限らず、このようなことは大型客船あるあるの一つ。日本で有名な例ですと、横浜ベイブリッジ(橋桁の高さ55メートル)や東京のレインボーブリッジ(橋桁の高さ52メートル)などが挙げられます。
海面から橋の天板までの高さが理由でクルーズ船が通れず、本来ならば理想とする港の位置に着岸が不可能なこともある。
なんてことを、少しだけ頭の片隅に覚えておくと、次回のクルーズ旅行を企画する際に、船の大きさ自体にも注力してみたくなるかもしれませんね。

▼外貨はさまざまな国別にファイリングして管理、きちんと整理整頓・可視化しておき、いつでも旅で使えるようにしてます
ハードルが高そうな内容もあえてシェアしましたが、それもこれも、【これから MSCベリッシマで釜山の寄港地でどう過ごそうか検討している方の参考になりたい】と思うから。
国内を周遊する外国船籍のクルーズ船は、釜山での着岸も多いことから、インターネット環境のないオフライン状態でもすぐに読める、観光ガイドブックを一つ持っておくと便利ですよ。
(私は、正しい基本情報やデータが欲しいタイプ! 特に海外旅行の場合、観光局や正確な情報の分かる媒体を参考にします)
【長崎・佐世保】佐世保港 浦頭地区「佐世保クルーズセンター」
MSCベリッシマは釜山を出港した後、再び日本へと戻ります。
寄港地の長崎・佐世保は、【入港時刻 08:30、最終乗船時刻 14:30、出港時刻 15:00】といったスケジュール。
当初、旅行代理店からは「佐世保港の寄港中、港と市街地を結ぶ無料シャトルバスがある」と案内はありましたが、何かしらの理由でなくなり、有料のシャトルバス or ボートへと変更されました。
クルーズ旅行では、急な予定変更がよくあること。私は「抜港にならなかっただけいいや~」と思うタイプなのでさほど気にしないのですが、予定を組んでいた方や、初めて乗船された方はきっと困ったはずです。そんな時こそ船会社や同乗している旅行会社の手厚さやサポート力が試される時だったりするのですが、果たしてどのようであったかも含めて紹介します。

キャビンに配られた、佐世保の有料シャトルバスorボートの案内によると、着岸する「佐世保クルーズセンター(Googleマップ)」から賑やかな市街地迄は約50分の距離にあり、どちらを利用しても同額(大人1名18ドル、子ども1名14ドル)とあります。
私は「バスとボートの所要時間って、きっと異なるような気が!?」と思い、Googleマップで経路や所要時間を調べてみました。
バスとボートの稼働数は分かりかねる状況でしたが、長崎の地理的背景に伴う交通機関事情を把握している私としては、ボートを選択。予約のためにエクスカーションデスクへと向かいました。




MSCベリッシマには、エクスカーションデスクがデッキ5とデッキ6の二箇所にあり、実は規模感や営業時間が異なります。
どちらを選ぶかは、その時の混み具合やタイミング次第ですが、営業時間に関しては予め知ってしておくと何かと役立つはずなので、今回の例を参考にしてみてください。
【デッキ5】エクスカーションデスク・営業時間(午前/午後)
東京 — CLOSED / 12:00-22:00
航海日 — 09:00-13:00 / 16:00-21:00
釜山 — 09:00-12:00 / 16:00-22:00
佐世保 — CLOSED / 17:00-21:00
航海日 — 09:00-12:00 / 17:00-21:00【デッキ6】エクスカーションデスク・営業時間(午前/午後)
東京 — CLOSED / 18:00-20:00
航海日 — 10:00-12:00 / 18:00-20:00
釜山 — CLOSED / CLOSED
佐世保 — CLOSED / 18:00-20:00
航海日 — CLOSED / 18:00-20:00

シャトルバスとシャトルボート、同料金だとどちらを利用するか迷いますよね。
船酔いしやすい、天候に左右されづらいという方であれば陸路でしょうし、せっかくならば小型船にも乗ってみたいという方は海路を選択しても良いでしょう。

エクスカーションデスクで予約したシャトルバス用のチケットは、佐世保寄港の前日までに客室に届きます。
ゲストがアナログでチケットの手配をしなければならないので、有料送迎に関しても船内専用アプリ 「MSC for Me」で予約可能な仕組みになれば、きっと便利だろうなぁ(と、未来に期待!)

釜山寄港時の下船では、ギャングウェイまでの混雑、下船に関する案内が微妙といった、ファシリティー面の弱さを感じることもあったので、長崎・佐世保の際は早めに下船準備もしました。




2020年7月に完成した「佐世保クルーズセンター」は、佐世保港における新たな国際クルーズ船の受け入れ拠点として誕生。比較的新しい港なので、出入国管理・税関・トイレなどの設備もきれい! 一方で、市街地から近い「佐世保港国際ターミナル」にも大きなクルーズ船が二隻も寄港していた日だったので、両方の港で対応する人員の確保や税関職員の派遣移動なども大変だったのでは? など想像を巡らせていました。
MSCベリッシマのような外国船は客室数が多く、料金も比較的リーズナブルであることから大人気ですが、急激な国内クルーズ旅行ブームで、地方や離島は観光地までの交通が不便なことも多く、オーバーツーリズム現象が起きることもしばしば。
近ごろのニュースでもたびたび話題になっている事柄を、まさに佐世保でも体感するとは!


しかしながら、シャトルボートを選んだことは結果的に正解で、海上自衛隊の護衛艦(じんつう・ありあけ・あきづき)などを間近に眺められ、佐世保軍艦クルーズさながらのダイナミックな楽しみ方もできました。MSCベリッシマの船体もシャトルボートから眺められるチャンスもあって、記念撮影で賑わっていましたよ。
ここで一つ、必ず忘れないで欲しいことを追記!
釜山を出港後、客室内に配られた「携帯品・別送品申告書」は、佐世保寄港の下船時に必要です。
船内からギャングウェイを出る途中の行列時、つい忘れてしまった方が近くにおり、行列から外れて再び客室へ取りに戻っていたので、皆さまもお気を付けくださいね。
【知っておきたい!】船上での楽しみ方は無限大




デッキ6にあるプロムナード「ガッレリア・ベリッシマ」には、さまざまなブティックやレストラン、バーが立ち並びます。そのなかでも「ジャン・フィリップショコラ&カフェ(Jean-Philippe Chocolat & Café)に注目!
パティシエ世界チャンピオンに輝くジャン・フィリップ・モーリーでは、チョコレートやマカロンなど、たくさんの種類のスイーツを販売しています。お土産用の箱入りタイプだけでなく、ショコラ一粒から購入可能。気軽にお買い物ができるなんて嬉しい!


ユニークなサービスとして、板チョコにMSCのクルーズ船のデザインや名前、メッセージを文字入れし、さらにナッツ、ドライフルーツ、チョコなどのトッピングも選んで、オリジナルオーダーチョコを作れます。
日本語での操作も可能、タッチパネル形式なので、お子さまと一緒に楽しみながら、特別なギフト作りをしてみても。



クレープ&ジェラートのショップもあることから、甘い物がお好きな方にはたまりませんね。美味しそうなスイーツメニューがいくつもあって、選ぶのも迷ってしまいそうです。



デッキ6「MSCショップ」では、オリジナルロゴのアイテムをたくさん取り扱っています。テディベアのぬいぐるみ、ビュッフェなどでも実際に使われているブルーマグも人気みたい。セーラー服を着たアヒルちゃんもかわいいですよね。
まさに”動く豪華ホテル”と呼称されるだけあって、レストランからショップでのお買い物にいたるまで、何でも揃います。

▼コロナ禍を経た今では、当たり前になったレストランの呼び出しベルも、2019年当時のクルーズ船は少し珍しかった
MSCベリッシマが就航デビューした2019年、私は地中海クルーズではじめて乗船してきました。その当時の出来事や記憶と比べても、ホスピタリティ重視の日本人の乗船に寄り添った対応が増えたように感じました。
以前は「ちょっとドライな対応だな」と思ったことも、日本語で丁寧に、分かりやすくなったことも多々あります。また船内のアクティビティーにたくさん参加してみたことで、陽気で明るいイタリアらしいエンターテイメントをたっぷりと堪能することもできました。

その反面、他会社のクルーズ船を利用する機会も多くなり、私自身の経験値や実体験が増えたことで、「改善して欲しいな、選べるといいな」と思ったこともいくつかありました。
例えばメインダイニング・レストランの円卓テーブルと座席との密接感を、私はあまり得意としていません。
朝食や昼食の時間帯であればさほど気にならないのですが……狭い合間を縫うようにウェイターが行き来するさまも落ち着かず、夕食だけは優雅に食べたい派の私には、せせこましく窮屈でした。加えて、夕食のテーブル席は全日程を通して固定、時間も指定となるので、疲れている日は自然と足を運ばなくなりました。
予約制ではなく、好きな時間に利用できるエニタイム派であれば、エクスペリエンスの「アウレア」を選ばれるか、もしくは有料レストランを利用することできっと解決するはず。
(何も情報を知らぬままプランを申し込むのと、知った上で賢く過ごすとでは、結果的にクルーズ旅行の感想も変わってくるので、私の経験が少しでも参考になれば嬉しいです!)


MSCクルーズの追加有料プランとして、他にも代表的なものとしては、ドリンクパッケージが存在します。
【イージーパッケージ、イージープラスパッケージ、プレミアムエキストラパッケージ、ノンアルコールパッケージ】と、複数の種類があることから、自分に合うパッケージを選ぶよう、必ず内容を確認しましょう。
「さすが日本周遊クルーズ船!」と思ったのが、アルコールのドリンクパッケージに日本酒や焼酎などのお酒もたくさん含まれていたこと。日本人だけでなく、海外からのゲストからも喜ばれそうですよね。
普段はあまり飲まないカクテルや、興味を持ったドリンクにも気軽にトライして、豪華な船上ライフを大いに楽しんでみてください。
【最後に】気づいたこと(体験談まとめ)

MSCベリッシマには日本語が話せるスタッフが多く、クルーズ旅行初心者の方でも安心して乗船していただけます。その中心的な存在でもある、日本人クルーズディレクターの ノリコさん は、CRUISE Ism(クルーズイズム)メンバーのお一人です。
盛り上げ役のムードメイカーがいるだけで、船上はいつでもイタリアのような空気感! 華やかなショーでのご挨拶や大切な船内放送にいたるまで、ノリコさんの明るく朗らかな声とともにMSCベリッシマの旅が毎日続いていきます。

クルーズ旅行はゲストの世代が幅広く、目的や楽しみ方は人それぞれ。
お財布を気にせずにオールインクルーシブで体験できる、食べ放題や飲み放題などのコスパや価格重視という方もいれば、船上パーティーやイベントを思いっきり楽しみながら交流を深めたい方、寛ぎ時間や静かなリラクゼーションを第一に求める方とさまざまです。
皆に共通するのは、寄港地までの面倒な乗り換えも必要なく、寝ている間に寄港地に到着するということ。列車や飛行機の旅行とは違い、重たい荷物やスーツケースを持ち歩かずに、身軽な格好で観光地巡りができることも魅力です。

▼一眼レフカメラとスマートフォン内のカメラ専用アプリを用いてリモート撮影(三脚使用なし)
「プールデッキでの撮影はどうされていますか?」「セルフ撮影は三脚を使いますか?」など、似たような質問をSNSでよくいただきますが、クルーズ旅行に限らず、私の取材撮影の基本は、【 理想の作品撮り < 周りの方がリラックスして過ごしやすいよう邪魔をしない 】をモットーとしています。
ゲストの皆さんは、旅行代金を支払い、休暇として寛ぎにきている方がほとんどのはず。特にプールデッキエリアは水着を着用し、リラックス中の方が多いことから、最大の注意を払う必要があります。特に大きな一眼レフカメラや回しっぱなしの動画撮影を、苦手に感じる方もいると心得ていた方が良いかもしれません。
(もし三脚を使いたい場合は、それらも考慮しながら、誰もいない時間帯やプライベート空間だけで活用する工夫を!)
インスタ映えだけを気にし過ぎるよりも、場の雰囲気をきちんと感じ取り、自分以外のゲストたちが気持ちよく過ごせるような配慮を心得て、自分らしい撮影を楽しんでみてください。
※掲載写真や文書の無断転載・引用はお断りします
取材協力:ベルーナツーリズム「ゆめやど」
ベルーナツーリズムでは、2025年10月13日に歌舞伎俳優 片岡愛之助さんによる【歌舞伎舞踊特別公演付き限定企画】があります。ご興味のある方は、「ゆめやど クルーズ」で検索してみてください。
※ドリンクパッケージ込み/ベルーナ専任スタッフの乗船サポート、デスク有り
メンバープロフィール

-
《 年に一度は、夫婦で海外クルーズ旅行 》 がモットー。バルト海クルーズ船上中、船内チャペルにて挙式。
夫婦で旅好き、夫は総合旅行業務取扱管理者、世界遺産検定1級保持者です。
海外クルーズ取材では、バルト海、地中海、エーゲ海、カリブ海を経験。
20年以上前より個人ウェブサイトやブログを手掛け、現在はライターとして媒体への寄稿掲載を担う傍ら、日本のメディアを代表するブロガー、SNSインフルエンサーとして活躍。
“ 色彩豊かな魅せるカラフル旅 ”が人生のテーマ。音大ピアノ科卒という経歴から、得意とするのはヨーロッパ圏。
10年以上前より各国政府観光局及び航空会社をはじめ様々な国内外大手企業とのタイアップ企画へ数多く参加、受賞経歴も多数有り。